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6歳の力走。
スージーとキサラ工房完成。
うちで間借りしていたスージーの工房が完成した。セス大通りに程近い商業区の端っこである。うちから10分くらいか。元々空き家だったところを買ってヴェリーと地精軍団があっという間に建ててしまった。
解体している時に事件があった。建物から巨大な隠し金庫が出てきたのだ。持ち主を探そうにもその土地を相続していた一族はすでに絶えてなく、スサン商会に所有の権利がある事になった。専用の鍵屋を呼んで家族が見守る中隠し金庫を開ける事になった。
「緊張するな」
「そうだな、何が入っているだろうな?」
「楽しみだわ」
「王都支店の資金ができれば良いですわね」
「…お金増えれば良いね」
「エメイラ、何か見える」
「ほんとね。何か入ってるわね」
「あなた、お金が入ってたら少し寄付をしましょう」
「そうだな。全部の孤児院に配るのもいいかもしれないな」
鍵屋が鍵を開けた。それで鍵屋は立ち去る。中を見るのは権利者のみなのだ。
「お父さん、開けて」
「わかった。罠はないのかな?」
「ん。大丈夫だと思うわ」
「開けるぞ」
金庫の扉があいた。中には金貨、宝石、魔法道具などが入ってる。
「すげえ」
「おお。いっぱい入ってるね」
「すごいわ。こんな金貨見たことないわね」
「お父さん、これはすごい資金ができましたね」
「ああ。びっくりだよ」
「…お金増えた。ロイックよかったね」
「魔法道具、気になる」
「私もよ」
「まず金貨を数えてみましょうね」
「みんなでやれば早いぞ」
全員で金貨を数える。机に積み上がる金貨。ジェンは恐ろしいと言って触らなかった。僕も手が小さいのでろくに役立たなかった。
「しめて金貨5,419枚か。多かったな」
「ねえ、端数は寄付しましょうか」
「お母さん、賛成」
「私も賛成です」
「…それ良い」
「5000枚。色々と捗りそうだ」
「兄貴、支店もう作れるんじゃない?」
「建物と人間は揃えられるな。だがまだまだ準備が足りない」
「僕のお金、合わせたら、資金多いな」
「お金がこんなにあると現実感がないわ」
「次は宝石か。19個あるよ」
「全部が大きい。売れば相当いくだろう」
「魔法道具は見たことのないものばかりね。これは解析しないと」
「エメイラでも?」
「ええ。もしかしたら未登録のものかもしれないわ」
「こっちの方が価値あるかもな」
「しかし、降ってわいたような出来事だった。慢心しないように賢く使おう」
「なあ、父さん」
「なんだ?」
「宝石3つ欲しいんだけど」
「実は私も1つ欲しい」
「それぐらいは良いんじゃない?」
「良い、プレゼントに、なるね」
「ありがとう。ロイック」
「ロイック、ありがとうございます」
「…ロイック、好き」
「そういうことなのね。ハッセル、ありがとう」
「なんかうらやましいわね」
そんな事件がありながら完成した工房を見たスージーはドン引きしていた。建物がデカすぎたのだ。地精達にまた中樽を一日一個ずつ渡したのが悪かったかも。兄弟でスージーと一緒に内覧した。
「あの、あまりに広すぎるので持て余してしまいます」
「何人か人間を雇えば良いんじゃないか?」
「スージーの思う通りで良いぞ」
「スージー、がんばれ」
「今孤児達を6人職人として育ててますが広く使っても4分の1いきません。職人を雇うと言ってもここは大量生産が目的でなくなったのでそんなにいりませんし」
「そうか。リョウ、酒手を弾みすぎたな」
「失敗」
「なんか活用法はあるか?」
「それならキサラさんの工房も入れればいいんじゃないかな」
「キサラさん?」
「木工とガラス細工の女工芸家だ。兄貴の仕事をやりたくてこっちに出てきた人なんだけど今うちの専属になってるんだ」
「工房ない人?」
「あるんだけど工業区で遠いんだ。こっちの物件を探しているみたい」
「ちょうど、良い」
「ガラスといっても大型の炉は使わないみたいだし、スージーが良ければ同居という事になるが」
「構いません。女一人暮らしですし、一緒に住んでもらっても構いません」
「決まりだな。早速キサラさんを呼び出そう」
店の者に馬車で迎えに行ってもらいキサラさんを連れてきてもらった。
「こんなとこに呼び出して何のようだい?」
「キサラさん、ここはスサン商会の工房なんだけど、もし良かったら入るかい?」
「へえ。広いじゃないか。ここなら熱もこもりにくいし、少し改造すれば工房ができるね」
「どうだろう、工業区の工房を引き払ってこっちでやるというのは?」
「良いけど家賃はどうなんだい?ここは立地も良いし金貨3枚は取られそうじゃないか」
「僕出すよ」
「リョウ、出さなくていいよ。ここは場所を広く作りすぎて余っているんだ。ここにいるスージーと同居っていう条件なんだが、それで良ければ入ってくれ。キサラさんの腕は知ってるし人柄も信用に値する人物だと思ってる。ここで頑張ってみてほしい」
「あんたがスージーかい?」
「はい、そうです」
「あたしゃ料理はからっきしでね、それでも良いかい?」
「ええ。私はそこそこやるので一人分増えても構わないですよ」
「ありがたいねえ。ねえロイックさん、あんたに損はさせないよ。あたしの腕でスサン商会に儲けさせてやるとするかね」
「期待してる。うちのイゼルに話をしておく。二人とも必要なものを言ってくれ。引越し日が決まったら言ってくれ。うちの商会員貸すから」
「何から何まですまないね」
「ありがとうございます」
「キサラさん、作ってもらいたいもの、あるからよろしく」
「ほお。リョウエストの坊ちゃん、あんた面白い事考えるんだってね。あたしで良かったらいつでも声をかけてくんな」
「わかった」
それから二週間後、スージーとキサラさんの工房はオープンした。
解体している時に事件があった。建物から巨大な隠し金庫が出てきたのだ。持ち主を探そうにもその土地を相続していた一族はすでに絶えてなく、スサン商会に所有の権利がある事になった。専用の鍵屋を呼んで家族が見守る中隠し金庫を開ける事になった。
「緊張するな」
「そうだな、何が入っているだろうな?」
「楽しみだわ」
「王都支店の資金ができれば良いですわね」
「…お金増えれば良いね」
「エメイラ、何か見える」
「ほんとね。何か入ってるわね」
「あなた、お金が入ってたら少し寄付をしましょう」
「そうだな。全部の孤児院に配るのもいいかもしれないな」
鍵屋が鍵を開けた。それで鍵屋は立ち去る。中を見るのは権利者のみなのだ。
「お父さん、開けて」
「わかった。罠はないのかな?」
「ん。大丈夫だと思うわ」
「開けるぞ」
金庫の扉があいた。中には金貨、宝石、魔法道具などが入ってる。
「すげえ」
「おお。いっぱい入ってるね」
「すごいわ。こんな金貨見たことないわね」
「お父さん、これはすごい資金ができましたね」
「ああ。びっくりだよ」
「…お金増えた。ロイックよかったね」
「魔法道具、気になる」
「私もよ」
「まず金貨を数えてみましょうね」
「みんなでやれば早いぞ」
全員で金貨を数える。机に積み上がる金貨。ジェンは恐ろしいと言って触らなかった。僕も手が小さいのでろくに役立たなかった。
「しめて金貨5,419枚か。多かったな」
「ねえ、端数は寄付しましょうか」
「お母さん、賛成」
「私も賛成です」
「…それ良い」
「5000枚。色々と捗りそうだ」
「兄貴、支店もう作れるんじゃない?」
「建物と人間は揃えられるな。だがまだまだ準備が足りない」
「僕のお金、合わせたら、資金多いな」
「お金がこんなにあると現実感がないわ」
「次は宝石か。19個あるよ」
「全部が大きい。売れば相当いくだろう」
「魔法道具は見たことのないものばかりね。これは解析しないと」
「エメイラでも?」
「ええ。もしかしたら未登録のものかもしれないわ」
「こっちの方が価値あるかもな」
「しかし、降ってわいたような出来事だった。慢心しないように賢く使おう」
「なあ、父さん」
「なんだ?」
「宝石3つ欲しいんだけど」
「実は私も1つ欲しい」
「それぐらいは良いんじゃない?」
「良い、プレゼントに、なるね」
「ありがとう。ロイック」
「ロイック、ありがとうございます」
「…ロイック、好き」
「そういうことなのね。ハッセル、ありがとう」
「なんかうらやましいわね」
そんな事件がありながら完成した工房を見たスージーはドン引きしていた。建物がデカすぎたのだ。地精達にまた中樽を一日一個ずつ渡したのが悪かったかも。兄弟でスージーと一緒に内覧した。
「あの、あまりに広すぎるので持て余してしまいます」
「何人か人間を雇えば良いんじゃないか?」
「スージーの思う通りで良いぞ」
「スージー、がんばれ」
「今孤児達を6人職人として育ててますが広く使っても4分の1いきません。職人を雇うと言ってもここは大量生産が目的でなくなったのでそんなにいりませんし」
「そうか。リョウ、酒手を弾みすぎたな」
「失敗」
「なんか活用法はあるか?」
「それならキサラさんの工房も入れればいいんじゃないかな」
「キサラさん?」
「木工とガラス細工の女工芸家だ。兄貴の仕事をやりたくてこっちに出てきた人なんだけど今うちの専属になってるんだ」
「工房ない人?」
「あるんだけど工業区で遠いんだ。こっちの物件を探しているみたい」
「ちょうど、良い」
「ガラスといっても大型の炉は使わないみたいだし、スージーが良ければ同居という事になるが」
「構いません。女一人暮らしですし、一緒に住んでもらっても構いません」
「決まりだな。早速キサラさんを呼び出そう」
店の者に馬車で迎えに行ってもらいキサラさんを連れてきてもらった。
「こんなとこに呼び出して何のようだい?」
「キサラさん、ここはスサン商会の工房なんだけど、もし良かったら入るかい?」
「へえ。広いじゃないか。ここなら熱もこもりにくいし、少し改造すれば工房ができるね」
「どうだろう、工業区の工房を引き払ってこっちでやるというのは?」
「良いけど家賃はどうなんだい?ここは立地も良いし金貨3枚は取られそうじゃないか」
「僕出すよ」
「リョウ、出さなくていいよ。ここは場所を広く作りすぎて余っているんだ。ここにいるスージーと同居っていう条件なんだが、それで良ければ入ってくれ。キサラさんの腕は知ってるし人柄も信用に値する人物だと思ってる。ここで頑張ってみてほしい」
「あんたがスージーかい?」
「はい、そうです」
「あたしゃ料理はからっきしでね、それでも良いかい?」
「ええ。私はそこそこやるので一人分増えても構わないですよ」
「ありがたいねえ。ねえロイックさん、あんたに損はさせないよ。あたしの腕でスサン商会に儲けさせてやるとするかね」
「期待してる。うちのイゼルに話をしておく。二人とも必要なものを言ってくれ。引越し日が決まったら言ってくれ。うちの商会員貸すから」
「何から何まですまないね」
「ありがとうございます」
「キサラさん、作ってもらいたいもの、あるからよろしく」
「ほお。リョウエストの坊ちゃん、あんた面白い事考えるんだってね。あたしで良かったらいつでも声をかけてくんな」
「わかった」
それから二週間後、スージーとキサラさんの工房はオープンした。
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