【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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旅立つ者。

お嫁さんがやってきた。

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 王都からワイバーン便で戻った僕はしばらくはのんびりとしていた。やった事といえば『スサンの天使』に新メニューを教えに行った事くらいだ。王都から帰ってきた後の些少な用事は全てストークがやってくれた。
 ロイック兄さんから手紙が届いたのはそんな日を過ごしていた時の事だった。ロイック兄さんの手紙は帰還を知らせるもので、大事な客人を連れて帰ってくるからよろしく頼むと書いてあった。

「大事な客人てどんな人かしら?」
「わざわざ連れてくるような客とは会わないはずだが」
「ストラみたいにお貴族様を連れてくるんじゃないかな?」
「ストラが連れてきたというのが令嬢だったらロイックも令嬢?」
「お嫁さんじゃないかな?」
「ああ、そうかも」
「それもあり得るな。みんな、どんなお客様が来てもいいように態勢を整えてくれ。リョウはまた料理を頼む」
「わかった」

 ロイック兄さんは4日後帰ってくるのだと言う。僕はフィグさんにまた客が来るかもだからよろしくと伝え、準備をしはじめた。

 4日後、昼過ぎにロイック兄さんが到着した。学校に行ってるストラ兄さん以外で出迎える。ロイック兄さんと皆でハグするとロイック兄さんは紹介したい人がいるといって後ろを振り返った。

 走竜ランドラゴンに乗っていた傭兵のような人が降りてくる。女の人のようだ。彼女は兜を外すとロイック兄さんの横にたった。綺麗な人だった。

「お父様、お母様、ご家族の皆様初めまして。マリカ・マリエンティと申します。不束者ですがよろしくお願いします」
「ロイック?」
「ああ。そういうことだからよろしく頼むよ」
「わ、わかったわ。どうぞ中に」
「面白い子ね」

 ロイック兄さん、すごい人連れて来たね。マリカさんは着替えると言って部屋を借りるとエプロンドレスに変えてきた。さっきまでの傭兵姿よりこっちの方が似合っている。
 応接室に案内すると改めて紹介があった。

「マリエンティ伯爵家の三女のマリカさんだ。お見合いで意気投合して一緒に旅をしてきた。彼女はうちにあってると思う。よろしく頼む」
「改めましてマリカ・マリエンティです。ロイックさんの人柄を知りたいと思って一緒に旅をさせてもらいました。ロイックさんの人柄に惹かれ、ロイックさんの支えとなりたいと結婚を申し込ませて頂きました。不束者でございますがよろしくお願い致します」
「私は父のハッセルエンだ。よろしく頼む」
「母のハノンよ。よろしくね」
「妹のミシェレル。よろしく」
「リョウエスト。よろしく」
「居候のエメイラヒルデよ。あなた面白い人ね。気に入ったわ」
「はい。よろしくお願い致します」
「で、なんで旅を一緒にしたの?」
「うん。王都で見合いをして、最初のお見合いがマリカさんだったんだけど、初対面で意気投合しちゃってそのまま交際をお願いしたんだ。それで他のお見合いをお断りしたんだけど、どうしても会いたいと言われた女性がいて、しょうがないから彼女にも付き合ってもらって会って」
「それって失礼じゃない?」
「いえ。あの、それは私が言い出したんです。ロイックさんはできれば会いたくないとおっしゃってたのですが、女の子って次の恋に向かうため、踏ん切りも必要ですからね。私が同行するけど良いか?と聞いてそれでも会いたい方には私がついていってお話を聞かせてもらいました」
「すごいわ、マリカさん」
「ありがとうミシェレルさん」
「ミシェと呼んで」
「はい。ミシェさん」
「それで、なかなか会う時間がとれないロイックさんに私がお願いをしました。旅に一緒に連れてって下さいって」
「なるほどな。ロイックはすぐに賛成したのか?」
「いや、当然反対したよ。でも色々話し合って最終的に根負けした形かな」
「ねえ、あなたなんであんな格好してたの?」
「はい。新進気鋭の商人が結婚前の女性を連れ回していると言われるのが非常に嫌だったんです。ロイックさんの名声には傷一つつけたくなくて…それに私乗馬が得意なんです」
「うふふふ」
「あははは」

 お父さん、お母さんが笑っている。良かったね、ロイック兄さん。

「面白いお嬢さんだ。しかし親御さんは反対しなかったのかね?」
「いいえ。逆に応援してくれました。父も母もロイックさんに会ってすぐに気に入り、私の鎧や武器や走竜ランドラゴンをすぐに手配してくれたのです」
「ロイック、一度ご挨拶に伺わねばな」
「そうだね」
「必要ありませんわ。呼べば来ますし。というか、何かにかこつけて絶対会いに来ます。父も母も元々物語サーガの大ファンでしたが、ロイックさんの話を聞いてますますファンになりここに来たがっています。もしお会いになりたければ、手紙一つで飛んでくると思いますわ」
「そうか。失礼にあたると思うが」
「お父様、では私に後ほど挨拶に行きたいという文面のお手紙をお預け下さい。必ずこちらに挨拶にくると思いますわ」
「うふふ」
「そうか。ならそうさせてもらうか」
「リョウ、しばらくは彼女を工房アトリエのゲストルームで預かってもらえるか?」
「いいよー」
「ありがとうございます」
「任せて」
 


 
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