【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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6歳の力走。

ヤートと僕。

 翌日から僕は動き出した。朝修行して食事してからからストークとミザーリを連れて工房アトリエに向かう。手紙が溜まってるし、やる事が多い、さらに僕の商業登録したものの商品化の為ミスリ生産商会と打ち合わせを予定していたのでのんびりとはしていられなかった。
 午前中手紙の処理をした。例によって暗号は解読できるだけなので、お礼状は気持ちで書く。相変わらずの勘違いな手紙にはストークと商会からレンタルしたキースに暗号文を書いてもらっている。お礼状が終わったのでギピア、キーカ、サッチ、セルブロ、アレク、ボルクを呼んでお小遣いを渡す。僕なりに留守を守ったり、長旅をさせた事に対するお礼だ。それぞれ喜んでいた。ギピアにはそれから話があると言われ話を聞く。当面商会には戻らずこちらで働きたいとのこと。何か理由があるかもしれないがとりあえず聞かないでおいた。何かあったらストークが聞くだろうと思うしね。そのストークはキースと一緒に手紙の処理に時間を取られている。キースの話では二、三日はかかるとの事。なんかごめんなさい。
 それから今日ミスリ生産商会に渡す図面というか、スケッチを書いていたらヤートがやってきた。ヤートは元々調査商会を営んでいた男でうちの傘下商会になってくれ、頑張ってくれている。あんまり接点はないけど人当たりが良く話を時々する。その彼がわざわざ珍しいな、と思いながら応対する。ストークが横についてくれた。

「お忙しいところすいません。実は今回の王都行、我々の商会が出張っていたんです。その報告に参りました」
「ありがとう」
「まずは先日の大舞踏会の件ですが、若の指示で向こうの余罪を炙ってます。相当あるので被害届を出してもらうように工作しました。多分極刑は免れないだろうと思います」
「ロイック兄さん、やっぱり、怒ってたね」
「そうですねえ。うちもかなり協力金をいただきましたから仕事としてしっかりやらせてもらいますね」
「ありがとう。よろしくね」
「はい。そう言ってもらうとありがたいです。あとは坊ちゃまの関わってる所は特に悪い噂がない所ばかりです。エフェルト公爵様の覚えがとにかく良いですね。上にも下にも置かず友人として扱ってらっしゃるのがわかります。王室のウケも上々です。若もかなり王家の方々に気に入られてますが坊ちゃまはさらに上に来ます。うちとしてもその背景はやりやすいので今後ともよろしくお願いします」
「わかった。ヤート、何かあったら、言ってね」
「かしこまりました。ついでに小耳に挟んだのですが今度の結婚式の披露宴と親善式典、各国の大使も参加決定となりました。お役に立ちますか?」
「ストーク」
「はっ。些少ながらのちほど情報に対する対価をお支払いさせていただきます」
「ありがたい。若といい、坊ちゃまといい、旦那様といい、ここは価値がわかってるものが多い。ありがたいです」
「ストーク、ヤートに一筆書いてあげて。僕の、身内ってね」
「これはこれは。何から何までありがとうございます。これからもお願いします」
「うん」
「ヤート様、こちらをお持ちください」
「ありがとうござ…。坊っちゃま、これ正式な書類じゃないですか。一筆って略式で良いですよ」
「ストーク、ありがとう」
「はい。リョウ様が身内とおっしゃられたので」
「ヤート、役に立つでしょ?」
「それはもう。確かにお預かりさせていただきます。このご恩は必ず」
「んー。商会員かぞくだから気にしないで」
「はい。ありがとうございます」

 ヤートは色々な情報を教えてくれた。ヤート雇ったロイック兄さんすごいな。

 スケッチを続けていたらミスリ生産商会のミスリが地精ドワーフ3人を連れてやってきた。

「ミスリ、ようこそ」
「毎度ありがとうございます。急に大勢で押しかけてしまいすいません。こちらが新しく入った職人でご挨拶をと」
地精ドワーフ心のわかる人の仕事ができると思って入った。よろしく頼む」
「ヴェリーの姉さんに聞いた。あんたの仕事がやりてえ」
「面白い仕事ができると聞いた。実際やってみて面白いが、またその他の考えてるんだろ?見せてくれ」
「わかった。ストーク、ジョッキを」
「かしこまりました」
「話が分かりすぎてて良いな」
「あんたはやっぱり最高だ」
「何を呑ませてくれるんだ?」
「今日は、飲み頃の、白だ」
「あんたのワインは美味いからなあ」
「噂のワインか?楽しみだ」
「ありがてえ」
「お待ちしました」
「手酌でやってくれ」

 ワインの小樽を渡す。

「おおい。なんてお方だ。最高すぎるだろ」
「ありがてえな」
「神様みてえな人だな、あんた」
「すいません、何から何まで」
「良い。これが商業登録、したもの」

 サンプルを出す。

「で、これが機能を書いたスケッチ」
「なるほど拝見します」
「おおう。見せてくれ」
「なるほど。これはあんたが作ったのか?」
「面白い事考えるなあ」

 ドワーフはジョッキ片手に真剣に見る。

「なるほど。デザインは正直甘いがやりたい事はわかるな。意欲がすごい」
「もうちょっとケレン味が取れてくるとあんたのデザインは良くなってくると思うぜ。発想がすごいしこっちとしてもこの仕事は楽しみだ」
「ほんとだよ。発想力が並のやつじゃねえ。さらに酒がうまくなるわ」
「これは商品化は急ぐので?」
「あとは、お父さん次第。注文の引き合いは来ている」
「ならこの後スサン商会に行って話をしてきます」
「よろしく」
「これからもよろしく頼む。良い発想と良い酒を待ってるぞ」
「特に良い酒を頼む。仕事の後に上手くなるような、な」
「良い仕事と良い酒。地精ドワーフ冥利に尽きるわい」
「ストーク」
「かしこまりました。ミスリさん、これで従業員の皆様と美味しいものでも食べてください。もちろん地精ドワーフの方の酒手にも」
「ありがとうございます。名誉子爵様」
「うん。これからがんばって」

 

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