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旅立つ者。
お爺さんがやってきた。
ミシェ姉さんの結婚式を数日後に控えてスサン商会は大忙しみたいだ。僕も料理の材料の買い出しを手配したり、自分で材料を買いに行ったりして何かと用事が重なっている状態だ。
そんな朝店先でストークを待っていると一人の老紳士が現れた。
「君、もしかしてリョウエストかね?」
「はい」
「大きくなったな。お爺さんだ。リョウエストのお爺さんのラジュラだ。ようやく会えたよ」
「お爺さん!待ってた!」
「待っててくれたのかね?ありがとう」
「中に入って」
「ああ」
中に入るとモムノフとドルトがそれを見つけて飛んでくる。
「大旦那様、おかえりなさいませ」
「お待ちしておりました」
「いや、ここはもう私の家ではないよ。長いこと空けたからねえ」
「何をおっしゃいますか。大旦那様の生家ではございませんか。ただいま商会長をお呼びします。こちらへどうぞ」
「店、大きくなったなあ」
「ええ。儲かってますよ」
「それは何よりだ」
ストークがやってくる。
「ストーク、お爺さんが、来たから今日は、工房には、行けない」
「わかりました。何かご用意するものはございますか?」
「フィグさんに、料理するかも、と伝えて」
「かしこまりました。何かあればお呼び下さい」
「わかった」
応接室にいるお爺さんに会いに行き、そのまま会話する。お父さん達と仲違いをして出てったんじゃなくて、学者として行かざるを得なくて家を出たんだって。
「父さん、おかえり。王都の生活はどうだい?」
「おお、ハッセル。お前は変わらないな。やっぱりコリント王国は良いな。周辺諸国と比べて発展しているしな」
「お爺さん、久しぶり」
「ロイックエンか。久しぶりじゃの。すっかり大人になったな。手紙によると今度は嫁をもらうようじゃな。おめでとう」
「お爺さん、来てくれてありがと」
「ミシェレル、美人になった。結婚おめでとう」
「ラジュラエン、元気そうね」
「おお、おお!エメイラヒルデか!?懐かしい!久しぶりじゃな」
「ラジュラエン、まだまだ長生きしそうね。良かったわ」
「まだまだこの世に調べたりないものが多い。ある程度まで調べるつもりじゃよ」
「お父さん、手紙を読んでくれたかわかんないから心配してたのよ」
「ああ、ハノン、ストラストを寄越してくれてありがとう。おかげでミシェレルの花嫁姿を見ることができるよ」
「やっぱり読んでなかったのね?」
「ああ。悪癖は治らないもんじゃな。ははは」
「お爺さん共の者は?」
「ああ。一人できた。すっかり旅慣れてしまってな。どこに行くのも最近は一人じゃ。さて、私がいない間に色々あったみたいじゃが詳しく聞きたいな」
「お爺さん、何から聞きたい?」
「そうじゃな、まずはお前達が謁見した事を聞きたいな」
お爺さんは今まで僕たちが体験した事を事細かに聞いていく。話を聞くお爺さんはとても愉快そうだった。
「なるほど。スサンの歌や義侠ロイックエンを聴いたり、手紙を読んだりしたが実際に聞くとお前達は本当に頑張ったのじゃな。ハッセルエン、ハノン。良い親になったな」
「父さん、ありがとう」
「お父さん…」
「死んだ婆さんも喜んでいると思うぞ」
ストラ兄さんが戻ってきた
「お爺さん、この前ぶり」
「おお。ストラ、この前はありがとう。さて、全員揃った事だし、プレゼントをあげよう」
お爺さんは何かの石数個と本数冊と反物を数個を取り出した。
「まずはスサン商会にじゃ。これは古い時代のルーナ文字というものでな、魔法の言葉が彫られている。エメイラヒルデは知ってるじゃろ?」
「本物は少ないはずだわ。その文明はあっという間に崩壊したから少ないって私は聞いてる」
「これは本物じゃよ。私が調査した中で見つけたものじゃ。これはその地方の王に下賜してもらった。意味は商売繁盛だ」
「これ、良いのかい?」
「もう私は商売のしの字もしてないからいらない。次はハッセルエンとハノンに夫婦石というものをプレゼントする。これは雌雄一対の石でな、夫婦円満を意味するものじゃ」
「素敵。代々伝えるわ」
「それからこれは子供達に」
僕たちに一冊ずつ本をくれた。
「お爺さん、これって…」
「本当にいいの?」
「こんな高価なものを…」
「ありがと」
「私の趣味で集めたものだ。『収納』のスキル本。それぞれ子供に受け継がせてやってくれ」
「「「ありがとう」」」
「ありがと」
「それからこれは東方に伝わる生地じゃ。幸せの意味の刺繍が施されている。ミシェは普段使いの服に、あとはそれぞれの配偶者に渡すのだ」
「わかった」
「ありがと」
「大事にするわ」
「ありがと」
「気に入ってくれたなら嬉しい」
「お父さん、今回はゆっくりしていけるの?」
「残念ながら結婚式が終わったら帰らなくてはいけない。だが、半年くらい経てば学園の仕事も落ち着くからゆっくり来れるだろう」
「お爺さん、今日、僕の、ご飯食べて」
「ほお。『王国の料理番』の料理が食べられるのか。嬉しいなあ」
「お爺さん、僕のお嫁さんを紹介するよ」
「お爺さん、私の衣装、見てくれる?」
その晩の夕食は賑やかで楽しかった。お爺さんとの話は尽きずみんな楽しそうだった。
そんな朝店先でストークを待っていると一人の老紳士が現れた。
「君、もしかしてリョウエストかね?」
「はい」
「大きくなったな。お爺さんだ。リョウエストのお爺さんのラジュラだ。ようやく会えたよ」
「お爺さん!待ってた!」
「待っててくれたのかね?ありがとう」
「中に入って」
「ああ」
中に入るとモムノフとドルトがそれを見つけて飛んでくる。
「大旦那様、おかえりなさいませ」
「お待ちしておりました」
「いや、ここはもう私の家ではないよ。長いこと空けたからねえ」
「何をおっしゃいますか。大旦那様の生家ではございませんか。ただいま商会長をお呼びします。こちらへどうぞ」
「店、大きくなったなあ」
「ええ。儲かってますよ」
「それは何よりだ」
ストークがやってくる。
「ストーク、お爺さんが、来たから今日は、工房には、行けない」
「わかりました。何かご用意するものはございますか?」
「フィグさんに、料理するかも、と伝えて」
「かしこまりました。何かあればお呼び下さい」
「わかった」
応接室にいるお爺さんに会いに行き、そのまま会話する。お父さん達と仲違いをして出てったんじゃなくて、学者として行かざるを得なくて家を出たんだって。
「父さん、おかえり。王都の生活はどうだい?」
「おお、ハッセル。お前は変わらないな。やっぱりコリント王国は良いな。周辺諸国と比べて発展しているしな」
「お爺さん、久しぶり」
「ロイックエンか。久しぶりじゃの。すっかり大人になったな。手紙によると今度は嫁をもらうようじゃな。おめでとう」
「お爺さん、来てくれてありがと」
「ミシェレル、美人になった。結婚おめでとう」
「ラジュラエン、元気そうね」
「おお、おお!エメイラヒルデか!?懐かしい!久しぶりじゃな」
「ラジュラエン、まだまだ長生きしそうね。良かったわ」
「まだまだこの世に調べたりないものが多い。ある程度まで調べるつもりじゃよ」
「お父さん、手紙を読んでくれたかわかんないから心配してたのよ」
「ああ、ハノン、ストラストを寄越してくれてありがとう。おかげでミシェレルの花嫁姿を見ることができるよ」
「やっぱり読んでなかったのね?」
「ああ。悪癖は治らないもんじゃな。ははは」
「お爺さん共の者は?」
「ああ。一人できた。すっかり旅慣れてしまってな。どこに行くのも最近は一人じゃ。さて、私がいない間に色々あったみたいじゃが詳しく聞きたいな」
「お爺さん、何から聞きたい?」
「そうじゃな、まずはお前達が謁見した事を聞きたいな」
お爺さんは今まで僕たちが体験した事を事細かに聞いていく。話を聞くお爺さんはとても愉快そうだった。
「なるほど。スサンの歌や義侠ロイックエンを聴いたり、手紙を読んだりしたが実際に聞くとお前達は本当に頑張ったのじゃな。ハッセルエン、ハノン。良い親になったな」
「父さん、ありがとう」
「お父さん…」
「死んだ婆さんも喜んでいると思うぞ」
ストラ兄さんが戻ってきた
「お爺さん、この前ぶり」
「おお。ストラ、この前はありがとう。さて、全員揃った事だし、プレゼントをあげよう」
お爺さんは何かの石数個と本数冊と反物を数個を取り出した。
「まずはスサン商会にじゃ。これは古い時代のルーナ文字というものでな、魔法の言葉が彫られている。エメイラヒルデは知ってるじゃろ?」
「本物は少ないはずだわ。その文明はあっという間に崩壊したから少ないって私は聞いてる」
「これは本物じゃよ。私が調査した中で見つけたものじゃ。これはその地方の王に下賜してもらった。意味は商売繁盛だ」
「これ、良いのかい?」
「もう私は商売のしの字もしてないからいらない。次はハッセルエンとハノンに夫婦石というものをプレゼントする。これは雌雄一対の石でな、夫婦円満を意味するものじゃ」
「素敵。代々伝えるわ」
「それからこれは子供達に」
僕たちに一冊ずつ本をくれた。
「お爺さん、これって…」
「本当にいいの?」
「こんな高価なものを…」
「ありがと」
「私の趣味で集めたものだ。『収納』のスキル本。それぞれ子供に受け継がせてやってくれ」
「「「ありがとう」」」
「ありがと」
「それからこれは東方に伝わる生地じゃ。幸せの意味の刺繍が施されている。ミシェは普段使いの服に、あとはそれぞれの配偶者に渡すのだ」
「わかった」
「ありがと」
「大事にするわ」
「ありがと」
「気に入ってくれたなら嬉しい」
「お父さん、今回はゆっくりしていけるの?」
「残念ながら結婚式が終わったら帰らなくてはいけない。だが、半年くらい経てば学園の仕事も落ち着くからゆっくり来れるだろう」
「お爺さん、今日、僕の、ご飯食べて」
「ほお。『王国の料理番』の料理が食べられるのか。嬉しいなあ」
「お爺さん、僕のお嫁さんを紹介するよ」
「お爺さん、私の衣装、見てくれる?」
その晩の夕食は賑やかで楽しかった。お爺さんとの話は尽きずみんな楽しそうだった。
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