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6歳の力走。
ナビ。
翼猫はいまだに瀕死だった。特に未だ刺さっている槍の傷が深い。僕は収納に槍を入れると傷が逆再生するように念じながら精神を集中する。
「内臓の傷を修復し、傷を修復し治癒する。『治癒』」
傷は塞がった。でも相変わらず重体だ。うーん。ロイック兄さん達がやってきた。
「リョウ、大丈夫か?」
「この翼猫、僕達を、守ったみたい」
「そうか」
「ちょっと、試してみて良い?」
「何を?」
「汝を我が、同胞にせん。従魔」
んー。まだだ。
「汝を我が、同胞にせん。従魔」
もうちょっとだ。
「汝を我が、同胞にせん。従魔!」
意識が繋がった感覚がある。同時にビクッと来た。テイム取得したな。成功だ。
「起き上がれ、汝の名は『ナビ』」
そう呼びかけると目を覚ます。起き上がって僕に一礼した。外見は大きなチンチラでコウモリの羽が生えている。外見はめちゃくちゃ可愛い。
「良かった」
「何をしたのですか?」
「ストーク、無理やり、意識を、起こしたの」
「従魔と聞こえたが?」
「うん。一旦制御下に、置いた。今、解放する」
「リョウ、離れた方が良いぞ」
「大丈夫。もう攻撃しない」
「そうなのか?」
「うん。我が同胞よ。汝は自由なり。森へおかえり」
んー?意識が繋がったのが外れない。これ、絶対成功するのに。
「えー?我が同胞よ。汝は自由なり」
外れない。
「我が同胞よ。汝は自由なり」
外れない。
「お前、自由だよ?」
首をふるふる振る。
「一緒に来るの?」
うんうんとうなずく。
「ロイック兄さん」
「いや、僕に言っても困る。リョウのせいだろ」
「うー。あ、そうだ」
収納にあったはずだ。あった。イサリナさんにもらった縮小の輪だ。テイムした魔物を小さくするリング。お土産でもらったんだよね。
「普段は小さくなる、いい?」
翼猫はうんうん頷く。
「仕方ないなあ。縮小の輪」
成猫サイズになった。リングは尻尾に付く。
「「え?」」
「すごーい」
「びっくりしたー」
「リョウ、なんだそれ?」
「従魔、縮小させる技」
「そんなのあるのか」
「前に勉強した」
「そうか」
「これで、連れてく。良い?」
「もう言う事を聞くんだろ?」
「うん」
「なら良いか。ストラにも後で見せてやれよ」
「わかったー」
「リョウ様、清浄をかけます」
「よろしくお願い」
「清浄」
ふわあ。真っ白でふわっふわだ。翼猫を抱きしめる。
「可愛い」
「可愛いのに可愛いのがくっついてる」
「リョウエスト様はすごいでさあ」
「これは面白い雇い主さんで」
「ふふふ。面白いな」
「この仕事受けて良かった」
青の技《ブルーアーツ》の面々はニコニコしながらそう言う。
「さあ、戻ろう。腐肉漁りが来そうだ」
「リョウ様、私が預かりましょう」
「ストーク、よろしく」
「ところでお名前は?」
「さっき、ナビって名付けた」
「まだ回復は全然していないようですね。ナビさんにはゆっくり馬車で寝てもらいましょう」
「ナビ、ゆっくりしてね」
「にゃー」
ナビはストークの腕の中で鳴く。血を失ったからしばらくダメだろうな。横になってグッタリとしていた。
馬車に戻ってミザーリに怒られて平謝りして馬車に乗った。ナビは引き続き寝ている。頭を撫でるとゴロゴロと喉を鳴らす。クッキーを口元に持っていくと寝ながら食べた。
「可愛いですねー。あの助けた翼猫がこんな小さい子になったんですね」
「そう」
「びっくりしましたが、リョウ様の良いボディガードになってくれそうです」
「うん」
「ところでお名前は?」
「慌ててたからナビって名付けちゃった」
「可愛くていいんじゃないでしょうか」
「主よ、そろそろ峠を抜けます」
御者台から声がして馬車は峠を越え平坦な道に入った。あの峠なんとかならんもんかな。これで盗賊がいなくなってくれたら良いなあ。
「あそこは何故、盗賊減らないの?」
「噂によると盗賊の村があるそうです。ここの領主が放置しているから減らないのでしょう。王都を追い出された貧民が盗賊になるみたいですね」
「ここの領主、ダメだなあ」
「あまりに酷いと王軍が出てきますがこの分だと報告もしてないのではないでしょうか」
「報告をしよう」
「そうですね。さすがに盗賊に行きも帰りも遭遇するとなったら報告ですね」
「ナビを、仲間にできた、だけど許さない」
「そうですね」
こうして波乱の2日目は終わった。ストラ兄さんにナビを見せると大喜びしてずっと撫で撫でしていた。餌は生肉をあげた。失った血を回復させるのはやっぱ肉かな、と思って。ナビは最初なかなか食べなかったが一口食べると次から次と食べた。やがて満腹になったのかナビは僕のベッドを半ば占領して寝た。一生懸命どかして寝たけど起きた時くっついて寝ていたよ。
「内臓の傷を修復し、傷を修復し治癒する。『治癒』」
傷は塞がった。でも相変わらず重体だ。うーん。ロイック兄さん達がやってきた。
「リョウ、大丈夫か?」
「この翼猫、僕達を、守ったみたい」
「そうか」
「ちょっと、試してみて良い?」
「何を?」
「汝を我が、同胞にせん。従魔」
んー。まだだ。
「汝を我が、同胞にせん。従魔」
もうちょっとだ。
「汝を我が、同胞にせん。従魔!」
意識が繋がった感覚がある。同時にビクッと来た。テイム取得したな。成功だ。
「起き上がれ、汝の名は『ナビ』」
そう呼びかけると目を覚ます。起き上がって僕に一礼した。外見は大きなチンチラでコウモリの羽が生えている。外見はめちゃくちゃ可愛い。
「良かった」
「何をしたのですか?」
「ストーク、無理やり、意識を、起こしたの」
「従魔と聞こえたが?」
「うん。一旦制御下に、置いた。今、解放する」
「リョウ、離れた方が良いぞ」
「大丈夫。もう攻撃しない」
「そうなのか?」
「うん。我が同胞よ。汝は自由なり。森へおかえり」
んー?意識が繋がったのが外れない。これ、絶対成功するのに。
「えー?我が同胞よ。汝は自由なり」
外れない。
「我が同胞よ。汝は自由なり」
外れない。
「お前、自由だよ?」
首をふるふる振る。
「一緒に来るの?」
うんうんとうなずく。
「ロイック兄さん」
「いや、僕に言っても困る。リョウのせいだろ」
「うー。あ、そうだ」
収納にあったはずだ。あった。イサリナさんにもらった縮小の輪だ。テイムした魔物を小さくするリング。お土産でもらったんだよね。
「普段は小さくなる、いい?」
翼猫はうんうん頷く。
「仕方ないなあ。縮小の輪」
成猫サイズになった。リングは尻尾に付く。
「「え?」」
「すごーい」
「びっくりしたー」
「リョウ、なんだそれ?」
「従魔、縮小させる技」
「そんなのあるのか」
「前に勉強した」
「そうか」
「これで、連れてく。良い?」
「もう言う事を聞くんだろ?」
「うん」
「なら良いか。ストラにも後で見せてやれよ」
「わかったー」
「リョウ様、清浄をかけます」
「よろしくお願い」
「清浄」
ふわあ。真っ白でふわっふわだ。翼猫を抱きしめる。
「可愛い」
「可愛いのに可愛いのがくっついてる」
「リョウエスト様はすごいでさあ」
「これは面白い雇い主さんで」
「ふふふ。面白いな」
「この仕事受けて良かった」
青の技《ブルーアーツ》の面々はニコニコしながらそう言う。
「さあ、戻ろう。腐肉漁りが来そうだ」
「リョウ様、私が預かりましょう」
「ストーク、よろしく」
「ところでお名前は?」
「さっき、ナビって名付けた」
「まだ回復は全然していないようですね。ナビさんにはゆっくり馬車で寝てもらいましょう」
「ナビ、ゆっくりしてね」
「にゃー」
ナビはストークの腕の中で鳴く。血を失ったからしばらくダメだろうな。横になってグッタリとしていた。
馬車に戻ってミザーリに怒られて平謝りして馬車に乗った。ナビは引き続き寝ている。頭を撫でるとゴロゴロと喉を鳴らす。クッキーを口元に持っていくと寝ながら食べた。
「可愛いですねー。あの助けた翼猫がこんな小さい子になったんですね」
「そう」
「びっくりしましたが、リョウ様の良いボディガードになってくれそうです」
「うん」
「ところでお名前は?」
「慌ててたからナビって名付けちゃった」
「可愛くていいんじゃないでしょうか」
「主よ、そろそろ峠を抜けます」
御者台から声がして馬車は峠を越え平坦な道に入った。あの峠なんとかならんもんかな。これで盗賊がいなくなってくれたら良いなあ。
「あそこは何故、盗賊減らないの?」
「噂によると盗賊の村があるそうです。ここの領主が放置しているから減らないのでしょう。王都を追い出された貧民が盗賊になるみたいですね」
「ここの領主、ダメだなあ」
「あまりに酷いと王軍が出てきますがこの分だと報告もしてないのではないでしょうか」
「報告をしよう」
「そうですね。さすがに盗賊に行きも帰りも遭遇するとなったら報告ですね」
「ナビを、仲間にできた、だけど許さない」
「そうですね」
こうして波乱の2日目は終わった。ストラ兄さんにナビを見せると大喜びしてずっと撫で撫でしていた。餌は生肉をあげた。失った血を回復させるのはやっぱ肉かな、と思って。ナビは最初なかなか食べなかったが一口食べると次から次と食べた。やがて満腹になったのかナビは僕のベッドを半ば占領して寝た。一生懸命どかして寝たけど起きた時くっついて寝ていたよ。
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