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6歳の力走。
閑話・ストラの学園入学。
学園入学の日がやってきた。俺は寮の部屋を出てウルリッヒを迎えに行く。
「ウルリッヒ、そろそろ時間だよ」
「ストラ、少し待て。早くないか?」
「ウルリッヒ、みんなが揃ってから入ってたのは昨日までの話だぞ。学生になったからには集合時間前には集まらなきゃいけないんだ」
「そういうものか。アストリアとビッターはまだ来てないぞ」
「はあ。二人とも迎えに行くよ」
「わかった。では向かおうではないか」
二人の部屋に行く。アストリアとビッターはウルリッヒの学友。彼らも学生の規則にまだ慣れてないようだな。
「アストリアー。迎えにきたよ」
「迎えにきたぞ」
「は?殿下、早くない?」
「何を言っている。学生になったら集合時間前に集まるのが規則だぞ」
「なるほど。殿下、ごめんなさい。早めに動くわ」
アストリアの準備が整うのを待っていたらビッターも来た。
「ビッター」
「は?殿下?」
「遅いぞ。集合時間に間に合わなくなるではないか」
「ストラ、そう言うものなの?」
「うん。そういうものさ」
「気をつけるよ」
四人で集合場所に向かう。集合場所にはすでに大勢の人間が待っていた。ウルリッヒに気づくと頭を下げる面々。
「うむ。楽にせよ」
「ウルリッヒ、それじゃ楽にできないよ」
「そうか?」
「あー。みんな、今は殿下、学生だからそんなに身構えないでくれるかな。ね、よろしくね」
「なるほど。我々もそう言わねばならないのだな?」
「アストリア、ウルリッヒが普通の生活を送れるのは学生時代だけなんだから」
「そうだな。ビッター、気をつけようぜ」
「流石ストラだ。勉強になるな」
「ウルリッヒも舐められちゃいけない所はあるかもしれないけど、普段から人当たりは良くしておいた方がいいよ」
「なるほど。勉強しよう」
「ストラー。殿下ー」
「おう、マリーダ。メリンは?」
「もうすぐ来る。四人でいるの?お付きの人は?」
「寮の部屋に置いてきたぞ」
「入学式だからいらないだろ?」
「そうかー。私連れてきちゃったわ」
「マリーダー!」
「メリン、ここよー」
「お待たせ。あ、ストラと殿下」
「お前らストラが先って良くないぞ」
「だってストラは友達だから」
「そうそう。大事な友達なの」
「うん。まあ良いぞ。私とも友達になろうじゃないか」
「殿下、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「ああ、よろしく頼む」
「幸先が良いぞストラ、入学式前に二人も友達が増えたぞ」
「あのね、ウルリッヒ、友達は数じゃないから。どんだけ仲良くなれるかだからね」
「なるほど。参考にしよう」
「そうそう」
学生の一人が睨みつけてくる。
「そこの者、殿下を呼び捨てにするとは何事だ。許さんぞ」
「まあまあ、落ち着いて。俺、許可されてるだけだから。これから気をつけるの」
「どこの貴族の者だ?名を名乗れ」
「あー。ストラスト・スサンと言います」
「聞いた事ない貴族名だな」
「貴族じゃないからね」
「そのような下賤の者が殿下のお側にいるのは許せん」
「あのさ、ここ、一応身分の違いで判断しちゃダメな所なんだよ」
「そうよ。ストラの事も知らないくせに何をいうの。あなたストランジャー公爵家の肝入りで学園入れるの?」
「ゼローキア侯爵家のお気に入りでもあるわよ」
「はいはい。二人とも家名は出しちゃだめだからね」
「はーい」
「ごめん」
「だが下賤な生まれには変わりはないだろうが」
「お前、スサンの歌も知らんのか?」
「殿下、それは知ってますが」
「知らぬなら教えてやろう。こやつは『神童』だ。そして私の友であり、私の外部顧問でもある。文句があるなら私に直接言うがよい。それからな、ストラも言ったがここは身分の貴賤ではなく個人の資質、学問によって差別されるところだ。そんな貴賤に囚われているようでは、お前は学園生として碌な者にならんぞ。気をつけるが良い」
「ははっ。気をつけます」
「と言うわけでなんかごめんね。これから友達になってくれると嬉しい。よろしくね」
「…よろしく」
「あー。良かった。あのさ、殿下、いつ俺外部顧問になったのさ」
「お前に殿下と言われるのは嫌だな。ずっと前だ。エメイラヒルデの話を聞いてすぐ父上に許しを得た」
「そうなんだね。まあ、良いか。とりあえず権限はないんだよな?」
「私に文句が言えるくらいだな」
「なるほど。それならありがたく受け取っとく」
「ねえ、ストラ、殿下、終わったらお茶しない?」
「ここのカフェテリア良いお茶あるんだって」
「良いぞ。語り合おうではないか」
「わかった。アストリアとビッターも良いよな」
「うん。行こう」
「ああ、良いぞ」
「そこの君も一緒にどうだい?」
「私も…ですか?」
「そうそう。せっかく貴重な意見を言ってくれたんだ。君の知恵も貸してもらいたい」
「良いが…良いのですか?」
「ストラがそう言うなら良いだろう。私としても異存はない」
「しょうがないなあ」
「ストラは奢ってよね」
「わかったよ。今日の支払いはまかせて」
「おお。そろそろ並ぶようだな」
「君は何クラスだい?」
「Aだけど」
「じゃあ同級生だね。一緒に並ぼうか」
「あ、ああ」
「ウルリッヒ、そろそろ時間だよ」
「ストラ、少し待て。早くないか?」
「ウルリッヒ、みんなが揃ってから入ってたのは昨日までの話だぞ。学生になったからには集合時間前には集まらなきゃいけないんだ」
「そういうものか。アストリアとビッターはまだ来てないぞ」
「はあ。二人とも迎えに行くよ」
「わかった。では向かおうではないか」
二人の部屋に行く。アストリアとビッターはウルリッヒの学友。彼らも学生の規則にまだ慣れてないようだな。
「アストリアー。迎えにきたよ」
「迎えにきたぞ」
「は?殿下、早くない?」
「何を言っている。学生になったら集合時間前に集まるのが規則だぞ」
「なるほど。殿下、ごめんなさい。早めに動くわ」
アストリアの準備が整うのを待っていたらビッターも来た。
「ビッター」
「は?殿下?」
「遅いぞ。集合時間に間に合わなくなるではないか」
「ストラ、そう言うものなの?」
「うん。そういうものさ」
「気をつけるよ」
四人で集合場所に向かう。集合場所にはすでに大勢の人間が待っていた。ウルリッヒに気づくと頭を下げる面々。
「うむ。楽にせよ」
「ウルリッヒ、それじゃ楽にできないよ」
「そうか?」
「あー。みんな、今は殿下、学生だからそんなに身構えないでくれるかな。ね、よろしくね」
「なるほど。我々もそう言わねばならないのだな?」
「アストリア、ウルリッヒが普通の生活を送れるのは学生時代だけなんだから」
「そうだな。ビッター、気をつけようぜ」
「流石ストラだ。勉強になるな」
「ウルリッヒも舐められちゃいけない所はあるかもしれないけど、普段から人当たりは良くしておいた方がいいよ」
「なるほど。勉強しよう」
「ストラー。殿下ー」
「おう、マリーダ。メリンは?」
「もうすぐ来る。四人でいるの?お付きの人は?」
「寮の部屋に置いてきたぞ」
「入学式だからいらないだろ?」
「そうかー。私連れてきちゃったわ」
「マリーダー!」
「メリン、ここよー」
「お待たせ。あ、ストラと殿下」
「お前らストラが先って良くないぞ」
「だってストラは友達だから」
「そうそう。大事な友達なの」
「うん。まあ良いぞ。私とも友達になろうじゃないか」
「殿下、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「ああ、よろしく頼む」
「幸先が良いぞストラ、入学式前に二人も友達が増えたぞ」
「あのね、ウルリッヒ、友達は数じゃないから。どんだけ仲良くなれるかだからね」
「なるほど。参考にしよう」
「そうそう」
学生の一人が睨みつけてくる。
「そこの者、殿下を呼び捨てにするとは何事だ。許さんぞ」
「まあまあ、落ち着いて。俺、許可されてるだけだから。これから気をつけるの」
「どこの貴族の者だ?名を名乗れ」
「あー。ストラスト・スサンと言います」
「聞いた事ない貴族名だな」
「貴族じゃないからね」
「そのような下賤の者が殿下のお側にいるのは許せん」
「あのさ、ここ、一応身分の違いで判断しちゃダメな所なんだよ」
「そうよ。ストラの事も知らないくせに何をいうの。あなたストランジャー公爵家の肝入りで学園入れるの?」
「ゼローキア侯爵家のお気に入りでもあるわよ」
「はいはい。二人とも家名は出しちゃだめだからね」
「はーい」
「ごめん」
「だが下賤な生まれには変わりはないだろうが」
「お前、スサンの歌も知らんのか?」
「殿下、それは知ってますが」
「知らぬなら教えてやろう。こやつは『神童』だ。そして私の友であり、私の外部顧問でもある。文句があるなら私に直接言うがよい。それからな、ストラも言ったがここは身分の貴賤ではなく個人の資質、学問によって差別されるところだ。そんな貴賤に囚われているようでは、お前は学園生として碌な者にならんぞ。気をつけるが良い」
「ははっ。気をつけます」
「と言うわけでなんかごめんね。これから友達になってくれると嬉しい。よろしくね」
「…よろしく」
「あー。良かった。あのさ、殿下、いつ俺外部顧問になったのさ」
「お前に殿下と言われるのは嫌だな。ずっと前だ。エメイラヒルデの話を聞いてすぐ父上に許しを得た」
「そうなんだね。まあ、良いか。とりあえず権限はないんだよな?」
「私に文句が言えるくらいだな」
「なるほど。それならありがたく受け取っとく」
「ねえ、ストラ、殿下、終わったらお茶しない?」
「ここのカフェテリア良いお茶あるんだって」
「良いぞ。語り合おうではないか」
「わかった。アストリアとビッターも良いよな」
「うん。行こう」
「ああ、良いぞ」
「そこの君も一緒にどうだい?」
「私も…ですか?」
「そうそう。せっかく貴重な意見を言ってくれたんだ。君の知恵も貸してもらいたい」
「良いが…良いのですか?」
「ストラがそう言うなら良いだろう。私としても異存はない」
「しょうがないなあ」
「ストラは奢ってよね」
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「Aだけど」
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「あ、ああ」
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