【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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ルステイン狂想曲。

安らぎの宿完成。

 学校終わりに歩いて帰ろうとした時の事だった。ストークが馬車で待っている。

「リョウ様、城よりお呼び出しでございます。馬車にお乗りください」
「わかった。用事は?」
「安らぎの宿関連で進展があったとの事です。話は行ってみないとわかりませんが大旦那様も呼ばれております」
「わかった」

 馬車に乗り込む。周りの学生は遠巻きに見ている。うちの馬車目立つもんね。今日はボルク一人で御者を務めている。慣れたようで感心感心。馬車は街の広場に出て城へ向かう大通りに入る。工業区を横目に見ながら進むとあちこちで工事が行われているのが見える。

「なんか工事してる場所、多いね」
「はい、何ヶ所かはスサン商会の関連する生産商会のようです。儲かっているのではないでしょうか」
「そうか。スレイン商会に出すものも、ルステインで作る事が決まったからね」
「伯爵閣下の口利きでそうなったようですね」
「そうそう。呼びかけに、いくつかの生産商会が、手をあげたんだ。今まではミスリ生産商会が、一手に生産してたけど、パーツのほとんどは、他の生産商会が作って、ミスリ生産商会が組み立て、検品に特化することになったからね」
「それでもミスリ商会は人数が足りないって言ってましたね」
「当面この状況は続くよね。だってまだ新製品が、あるんだし」
「まだあるんですか?」
「作ってもらいたいものだらけ」
「なるほど。続きそうですね」

 工業区を抜け、貴族街を抜け城壁から城に入る。いつものように城門の近くに停めて、城門で立ち話をしてから城に入る。

「ようこそお越しくださいました。ただいまご案内致します」

 そう侍従に言われて案内される。今日は会議室だった。お父さんと幾人かの人が座っている。お父さんの隣に座ったらそこじゃないですと言われて指定された席に座る。全員揃った所でマックスさんが入ってきた。

「忙しい中、ご苦労だった。報告がある。ついに1ヶ所目の『安らぎの宿』が完成した。これから申し送りがあるからしっかり聞いてやって欲しい。では始めてくれ」
「はい。今回完成したのはニメイジ男爵の領地の場所です。利便性を考えてまずはその場所を建てました。子爵様の料理を作れる料理人もすでに赴任しておりいつでもお客様を迎え入れる準備ができております」
「予約状況です。現在のところこけら落としにスクワンジャー公爵領から前当主様が療養に来られる事が決定しております。その他中立派の貴族を中心に何組かの貴族様の予約が入っております」
「周辺の状況ですが、近隣の村の反応は上々です。反対の声は全くと言っていいほどございません。むしろ何かお手伝いできる事があれば、という声が何軒かありました」
「スサン商会さん、報告をお願いします」
「はい、日用品とお土産売り場、それから遊戯場をセットとした建物を建築しました。周囲の人々を雇用したいと今は動いている最中です」
「以上が報告となります。何かご不明な点はありますか?」
「お風呂はどんな形?」
「はい、子爵様。おっしゃってたように内風呂と外風呂を設けております。それから最上級の部屋には部屋風呂も用意いたしました」
「雇用の状況はいかに?」

 マックスさんの家来の人が聞く。

「はい。ホテルの従業員、接待係はメイド・侍従専門学校出身者で固め、整備などは周辺の村から募集しております。身元は全てしっかりしております」
「温かい水はそれだけで人を呼ぶ材料になるが、何か他にもあれば良いと思うな」

 これは別の家来の人が聞いた。

「確かに。子爵様が計画時におっしゃっていた民芸品や特産品の市、体験型のイベントについて現在調整中です」

 あー。そんな事も言ったなあ。

「子爵様、体験型とはいかに?」
「例えば陶芸とかの、民芸品を作って見るとか、野菜や果物の収穫体験をするとか、旅の思い出になる事を、やってもらう体験をさせる事かな」
「なるほど。普段できない事をする訳ですね」
「そう。自分だけの民芸品は、良いお土産になるだろうし、野菜、果物は実際食卓に並ぶから、良いかなと思う」
「なるほど。それは早急に形にしてくれ」
「かしこまりました」
「色々他に、手紙を書く話はどうなったの?」
「はい、子爵様、現在のところ1ヶ所目は予約が埋まっているため、2ヶ所目以降でお願いしたいのですが」 
「マックスさんはどこまで、手紙を書いたの?」
「中立派の上級貴族は書いたな」
「1ヶ所目の反応で、全ての上級貴族に、手紙書く」
「お願いします」
「料理人はどういう人柄だ?まともに働くようなやつか?」
「はい。料理ギルドから紹介を受けたまともな料理人です。面接をしましたが特に問題はなく、独立前の働きもチェックしておりますが、勤労態度も良いようです。子爵様、どうでしょうか?」
「やる気はすごくある。あとは習熟すれば、ちゃんとできると思う」
「子爵様がそういうなら安心ですな」
「リョウ、時間があればチェックしてきてくれ。万全を期したい」
「わかった。学校の休みに、行ってきます」
「よろしく頼む」



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