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ルステイン狂想曲。
スサンの天使の免許試験。
地精の工場の建設が進む中、僕は『スサンの天使』に呼び出された。総料理長のムーヤさんと副料理長のロマさんが僕を待っていた。
「坊や、しばらくぶりだね」
「お久しぶりっす」
「久しぶり」
「今日呼び出したのは他でもない、支店を作るだろ?あれでうちに修行しに来てる子達の試験をやるのさ」
「試験?」
「そう、試験に合格したら支店を開けるって寸法さ。坊やの料理をまともに作れるようじゃなきゃ、スサンの天使の営業免許は与えない」
「あとは目利きが必要っすよ。良い悪い色々材料を用意してあるっす。それを選ぶのも料理人の技量っす」
「なるほど」
「試験はうちの基本の料理をするのが一つ。店の看板になる料理を作るのが一つ。それによって判定するよ」
「わかった」
「基本料理はエストバーグとリョウチキンだよ。これで大体わかるだろ」
「魔法道具なしで作るっす。普段からしっかりやってればできる仕事っす」
確かに。簡単に見えて簡単じゃないものね。元々器具なしで作ってたからできるはずだ。
「それ、いいね」
「あたしらはその仕事ぶりを判定するんだ。いいね?」
「わかった」
「じゃあいくっすよ。もう準備を終えてると思います」
「行こう」
厨房に入ると7人のシェフが待っていた。それぞれ各地から選抜されたシェフで修行時に素行が良かった人達だ。何人かは人間性がダメで修行をする事なく帰ったという。ムーヤさんそういうとこ厳しいんだよね。
「揃ったね。準備はいいかい?」
「「「はい」」」
「今日は料理を開発した坊やが特別に見てくれる。この試験に合格すりゃ晴れて『スサンの天使』の支店の料理長になれる。がんばるんだね」
「修行でやってきた仕事をそのままできたら合格っす。がんばるっすよー」
「じゃあ、基本料理を作ってもらう。エストバーグとリョウチキンだよ。魔法器具なしで作るんだ。良いね?」
「「「はい」」」
「じゃあ、はじめな」
調理が始まった。僕は点数をつけるボードとペンを持って審査を始める。仕事はきっちりできてるか、手順は間違っていないか、レシピは間違い無いか判定していく。みな基本的に調理経験者なので粗を探すと大変だ。僕はなるべく公平になるよう点数をつけていった。
全員が調理終了の後、審査に移る。それぞれ一口味わって審査だ。ハンバーグって焼きすぎるとぼろぼろになるし、焼きが甘いと生焼けになるんだよね。店に出して良い許容範囲の者が多かったが1人が焼きすぎだった。唐揚げも難しいんだよね。衣の付け方や油の温度、揚げ時間でまったく違う料理になる。全員油の温度は計れていた。あとは衣の厚さと揚げ時間だろうなと思いながら食べてみる。1人が衣が厚ぼったい感じで、1人が少し焦げ臭かった。
「今までの結果だよ。7人中5人合格。2人はしばらく修行しな。2週間後に再試験をする。良いね」
合格者が呼ばれる。不合格者はがっくり来ていた。
「2人は普段はできるんだから、試験で緊張しないように練習するんだね」
「「はい」」
「それじゃあ、5人になったが試験を続ける。あんた達の得意料理をやりな。試験に合格したらそれを看板メニューにする事を認めるよ」
「スサンの天使の中で、ですよね」
「そうだよ、あんたどこの店を出すつもりだい?あたしゃ今スサンの天使の試験をやってる。別の料理で勝負したかったら今すぐ契約を解除するよ」
「いえ。確認です。別の料理が得意な方もいらっしゃるので」
「俺の事か?俺はもうスサンの天使以外の料理は作らないぞ」
「まあ良い。とにかくスサンの天使のメニューで自分の店で看板メニューとなりそうなものを用意しな」
「「「はい」」」
「待った」
「なんだい坊や」
「サイドメニューは認めないよ?」
「そりゃそうだ。メインメニューで勝負しな。良いね」
「「「はい」」」
「じゃあ始め」
全員調理し始める。
1人目は豚肉の生姜焼き。定番だけど難しくはない。ただ片栗粉は手作りしないといけないのは面倒だよね。
2人目は肉じゃが。なかなか渋いが一応メインだね。肉じゃがは煮込み方がポイントになるよね。やりすぎ注意だ。
3人目はとんかつ。ソースが結構難しいけどとんかつ自体はそれほど難しいものではないかな。揚げが勝負。がんばってね。
4人目は天ぷら盛り合わせ。結構冒険したよね。ルステインは内陸なので具材が少ないと思うんだけど。野菜の天ぷらが多くなるのかな。
5人目はチキンのトマト煮込みだ。ルディスさんの披露宴で500食作ったやつだ。これは失敗の少ない料理だと思う。分量を間違わなきゃ大丈夫。
以上の5食が調理され、皿に盛り付けられ僕たちの前に並ぶ。うん、それぞれ見た目はすごく良いね。とりあえず最初の生姜焼きから食べていく。
生姜焼きは多少濃いめだが許容範囲だろう。合格。
肉じゃがの調理風景を見てたけど火加減と時間にものすごく気を使ってた。当然合格。
とんかつは肉の筋切りが不十分な気がしたがまあ合格かな。
天ぷら盛り合わせは一部衣がべちゃっとなってたので、僕的にはダメにした。一部入れすぎて温度が下がったのが原因じゃないかな。
トマト煮込みは美味かった。うん、分量さえ間違わなければこれは間違いない料理だよな。合格。
以上を提出した。ムーヤさんもロマさんも見解は一緒で天ぷらがダメであとは合格。4人は支店の店長に決まった。不合格者は再試験がんばって。練習いっぱいしてね。
「坊や、しばらくぶりだね」
「お久しぶりっす」
「久しぶり」
「今日呼び出したのは他でもない、支店を作るだろ?あれでうちに修行しに来てる子達の試験をやるのさ」
「試験?」
「そう、試験に合格したら支店を開けるって寸法さ。坊やの料理をまともに作れるようじゃなきゃ、スサンの天使の営業免許は与えない」
「あとは目利きが必要っすよ。良い悪い色々材料を用意してあるっす。それを選ぶのも料理人の技量っす」
「なるほど」
「試験はうちの基本の料理をするのが一つ。店の看板になる料理を作るのが一つ。それによって判定するよ」
「わかった」
「基本料理はエストバーグとリョウチキンだよ。これで大体わかるだろ」
「魔法道具なしで作るっす。普段からしっかりやってればできる仕事っす」
確かに。簡単に見えて簡単じゃないものね。元々器具なしで作ってたからできるはずだ。
「それ、いいね」
「あたしらはその仕事ぶりを判定するんだ。いいね?」
「わかった」
「じゃあいくっすよ。もう準備を終えてると思います」
「行こう」
厨房に入ると7人のシェフが待っていた。それぞれ各地から選抜されたシェフで修行時に素行が良かった人達だ。何人かは人間性がダメで修行をする事なく帰ったという。ムーヤさんそういうとこ厳しいんだよね。
「揃ったね。準備はいいかい?」
「「「はい」」」
「今日は料理を開発した坊やが特別に見てくれる。この試験に合格すりゃ晴れて『スサンの天使』の支店の料理長になれる。がんばるんだね」
「修行でやってきた仕事をそのままできたら合格っす。がんばるっすよー」
「じゃあ、基本料理を作ってもらう。エストバーグとリョウチキンだよ。魔法器具なしで作るんだ。良いね?」
「「「はい」」」
「じゃあ、はじめな」
調理が始まった。僕は点数をつけるボードとペンを持って審査を始める。仕事はきっちりできてるか、手順は間違っていないか、レシピは間違い無いか判定していく。みな基本的に調理経験者なので粗を探すと大変だ。僕はなるべく公平になるよう点数をつけていった。
全員が調理終了の後、審査に移る。それぞれ一口味わって審査だ。ハンバーグって焼きすぎるとぼろぼろになるし、焼きが甘いと生焼けになるんだよね。店に出して良い許容範囲の者が多かったが1人が焼きすぎだった。唐揚げも難しいんだよね。衣の付け方や油の温度、揚げ時間でまったく違う料理になる。全員油の温度は計れていた。あとは衣の厚さと揚げ時間だろうなと思いながら食べてみる。1人が衣が厚ぼったい感じで、1人が少し焦げ臭かった。
「今までの結果だよ。7人中5人合格。2人はしばらく修行しな。2週間後に再試験をする。良いね」
合格者が呼ばれる。不合格者はがっくり来ていた。
「2人は普段はできるんだから、試験で緊張しないように練習するんだね」
「「はい」」
「それじゃあ、5人になったが試験を続ける。あんた達の得意料理をやりな。試験に合格したらそれを看板メニューにする事を認めるよ」
「スサンの天使の中で、ですよね」
「そうだよ、あんたどこの店を出すつもりだい?あたしゃ今スサンの天使の試験をやってる。別の料理で勝負したかったら今すぐ契約を解除するよ」
「いえ。確認です。別の料理が得意な方もいらっしゃるので」
「俺の事か?俺はもうスサンの天使以外の料理は作らないぞ」
「まあ良い。とにかくスサンの天使のメニューで自分の店で看板メニューとなりそうなものを用意しな」
「「「はい」」」
「待った」
「なんだい坊や」
「サイドメニューは認めないよ?」
「そりゃそうだ。メインメニューで勝負しな。良いね」
「「「はい」」」
「じゃあ始め」
全員調理し始める。
1人目は豚肉の生姜焼き。定番だけど難しくはない。ただ片栗粉は手作りしないといけないのは面倒だよね。
2人目は肉じゃが。なかなか渋いが一応メインだね。肉じゃがは煮込み方がポイントになるよね。やりすぎ注意だ。
3人目はとんかつ。ソースが結構難しいけどとんかつ自体はそれほど難しいものではないかな。揚げが勝負。がんばってね。
4人目は天ぷら盛り合わせ。結構冒険したよね。ルステインは内陸なので具材が少ないと思うんだけど。野菜の天ぷらが多くなるのかな。
5人目はチキンのトマト煮込みだ。ルディスさんの披露宴で500食作ったやつだ。これは失敗の少ない料理だと思う。分量を間違わなきゃ大丈夫。
以上の5食が調理され、皿に盛り付けられ僕たちの前に並ぶ。うん、それぞれ見た目はすごく良いね。とりあえず最初の生姜焼きから食べていく。
生姜焼きは多少濃いめだが許容範囲だろう。合格。
肉じゃがの調理風景を見てたけど火加減と時間にものすごく気を使ってた。当然合格。
とんかつは肉の筋切りが不十分な気がしたがまあ合格かな。
天ぷら盛り合わせは一部衣がべちゃっとなってたので、僕的にはダメにした。一部入れすぎて温度が下がったのが原因じゃないかな。
トマト煮込みは美味かった。うん、分量さえ間違わなければこれは間違いない料理だよな。合格。
以上を提出した。ムーヤさんもロマさんも見解は一緒で天ぷらがダメであとは合格。4人は支店の店長に決まった。不合格者は再試験がんばって。練習いっぱいしてね。
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