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6歳の力走。
社交シーズンの準備。
社交シーズンに向けての準備が始まった。まずはお母さんセレクトによる衣装用意である。例によって衣装屋さんが呼ばれる。今回からルステイン随一の衣装デザイナーであるマダム・ルステインさんによる監修がついた。マダムはマックスさんの叔母にあたる方だが、デザインに魅せられて衣装デザイナーになったのだと言う。
「名誉子爵様。まぁー。本当に可愛らしいわ。名誉子爵様に相応しい服を用意して参りましょうね」
たくさんの服が用意されている。今日もたくさん着替える事になるのか?
「まずは夜会服を選びましょう」
「燕尾服、で良いのでは」
「リョウ、リョウは一般的な夜会服じゃない方が可愛くていいわ。そうよね、マダム」
「夜会服は燕尾服というのは大人だけのルールだわ。子供に関係ないの」
「でも、貴族」
「子供でも貴族になる方がいるわ。でも名誉子爵様はとびきり若くして貴族になったもの。常識は通らないわ。むしろ飾りたてましょう」
「流石マダム。リョウ、早速着替えて」
「は、はい」
シャツだけで十着以上着替えさせられる。最終的にお母さんとマダムが決めたのは襟や袖にレースがあしらわれたものだった。それからズボン。これも十着以上着替え最終的に細かい刺繍が施されたものになった。ベストはそれに合わせて刺繍を施されたものになりホッとする。ジャケットは二十着以上着替えてお母さんとマダムが満足できるものはなく、既製品に手を加える事になった。袖口に羽をモチーフにした白い刺繍がつき、ジャケットの襟には紋章をモチーフにした装飾がされるものだ。とりあえず夜会服はこんな感じで決まった。色違いで3着作られるみたい。値段を聞いたら結構な金額だった。
儀礼用の服、いわゆるフォーマルスーツは今までの商人風のものはやめて貴族服と商人風の服のハイブリッドを狙うと言う事でマダムがデザインしてきたものがすんなり採用された。背中にある天使の羽の装飾がワンポイントだと言う。他の人の貴族服より目立ってはいないように作られていたのでひとまず安心した。
あとは料理用のコックコートもデザインされていた。白地のコックコートに背中に金色のラメ入りの羽が刺繍され、全体に金色のレース帯が縫い込まれている。派手だなあ。
「名誉子爵様は『王国の料理番』。これぐらい派手でないといけませんわ」
「リョウが先頭に立って料理しているという表示をしなければお貴族様達に舐められるわよ」
というので仕方なくこれも採用した。それからマダムは創作意欲が湧いたといって何着かデザイン画を書いた。色々な形があったが、メキシコのマリアッチ衣装のような黒の上下が気に入って採用。気に入ったら普段使いで何着か作ってもらうのもいいな。
衣装選びが終わったら今度は商業登録だ。蒸し器をはじめとして何点か商業登録した。満を持してフライヤーの完成形も登録できた。マレイローさんはルステインの商業ギルドの幹部であったが、今回副ギルド長に昇進したという。全部スサン商会のおかげですけどね、と言っていたがマレイローさんは実力があったからスサン商会の信頼を勝ち得た訳だしマレイローさんの力だよ、と言ってきた。なお、マレイローさんは副ギルド長になってもスサン商会の担当を辞めないそうだ。ありがたい。
それが終わったので料理ギルドとの折衝をした。ルステインで取れない材料確保のお願いをする。干物と干し椎茸は早急に欲しかったので特急便で届けてもらう。あと、海藻の中の昆布のことを詳しく書き、それに近いもの全てを干したものを用意して欲しいとお願いした。昆布、見つかれば良いなあ。
干物が届いた。鯛のような大きいものから、カタクチイワシのような大きさのものまである。形を見たことがないものが多いが全て食用である。全て味見してみて骨まで食べられるものを何種類かに絞る。煮干しのような加工をしているものが結構あったので出汁を取ってみる。一番風味が出たのは小さいものだったので先程の干物と合わせ追加発注しておく。
残った小さな煮干しと干し椎茸で出汁の素を作る。本当はここに昆布も入れたかったがないものは仕方ない。
それを使って味噌汁を作る。具はシンプルにじゃがいもとにんじんだ。じゃがいも、にんじんに火が通った所に味噌を投入する。フィグさんが味噌の色にかなりの不信感を感じているようだ。味噌の香りが漂うとフィグさんは笑顔になる。とりあえず工房の皆に休憩をするよう言うと全員に味噌汁を試食してもらう。受け入れられるか心配ではあったが見事に受け入れられた。
早速料理ギルドに行って出汁の登録をする。なかなか概念を伝えるのが難しかったが味の違いがわかる人たちなので理解してもらえた。マジスさんはこれは国をあげての大事業になるかもしれないと言い出して、王都にいるイタヌさんに速文を打った。イタヌさんは一度味わせてもらってからロスハーン神殿と掛け合うという返事を寄越した。そんな大事になるとは思わなかったなあ。他に数点の料理登録をした。王都に向けて良い武器ができたと思う。
「名誉子爵様。まぁー。本当に可愛らしいわ。名誉子爵様に相応しい服を用意して参りましょうね」
たくさんの服が用意されている。今日もたくさん着替える事になるのか?
「まずは夜会服を選びましょう」
「燕尾服、で良いのでは」
「リョウ、リョウは一般的な夜会服じゃない方が可愛くていいわ。そうよね、マダム」
「夜会服は燕尾服というのは大人だけのルールだわ。子供に関係ないの」
「でも、貴族」
「子供でも貴族になる方がいるわ。でも名誉子爵様はとびきり若くして貴族になったもの。常識は通らないわ。むしろ飾りたてましょう」
「流石マダム。リョウ、早速着替えて」
「は、はい」
シャツだけで十着以上着替えさせられる。最終的にお母さんとマダムが決めたのは襟や袖にレースがあしらわれたものだった。それからズボン。これも十着以上着替え最終的に細かい刺繍が施されたものになった。ベストはそれに合わせて刺繍を施されたものになりホッとする。ジャケットは二十着以上着替えてお母さんとマダムが満足できるものはなく、既製品に手を加える事になった。袖口に羽をモチーフにした白い刺繍がつき、ジャケットの襟には紋章をモチーフにした装飾がされるものだ。とりあえず夜会服はこんな感じで決まった。色違いで3着作られるみたい。値段を聞いたら結構な金額だった。
儀礼用の服、いわゆるフォーマルスーツは今までの商人風のものはやめて貴族服と商人風の服のハイブリッドを狙うと言う事でマダムがデザインしてきたものがすんなり採用された。背中にある天使の羽の装飾がワンポイントだと言う。他の人の貴族服より目立ってはいないように作られていたのでひとまず安心した。
あとは料理用のコックコートもデザインされていた。白地のコックコートに背中に金色のラメ入りの羽が刺繍され、全体に金色のレース帯が縫い込まれている。派手だなあ。
「名誉子爵様は『王国の料理番』。これぐらい派手でないといけませんわ」
「リョウが先頭に立って料理しているという表示をしなければお貴族様達に舐められるわよ」
というので仕方なくこれも採用した。それからマダムは創作意欲が湧いたといって何着かデザイン画を書いた。色々な形があったが、メキシコのマリアッチ衣装のような黒の上下が気に入って採用。気に入ったら普段使いで何着か作ってもらうのもいいな。
衣装選びが終わったら今度は商業登録だ。蒸し器をはじめとして何点か商業登録した。満を持してフライヤーの完成形も登録できた。マレイローさんはルステインの商業ギルドの幹部であったが、今回副ギルド長に昇進したという。全部スサン商会のおかげですけどね、と言っていたがマレイローさんは実力があったからスサン商会の信頼を勝ち得た訳だしマレイローさんの力だよ、と言ってきた。なお、マレイローさんは副ギルド長になってもスサン商会の担当を辞めないそうだ。ありがたい。
それが終わったので料理ギルドとの折衝をした。ルステインで取れない材料確保のお願いをする。干物と干し椎茸は早急に欲しかったので特急便で届けてもらう。あと、海藻の中の昆布のことを詳しく書き、それに近いもの全てを干したものを用意して欲しいとお願いした。昆布、見つかれば良いなあ。
干物が届いた。鯛のような大きいものから、カタクチイワシのような大きさのものまである。形を見たことがないものが多いが全て食用である。全て味見してみて骨まで食べられるものを何種類かに絞る。煮干しのような加工をしているものが結構あったので出汁を取ってみる。一番風味が出たのは小さいものだったので先程の干物と合わせ追加発注しておく。
残った小さな煮干しと干し椎茸で出汁の素を作る。本当はここに昆布も入れたかったがないものは仕方ない。
それを使って味噌汁を作る。具はシンプルにじゃがいもとにんじんだ。じゃがいも、にんじんに火が通った所に味噌を投入する。フィグさんが味噌の色にかなりの不信感を感じているようだ。味噌の香りが漂うとフィグさんは笑顔になる。とりあえず工房の皆に休憩をするよう言うと全員に味噌汁を試食してもらう。受け入れられるか心配ではあったが見事に受け入れられた。
早速料理ギルドに行って出汁の登録をする。なかなか概念を伝えるのが難しかったが味の違いがわかる人たちなので理解してもらえた。マジスさんはこれは国をあげての大事業になるかもしれないと言い出して、王都にいるイタヌさんに速文を打った。イタヌさんは一度味わせてもらってからロスハーン神殿と掛け合うという返事を寄越した。そんな大事になるとは思わなかったなあ。他に数点の料理登録をした。王都に向けて良い武器ができたと思う。
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