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6歳の力走。
ルディス様との別れ。
宴が始まる。王様の挨拶、乾杯から始まり各テーブルではコリント王国とサテラージャ国の人々の交流が行われた。コリント王国にはもう来ない人が大半なので、別れを惜しみながら話をしているようだ。僕はテーブルを回りながら色々と話をした。特にサテラージャの料理人達には師匠と呼ばれ、今度の料理留学生制度に絶対受かってみせますと言ってくれた。
王家のテーブルでは務めて明るく振る舞っているように見えるルディス様と色々話をした。ルディス様は皇太子様の許しを得てコリント王国の作物を育てる畑を作るんだって。皇太子様もルマーニとオウトールを導入したいと言っていた。オウトールはいけると思うけどルマーニは国限定だから厳しくないかな?だからルマーニは難しい植物かも、と言っておいた。
今日はそのまま呑み会になるみたい。王様一家と皇太子一行は談話室に移っていった。僕はストークにそろそろ時間ですと言われて厨房に行ったけど、楽しい時間を過ごせたのだろうか?
厨房では明日の朝の準備が始まっていたがその隅を借りて料理をする。料理が始まってしばらくしたらストークが国家錬金術師のクラウさんを連れて来た。作ったそばから保存の変質をかけてもらう。その作業を夜遅くまで続けた。
次の日ストークに起こされ僕は謁見服に着替える。今日はサテラージャ国の人達との別れの謁見があるからだ。謁見室の諸侯の後ろに並ぶとサテラージャの人々の代表者が入って来た。先頭は皇太子様とルディス様だ。ルディス様は結婚して籍がサテラージャになったので謁見もこのような形になる。
王様一家の入来でお辞儀をし前を向く。
「サテラージャ国のみなご苦労である。つい先日までの結婚式、披露宴、親善式典、親善イベントは滞りなく上手くいった。それもひとえに皇太子ハミル殿、サテラージャ国の者たちの協力によるものと心得る。感謝するぞ。これから海を挟んで友好国となり、共同国となっていくにはそち達のような者の力が必要だ。よろしく頼むぞ」
サテラージャ国のみながお辞儀する。
「ハミル殿、娘を頼む」
「かしこまりました。必ず守り抜きます」
「うむ。そちと交わした約束、我は忘れんぞ。そちも覚えておれよ」
「はい。わかりました。王様、早速約束の一つをお願いいたします」
「あいわかった。サテラージャ国と我が方の判断により今回、一人の者を激賞し、新たに一役職についてもらう事となった。リョウエスト、前へ」
え、また?今度は何だろう?
「はい、王様」
「こちらへ」
「はい、王様」
「よし、リョウエスト・スサン。この度の披露宴、並びに親善イベントの企画、見事としか言いようがない。よくやった。そちを料理だけさせておくのはもったいないと我とハミル殿は判断した。よって成人後『サテラージャ方面親善大使』として任じ、主にサテラージャ国との親善の活動を命じる。今回の激賞は銀十字勲章と別に褒賞を与える。親善大使としての任に就き次第望むなら土地を封じ、子爵とする。それまでによく考えておくように」
「ありがたき、幸せ」
「うむ。これで良いな、ハミル殿」
「はい、ありがとうございます」
「名残惜しいがサテラージャ国の者達よ、再びあいまみえようぞ…ハミル殿、ルディス、幸せにな」
「「はい、王様」」
「うむ。謁見はこれにて終了する。気をつけて帰れよ」
王様一家は去っていった。僕は今回は見送りしようと一生懸命走った。
玄関にはすでにサテラージャ国の人達が乗る馬車が並んでおり、旅の準備に追われている。僕はサテラージャ国の侍従の所へ行く。収納から布風呂敷をいっぱい出す。
「これ、途中でみんなに、配って欲しい」
「こんなに?なんですかこれ?」
「お弁当。早めに食べて、もらってね」
「かしこまりました。早速配らせていただきます」
「うん」
「皇太子様とルディス様には、違うのが、あるから渡すよ」
「はい、よろしくお願いいたします」
次々に貴族服から着替えて旅装になった人々が出てくる。
「ありがとう」
「今後ともよろしく、親善大使どの」
「親善大使、また美味しいものをお願いします」
「サテラージャに来てくださいね」
「今度は我が国で」
「はい、よろしく、お願いします」
しばらく待っていると王妃様、ウルリッヒ様、ルマーニ様が出てくる。
「リョウエスト、ハミル殿と姉上は、まだだな?」
「はい、ウルリッヒ様」
「姉上は着替えで手間取っているのか?」
「んー。わからないの」
「そうか」
「リョウ、姉様の所行くの?」
「大人になったら、行くの」
「ルマーニも行く」
「んー。ダメかも」
「なんでー?」
「ルマーニは第二王子だからなのよ」
「お母様、だめー?」
「だめよ」
「えー」
そんな事を話していたら皇太子様とルディス様が現れた。
「皇太子様、ルディス様」
「なんだい、リョウエスト?」
「なあに?」
「これ、お弁当」
「まあ。ありがとう」
「皇太子様とルディス様が、好きなもの、少しずつ色々入れてる。早めに食べてね」
「わかった。ありがとう。リョウエストの兄弟にも先日心尽くしの物をもらった。お礼を言っておいてくれ」
「はい。皇太子様」
僕は側付きの人に渡した。
「ルディス、元気にやるのですよ」
「はい。お母様」
「ハミル、うちの子をお願いね」
「かしこまりました」
「姉上、手紙を書きますね」
「ウルリッヒ、あなたこれから王太子になるんだからしっかりしなさいね」
「はい。姉上」
「姉様」
「ルマーニ、あなたも頑張りなさい」
「風邪をひかないようにね」
「はい、お母様」
「お手紙書きますね」
「はい、お母様」
「元気でね」
王妃様とルディス様は抱き合う。
「それじゃ、頑張ってね」
「頑張ります。お母様、それでは」
皇太子様とルディス様は馬車に乗り込む。先頭の馬車から走り出す。やがて二人の乗る馬車が動き出した。追おうとするウルリッヒ様とルマーニ様を王妃様は抱きとめる。
馬車は走り出し、城門を抜けていった。
王家のテーブルでは務めて明るく振る舞っているように見えるルディス様と色々話をした。ルディス様は皇太子様の許しを得てコリント王国の作物を育てる畑を作るんだって。皇太子様もルマーニとオウトールを導入したいと言っていた。オウトールはいけると思うけどルマーニは国限定だから厳しくないかな?だからルマーニは難しい植物かも、と言っておいた。
今日はそのまま呑み会になるみたい。王様一家と皇太子一行は談話室に移っていった。僕はストークにそろそろ時間ですと言われて厨房に行ったけど、楽しい時間を過ごせたのだろうか?
厨房では明日の朝の準備が始まっていたがその隅を借りて料理をする。料理が始まってしばらくしたらストークが国家錬金術師のクラウさんを連れて来た。作ったそばから保存の変質をかけてもらう。その作業を夜遅くまで続けた。
次の日ストークに起こされ僕は謁見服に着替える。今日はサテラージャ国の人達との別れの謁見があるからだ。謁見室の諸侯の後ろに並ぶとサテラージャの人々の代表者が入って来た。先頭は皇太子様とルディス様だ。ルディス様は結婚して籍がサテラージャになったので謁見もこのような形になる。
王様一家の入来でお辞儀をし前を向く。
「サテラージャ国のみなご苦労である。つい先日までの結婚式、披露宴、親善式典、親善イベントは滞りなく上手くいった。それもひとえに皇太子ハミル殿、サテラージャ国の者たちの協力によるものと心得る。感謝するぞ。これから海を挟んで友好国となり、共同国となっていくにはそち達のような者の力が必要だ。よろしく頼むぞ」
サテラージャ国のみながお辞儀する。
「ハミル殿、娘を頼む」
「かしこまりました。必ず守り抜きます」
「うむ。そちと交わした約束、我は忘れんぞ。そちも覚えておれよ」
「はい。わかりました。王様、早速約束の一つをお願いいたします」
「あいわかった。サテラージャ国と我が方の判断により今回、一人の者を激賞し、新たに一役職についてもらう事となった。リョウエスト、前へ」
え、また?今度は何だろう?
「はい、王様」
「こちらへ」
「はい、王様」
「よし、リョウエスト・スサン。この度の披露宴、並びに親善イベントの企画、見事としか言いようがない。よくやった。そちを料理だけさせておくのはもったいないと我とハミル殿は判断した。よって成人後『サテラージャ方面親善大使』として任じ、主にサテラージャ国との親善の活動を命じる。今回の激賞は銀十字勲章と別に褒賞を与える。親善大使としての任に就き次第望むなら土地を封じ、子爵とする。それまでによく考えておくように」
「ありがたき、幸せ」
「うむ。これで良いな、ハミル殿」
「はい、ありがとうございます」
「名残惜しいがサテラージャ国の者達よ、再びあいまみえようぞ…ハミル殿、ルディス、幸せにな」
「「はい、王様」」
「うむ。謁見はこれにて終了する。気をつけて帰れよ」
王様一家は去っていった。僕は今回は見送りしようと一生懸命走った。
玄関にはすでにサテラージャ国の人達が乗る馬車が並んでおり、旅の準備に追われている。僕はサテラージャ国の侍従の所へ行く。収納から布風呂敷をいっぱい出す。
「これ、途中でみんなに、配って欲しい」
「こんなに?なんですかこれ?」
「お弁当。早めに食べて、もらってね」
「かしこまりました。早速配らせていただきます」
「うん」
「皇太子様とルディス様には、違うのが、あるから渡すよ」
「はい、よろしくお願いいたします」
次々に貴族服から着替えて旅装になった人々が出てくる。
「ありがとう」
「今後ともよろしく、親善大使どの」
「親善大使、また美味しいものをお願いします」
「サテラージャに来てくださいね」
「今度は我が国で」
「はい、よろしく、お願いします」
しばらく待っていると王妃様、ウルリッヒ様、ルマーニ様が出てくる。
「リョウエスト、ハミル殿と姉上は、まだだな?」
「はい、ウルリッヒ様」
「姉上は着替えで手間取っているのか?」
「んー。わからないの」
「そうか」
「リョウ、姉様の所行くの?」
「大人になったら、行くの」
「ルマーニも行く」
「んー。ダメかも」
「なんでー?」
「ルマーニは第二王子だからなのよ」
「お母様、だめー?」
「だめよ」
「えー」
そんな事を話していたら皇太子様とルディス様が現れた。
「皇太子様、ルディス様」
「なんだい、リョウエスト?」
「なあに?」
「これ、お弁当」
「まあ。ありがとう」
「皇太子様とルディス様が、好きなもの、少しずつ色々入れてる。早めに食べてね」
「わかった。ありがとう。リョウエストの兄弟にも先日心尽くしの物をもらった。お礼を言っておいてくれ」
「はい。皇太子様」
僕は側付きの人に渡した。
「ルディス、元気にやるのですよ」
「はい。お母様」
「ハミル、うちの子をお願いね」
「かしこまりました」
「姉上、手紙を書きますね」
「ウルリッヒ、あなたこれから王太子になるんだからしっかりしなさいね」
「はい。姉上」
「姉様」
「ルマーニ、あなたも頑張りなさい」
「風邪をひかないようにね」
「はい、お母様」
「お手紙書きますね」
「はい、お母様」
「元気でね」
王妃様とルディス様は抱き合う。
「それじゃ、頑張ってね」
「頑張ります。お母様、それでは」
皇太子様とルディス様は馬車に乗り込む。先頭の馬車から走り出す。やがて二人の乗る馬車が動き出した。追おうとするウルリッヒ様とルマーニ様を王妃様は抱きとめる。
馬車は走り出し、城門を抜けていった。
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