【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

文字の大きさ
185 / 806
旅立つ者。

王国の料理番の仕事。

 翌日の目覚めは快調だった。朝、庭で身体を動かすと早速着替えて王城に向かう支度をした。ご飯をストークとフィグさんと食べていると王城から迎えが来るという。僕は荷物をまとめて収納に入れて迎えを待った。先触れが来るとレウフォ叔父さんだった。

「よく来たな。今回は大変だと思うが頑張ってな。リョウたちは王城で泊まりになるが荷物は大丈夫か?」
「僕は大丈夫、ストーク、フィグさんは?」
「私も大丈夫です」
「問題ありません」
「そうか。今回国賓が来られるという事で周囲が警戒体勢になっている。国賓が去るまで王城から出られないと思っておいてくれ」
「はい!」
「わかりました」
「かしこまりました」
「さて、馬車が来たぞ。乗り込んでくれ」

 僕達は馬車に乗った。近衛騎士の先導で王城に向かう。前に寄ってから早5ヶ月くらいか。あと3ヶ月したら今度は社交シーズンだ。頑張っていこう。
 王城に到着して、正面玄関で馬車を降りた。そこでレウフォ叔父さんと手を振って別れ、侍従の案内で城に入る。まずは国王様の執務室に行くのだと言う。

「失礼ながらお聞き致します。私共も一緒に、と言う事ですか?」
「はい、一緒にとおっしゃっておられます」
「わかりました。リョウ様、お供させていただきます」
「よろしく」

 侍従についていくと城をぐるぐると回って豪華な白い扉の前で止まった。ノックして僕の来訪を告げる。

「入れ」
「はい」

 侍従にドアを開けてもらい中に入る。王様の目の前に立つと3人とも跪いた。

「よい。不要だ」
「はい」

 と言って立ち上がる。

「リョウエストよ、良く来てくれた。手紙の件、遅くなったな。直前まで箝口令を敷いていた為の措置だ。許せよ」
「いいえ、大丈夫、です」
「そちが来てくれて百人力だ。相手はこれから共同国となる間柄だ。料理のおかげで仲良くなれればそれに越したことはない。よろしく頼むぞ」
「はい、王様」
「ルディスとウルリッヒの名前をつけたいと言ったな。どんなものにつけるのだ?」
「はい、王様。今回、ルディスは食後に食べる、甘いものを、指す言葉にしたいです」
「そういったものはなかった。食後の歓談で望めば出てくるものだったな」
「はい、王様、そしてウルリッヒは、ウルリッヒスタイルとして、新しい食事、食べ方を表したいと、思う」
「どんな形だ?」
「はい、王様。今までの食事、ただ食べる。食後歓談する、ウルリッヒスタイル、食事しながら会話する」
「ほお、今日夜どちらも試せるか?」
「はい、王様。商業ギルドと、料理ギルドの担当者が来れば、秘匿登録したものの、解除と、新しい料理とスタイルの、登録が出来ます」
「なるほど。担当者には連絡は?」
「はい、王様、ストーク、どう?」
「王様、僭越ながらお答えさせて頂いてもかまいませんか?」
「許す」
「はい、王様。各担当者には出発前に連絡させてもらい、承諾を取り付け、王城には受け入れ準備をお願いしております。また、伯爵様のタウンハウスを出る直前に伯爵様にお借りした方々に、それぞれ登城をしていただくよう、お知らせをお願いしておきました。まもなくこちらにくるかと」
「よし。では頼むぞ」
「はい。王様!」
「リョウエスト、楽しみにしているぞ」

 侍従に案内され、王宮の厨房に入った。イタヌさんがすでに待っていた。

「やあ、リョウエストはん、待っとったで。なんや秘匿登録の解除と新しい料理とスタイルの提案やて?なんちゅう面白い仕事を持ってくるんや。楽しみで寝られんかったわ」
「私も楽しみで仕方なかったわ。今日はよろしく頼むわね」

 商業ギルド本部長のターニャ・グラハルさんがやってきた。

「イタヌさん、ターニャさん。よろしく、お願いします」
「よろしくね。まずは秘匿登録の解除をしましょう。名称はルディスクリームね?」
「そう」
「イタヌ、よろしいかしら」
「ええで」
「ただいまを持って秘匿登録を解除します。承認アプローバル
「ありがと。まずは、ルディスのスタイルの説明を、する。今まで、食後、甘いものを、食べる、習慣が、なかった。これを変える。ルディスは食後、甘いものを楽しむ」
「おもろい事考えるやん」
「なるほど。これは商業登録も兼ねますね」
「だから二人を呼んだ。来てもらってありがと」
「こちらこそありがとうや」
「どういたしまして。久方ぶりに心踊る仕事だわ」
「次に、ウルリッヒスタイルの、説明をする。ウルリッヒスタイルは、食事をただ、食べない。食事をしながら、会話を楽しむ、スタイルに変える」
「それも面白そうやな」
「楽しそうだわ」
「食事を何回か、分けて出す。一回の量を少なく、最終的に、お腹いっぱいに、してもらう」
「なるほど、合間合間に会話する事ができるんやな」
「きちんと、ドレスコードを、守る、上流、階級向け」
「客層まで考えてるなんて、子爵様、あなた流石に商人の息子さんね」
「子爵様、いい。リョウ、呼んで」
「わかったわ、リョウはん」
「リョウさんね、よろしく」
「昼間一度練習する。食べて行ってほしい」
「ありがたいわ。当代一の料理が食べれるなんて最高や」
「いい仕事ね」
「ストークは、書類の用意、お願い」
「かしこまりました」



感想 9

あなたにおすすめの小説

異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~

夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する! 農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。 逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。 これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。

最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~

gagaga
ファンタジー
神の気まぐれにより異世界へと転移した主人公田辺竜太(大学生)が生活魔法を駆使して冒険したり町の人と触れ合ったりする物語です。 なお、神が気まぐれすぎて一番最初に降り立つ地は、無人島です。 一人称視点、独り言多め、能天気となっております。 なお、作者が気ままに書くので誤字脱字は多いかもしれませんが、大目に見て頂けるとありがたいです。 ただ、敢えてそうしている部分もあり、ややこしくてすいません。(^^;A ご指摘あればどんどん仰ってください。 ※2017/8/29 連載再開しました!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

ひだまりのFランク冒険者

みなと劉
ファンタジー
ここは異世界。 そこの冒険者ギルドでは毎日仕事がてんこ盛り。 そんな中 冒険者ギルドには万年Fランクの冒険者が一人いる。 その名は、リルド。 彼は、特に何もない感じに毎日 「薬草採取」「石集め」Fランク向け「討伐」場合によっては「ポーション生成」をする。 この話はこの万年Fランク冒険者リルドの物語である。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

子ドラゴンとゆく、異世界スキル獲得記! ~転生幼女、最強スキルでバッドエンドを破壊する~

九條葉月
ファンタジー
第6回HJ小説大賞におきまして、こちらの作品が受賞・書籍化決定しました! ありがとうございます! 七歳の少女リーナは突如として前世の記憶を思い出した。 しかし、戸惑う暇もなく『銀髪が不気味』という理由で別邸に軟禁されてしまう。 食事の量も減らされたリーナは生き延びるために別邸を探索し――地下室で、ドラゴンの卵を発見したのだった。 孵化したドラゴンと共に地下ダンジョンに潜るリーナ。すべては、軟禁下でも生き延びるために……。 これは、前を向き続けた少女が聖女となり、邪竜を倒し、いずれは魔王となって平和に暮らす物語……。