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ルステイン狂想曲。
スクリューキャップ。
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かくしてドワーヴンベースは操業を始めた。ドワーフは3班に分かれ作業に入る。
第1班はお金を稼ぐ部隊だ。新製品や既存の品を中心に製作し、お金を稼ぐ。うちの主力部隊だね。現在のところ王様の依頼品やスサン商会はじめいろんな商会の下請けをして稼いでいるところ。地精のネットワークで仕事は選ぶほど来ている。とりあえずドワーヴンベースが軌道に乗ってもしばらくはこの体制で行こうとしている。ここはヂョウギが責任者として地精達の差配をしている。
第2班は研究開発班だ。現在のところ5つのテーマに絞って研究をしている。2つのテーマは僕が途中まで進めていたもので、それを地精達が実際の製品化に向けて考えている。ここはブルッグとボリビエが責任者だ。
第3班ら未来開発班だ。僕の前世、地球の技術をこの世界にもたらす事が可能かどうかの検証を行う所だ。ここは発明家の地精達が多い。責任者は一応僕だが僕からヂョウギ、ブルッグ、ボリビエに指示を与えて3人がそれを開発班に伝えて仕事をしている形になっている。
主に物作りはそのような班で進行するが、設計部と積算部、経理部が他にあり、多くの女性が働いている。男顔負けで仕事をしてるのを見ると地精ってすげえ、と思ってしまうね。
仕事が始まって3日目、新製品の一つが早くも出来上がった。僕が途中まで進めていた魔法瓶である。前回、僕はキャップをコルクでして、内部はメッキなしでしかできなかったので鉄の腐食、という問題が残っていた。それをドワーフ達と話し合ってどうにかならないかと検討した結果、コルクのところはネジを切って蓋を被せる『スクリューキャップ』にして、内部は耐食性、無毒性の魔獣由来の液と塗布する事に決定した。
ネジがないので僕も地精達も試行錯誤したが、なんとか方法を確立してネジという物がこの世に生まれた。すぐさま商業登録をするように言われ『リョウエストねじ』という名前になったよ。スクリューキャップは『ドワーヴンスクリューキャップ』と名付け、新技術で問題を突破したことはすぐさまみんなに伝えられ、お祝いになったので仕事は一時中断したけどまあ地精だから仕方ないよね。
そんなわけで魔法瓶は完成したのだけど名前は『エストサーモス』になった。サーモスって確か魔法瓶の事だったからそう名付けたのだが違ったかな?まあ良いや。
僕は『エストサーモス』を王宮の各部署に宣伝用に作り、地精達に持たせる事にした。水筒型と卓上型の2種類を用意した。水筒型は特に軍務大臣が気にいるよね、と思って計画をしたんだ。各部署にはストークとキースが書類を作り地精達に渡すようにお願いしたよ。
今回の件とリョウエスト生産商会の立ち上げで商業ギルドのマレイローさんが色々動いてくれて僕のギルドランクはAになった。兄弟揃ってAランクってすごいよね。お父さんは大喜びしていたよ。ストラ兄さんに手紙でその件について送った。どんな反応を見せるか楽しみだ。
遊び道具が出来て、王都に荷物を届ける日になった。初荷を届ける地精達は色めきだっている。隊長のヂョウギと話をする。
「ヂョウギ、お疲れ様」
「統領!お疲れ様です」
「荷積みは順調?」
「はい、お任せください」
「気をつけて行ってきてね。これ、僕の身内だって証明書と、貴族門を抜ける時に必要な書類」
「ありがとうございます。統領!この部隊に名前を付けて下さい」
「名前?うーん。ドワーヴン…ドワーヴン…ドワーヴンラゲージ」
「良い名前をありがとうございます。しかし、こんなに早く仕事が始まるとは思っていませんでした」
「僕もだよ」
「さっさと行って戻ってきます。仕事が次に待っておりますから」
「そうだね。次はおそらく大商いに、なりそうだから早く戻ってきてね」
「そうですね。あれが意外と早く完成しそうです」
「そうなんだよね。できたら王様に見せて来ないとね」
「また国の事業になるのですかね?」
「なると思う。製作はうちでやるように、話をつけてくるよ」
「はい」
「4日で王都に到着するって大丈夫なの?」
「難所をなるべく早く抜けたいのでそこだけ強行軍になる予定です」
「無理してない?」
「我ら地精の耐久力はそんなものではへこたれないようになってます」
「それだったら良いけど」
「ふふふ。統領に我らの底力を見せる時だとみんな張り切っておりますよ」
「僕は地精達にそんなに無理して欲しくないのだけど」
「決して無理はしないですよ。無理をしたら王都に3日で辿り着きますから」
「それは決してしないでね」
「はい。今回の旅もきちんと3泊する予定になっていますし、無理なく動けると思います」
「わかった。そう言うなら信じるよ。ストーク」
「はい、こちらは酒手です。皆さんでお分けください」
「おお。ありがとう。助かるわ」
「何は無くとも酒は飲んでね」
「わかりました。みな喜びます」
第1班はお金を稼ぐ部隊だ。新製品や既存の品を中心に製作し、お金を稼ぐ。うちの主力部隊だね。現在のところ王様の依頼品やスサン商会はじめいろんな商会の下請けをして稼いでいるところ。地精のネットワークで仕事は選ぶほど来ている。とりあえずドワーヴンベースが軌道に乗ってもしばらくはこの体制で行こうとしている。ここはヂョウギが責任者として地精達の差配をしている。
第2班は研究開発班だ。現在のところ5つのテーマに絞って研究をしている。2つのテーマは僕が途中まで進めていたもので、それを地精達が実際の製品化に向けて考えている。ここはブルッグとボリビエが責任者だ。
第3班ら未来開発班だ。僕の前世、地球の技術をこの世界にもたらす事が可能かどうかの検証を行う所だ。ここは発明家の地精達が多い。責任者は一応僕だが僕からヂョウギ、ブルッグ、ボリビエに指示を与えて3人がそれを開発班に伝えて仕事をしている形になっている。
主に物作りはそのような班で進行するが、設計部と積算部、経理部が他にあり、多くの女性が働いている。男顔負けで仕事をしてるのを見ると地精ってすげえ、と思ってしまうね。
仕事が始まって3日目、新製品の一つが早くも出来上がった。僕が途中まで進めていた魔法瓶である。前回、僕はキャップをコルクでして、内部はメッキなしでしかできなかったので鉄の腐食、という問題が残っていた。それをドワーフ達と話し合ってどうにかならないかと検討した結果、コルクのところはネジを切って蓋を被せる『スクリューキャップ』にして、内部は耐食性、無毒性の魔獣由来の液と塗布する事に決定した。
ネジがないので僕も地精達も試行錯誤したが、なんとか方法を確立してネジという物がこの世に生まれた。すぐさま商業登録をするように言われ『リョウエストねじ』という名前になったよ。スクリューキャップは『ドワーヴンスクリューキャップ』と名付け、新技術で問題を突破したことはすぐさまみんなに伝えられ、お祝いになったので仕事は一時中断したけどまあ地精だから仕方ないよね。
そんなわけで魔法瓶は完成したのだけど名前は『エストサーモス』になった。サーモスって確か魔法瓶の事だったからそう名付けたのだが違ったかな?まあ良いや。
僕は『エストサーモス』を王宮の各部署に宣伝用に作り、地精達に持たせる事にした。水筒型と卓上型の2種類を用意した。水筒型は特に軍務大臣が気にいるよね、と思って計画をしたんだ。各部署にはストークとキースが書類を作り地精達に渡すようにお願いしたよ。
今回の件とリョウエスト生産商会の立ち上げで商業ギルドのマレイローさんが色々動いてくれて僕のギルドランクはAになった。兄弟揃ってAランクってすごいよね。お父さんは大喜びしていたよ。ストラ兄さんに手紙でその件について送った。どんな反応を見せるか楽しみだ。
遊び道具が出来て、王都に荷物を届ける日になった。初荷を届ける地精達は色めきだっている。隊長のヂョウギと話をする。
「ヂョウギ、お疲れ様」
「統領!お疲れ様です」
「荷積みは順調?」
「はい、お任せください」
「気をつけて行ってきてね。これ、僕の身内だって証明書と、貴族門を抜ける時に必要な書類」
「ありがとうございます。統領!この部隊に名前を付けて下さい」
「名前?うーん。ドワーヴン…ドワーヴン…ドワーヴンラゲージ」
「良い名前をありがとうございます。しかし、こんなに早く仕事が始まるとは思っていませんでした」
「僕もだよ」
「さっさと行って戻ってきます。仕事が次に待っておりますから」
「そうだね。次はおそらく大商いに、なりそうだから早く戻ってきてね」
「そうですね。あれが意外と早く完成しそうです」
「そうなんだよね。できたら王様に見せて来ないとね」
「また国の事業になるのですかね?」
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「はい」
「4日で王都に到着するって大丈夫なの?」
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「僕は地精達にそんなに無理して欲しくないのだけど」
「決して無理はしないですよ。無理をしたら王都に3日で辿り着きますから」
「それは決してしないでね」
「はい。今回の旅もきちんと3泊する予定になっていますし、無理なく動けると思います」
「わかった。そう言うなら信じるよ。ストーク」
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