【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

文字の大きさ
225 / 627
6歳の力走。

大舞踏会後半戦。

しおりを挟む
 ブースが出来た所で続々と人が集まってきた。最初に来たのは王様の側近の侍従達だった。僕は彼らとハイタッチして他のブースの様子を見に行く。次に来たのは上級貴族様方ご家来衆だ。これ絶対エフェルト公爵様が情報流したよね。あっという間に皿がなくなっていく。それに追いつくように料理人達は頑張っている。
 雲は食いつきが悪かったが一人の婦人がもらったのを見た人たちが次々にブースに向かっていった。列が出来ているね。みんな楽しそうにもらっている。これもエンターテイメントだと思うんだ。笑顔にできたら最高でしょ。
 スイーツ処は女性が並んでいる。予想してなかったけど貴族の地位関係なくみんな並んでいるようだ。一通り見て選びたいという心理だろう。それを眺めていたらミシェ姉さんが現れた。どうやらお友達になった人たちと見に来たらしい。顔の傷を心配してくれたがここで魔術使おうとしちゃダメだよ。すんでのところで止めて事なきを得たんだけど危なかった。ミシェ姉さんと少し話したんだけど、派閥関係なく友達になった人が多かったみたい。良かったね。
 ミシェ姉さんが去った後ロイック兄さんとマリカさんも来た。なんとマリーダさんとメリンさんも一緒にいる。なんでだ、とロイック兄さんに聞いたら内緒と言われた。何か良くわからないけど仲良いことは良い事だ。ロイック兄さんに教えてもらったんだけど、僕を襲撃してきた少年たちは上級貴族の子息でどうしようもない不良貴族だそうだ。ただの子息が当主を殴ったらわかるよね、とロイック兄さんはニヤリとした。ロイック兄さん、結構怒ってる。まあ穏便に、とは言ったけどあとは知ーらない。
 

 6時間が過ぎた頃やっと厨房が落ち着いてきた。仕込みの人たちに休憩してもらって表の人たちも交代交代で休みをとって回る。あとはイレギュラーがなければ大丈夫だろう。予定してたより早く終結に向かってる。僕も初めて休憩を取った。ストークもミザーリも座らせる。二人ともずっと立ちっぱなしだったからね。座って話をしてたらサイスさんがやってきた。

「リョウエスト様、王様はじめ、貴族の皆様方がお礼を言いたいと申しております。どうされますか?」
「厨房の、様子見てから、行きます」
「かしこまりました。よろしくお願いします」
「はい!」

 厨房に戻ると問題はないようなのでストークとミザーリを連れて王様の所へ向かう。

「王様、お呼びで」
「よくやったな。見事な料理だった。お前に感謝したい。これだけの豊かな食事をこの国に与えてくれたことにな。これからも励めよ」
「ありがと、ございます」
「リョウ、大丈夫?」
「ルマーニ様、問題ない」
「そう。良かった」
「リョウエスト、これが終わったら回復魔法をかけてもらえよ」
「ありがと、ございます。ウルリッヒ様」
「リョウエスト、素晴らしい料理だったわ。また私たちに振る舞ってね」
「はい、王妃様」
「こんな小さい子に暴力を振るうとは許せんな。リョウエスト、ワシに任せとけ」
「ありがとうございます。先王様」

 王様御一家にはこんな挨拶をした。その後侍従に連れられて色んな方から感謝の言葉をもらった。中には暴力を振るった少年の親も居て平謝りして賠償金を提示されたが、それを断って大丈夫です、と答えた。なんか負けたと思うからだ。別にお金には困っていないしね。今後ともよろしくお願いします、と言って去った。

 美食家三人衆のエフェルト公爵様、グロッサム侯爵様、ナータリア伯爵様はそれぞれこんなレストランが作りたいと言っていた。劇場型の概念が突き刺さったらしい。僕はいくつかアドバイスをさせてもらった。是非作ってもらいたいものだ。

 結局40家ほど回って残り時間が1時間切った。うどんの所に結構な人が並んでいる。締めのうどんと言った所か。結構な数の酔客がいる。酔って迷惑をかけていないようだが騎士団の皆様は周りから離れない。彼らは早く終われと念じている事だろう。デザートがほぼなくなっている。女の人のスイーツ欲はすごいな。あれだけ用意したものが全くないとは恐れ入った。

 残り時間10分を切った。最後駆け込みでブュッフェを物色している人達がいる。ブュッフェの料理も無くなってきた。すごいなほとんどロスなしで終われるんじゃないかな。無くなったブュッフェ台はすでに脇に置かれている。あとは何も起こらない事を願うだけだ。
 時間になった。演奏が止まる。あちこちで拍手が始まり全体が拍手で包まれる。終わった。やり切ったぞ。厨房のみなと握手する。疲れて座ってしまうものも出た。普通に疲れるよね。これでやっと帰れる。後片付けが終わったらね。
 お客様が引いていく。色んな貴族に美味しかったよ、と言ってもらえた。それが単純に嬉しくてつい泣きそうになる。長かった社交シーズンの終わりに本当に良い経験ができたと思う。少し痛かったけどね。ストークやミザーリと目があって頷いた。フィグさんがやってきた。ほぼ、後片付けが終了したのだという。フィグさんとお互い労わる。侍従達はお客様を追い出…送っている。ドアが閉まる。

 ミッションコンプリート。
 
 
 
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜

沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。 数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。

社畜だった俺、最弱のダンジョンマスターに転生したので、冒険者を癒やす喫茶店ダンジョンを経営します

☆ほしい
ファンタジー
過労死した俺が目を覚ますと、そこは異世界のダンジョンコアの前だった。 どうやら俺は、ダンジョンマスターとして転生したらしい。 だが、与えられた俺のダンジョンは最低ランクのF級。魔力を生み出す力は弱く、生み出せる魔物もスライムやゴブリンといった最弱クラスばかり。これでは、冒険者を呼び込んで魔力を得るなんて夢のまた夢だ。 絶望する俺だったが、ダンジョンの創造機能を使えば、内装を自由にデザインできることに気づく。 「……そうだ、喫茶店を開こう」 前世で叶えられなかった夢。俺は戦闘を放棄し、ダンジョンの入り口に木造の喫茶店『やすらぎの隠れ家』を作り上げた。メニューは、前世の知識を活かしたコーヒーと手作りケーキだけ。 ところが、そのコーヒーには異常なまでの疲労回復効果が、ケーキには一時的な能力向上効果が付与されていることが判明。噂を聞きつけた訳ありの冒険者たちが、俺のダンジョンに癒やしを求めて集い始めるのだった。

スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う

シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。 当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。 そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。 その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。

最弱弓術士、全距離支配で最強へ

Y.
ファンタジー
「弓術士? ああ、あの器用貧乏な最弱職のことか」 剣と魔法が全てを決める世界において、弓は「射程は魔法に及ばず、威力は剣に劣る」不遇の武器と蔑まれていた。 若き冒険者リアンは、亡き叔父から譲り受けた一振りの弓「ストーム・ウィスパー」を手に、冒険者の門を叩く。周囲の嘲笑を余所に、彼が秘めていたのは、世界をナノ単位で解析する「化け物じみた集中力」だった。 リアンの放つ一矢は、もはや単なる遠距離攻撃ではない。 風を読み、空間を計算し、敵の急所をミリ単位で射抜く精密射撃。 弓本体に仕込まれたブレードを操り、剣士を圧倒する近接弓術。 そして、魔力の波長を読み取り、呪文そのものを撃ち落とす対魔法技術。 「近距離、中距離、遠距離……俺の射程に逃げ場はない」 孤独な修行の末に辿り着いた「全距離対応型弓術」は、次第に王道パーティやエリート冒険者たちの常識を塗り替えていく。 しかし、その弓には叔父が命を懸けて守り抜いた**「世界の理(ことわり)」を揺るがす秘密**が隠されていた――。 最弱と笑われた少年が、一張の弓で最強へと駆け上がる、至高の異世界アクションファンタジー、開幕!

僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です1~またクビになったけど、親代わりのメイドが慰めてくれるので悲しくなんてない!!~

あきくん☆ひろくん
ファンタジー
仕事を失い、居場所をなくした青年。 彼に仕えるのは――世界を救った英雄たちだった。 剣も魔法も得意ではない主人公は、 最強のメイドたちに守られながら生きている。 だが彼自身は、 「守られるだけの存在」でいることを良しとしなかった。 自分にできることは何か。 この世界で、どう生きていくべきか。 最強の力を持つ者たちと、 何者でもない一人の青年。 その主従関係は、やがて世界の歪みと過去へと繋がっていく。 本作は、 圧倒的な安心感のある日常パートと、 必要なときには本格的に描かれる戦い、 そして「守られる側の成長」を軸にした 完結済み長編ファンタジーです。 シリーズ作品の一編ですが、本作単体でもお楽しみいただけます。 最後まで安心して、一気読みしていただければ幸いです。

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

暗殺者から始まる異世界満喫生活

暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。 流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。 しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。 同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。 ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。 新たな生活は異世界を満喫したい。

目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・ 転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。 そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。 <script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>

処理中です...