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6歳の力走。
旅立つ者達への料理。
イベントは大盛況で終わった。一般公開の2日間は貴族と商人で溢れかえっていていっぱい用意した料理は即完売だったし、役人達の勉強会は白熱した議論があちこちでされていた。イベントホール、作って良かったね。ちなみにホールの名前はコリントホールとなった。命名者は王様。色々と意見が出る中あえて無難な名前にしたと言う。なお、展示イベントは国の要請で商業登録したよ。国と権利半分半分で行った。国の文化として諸外国に知らせる狙いがあるみたい。いいね!
3日間早めにイベント会場から出れたからずっとルマーニ様と遊んでた。ルマーニ様はまだ学友がいないから僕ぐらいしか遊ぶ人がいないんだよね。早く学友決めてあげてください。サイスさんにお願いしといたよ。
イベントが終わりようやくお役御免と思ってストークやミザーリとそろそろ帰る支度しようか、と話していたらサイスさんが僕を呼びに来た。ミッソリーナ王国の新大使とお話があるらしい。僕はいるだけで良いといわれ、サイスさんについていった。
新大使は妙齢の女性だった。王族の人みたい。みるからにやり手の雰囲気があるね。ミッソリーナ王国の衣装なのか大きなボネットを被っていて、髪色は良くわからなかった。鳶色の好奇心で良く動く目で僕を見つめた後彼女は口を開いた。
「天使殿、私はミッソリーナ王国大使のヤワラン・ミッソリーナよ。今回はうちのバカのせいでご迷惑をおかけしたわ。ミッソリーナは歴史ばかり古い国でああ言う思い違いのバカが時々出てくるのよ。ああいう事があったらこれからも鼻っ柱叩き折って良いからね」
すごい。自分の国の人バカって言った。この人実力あるんだろうね。
「まずは反省文ね。国の内政を仕切っている首相があなたの事軽んじてすいませんとあやまってるわ」
僕に手紙を渡した。
「それからこれは王様からの親書。普通うちからは一個人に対して王様の自筆の手紙は出さないんだけど今回の件で国家的損失が大きいと国が判断したの。あのワインやパンが手に入らないと我らは周りより一世紀二世紀も後退するわ。内容は気にしなくていいわ。受け取って」
僕は外務大臣を見た。大臣が頷いたが副大臣のマリエンティ伯爵とストークは首を横に振ったので受け取らなかった。
「いらない」
「くっ。手強いわね。良いわ。これは受け取らなかったと言っておくわね」
「どうせ爵位かなんかを与えてお茶を濁す算段だったんでしょうな」
マリエンティ伯爵はそう言った。伯爵ありがとうございました。外務大臣は事なかれ主義なんだろうな。
「では交渉に入りましょう」
「よろしくお願い」
「今回の件についての解答をお聞きします」
「全て呑むわ。リョウエストさんへの謝罪も含めて」
「再発防止についてはどうですか?」
「今回の事件を教科書にのせるわ。あとは今回の事件の事を全て布告してあるわ。一貴族のバカで賠償金を払う羽目になりましたって」
「影響はございますか?」
「コリント王国とリョウエストさんに対してはないわ。うちの十二宗家の順番が変わるくらいよ」
「なるほど。それでは…」
交渉はすんなり上手くいったらしい。僕にはよくわからないけどね。僕はいるだけだったよ。最終的にマリエンティ伯爵に頼まれて宣言を撤回して僕の仕事は終わり。
「以上で交渉は終わりますが何か他にありませんか?」
「リョウエストさんの派遣をお願いしたいのだけどいくらぐらい必要かしら?」
「はい…えーと…」
「算定してみますが、リョウエスト君の意思次第という事、まだ未成年なので長距離の旅は親の許可がいる事を考慮に入れてください」
マリエンティ伯爵様、ありがと。外務大臣はダメだね。
「わかってるわ。うちの食事、最悪なのよ。改善してもらうために派遣を要望します。リョウエストさんその節はよろしくお願い」
「王様の命令なら、聞く」
「わかったわ。そうなるように交渉していきますわ」
交渉は終わった。疲れたね。
外にでるとミザーリが寄って来て言った。
「サイス様より伝言です。明日、サテラージャの方々、ルディス様の送別会をする事に決まりました。主にはまた料理をお願いしたいとおっしゃってました」
「わかった。見送りが、終わったら、帰ろう」
「はい、手配しておきます」
「お願い」
翌日、僕はまた厨房に立った。またウルリッヒスタイルか?と聞いたらそこまでかしこまったようなものでなくても良いと言っていた。なのでルディス姫様とお友達の食事会の時みたいなスタイルにしようと思った。あれイタリアンのコースのスタイルなんだよね。
前菜がスパニッシュオムレツ。これは卵とじゃがいも、塩胡椒、オリーブオイルがあれば出来る。コリント王国には近いレシピのものがあるのでレシピ登録の手間がいらず済んでラッキーだった。
主菜1は焼きパスタにした。以前登録したものだ。いわゆる焼きそばだね。ソースがあるのでこれは簡単だ。具材に魚介類を入れて海鮮焼きそばに。この焼きパスタは国のあちこちで広まっているみたい。良い事です。
主菜2は鶏肉をこんがり焼き色がつくまで焼いて、トマトソースととろけるチーズをのせ、チーズが溶けたら完成のイタリアンなチキンにした。サテラージャの人達は結構お酒を飲む人が多いので少し濃いめでも良いだろう。
それからイタリアンのコースには無いがコリント鍋も用意した。食べたい人が食べられる形にしてもらった。やっぱり友好には鍋が欠かせないと思ったんだよね。
デザートはフルーツルディスにした。サテラージャの人達はルディスにハマっていて、何かあると厨房にルディスを頼むので食べ終わりにルディスは最高かなと思ったの。おかわりもできるように追加を焼いておいた。
3日間早めにイベント会場から出れたからずっとルマーニ様と遊んでた。ルマーニ様はまだ学友がいないから僕ぐらいしか遊ぶ人がいないんだよね。早く学友決めてあげてください。サイスさんにお願いしといたよ。
イベントが終わりようやくお役御免と思ってストークやミザーリとそろそろ帰る支度しようか、と話していたらサイスさんが僕を呼びに来た。ミッソリーナ王国の新大使とお話があるらしい。僕はいるだけで良いといわれ、サイスさんについていった。
新大使は妙齢の女性だった。王族の人みたい。みるからにやり手の雰囲気があるね。ミッソリーナ王国の衣装なのか大きなボネットを被っていて、髪色は良くわからなかった。鳶色の好奇心で良く動く目で僕を見つめた後彼女は口を開いた。
「天使殿、私はミッソリーナ王国大使のヤワラン・ミッソリーナよ。今回はうちのバカのせいでご迷惑をおかけしたわ。ミッソリーナは歴史ばかり古い国でああ言う思い違いのバカが時々出てくるのよ。ああいう事があったらこれからも鼻っ柱叩き折って良いからね」
すごい。自分の国の人バカって言った。この人実力あるんだろうね。
「まずは反省文ね。国の内政を仕切っている首相があなたの事軽んじてすいませんとあやまってるわ」
僕に手紙を渡した。
「それからこれは王様からの親書。普通うちからは一個人に対して王様の自筆の手紙は出さないんだけど今回の件で国家的損失が大きいと国が判断したの。あのワインやパンが手に入らないと我らは周りより一世紀二世紀も後退するわ。内容は気にしなくていいわ。受け取って」
僕は外務大臣を見た。大臣が頷いたが副大臣のマリエンティ伯爵とストークは首を横に振ったので受け取らなかった。
「いらない」
「くっ。手強いわね。良いわ。これは受け取らなかったと言っておくわね」
「どうせ爵位かなんかを与えてお茶を濁す算段だったんでしょうな」
マリエンティ伯爵はそう言った。伯爵ありがとうございました。外務大臣は事なかれ主義なんだろうな。
「では交渉に入りましょう」
「よろしくお願い」
「今回の件についての解答をお聞きします」
「全て呑むわ。リョウエストさんへの謝罪も含めて」
「再発防止についてはどうですか?」
「今回の事件を教科書にのせるわ。あとは今回の事件の事を全て布告してあるわ。一貴族のバカで賠償金を払う羽目になりましたって」
「影響はございますか?」
「コリント王国とリョウエストさんに対してはないわ。うちの十二宗家の順番が変わるくらいよ」
「なるほど。それでは…」
交渉はすんなり上手くいったらしい。僕にはよくわからないけどね。僕はいるだけだったよ。最終的にマリエンティ伯爵に頼まれて宣言を撤回して僕の仕事は終わり。
「以上で交渉は終わりますが何か他にありませんか?」
「リョウエストさんの派遣をお願いしたいのだけどいくらぐらい必要かしら?」
「はい…えーと…」
「算定してみますが、リョウエスト君の意思次第という事、まだ未成年なので長距離の旅は親の許可がいる事を考慮に入れてください」
マリエンティ伯爵様、ありがと。外務大臣はダメだね。
「わかってるわ。うちの食事、最悪なのよ。改善してもらうために派遣を要望します。リョウエストさんその節はよろしくお願い」
「王様の命令なら、聞く」
「わかったわ。そうなるように交渉していきますわ」
交渉は終わった。疲れたね。
外にでるとミザーリが寄って来て言った。
「サイス様より伝言です。明日、サテラージャの方々、ルディス様の送別会をする事に決まりました。主にはまた料理をお願いしたいとおっしゃってました」
「わかった。見送りが、終わったら、帰ろう」
「はい、手配しておきます」
「お願い」
翌日、僕はまた厨房に立った。またウルリッヒスタイルか?と聞いたらそこまでかしこまったようなものでなくても良いと言っていた。なのでルディス姫様とお友達の食事会の時みたいなスタイルにしようと思った。あれイタリアンのコースのスタイルなんだよね。
前菜がスパニッシュオムレツ。これは卵とじゃがいも、塩胡椒、オリーブオイルがあれば出来る。コリント王国には近いレシピのものがあるのでレシピ登録の手間がいらず済んでラッキーだった。
主菜1は焼きパスタにした。以前登録したものだ。いわゆる焼きそばだね。ソースがあるのでこれは簡単だ。具材に魚介類を入れて海鮮焼きそばに。この焼きパスタは国のあちこちで広まっているみたい。良い事です。
主菜2は鶏肉をこんがり焼き色がつくまで焼いて、トマトソースととろけるチーズをのせ、チーズが溶けたら完成のイタリアンなチキンにした。サテラージャの人達は結構お酒を飲む人が多いので少し濃いめでも良いだろう。
それからイタリアンのコースには無いがコリント鍋も用意した。食べたい人が食べられる形にしてもらった。やっぱり友好には鍋が欠かせないと思ったんだよね。
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