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旅立つ者。
ミスリ商会にいく。
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話は尽きなかったが時間も遅くなったのでお開きとなった。僕はマリカさんをゲストルームに案内する。お風呂やトイレなどあとの案内はギピアに任せて僕は家に帰ってミシェ姉さんの横のベッドに潜り込んだ。
翌日、朝の食事にマリカさんも混じった。マリカさんの家はみなバラバラに朝ごはんを食べていたので、こうやって朝集まるのは嬉しいと言っていた。朝食の後エメイラの講義を受けて、ストークが来たので店から出ようとしたらマリカさんが接客をしていた。努力家なんだね、マリカさん。
工房でのんびり工作をしていたら、お父さんとロイック兄さんが呼んでるといってイゼルが来た。どうやら何かトラブルらしい。どうせ急ぎではないから工作はやめてストークを連れて商会に戻った。
「おお。リョウ、来たな。知恵を貸してくれ」
「お父さん、どうしたの?」
「ああ。実は発注が重なってしまって納期が危ないんだ。何かいい方法はあるかな?」
「生産商会が、受けきれないの?」
「スージーの所で止まってるのだ」
「スージーは?」
「今呼んでる」
「お呼びですか?」
「スージー、忙しい?」
「納期が迫ってるのが何件もあるので手一杯ですね」
「スージー、仕事、分けられる?」
「どう言う事ですか?」
「スージーがやる所、スージーがやらない、大丈夫な所、ある?」
「ありますね」
「それ、他の人、大丈夫?」
「はい。私しかわからない所はやらせてません」
「お父さん、人いる?」
「また丁稚を使うか」
「しばらくは、それで、頑張れる?」
「はい。手伝ってもらえればありがたいです」
「イゼル、スージーの欲しい人数聞いて段取りして」
「わかりました。スージー頼む」
「はい」
「お父さん、スージーの工房、作って」
「そうだな。もう作らないといけないな」
「しばらく、うちの空いてる工作室使えばいいけど…」
「ありがたい。そうさせてもらう」
「そういえばさ、お父さん、ロイック兄さん、生産商会、いらない?」
生産商会とは工場を有し、生産に特化した商会の事である。
「直営の商会が欲しいと言ったら欲しいな」
「あればすごい便利だよね」
「この前、助け出した、商会の人が、身代金で、結構大変、商会閉めようかなって、話してた。ストーク、覚えてる?」
「ミスリ生産商会という所です。場所も把握しております」
「父さん、ミスリ生産商会って結構大きい生産商会だよね」
「そうだな。早速会ってみようか。すぐ手紙を書こう」
お父さんは手紙を書いて使いを頼む。イゼルとスージーの方は段取りが終わり午後からうちの工作室で作業をする事になった。丁稚数人は喜んで行くと言った。おやつ付きが効いたね。
使いの者が戻ってきて手紙をお父さんに渡した。お父さんは読むと僕とロイック兄さんに出かけるぞ、と言う。
「どうやら向こうは深刻な事態に陥ってるらしい。まあ、うちとしてはチャンスかもしれん。言って話を聞くぞ。リョウはミスリさんを紹介して欲しい」
「わかったー」
馬車にのって工業区に向かう。ミスリ生産商会は大通り沿いにあった。
「ここがミスリ商会です。ただいま都合を聞いてきます。少々お待ちください」
ストークが馬車を降りて中に入っていく。商会の仕事なのに悪いね。
「リョウ様を先頭に皆様お入りください」
「ありがと。ストーク」
僕を先頭に中に入る。助け出したミスリさんとその奥さんと息子さんが恭しくお辞儀して出迎えしてくれた。
「名誉子爵様、ようこそいらっしゃって下さいました。この度はスサン商会様をご紹介下さいましてありがとうございます」
「こっちが父、ハッセルエン、こっちが兄、ロイックエン」
「初めまして。私はスサン商会商会長のハッセルエンです。お手紙を読ませていただきまして、苦境に立たされていると聞き、こちらに参らせていただきました」
「ロイックエンです。お初お目にかかります。よろしくお願いします」
「はい。ありがとうございます。こちらにどうぞ」
「ありがと」
応接室に通される。応接室からは働いている商会員の姿が見える。魔法道具なのか、大量の製品を作っている。
「いい光景ですね」
「はい、自慢の光景でした。ただし、今の仕事が終わったらもう見れなくなりそうですが…」
「お話、聞きたい」
「はい。名誉子爵様。先日まで誘拐されていて、家族が身代金を支払ってくれてなんとか生き残る事ができましたが、資金繰りが厳しい所に他商会から妨害を受けて仕事を食われている状況です。長年やってきた仕事も値段勝負で奪われてもはや今残ってる仕事を終えたら商会員を全員解雇しなくてはいけない状態です」
「わかった。スサン商会、提案ある」
「お聞きします」
ロイック兄さんが喋り出す。
「はい。私から提案させてもらいます。私たちスサン商会は数々の製品を手掛けております。最近では新型の魔法道具を生み出し、王都にて売り始めている所です。私共は元々生産は畑違いですから今は様々な生産商会に声をかけてパーツを作って最終的に当商会で組み立てする、と言う事をしています。それも次第に限界に近づいています。どうでしょう、我々の商会の仕事を一手にやってみませんか?」
「やらせていただきますか?」
「でもなにか裏があるんじゃ?」
「もちろん条件があります」
「聞かせてください」
翌日、朝の食事にマリカさんも混じった。マリカさんの家はみなバラバラに朝ごはんを食べていたので、こうやって朝集まるのは嬉しいと言っていた。朝食の後エメイラの講義を受けて、ストークが来たので店から出ようとしたらマリカさんが接客をしていた。努力家なんだね、マリカさん。
工房でのんびり工作をしていたら、お父さんとロイック兄さんが呼んでるといってイゼルが来た。どうやら何かトラブルらしい。どうせ急ぎではないから工作はやめてストークを連れて商会に戻った。
「おお。リョウ、来たな。知恵を貸してくれ」
「お父さん、どうしたの?」
「ああ。実は発注が重なってしまって納期が危ないんだ。何かいい方法はあるかな?」
「生産商会が、受けきれないの?」
「スージーの所で止まってるのだ」
「スージーは?」
「今呼んでる」
「お呼びですか?」
「スージー、忙しい?」
「納期が迫ってるのが何件もあるので手一杯ですね」
「スージー、仕事、分けられる?」
「どう言う事ですか?」
「スージーがやる所、スージーがやらない、大丈夫な所、ある?」
「ありますね」
「それ、他の人、大丈夫?」
「はい。私しかわからない所はやらせてません」
「お父さん、人いる?」
「また丁稚を使うか」
「しばらくは、それで、頑張れる?」
「はい。手伝ってもらえればありがたいです」
「イゼル、スージーの欲しい人数聞いて段取りして」
「わかりました。スージー頼む」
「はい」
「お父さん、スージーの工房、作って」
「そうだな。もう作らないといけないな」
「しばらく、うちの空いてる工作室使えばいいけど…」
「ありがたい。そうさせてもらう」
「そういえばさ、お父さん、ロイック兄さん、生産商会、いらない?」
生産商会とは工場を有し、生産に特化した商会の事である。
「直営の商会が欲しいと言ったら欲しいな」
「あればすごい便利だよね」
「この前、助け出した、商会の人が、身代金で、結構大変、商会閉めようかなって、話してた。ストーク、覚えてる?」
「ミスリ生産商会という所です。場所も把握しております」
「父さん、ミスリ生産商会って結構大きい生産商会だよね」
「そうだな。早速会ってみようか。すぐ手紙を書こう」
お父さんは手紙を書いて使いを頼む。イゼルとスージーの方は段取りが終わり午後からうちの工作室で作業をする事になった。丁稚数人は喜んで行くと言った。おやつ付きが効いたね。
使いの者が戻ってきて手紙をお父さんに渡した。お父さんは読むと僕とロイック兄さんに出かけるぞ、と言う。
「どうやら向こうは深刻な事態に陥ってるらしい。まあ、うちとしてはチャンスかもしれん。言って話を聞くぞ。リョウはミスリさんを紹介して欲しい」
「わかったー」
馬車にのって工業区に向かう。ミスリ生産商会は大通り沿いにあった。
「ここがミスリ商会です。ただいま都合を聞いてきます。少々お待ちください」
ストークが馬車を降りて中に入っていく。商会の仕事なのに悪いね。
「リョウ様を先頭に皆様お入りください」
「ありがと。ストーク」
僕を先頭に中に入る。助け出したミスリさんとその奥さんと息子さんが恭しくお辞儀して出迎えしてくれた。
「名誉子爵様、ようこそいらっしゃって下さいました。この度はスサン商会様をご紹介下さいましてありがとうございます」
「こっちが父、ハッセルエン、こっちが兄、ロイックエン」
「初めまして。私はスサン商会商会長のハッセルエンです。お手紙を読ませていただきまして、苦境に立たされていると聞き、こちらに参らせていただきました」
「ロイックエンです。お初お目にかかります。よろしくお願いします」
「はい。ありがとうございます。こちらにどうぞ」
「ありがと」
応接室に通される。応接室からは働いている商会員の姿が見える。魔法道具なのか、大量の製品を作っている。
「いい光景ですね」
「はい、自慢の光景でした。ただし、今の仕事が終わったらもう見れなくなりそうですが…」
「お話、聞きたい」
「はい。名誉子爵様。先日まで誘拐されていて、家族が身代金を支払ってくれてなんとか生き残る事ができましたが、資金繰りが厳しい所に他商会から妨害を受けて仕事を食われている状況です。長年やってきた仕事も値段勝負で奪われてもはや今残ってる仕事を終えたら商会員を全員解雇しなくてはいけない状態です」
「わかった。スサン商会、提案ある」
「お聞きします」
ロイック兄さんが喋り出す。
「はい。私から提案させてもらいます。私たちスサン商会は数々の製品を手掛けております。最近では新型の魔法道具を生み出し、王都にて売り始めている所です。私共は元々生産は畑違いですから今は様々な生産商会に声をかけてパーツを作って最終的に当商会で組み立てする、と言う事をしています。それも次第に限界に近づいています。どうでしょう、我々の商会の仕事を一手にやってみませんか?」
「やらせていただきますか?」
「でもなにか裏があるんじゃ?」
「もちろん条件があります」
「聞かせてください」
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