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ルステイン狂想曲。
スクワンジャー前公爵様。
その日僕は学校が休みなので工房で料理の試作をしていた。作っていたのは調味料である。まずはロスハーン神殿でもらってきた味噌を2年ほど経年劣化させる。そうすると発酵がかなり進み味噌が焦茶色になる。味わうと、成功。八丁味噌の完成だ。八丁味噌を砂糖、しょうゆ、ごま油を入れて混ぜれば甜麺醤になる。
続けて茹でて潰したそら豆とこれもロスハーン神殿でもらってきた麹と塩、ミキサーで粉状にした唐辛子を混ぜて容器に入れ一年経年変化させて発酵を進ませる。すると豆板醤になるのだ。
そんな作業をしてたら横でヤルス君がじっと見ていた。ヤルス君、休みでも暇になると遊びにくるんだよね。まあ、邪魔にはならないから良いんだけど。
「従兄弟よ。どちらもとんでもない色をしているが大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ。試しに何か作ろうか」
「お、嬉しいな」
酒に甜麺醤、豆板醤、ニンニクと生姜のすりおろしを入れ混ぜる。それと別容器に水、酒、醤油、砂糖を入れて混ぜておく。あとは水溶き片栗粉を用意。
ひき肉とナスを用意してまずはナスを油少し多めで揚げ焼きにする。色がついたところでひきあげて、その残った油でひき肉を炒め、酒、甜麺醤、豆板醤とニンニク、生姜を混ぜたものを入れる。香りが立ったところで別容器で混ぜたものを入れ、ナスを投入し炒め合わせた後水溶き片栗粉を回し入れて麻婆茄子の完成。
「これは新しい香りですね。すごいです」
とフィグさん。
「覚えきれませんが、味はしっかり覚えます」
とメディル。
「なんでも良いから食べようぜ」
「にゃー」
と言いよだれをたらしそうなヤリス君とナビ。みんなによそって試食する。うん、美味しいね!
「味がものすごい複雑で辛さはありますが、それほどの辛さではありません。覚えたので作って見て良いですか?」
「いいよ」
「ああ。美味しい。ダメです。難しすぎて覚えられません」
「うまーい。従兄弟よ、これは抜群に美味いな」
「にゃにゃ」
「でしょ?メディルは、そんな気にするな。今はフィグさんのお手伝いを、して色々体験する時期だよ」
「ありがとうございます」
「美味かった。ありがとう」
「どういたしまして」
「にゃー」
さて、後片付けでもしようかな、と思っていたらストークとギピアがやってきた。
「大変でございます。ただいまスクワンジャー前公爵と名乗る方の先触れが参りました。こちらに挨拶をしに来たいとおっしゃっております」
「わかった。迎えよう」
「かしこまりました」
「フィグさんとメディルはお茶請けをお願い。そうだなー、メディル、この前作ったフルーツサンド覚えてる?」
「はい!」
「それでお願い」
「「わかりました」」
「ヤリス君はそのままキッチンでナビと遊んでて」
「おう」
「ナビは大人しくしててね」
「にゃー」
「ストーク、サロンにお通ししてね」
「かしこまりました」
「じゃあみんなよろしくね」
僕はサロンで待つ。何しにくるんだろうな?しばらく待つとギピアがやってきた。
「お越しです。お迎えを」
「ありがと」
ストークが談笑している声が聞こえる。ドキドキだよ。来た!老夫妻がサロンに入ってきたよ。
「いらっしゃいませ」
「やあ。君がリョウエスト君だね」
「ようやくお会いできたわ。ふふふ、息子に聞いた通りね」
「お初お目に、かかります。リョウエストです」
「あら、ちゃんとして。素晴らしいわ」
「ありがと、ございます。どうぞ、お座りください」
「ありがとう」
「よろしくね」
僕も座った。
「失礼いたします」
ギピアがお茶とお茶請けを運んできた。
「これは、パンかね、リョウエスト君」
「そうです」
「真っ白だわ。ホントこの街に来てから驚く事ばかりだわ」
「どうぞ」
「うん、美味しい」
「ちょうど良い甘さだわ」
「これは私のところでも食べられるようになるかね」
「ええと、作る時、器具が要ります。それとレシピが。レシピは後ほど。器具は自分が使ってたので、よければ差し上げます」
「本当かね」
「はい、大舞踏会で使ったのが余ってますので」
「嬉しいわ。ありがとう」
「助かるよ。君は良い子だね」
「ほんと。会えて嬉しいわ」
「実は先日まで『安らぎの宿』で治療をしてたんだ。二人ともだいぶ体にガタが来ててね。あのお湯と君が用意してくれた薬師料理でかなり調子良くなってね、君にお礼を言おうとこうしてきたんだ」
「そうなの。この街でも食べ歩きをしたんだけど、二人とも久しぶりに満腹になるほど食べれたわ。ありがとう」
「それはよかったです。僕の料理、食べていただきありがとうございます」
「あのお湯の効能を見つけたのも君なんだってね」
「そうですが、各地の領主が頑張ってくれました」
「そうか。自分の手柄にしないところも好感が持てる。私たちは君の兄上のファンでもあるんだよ。君のファンに今度はなったね」
「そうね。ストラストも素晴らしいけどリョウエスト君も素晴らしいわ」
「今度は兄を誘ってこようと思っている。今度は君が作った料理を食べさせてもらいたい」
「はい、わかりました!」
「ふふふ、楽しみだわ」
「そうそう。これを見てくれ。私達が作ったんだ」
前公爵様は収納を開いてコップを2つだした。陶芸、やったんだね。
「お上手です」
「そうだろ?私も妻も一日中これをやってたんだ。面白いな。うちでもやりたいって話してるところさ」
「これもあなたが考えたんでしょ?」
「そうです。しかし伯爵が尽力してくれなければ、できませんでした」
「そうかそうか」
「ふふふ」
「君は実に面白い。今後ともよろしくな」
続けて茹でて潰したそら豆とこれもロスハーン神殿でもらってきた麹と塩、ミキサーで粉状にした唐辛子を混ぜて容器に入れ一年経年変化させて発酵を進ませる。すると豆板醤になるのだ。
そんな作業をしてたら横でヤルス君がじっと見ていた。ヤルス君、休みでも暇になると遊びにくるんだよね。まあ、邪魔にはならないから良いんだけど。
「従兄弟よ。どちらもとんでもない色をしているが大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ。試しに何か作ろうか」
「お、嬉しいな」
酒に甜麺醤、豆板醤、ニンニクと生姜のすりおろしを入れ混ぜる。それと別容器に水、酒、醤油、砂糖を入れて混ぜておく。あとは水溶き片栗粉を用意。
ひき肉とナスを用意してまずはナスを油少し多めで揚げ焼きにする。色がついたところでひきあげて、その残った油でひき肉を炒め、酒、甜麺醤、豆板醤とニンニク、生姜を混ぜたものを入れる。香りが立ったところで別容器で混ぜたものを入れ、ナスを投入し炒め合わせた後水溶き片栗粉を回し入れて麻婆茄子の完成。
「これは新しい香りですね。すごいです」
とフィグさん。
「覚えきれませんが、味はしっかり覚えます」
とメディル。
「なんでも良いから食べようぜ」
「にゃー」
と言いよだれをたらしそうなヤリス君とナビ。みんなによそって試食する。うん、美味しいね!
「味がものすごい複雑で辛さはありますが、それほどの辛さではありません。覚えたので作って見て良いですか?」
「いいよ」
「ああ。美味しい。ダメです。難しすぎて覚えられません」
「うまーい。従兄弟よ、これは抜群に美味いな」
「にゃにゃ」
「でしょ?メディルは、そんな気にするな。今はフィグさんのお手伝いを、して色々体験する時期だよ」
「ありがとうございます」
「美味かった。ありがとう」
「どういたしまして」
「にゃー」
さて、後片付けでもしようかな、と思っていたらストークとギピアがやってきた。
「大変でございます。ただいまスクワンジャー前公爵と名乗る方の先触れが参りました。こちらに挨拶をしに来たいとおっしゃっております」
「わかった。迎えよう」
「かしこまりました」
「フィグさんとメディルはお茶請けをお願い。そうだなー、メディル、この前作ったフルーツサンド覚えてる?」
「はい!」
「それでお願い」
「「わかりました」」
「ヤリス君はそのままキッチンでナビと遊んでて」
「おう」
「ナビは大人しくしててね」
「にゃー」
「ストーク、サロンにお通ししてね」
「かしこまりました」
「じゃあみんなよろしくね」
僕はサロンで待つ。何しにくるんだろうな?しばらく待つとギピアがやってきた。
「お越しです。お迎えを」
「ありがと」
ストークが談笑している声が聞こえる。ドキドキだよ。来た!老夫妻がサロンに入ってきたよ。
「いらっしゃいませ」
「やあ。君がリョウエスト君だね」
「ようやくお会いできたわ。ふふふ、息子に聞いた通りね」
「お初お目に、かかります。リョウエストです」
「あら、ちゃんとして。素晴らしいわ」
「ありがと、ございます。どうぞ、お座りください」
「ありがとう」
「よろしくね」
僕も座った。
「失礼いたします」
ギピアがお茶とお茶請けを運んできた。
「これは、パンかね、リョウエスト君」
「そうです」
「真っ白だわ。ホントこの街に来てから驚く事ばかりだわ」
「どうぞ」
「うん、美味しい」
「ちょうど良い甘さだわ」
「これは私のところでも食べられるようになるかね」
「ええと、作る時、器具が要ります。それとレシピが。レシピは後ほど。器具は自分が使ってたので、よければ差し上げます」
「本当かね」
「はい、大舞踏会で使ったのが余ってますので」
「嬉しいわ。ありがとう」
「助かるよ。君は良い子だね」
「ほんと。会えて嬉しいわ」
「実は先日まで『安らぎの宿』で治療をしてたんだ。二人ともだいぶ体にガタが来ててね。あのお湯と君が用意してくれた薬師料理でかなり調子良くなってね、君にお礼を言おうとこうしてきたんだ」
「そうなの。この街でも食べ歩きをしたんだけど、二人とも久しぶりに満腹になるほど食べれたわ。ありがとう」
「それはよかったです。僕の料理、食べていただきありがとうございます」
「あのお湯の効能を見つけたのも君なんだってね」
「そうですが、各地の領主が頑張ってくれました」
「そうか。自分の手柄にしないところも好感が持てる。私たちは君の兄上のファンでもあるんだよ。君のファンに今度はなったね」
「そうね。ストラストも素晴らしいけどリョウエスト君も素晴らしいわ」
「今度は兄を誘ってこようと思っている。今度は君が作った料理を食べさせてもらいたい」
「はい、わかりました!」
「ふふふ、楽しみだわ」
「そうそう。これを見てくれ。私達が作ったんだ」
前公爵様は収納を開いてコップを2つだした。陶芸、やったんだね。
「お上手です」
「そうだろ?私も妻も一日中これをやってたんだ。面白いな。うちでもやりたいって話してるところさ」
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「そうです。しかし伯爵が尽力してくれなければ、できませんでした」
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