【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

文字の大きさ
210 / 806
6歳の力走。

誕生日の贈り物。

 結局次の日の昼にやっと渋滞は完了したようだった。それまでに色々あった。寝れないだろうと各貴族にナイトキャップがわりにワインを配ったら、それをどこからか聞きつけた地精ドワーフ貴族がやってきて催促をされた。仕方ないと思って持っていたワインの小樽をあげたら大層喜ばれて、お主は我らが地精ドワーフ心がわかる者だと言い出して地精ドワーフ自治領にいつでも来いと言う話になった。それから何故か風精エルフ自治領の皆さんに呼ばれたのでストークとミザーリとワイン樽片手で向かった。風精エルフの皆さんはワインにも喜んだが、僕に会えた事が嬉しかったようだ。斥候を出した所綺麗な魔力を持っているらしい僕を見かけたらしく、是非とも話をしてみたいとなったらしい。師匠がエメイラヒルデと言ったら最高潮に盛り上がった。エメイラはこの国の風精エルフの中のヒロイン的存在らしい。色々話して解放されたが、なかなか濃い1日の締めくくりだった。
 翌朝は翌朝で大変だった。マックスさんは全部で5つの領の領主一家にスープを配ったようだったが、その領主たちが入れ替わり立ち替わりお礼に来て会談が行われた。僕はお土産でご家族分のパンを渡したが、金子を渡そうとしてくるので断るのが大変だった。そなたの事は忘れんぞと言われたが忘れてくれて良いと思う。
 最後に残ったパンといちご饅頭をアレク、ボルク、ストーク、ミザーリにあげて、昨日残った野菜の残りを僕の馬達に食べさせていると前の方が動き出した。ようやくかと思いながら僕もいちご饅頭を食べる。ルステインの馬車群は順調に王都に向かって走ると横に貧民街が見えてきた。かなり奥まで更地になっている。戦闘のきっかけはわからないけど徹底的に潰した感じだ。元々貧民街って不法占拠して勝手に作った街なので仕方ないかあ、と思う反面、人の命が軽い世の中なんだなと言う事を改めて感じる。

 王都の門が見えてきた。門では誰何されることもなくスルーして中に入っていく。ロイック兄さんはどうするのかな、と思っていたら準貴族や上流階級用の門に向かっていた。ここでロイック兄さんとはお別れだね。社交シーズンの途中途中では会えるし、今回は嫁3人を連れて帰ってくると言っているので楽しみだ。
 それから貴族門を超えてルステイン伯爵家のタウンハウスに着いた。今回は馬車はいつもの馬車置き場ではなく、その近くに仮説された馬車置き場に置くようだ。貴族の過半数は王都内の宿屋、残りはタウンハウスで一緒に寝泊まりする事になっている。ミシェ姉さんのニメイジ家はルステインの家来の中で上の位なのでタウンハウスで泊まる。ミシェ姉さんと同じ行動をする事も多そうだね。
 ストークとミザーリは従者の部屋をあてがわれる。僕はまた一階の子供部屋に案内される。ストークとミザーリが着替えてやってきた。ストークは旅装から執事の服に、ミザーリは侍女のような格好をしてきた。今回ミザーリは侍女兼ボディガードとして働く事になった。この為にずっと訓練してきたようで試しにお茶を入れてもらったら所作が綺麗だった。

「リョウ様、本日はこのままお休みとなられ、明日は王城に到着のご挨拶に伺い、王女様のお茶会に参加する予定になっております。王女様からは気の置けない友人とのお茶会なので気にせずに参加してくれとの事です」
「わかった」
「スサン商会の取引先やリョウ様の知り合いの方のお茶会がその後4日間で3件予定されています。5日目のエフェルト公爵様のパーティーが社交シーズン初のパーティー参加となっております。それ以降毎日1件ないし2件の催しに参加予定となります。よろしいでしょうか」
「わかった。大舞踏会の、準備は?」
「6日前からになります。前もって準備が必要でしょうか?」
「材料の発注や、打ち合わせ必要」
「でしたらその前に打ち合わせできるようにしておきます」
「フィグさんも、それに合わせて、来てもらって」
「了解いたしました」
「一眠りしたら、王女に、持ってく、お菓子用意する。ストークも、ミザーリもそれまで、休んで」
「ありがとうございます。では2刻後起こしますのでお休みください」
「お休み」
「「おやすみなさいませ」」

 僕は目を閉じると明晰夢を見た。あ、イサリナさんか。

「リョウ様、お誕生日おめでとうございます」
「ありがと」
「散々な誕生日でしたね」
「そうだねえ」
「リーリシア様が誕生日おめでとうと言っておいてとおっしゃってました」
「ありがとうと言っていたと伝えてくれる。しばらく神殿に行けなそうだと謝っておいてくれるかな」
「わかりました。ロスハーン様からありがとうと伝言を預かっておりますがわかりますか?」
「なんとなくね」
「波乱の5歳でしたが、これからはのんびりする予定ですか?」
「わかんないな」
「もうそろそろ目を覚ます時間です。またお会いしたいと思っております」
「またね」
「また」

 ストークに起こされた。

「リョウ様、おはようございます。マクシミリアン閣下がお呼びです」
「わかった」

 マックスさんの部屋に移動する。ノックして入る。

「リョウ、よく来た。お疲れだったな。これは私とレイアムからの誕生日プレゼントだ」

 マックスさんは小さな箱を渡してきた。

「ありがと」
「その他色んな方から誕生日プレゼントやカードが届いている。あとで部屋に届けさせるから確認してくれ。ストーク、管理を頼む」
「わかった。ありがと」
「かしこまりました」
「うん。良い一年を」
「はい!」

 その後、部屋にプレゼントが大量に運び込まれた。ほとんどが上級貴族からのプレゼントだった。マックスさんのプレゼントはタイマー付きの置き時計だったよ。これで調理が捗る。他のプレゼントは貴族服や靴、魔法道具の鍋や新型コンロ、名匠に造らせたという包丁や鍋、ネックレス、腕輪などのアクセサリー、子供用の馬の鞍などだった。
感想 9

あなたにおすすめの小説

異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~

夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する! 農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。 逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。 これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。

最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~

gagaga
ファンタジー
神の気まぐれにより異世界へと転移した主人公田辺竜太(大学生)が生活魔法を駆使して冒険したり町の人と触れ合ったりする物語です。 なお、神が気まぐれすぎて一番最初に降り立つ地は、無人島です。 一人称視点、独り言多め、能天気となっております。 なお、作者が気ままに書くので誤字脱字は多いかもしれませんが、大目に見て頂けるとありがたいです。 ただ、敢えてそうしている部分もあり、ややこしくてすいません。(^^;A ご指摘あればどんどん仰ってください。 ※2017/8/29 連載再開しました!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

ひだまりのFランク冒険者

みなと劉
ファンタジー
ここは異世界。 そこの冒険者ギルドでは毎日仕事がてんこ盛り。 そんな中 冒険者ギルドには万年Fランクの冒険者が一人いる。 その名は、リルド。 彼は、特に何もない感じに毎日 「薬草採取」「石集め」Fランク向け「討伐」場合によっては「ポーション生成」をする。 この話はこの万年Fランク冒険者リルドの物語である。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

[完]異世界銭湯

三園 七詩
ファンタジー
下町で昔ながらの薪で沸かす銭湯を経営する一家が住んでいた。 しかし近くにスーパー銭湯が出来てから客足が激減…このままでは店を畳むしかない、そう思っていた。 暗い気持ちで目覚め、いつもの習慣のように準備をしようと外に出ると…そこは見慣れた下町ではなく見たことも無い場所に銭湯は建っていた…