【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

文字の大きさ
307 / 688
ルステイン狂想曲。

閃きが起こりすぎる。

しおりを挟む
 風精エルフ達が帰った後、ヂョウギがドワーヴンラゲージの事で報告があると言ってやってきた。とりあえず喉が渇いただろうとワインを出す。

「いや、こんな上等な飲み物を用意していただいてありがとうございます」
「ヂョウギは一生懸命がんばってくれたものね」
「この度は風精エルフ達の件で迷惑をかけました」
「さっきも風精エルフに言ったけど仲良くね」
「はい。わかりました。それで本題に入りますが今回の任務は大成功に終わりました」
「うん。良かった」
「まず、遊具の納品ですが調達部の幹部から上の方へ連絡が行き、第一王子様直々の検品となりました。そこで一級品と認められ上級貴族のいくつかに下賜される事が正式に決定されました。私の知り合いの貴族達はこれに飽き足らず更に注文すると内々に伝えてきましたので、材料の発注をしてきました」
「ご苦労様」
「それから『エストサーモス』の件ですが王城から内々に100、注文を受けました。注文の手紙が届くはずです」
「おお。やったね!」
「軍務大臣は水筒型を1000個単位で注文されるようです。相当お気に入りのようで王様に上奏してきたと言ってました」
「おお。すごいね」
「それから王様とお会いする機会に恵まれまして、王様と話をしてきました。何を作る予定だと聞かれたので、王様に嘘はつけないので、計画のさわりをお話しする事になりましたが、申し訳ございません」
「まあ良いよ」
「王様から統領に形になりそうなら来いと伝えるように申しつかっております」
「うん。わかった」
「第一の計画は2ヶ月後を目標にしておりましたが今のペースですと1ヶ月を切る可能性が出てきました。それもこれもリョウエストねじの開発のおかげです。1ヶ月前後でこちらはまた王都移動を計画しておきます」
「よろしく。まあ、呑んで」
「ありがとうございます」

 ヂョウギは美味しそうに呑むねえ。
お代わりをついであげる。

「うまいですねえ」
「ああ、そういえば相談があったんだ」
「なんでしょう」
地精ドワーフ自治領でワインのコルクの蓋扱ってる?」
「自治領で全体の半数は扱ってますね」
「端材は結構でるの?」
「はい。かなり出ますね」
「それ、取っておく事できる?」
「伝えれば」
「うちの商品の一つとなるかも知れない」
「本当ですか!?」
「ああ。うちの国、海洋国家だよね。海難事故がそこそこあるって、調べてわかった」
「そうなんですね」
「もしね、コルクの端材、あちこち体につけてたらどうかな?」
「浮きますね」
「コルクの端材をあちこちにつけた海難事故防止のジャケットとかどうかな?」
「生存率が上がりますね!」
「それも売り込もうかなと考えているけどどう?」
「統領!」
「どうした?」
「ご慧眼に感服しました!早速ドワーフ自治領と連絡を取ってみます!」
「うん。製造は大丈夫?」
「はい。みな裁縫ぐらいはできるので」
「それも一ヶ月を目処に開発をお願いできるかな?」
「わかりました!」

 ヂョウギがワクワクしている。地精ドワーフのおっさんのワクワクはどこか可愛い。

「あと、エストサーモスに塗った液体なんだけど、高い?」
「いえ。そんなに高くないです。あの液体の硬化剤は少し高いです」
「2液をまぜるんだね」
「その通りです」
「あれ、剥がれやすい?表面は傷つきやすい?」
「剥がれにくいです。表面は多少の事なら大丈夫だと思います」
「量はとれるの?」
「ええ。金属のコーティング用に大量に飼ってる魔物の体液ですから大丈夫です」
「あれ、布に塗ることできるかな?」
「どういうことですか?」
「この前パイプテント作った時、天幕が異常に高かったんだ。あれも魔物の革、使ってるって聞いた。だから高いみたい」
「天幕には魔物の革ですね」
「でもね、あの液体を布に塗れば同じように防水できると思うんだ」
「なるほど!あの液体を塗って硬化剤の液体を塗れば硬くなり、何も通さなくなるので防水機能はあると思います!」
「魔物の革とどっちが安いのかな?」
「検証してみます!多分かなり安くなると思います!」
「それでマントやポンチョ作ったら大儲けしそうじゃない?」
「しそうですね!あとはテントを作ったりしたら随分重量は軽くなると思います!」
「研究テーマになるかな?」
「なります。十分に」
「ここは内陸の奥だから雨の日は少ないけど降る時は大量に降るよね」
「その通りです」
「その雨に耐えられれば成功ってことで良いよね」
「はい!それを想定して擬似的な雨を降らせる実験をやってみますね」
「これも王都に説明する案件だね」
「そうですね。これも1ヶ月を目処に実験と開発をします」
「よろしくねー。色々思いついちゃってごめんね」
「なんのなんの。我らドワーヴンベースの者達の導き手ですから、思いついたらすぐに言ってください。実行いたしますので」
「うん。多分商業登録も大騒ぎになるだろうなぁ」
「そうですね。驚く顔が目に浮かびます」
「ヂョウギの名前で出しちゃダメ?」
「ダメです。地精ドワーフとしてそれはありえない行動です。統領は肩肘張らずに堂々としていれば良いのです」
「わかった。がんばるよ」


しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

婚約破棄されて森に捨てられた悪役令嬢を救ったら〜〜名もなき平民の世直し戦記〜〜

naturalsoft
ファンタジー
アヴァロン王国は現国王が病に倒れて、第一王子が摂政に就いてから変わってしまった。度重なる重税と徴収に国民は我慢の限界にきていた。国を守るはずの騎士達が民衆から略奪するような徴収に、とある街の若者が立ち上がった。さらに森で捨てられた悪役令嬢を拾ったことで物語は進展する。 ※一部有料のイラスト素材を利用しています。【無断転載禁止】です。 素材利用 ・森の奥の隠里様 ・みにくる様

35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~

月神世一
ファンタジー
紹介文 「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」 そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。 失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。 ​「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」 ​手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。 電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。 さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!? ​森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、 罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、 競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。 ​これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。 ……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

極限効率の掃除屋 ――レベル15、物理だけで理を解体する――

銀雪 華音
ファンタジー
「レベル15か? ゴミだな」 世界は男を笑い、男は世界を「解体」した。 魔力も才能も持たず、万年レベル15で停滞する掃除屋、トワ。 彼が十年の歳月を費やして辿り着いたのは、魔法という神秘を物理現象へと引きずり下ろす、狂気的なまでの**『極限効率』**だった。 一万回の反復が生み出す、予備動作ゼロの打撃。 構造の隙間を分子レベルで突く、不可視の解体。 彼にとって、レベル100超えの魔物も、神の加護を受けた聖騎士も、ただの「非効率な肉の塊」に過ぎない。 「レベルは恩恵じゃない……。人類を飼い慣らすための『制限(リミッター)』だ」 暴かれる世界の嘘。動き出すシステムの簒奪者。 管理者が定めた数値(レベル)という鎖を、たった一振りのナイフで叩き切る。 これは、最弱の掃除屋が「論理」という名の剣で、世界の理(バグ)を修正する物語。気になる方は読んでみてください。 ※アルファポリスで先行で公開されます。

悪役令息(冤罪)が婿に来た

花車莉咲
恋愛
前世の記憶を持つイヴァ・クレマー 結婚等そっちのけで仕事に明け暮れていると久しぶりに参加した王家主催のパーティーで王女が婚約破棄!? 王女が婚約破棄した相手は公爵令息? 王女と親しくしていた神の祝福を受けた平民に嫌がらせをした? あれ?もしかして恋愛ゲームの悪役令嬢じゃなくて悪役令息って事!?しかも公爵家の元嫡男って…。 その時改めて婚約破棄されたヒューゴ・ガンダー令息を見た。 彼の顔を見た瞬間強い既視感を感じて前世の記憶を掘り起こし彼の事を思い出す。 そうオタク友達が話していた恋愛小説のキャラクターだった事を。 彼が嫌がらせしたなんて事実はないという事を。 その数日後王家から正式な手紙がくる。 ヒューゴ・ガンダー令息と婚約するようにと「こうなったらヒューゴ様は私が幸せする!!」 イヴァは彼を幸せにする為に奮闘する。 「君は…どうしてそこまでしてくれるんだ?」「貴方に幸せになってほしいからですわ!」 心に傷を負い悪役令息にされた男とそんな彼を幸せにしたい元オタク令嬢によるラブコメディ! ※ざまぁ要素はあると思います。 ※何もかもファンタジーな世界観なのでふわっとしております。

ペットになった

ノーウェザー
ファンタジー
ペットになってしまった『クロ』。 言葉も常識も通用しない世界。 それでも、特に不便は感じない。 あの場所に戻るくらいなら、別にどんな場所でも良かったから。 「クロ」 笑いながらオレの名前を呼ぶこの人がいる限り、オレは・・・ーーーー・・・。 ※視点コロコロ ※更新ノロノロ

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

処理中です...