229 / 806
6歳の力走。
休憩の日。
会議を終えてミシェ姉さんに別れを告げ、街を走りスサン商会に向かった。結局会議で決まったのはルステインを食の都にする『食の都計画』とルステインの各領地を保養地化する『安らぎの宿計画』と各領地の特産品を選ぶ『特産品増量計画』と各領地の名所、名産品などを探す『一ヶ所一品計画』だった。
我が家に着くとお父さんとストラ兄さんが出てきてお迎えしてくれた。まずはフィグさんやストークやアレク、ボルクに今日は休むよう言って工房に帰すと、家に入ってお母さんと再会した。その後お父さん、お母さん、ストラ兄さんに今回の旅の成果を発表して、お土産を渡した。お父さんには僕が貰ってきた注文書と新たな顧客名簿を渡し、お母さんには貴族で流行っている化粧品を渡した。ストラ兄さんには王都で流行っている靴を買ってきたので渡す。お父さんは物が良かったなと言っていたので僕が誕生日にもらった中で、大きくて付けられない装身具をあげた。
ロイック兄さんはまだ王都にいるので成果は分からないけど、元気だよと伝える。ストラ兄さんはもう少しで王都に行くため、貴族の情報を僕から一生懸命聞いているね。全部の上級貴族を呼んで食事会をやったことに大喜びしていた。これで会話の糸口の一つができたと僕の頭を撫でてくれた。
エメイラが途中で参加してきた。エメイラは今日は出かけていたらしい。なんで帰る日を知らせないのよと怒られた。エメイラには魔法道具のパーツをあげた。ストークに買いに行ってもらったんだよね。
そのまま僕は休憩をして部屋に戻ったんだけどエメイラが着いてきたのでエメイラに色々王都であったことを話した。
「…それでね、お料理の段取りしてたら、急に殴られて、蹴られたの」
「なんですって?許せないわ。なんで?」
「わかんないの。成り上がり者がどうとか言ってた。そのまま足りない料理の指示を、してたら無視するな、って言って殴られた」
「どこの家?今から滅ぼしてくるわ」
「んー。殴った人たち捕まったよ?」
「どうせしらばっくれて出てくるに違いないわね」
「ロイック兄さんが、当主に子息が殴りかかったから刑が厳しくなるって言ってた」
「ロイックエン、怒ったでしょうね。なんかやりそうだわあの子」
「そうかも」
「それであとで問題はなかったの?」
「そこの家の人が、お金くれるって、言ってたけど、断ってきた」
「なぜ?」
「なんか負けるみたいで、嫌だったから」
「もみ消せませんよ、って意思表示にもなるから良いと思うわ」
「それで、王様やエフェルト公爵やいろんな貴族に大舞踏会良かったって褒められて終わった」
「良かったわね。王や公爵はあなたがケガしたことになんか言ったの?」
「二人とも見にきたけど」
「ちゃんと仕事してるわね。えらいえらい。あのね、それは王と公爵があなたをちゃんと見てるって周りに示したのよ」
「そうなの?」
「王と公爵はね、あなたは重要人物ですよ、って事を内外に示したって訳。これであなたに対する風当たりはかなり減るわ」
「あとね、色んな貴族が僕を守ってくれたの」
「それは良いことよ。あなたの頑張りを周りはしっかりと見ているわ」
「そうなの?それでね…」
エメイラとの話は結構面白かった。エメイラは貴族社会についても詳しい。色々な話に解説をつけてくれる。今の所僕はこの国に多大な利益を与えてくれたものとして多くの貴族に認められているそうだ。そして、王様と公爵様からはかけがえのない存在として扱われているので、余程の事がない限り安泰だと言う。結婚式であなたは更に名声を得るでしょうね、と言っていた。自分の事をそんなに凄いとは思ってなかったのでエメイラの意見はありがたかった。
夕食の時間になった。マスの料理は久しぶりだけど美味しかった。アニナとマチルダにも王都であった話をする。マチルダは元王都の伯爵家のタウンハウス所属だったので、伯爵家のパーティーで僕がやってきたことに驚いていた。私こっちで良かったです、と言う。あれは僕含め裏方が大変だったからねえ。
食事の後お父さんがマチルダに彼氏が出来た事をこっそり教えてくれた。それは良かった。
一晩寝て大分身体が回復した。馬車に乗りっぱなしだとやっぱり身体に来るからねえ。それは6歳児には結構キツいものがあるのよ。朝の修行を休んでゆっくりして、朝ごはんを食べてからエメイラの講義を久しぶりに受ける。王都でも魔力の移動を時間があればしていたので、そろそろ魔術を学ぶ事になった。最初はやっぱり魔力の矢だった。すんなり矢を出す事に成功する。エメイラは早すぎると言っていた。どんな達人でも最初の魔術を発現するのは一か月はかかるという。最初から成功するのは私でも無理だったって言っていた。他の魔術を学びたい?と聞かれたが断った。まずは基本的な魔術の精度を上げる事が大事と思ったからだ。魔法も水弾のみなのでそっちも練習したいとエメイラに言い講義が終わった。
あとはベッドに戻ってのんびりと過ごした。ストークやみんなにも今日は休みでいいと連絡してもらった。明日からやろう、明日から。たまにはそんな日も良いのだ。
我が家に着くとお父さんとストラ兄さんが出てきてお迎えしてくれた。まずはフィグさんやストークやアレク、ボルクに今日は休むよう言って工房に帰すと、家に入ってお母さんと再会した。その後お父さん、お母さん、ストラ兄さんに今回の旅の成果を発表して、お土産を渡した。お父さんには僕が貰ってきた注文書と新たな顧客名簿を渡し、お母さんには貴族で流行っている化粧品を渡した。ストラ兄さんには王都で流行っている靴を買ってきたので渡す。お父さんは物が良かったなと言っていたので僕が誕生日にもらった中で、大きくて付けられない装身具をあげた。
ロイック兄さんはまだ王都にいるので成果は分からないけど、元気だよと伝える。ストラ兄さんはもう少しで王都に行くため、貴族の情報を僕から一生懸命聞いているね。全部の上級貴族を呼んで食事会をやったことに大喜びしていた。これで会話の糸口の一つができたと僕の頭を撫でてくれた。
エメイラが途中で参加してきた。エメイラは今日は出かけていたらしい。なんで帰る日を知らせないのよと怒られた。エメイラには魔法道具のパーツをあげた。ストークに買いに行ってもらったんだよね。
そのまま僕は休憩をして部屋に戻ったんだけどエメイラが着いてきたのでエメイラに色々王都であったことを話した。
「…それでね、お料理の段取りしてたら、急に殴られて、蹴られたの」
「なんですって?許せないわ。なんで?」
「わかんないの。成り上がり者がどうとか言ってた。そのまま足りない料理の指示を、してたら無視するな、って言って殴られた」
「どこの家?今から滅ぼしてくるわ」
「んー。殴った人たち捕まったよ?」
「どうせしらばっくれて出てくるに違いないわね」
「ロイック兄さんが、当主に子息が殴りかかったから刑が厳しくなるって言ってた」
「ロイックエン、怒ったでしょうね。なんかやりそうだわあの子」
「そうかも」
「それであとで問題はなかったの?」
「そこの家の人が、お金くれるって、言ってたけど、断ってきた」
「なぜ?」
「なんか負けるみたいで、嫌だったから」
「もみ消せませんよ、って意思表示にもなるから良いと思うわ」
「それで、王様やエフェルト公爵やいろんな貴族に大舞踏会良かったって褒められて終わった」
「良かったわね。王や公爵はあなたがケガしたことになんか言ったの?」
「二人とも見にきたけど」
「ちゃんと仕事してるわね。えらいえらい。あのね、それは王と公爵があなたをちゃんと見てるって周りに示したのよ」
「そうなの?」
「王と公爵はね、あなたは重要人物ですよ、って事を内外に示したって訳。これであなたに対する風当たりはかなり減るわ」
「あとね、色んな貴族が僕を守ってくれたの」
「それは良いことよ。あなたの頑張りを周りはしっかりと見ているわ」
「そうなの?それでね…」
エメイラとの話は結構面白かった。エメイラは貴族社会についても詳しい。色々な話に解説をつけてくれる。今の所僕はこの国に多大な利益を与えてくれたものとして多くの貴族に認められているそうだ。そして、王様と公爵様からはかけがえのない存在として扱われているので、余程の事がない限り安泰だと言う。結婚式であなたは更に名声を得るでしょうね、と言っていた。自分の事をそんなに凄いとは思ってなかったのでエメイラの意見はありがたかった。
夕食の時間になった。マスの料理は久しぶりだけど美味しかった。アニナとマチルダにも王都であった話をする。マチルダは元王都の伯爵家のタウンハウス所属だったので、伯爵家のパーティーで僕がやってきたことに驚いていた。私こっちで良かったです、と言う。あれは僕含め裏方が大変だったからねえ。
食事の後お父さんがマチルダに彼氏が出来た事をこっそり教えてくれた。それは良かった。
一晩寝て大分身体が回復した。馬車に乗りっぱなしだとやっぱり身体に来るからねえ。それは6歳児には結構キツいものがあるのよ。朝の修行を休んでゆっくりして、朝ごはんを食べてからエメイラの講義を久しぶりに受ける。王都でも魔力の移動を時間があればしていたので、そろそろ魔術を学ぶ事になった。最初はやっぱり魔力の矢だった。すんなり矢を出す事に成功する。エメイラは早すぎると言っていた。どんな達人でも最初の魔術を発現するのは一か月はかかるという。最初から成功するのは私でも無理だったって言っていた。他の魔術を学びたい?と聞かれたが断った。まずは基本的な魔術の精度を上げる事が大事と思ったからだ。魔法も水弾のみなのでそっちも練習したいとエメイラに言い講義が終わった。
あとはベッドに戻ってのんびりと過ごした。ストークやみんなにも今日は休みでいいと連絡してもらった。明日からやろう、明日から。たまにはそんな日も良いのだ。
あなたにおすすめの小説
異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~
夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する!
農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。
逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。
これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。
最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~
gagaga
ファンタジー
神の気まぐれにより異世界へと転移した主人公田辺竜太(大学生)が生活魔法を駆使して冒険したり町の人と触れ合ったりする物語です。
なお、神が気まぐれすぎて一番最初に降り立つ地は、無人島です。
一人称視点、独り言多め、能天気となっております。
なお、作者が気ままに書くので誤字脱字は多いかもしれませんが、大目に見て頂けるとありがたいです。
ただ、敢えてそうしている部分もあり、ややこしくてすいません。(^^;A
ご指摘あればどんどん仰ってください。
※2017/8/29 連載再開しました!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ひだまりのFランク冒険者
みなと劉
ファンタジー
ここは異世界。
そこの冒険者ギルドでは毎日仕事がてんこ盛り。
そんな中
冒険者ギルドには万年Fランクの冒険者が一人いる。
その名は、リルド。
彼は、特に何もない感じに毎日
「薬草採取」「石集め」Fランク向け「討伐」場合によっては「ポーション生成」をする。
この話はこの万年Fランク冒険者リルドの物語である。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
子ドラゴンとゆく、異世界スキル獲得記! ~転生幼女、最強スキルでバッドエンドを破壊する~
九條葉月
ファンタジー
第6回HJ小説大賞におきまして、こちらの作品が受賞・書籍化決定しました! ありがとうございます!
七歳の少女リーナは突如として前世の記憶を思い出した。
しかし、戸惑う暇もなく『銀髪が不気味』という理由で別邸に軟禁されてしまう。
食事の量も減らされたリーナは生き延びるために別邸を探索し――地下室で、ドラゴンの卵を発見したのだった。
孵化したドラゴンと共に地下ダンジョンに潜るリーナ。すべては、軟禁下でも生き延びるために……。
これは、前を向き続けた少女が聖女となり、邪竜を倒し、いずれは魔王となって平和に暮らす物語……。