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旅立つ者。
異世界初ビュッフェ。
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次の日の朝食になった。食べたいものを食べてもらう、いわゆるビュッフェとなったわけだが、そういうものは一切ないらしい。つまりこの世界初のビュッフェだ。
料理人が実演しながらオムレツを作り、焼きそばならぬ焼きパスタを作る。スープは三種類、パンは各パンと普通のパン、惣菜パンを用意した。サラダも取り放題だし、お肉も、お魚も取り放題である。
案内役の侍従は基本的に案内と足りない料理の補充をしている。何人か組に分かれてもらい、常に誰か料理の説明や案内をしてもらう事にした。
お客様の食いつきはとても良く、朝食会場は大賑わいになった。昨日仲良くなった人たちが国関係なく一緒に食べている。王様達ご一家がやってきたがウルリッヒ様がこれは何スタイルだ?と聞いてきたので笑ってしまった。総務部の人が来てこの方式を王城職員の食堂でやりたいと言っていたので、この方式は食べ物がもったいないですよ、と言っておいた。国民の血税だから無駄なくお願いします。
途中で王様一家と皇太子一同に呼ばれた。
「リョウエスト、ルディスをやりたいのだが、あるか?」
「王様達と、皇太子様達の、分はあります」
「ありがとう。用意してくれるかい?」
「はい。皇太子様」
なんとなくそう言う感じがしたので作っておいて良かった。僕は給仕に任せると見回りに戻る。色んな人に頭を撫でられた。
朝ご飯が終わって今度は会議の人たちの途中に挟む軽食だ。とんかつことエストンと唐揚げことリョウチキンをパンで挟むバーガーを作り、その後何種類かのサンドウィッチことサンドエストを作る。会議の休憩中に喫茶コーナーで食べられる形にした。会議に出席する王様、皇太子様の分は別に用意したよ。
会議は通商会議なんだって。何故か参加させられちゃった。色々なものの輸入、輸出が決まっていったのだけど、争点になったのはワインとパンだった。ワインは基本的に輸出したい王国と製造工程の情報のみ買いたいサテラージャ国の争いとなり、パンは年間契約でお金を取りたいコリント王国と一度で契約金を払いたいサテラージャ国側が激しく意見を戦わせていた。平行線を辿る両者に、業を煮やして皇太子と何事か話し合っていた王様は立ち上がると全員の顔を見渡し、話始めた。
「サテラージャ国のみな、少しワインとパンがどうしてこの国で流行ったのか知って欲しいと思い、会議を止めさせてもらった。そもそもワインとパンは一人の商会長の息子が作り出したものだ。だが、その商会長と息子は国を思い、我が国に世界にワインとパンを広げてくれ、と頼んできた。その親子は当然得るべき利益を全て王国に捧げてくれたのだ。おかげで我らはその利益を得る事ができ、未開発の領地を広げ、国策としてワインとパンの製造に踏み切ることができた。我が国にはレシピ登録というものがある。料理のレシピを作り出した本人に利益を得られるという政策だ。当然その親子はその享受を受けるはずだった。しかし、その親子はそれさえ我が国に半分差し出した。その金額は毎年金10000枚にのぼる。これを使って我が国にもっとワインとパンを作れというのだ。我が彼らにしてあげたことは雀の涙ほどの土地を与えることと、少しばかりの商売のチャンスを得られるようにしたこと、その息子に名ばかりの貴族の地位を与えたことぐらいだ。我々王家の者や、各大臣、各貴族は当然そのことを知っている。だから彼らの恩義に少しでも報いようとワインとパンの製造に今心血を注いでいる。より良いワインを、より良いパンをが我らの合言葉だ。だからサテラージャ国のみな、許せ。我々はワインとパンは安売りできない。でなければ我は王を名乗る資格を失うし、この王家や貴族は彼らに見限られるだろう」
王様、なんかすいません。色々ありがとうございます。
「わかりました。皆の者、国王様のお言葉をしかと受け止め、会議に臨むように」
皇太子様、ありがとうございます。
「して、その親子はどうなりました?」
「ふふふ。その親は大金が手に入ったのに驕らず、地に足をつけて商売をしている。息子達はそれぞれその父親の背中を見て育ち、それぞれの分野で飛躍しようとしている。見ていて楽しい親子だ」
「会ってみたいですね」
「その内会えるだろう。彼らの力ならこの国を飛び越える日も遠くあるまい」
いや、目の前にいます。すいません。
「話が長くなった。会議を進めてくれ」
その後僕は夕食の準備の為会場を離れた。みなさんお疲れ様です。せめて美味しい料理を作って差し上げよう。
フィグさんと合流して僕は料理を始めた。今日はまた秘策がある。本日はお疲れ様会ということで立食パーティーとなったのだ。朝のビュッフェ形式はそのまま続けるし、秘策も用意している。ここでまたお手伝いをお願いしたのはダンスさん率いる工廠部だ。話をするとやってやろうじゃないか、と言って早速手掛けてくれる事になった。僕は何人かの料理人を指名して料理の練習をさせた。ふふふ。国の金を使ってやる事じゃないけど楽しければ良いよね!
料理人が実演しながらオムレツを作り、焼きそばならぬ焼きパスタを作る。スープは三種類、パンは各パンと普通のパン、惣菜パンを用意した。サラダも取り放題だし、お肉も、お魚も取り放題である。
案内役の侍従は基本的に案内と足りない料理の補充をしている。何人か組に分かれてもらい、常に誰か料理の説明や案内をしてもらう事にした。
お客様の食いつきはとても良く、朝食会場は大賑わいになった。昨日仲良くなった人たちが国関係なく一緒に食べている。王様達ご一家がやってきたがウルリッヒ様がこれは何スタイルだ?と聞いてきたので笑ってしまった。総務部の人が来てこの方式を王城職員の食堂でやりたいと言っていたので、この方式は食べ物がもったいないですよ、と言っておいた。国民の血税だから無駄なくお願いします。
途中で王様一家と皇太子一同に呼ばれた。
「リョウエスト、ルディスをやりたいのだが、あるか?」
「王様達と、皇太子様達の、分はあります」
「ありがとう。用意してくれるかい?」
「はい。皇太子様」
なんとなくそう言う感じがしたので作っておいて良かった。僕は給仕に任せると見回りに戻る。色んな人に頭を撫でられた。
朝ご飯が終わって今度は会議の人たちの途中に挟む軽食だ。とんかつことエストンと唐揚げことリョウチキンをパンで挟むバーガーを作り、その後何種類かのサンドウィッチことサンドエストを作る。会議の休憩中に喫茶コーナーで食べられる形にした。会議に出席する王様、皇太子様の分は別に用意したよ。
会議は通商会議なんだって。何故か参加させられちゃった。色々なものの輸入、輸出が決まっていったのだけど、争点になったのはワインとパンだった。ワインは基本的に輸出したい王国と製造工程の情報のみ買いたいサテラージャ国の争いとなり、パンは年間契約でお金を取りたいコリント王国と一度で契約金を払いたいサテラージャ国側が激しく意見を戦わせていた。平行線を辿る両者に、業を煮やして皇太子と何事か話し合っていた王様は立ち上がると全員の顔を見渡し、話始めた。
「サテラージャ国のみな、少しワインとパンがどうしてこの国で流行ったのか知って欲しいと思い、会議を止めさせてもらった。そもそもワインとパンは一人の商会長の息子が作り出したものだ。だが、その商会長と息子は国を思い、我が国に世界にワインとパンを広げてくれ、と頼んできた。その親子は当然得るべき利益を全て王国に捧げてくれたのだ。おかげで我らはその利益を得る事ができ、未開発の領地を広げ、国策としてワインとパンの製造に踏み切ることができた。我が国にはレシピ登録というものがある。料理のレシピを作り出した本人に利益を得られるという政策だ。当然その親子はその享受を受けるはずだった。しかし、その親子はそれさえ我が国に半分差し出した。その金額は毎年金10000枚にのぼる。これを使って我が国にもっとワインとパンを作れというのだ。我が彼らにしてあげたことは雀の涙ほどの土地を与えることと、少しばかりの商売のチャンスを得られるようにしたこと、その息子に名ばかりの貴族の地位を与えたことぐらいだ。我々王家の者や、各大臣、各貴族は当然そのことを知っている。だから彼らの恩義に少しでも報いようとワインとパンの製造に今心血を注いでいる。より良いワインを、より良いパンをが我らの合言葉だ。だからサテラージャ国のみな、許せ。我々はワインとパンは安売りできない。でなければ我は王を名乗る資格を失うし、この王家や貴族は彼らに見限られるだろう」
王様、なんかすいません。色々ありがとうございます。
「わかりました。皆の者、国王様のお言葉をしかと受け止め、会議に臨むように」
皇太子様、ありがとうございます。
「して、その親子はどうなりました?」
「ふふふ。その親は大金が手に入ったのに驕らず、地に足をつけて商売をしている。息子達はそれぞれその父親の背中を見て育ち、それぞれの分野で飛躍しようとしている。見ていて楽しい親子だ」
「会ってみたいですね」
「その内会えるだろう。彼らの力ならこの国を飛び越える日も遠くあるまい」
いや、目の前にいます。すいません。
「話が長くなった。会議を進めてくれ」
その後僕は夕食の準備の為会場を離れた。みなさんお疲れ様です。せめて美味しい料理を作って差し上げよう。
フィグさんと合流して僕は料理を始めた。今日はまた秘策がある。本日はお疲れ様会ということで立食パーティーとなったのだ。朝のビュッフェ形式はそのまま続けるし、秘策も用意している。ここでまたお手伝いをお願いしたのはダンスさん率いる工廠部だ。話をするとやってやろうじゃないか、と言って早速手掛けてくれる事になった。僕は何人かの料理人を指名して料理の練習をさせた。ふふふ。国の金を使ってやる事じゃないけど楽しければ良いよね!
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