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6歳の力走。
大舞踏会後半戦。
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ブースが出来た所で続々と人が集まってきた。最初に来たのは王様の側近の侍従達だった。僕は彼らとハイタッチして他のブースの様子を見に行く。次に来たのは上級貴族様方ご家来衆だ。これ絶対エフェルト公爵様が情報流したよね。あっという間に皿がなくなっていく。それに追いつくように料理人達は頑張っている。
雲は食いつきが悪かったが一人の婦人がもらったのを見た人たちが次々にブースに向かっていった。列が出来ているね。みんな楽しそうにもらっている。これもエンターテイメントだと思うんだ。笑顔にできたら最高でしょ。
スイーツ処は女性が並んでいる。予想してなかったけど貴族の地位関係なくみんな並んでいるようだ。一通り見て選びたいという心理だろう。それを眺めていたらミシェ姉さんが現れた。どうやらお友達になった人たちと見に来たらしい。顔の傷を心配してくれたがここで魔術使おうとしちゃダメだよ。すんでのところで止めて事なきを得たんだけど危なかった。ミシェ姉さんと少し話したんだけど、派閥関係なく友達になった人が多かったみたい。良かったね。
ミシェ姉さんが去った後ロイック兄さんとマリカさんも来た。なんとマリーダさんとメリンさんも一緒にいる。なんでだ、とロイック兄さんに聞いたら内緒と言われた。何か良くわからないけど仲良いことは良い事だ。ロイック兄さんに教えてもらったんだけど、僕を襲撃してきた少年たちは上級貴族の子息でどうしようもない不良貴族だそうだ。ただの子息が当主を殴ったらわかるよね、とロイック兄さんはニヤリとした。ロイック兄さん、結構怒ってる。まあ穏便に、とは言ったけどあとは知ーらない。
6時間が過ぎた頃やっと厨房が落ち着いてきた。仕込みの人たちに休憩してもらって表の人たちも交代交代で休みをとって回る。あとはイレギュラーがなければ大丈夫だろう。予定してたより早く終結に向かってる。僕も初めて休憩を取った。ストークもミザーリも座らせる。二人ともずっと立ちっぱなしだったからね。座って話をしてたらサイスさんがやってきた。
「リョウエスト様、王様はじめ、貴族の皆様方がお礼を言いたいと申しております。どうされますか?」
「厨房の、様子見てから、行きます」
「かしこまりました。よろしくお願いします」
「はい!」
厨房に戻ると問題はないようなのでストークとミザーリを連れて王様の所へ向かう。
「王様、お呼びで」
「よくやったな。見事な料理だった。お前に感謝したい。これだけの豊かな食事をこの国に与えてくれたことにな。これからも励めよ」
「ありがと、ございます」
「リョウ、大丈夫?」
「ルマーニ様、問題ない」
「そう。良かった」
「リョウエスト、これが終わったら回復魔法をかけてもらえよ」
「ありがと、ございます。ウルリッヒ様」
「リョウエスト、素晴らしい料理だったわ。また私たちに振る舞ってね」
「はい、王妃様」
「こんな小さい子に暴力を振るうとは許せんな。リョウエスト、ワシに任せとけ」
「ありがとうございます。先王様」
王様御一家にはこんな挨拶をした。その後侍従に連れられて色んな方から感謝の言葉をもらった。中には暴力を振るった少年の親も居て平謝りして賠償金を提示されたが、それを断って大丈夫です、と答えた。なんか負けたと思うからだ。別にお金には困っていないしね。今後ともよろしくお願いします、と言って去った。
美食家三人衆のエフェルト公爵様、グロッサム侯爵様、ナータリア伯爵様はそれぞれこんなレストランが作りたいと言っていた。劇場型の概念が突き刺さったらしい。僕はいくつかアドバイスをさせてもらった。是非作ってもらいたいものだ。
結局40家ほど回って残り時間が1時間切った。うどんの所に結構な人が並んでいる。締めのうどんと言った所か。結構な数の酔客がいる。酔って迷惑をかけていないようだが騎士団の皆様は周りから離れない。彼らは早く終われと念じている事だろう。デザートがほぼなくなっている。女の人のスイーツ欲はすごいな。あれだけ用意したものが全くないとは恐れ入った。
残り時間10分を切った。最後駆け込みでブュッフェを物色している人達がいる。ブュッフェの料理も無くなってきた。すごいなほとんどロスなしで終われるんじゃないかな。無くなったブュッフェ台はすでに脇に置かれている。あとは何も起こらない事を願うだけだ。
時間になった。演奏が止まる。あちこちで拍手が始まり全体が拍手で包まれる。終わった。やり切ったぞ。厨房のみなと握手する。疲れて座ってしまうものも出た。普通に疲れるよね。これでやっと帰れる。後片付けが終わったらね。
お客様が引いていく。色んな貴族に美味しかったよ、と言ってもらえた。それが単純に嬉しくてつい泣きそうになる。長かった社交シーズンの終わりに本当に良い経験ができたと思う。少し痛かったけどね。ストークやミザーリと目があって頷いた。フィグさんがやってきた。ほぼ、後片付けが終了したのだという。フィグさんとお互い労わる。侍従達はお客様を追い出…送っている。ドアが閉まる。
ミッションコンプリート。
雲は食いつきが悪かったが一人の婦人がもらったのを見た人たちが次々にブースに向かっていった。列が出来ているね。みんな楽しそうにもらっている。これもエンターテイメントだと思うんだ。笑顔にできたら最高でしょ。
スイーツ処は女性が並んでいる。予想してなかったけど貴族の地位関係なくみんな並んでいるようだ。一通り見て選びたいという心理だろう。それを眺めていたらミシェ姉さんが現れた。どうやらお友達になった人たちと見に来たらしい。顔の傷を心配してくれたがここで魔術使おうとしちゃダメだよ。すんでのところで止めて事なきを得たんだけど危なかった。ミシェ姉さんと少し話したんだけど、派閥関係なく友達になった人が多かったみたい。良かったね。
ミシェ姉さんが去った後ロイック兄さんとマリカさんも来た。なんとマリーダさんとメリンさんも一緒にいる。なんでだ、とロイック兄さんに聞いたら内緒と言われた。何か良くわからないけど仲良いことは良い事だ。ロイック兄さんに教えてもらったんだけど、僕を襲撃してきた少年たちは上級貴族の子息でどうしようもない不良貴族だそうだ。ただの子息が当主を殴ったらわかるよね、とロイック兄さんはニヤリとした。ロイック兄さん、結構怒ってる。まあ穏便に、とは言ったけどあとは知ーらない。
6時間が過ぎた頃やっと厨房が落ち着いてきた。仕込みの人たちに休憩してもらって表の人たちも交代交代で休みをとって回る。あとはイレギュラーがなければ大丈夫だろう。予定してたより早く終結に向かってる。僕も初めて休憩を取った。ストークもミザーリも座らせる。二人ともずっと立ちっぱなしだったからね。座って話をしてたらサイスさんがやってきた。
「リョウエスト様、王様はじめ、貴族の皆様方がお礼を言いたいと申しております。どうされますか?」
「厨房の、様子見てから、行きます」
「かしこまりました。よろしくお願いします」
「はい!」
厨房に戻ると問題はないようなのでストークとミザーリを連れて王様の所へ向かう。
「王様、お呼びで」
「よくやったな。見事な料理だった。お前に感謝したい。これだけの豊かな食事をこの国に与えてくれたことにな。これからも励めよ」
「ありがと、ございます」
「リョウ、大丈夫?」
「ルマーニ様、問題ない」
「そう。良かった」
「リョウエスト、これが終わったら回復魔法をかけてもらえよ」
「ありがと、ございます。ウルリッヒ様」
「リョウエスト、素晴らしい料理だったわ。また私たちに振る舞ってね」
「はい、王妃様」
「こんな小さい子に暴力を振るうとは許せんな。リョウエスト、ワシに任せとけ」
「ありがとうございます。先王様」
王様御一家にはこんな挨拶をした。その後侍従に連れられて色んな方から感謝の言葉をもらった。中には暴力を振るった少年の親も居て平謝りして賠償金を提示されたが、それを断って大丈夫です、と答えた。なんか負けたと思うからだ。別にお金には困っていないしね。今後ともよろしくお願いします、と言って去った。
美食家三人衆のエフェルト公爵様、グロッサム侯爵様、ナータリア伯爵様はそれぞれこんなレストランが作りたいと言っていた。劇場型の概念が突き刺さったらしい。僕はいくつかアドバイスをさせてもらった。是非作ってもらいたいものだ。
結局40家ほど回って残り時間が1時間切った。うどんの所に結構な人が並んでいる。締めのうどんと言った所か。結構な数の酔客がいる。酔って迷惑をかけていないようだが騎士団の皆様は周りから離れない。彼らは早く終われと念じている事だろう。デザートがほぼなくなっている。女の人のスイーツ欲はすごいな。あれだけ用意したものが全くないとは恐れ入った。
残り時間10分を切った。最後駆け込みでブュッフェを物色している人達がいる。ブュッフェの料理も無くなってきた。すごいなほとんどロスなしで終われるんじゃないかな。無くなったブュッフェ台はすでに脇に置かれている。あとは何も起こらない事を願うだけだ。
時間になった。演奏が止まる。あちこちで拍手が始まり全体が拍手で包まれる。終わった。やり切ったぞ。厨房のみなと握手する。疲れて座ってしまうものも出た。普通に疲れるよね。これでやっと帰れる。後片付けが終わったらね。
お客様が引いていく。色んな貴族に美味しかったよ、と言ってもらえた。それが単純に嬉しくてつい泣きそうになる。長かった社交シーズンの終わりに本当に良い経験ができたと思う。少し痛かったけどね。ストークやミザーリと目があって頷いた。フィグさんがやってきた。ほぼ、後片付けが終了したのだという。フィグさんとお互い労わる。侍従達はお客様を追い出…送っている。ドアが閉まる。
ミッションコンプリート。
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