450 / 806
12歳の疾走。
皮肉合戦。
二年ぶりに訪れるエフェルト公爵邸の夜会。王都に来たからには、外せない恒例行事だった。
彼は僕の年の離れた友人であり、数少ない『料理の話が通じる貴族』でもある。
「よう来たな、リョウエスト君。ずいぶん背も伸びたじゃないか」
黒と金の礼服に身を包んだエフェルト公爵が、グラスを片手に笑いかけてくる。彼は表情が若く、ユーモアと好奇心に満ちた目をしていた。
「二年ぶりです、公爵閣下。お約束通り、『肉の珍味』を持ってきました」
僕は厨房の給仕に指示を出すと、ふわりと香ばしい匂いが広間に広がり始めた。
皿の上に乗せられたのは、熱々のフォアグラのステーキ。軽くソテーし、赤ワインと果実のソースで仕上げてある。
「なんと、これは……」
ナイフを入れた瞬間、エフェルト公爵の眉がわずかに動く。
「とろけるような……ほほう……口の中で消える……なんという旨味だ」
「アヒルの肝臓です。選別した個体を一定の環境で飼育し、栄養を管理して肥大させた肝です」
「ふむ、なるほど。……これはまさに珍味だ。しかし」
彼は皿を置き、少し真面目な顔になる。
「それは育て方が残酷なのではないのかな?強制的に太らせるとか、自然の習性に反するとか」
僕は素直にうなずいた。
「ええ。ですから、この料理の生産は慎重に進めます。環境と方法を整えて、きちんと倫理的に育てられる体系ができるまでは、量産は見送りです」
「ほぅ……ますます将来が楽しみだな。君はただの名誉伯爵では終わらない」
そこへ、給仕に連れられて、一人の男が僕たちに近づいてきた。
高い襟に、金のブローチ。片手に葡萄酒を揺らすその男は、いかにも自信家という態度を崩さなかった。
「失礼、エフェルト公爵閣下。ご紹介いただけますか?」
「おう、紹介しよう。こちら、フェキア王国の外交官、アルジェス殿。そしてこちらが、我が王国が誇る発明家で名誉伯爵、リョウエスト・バァン・スサンだ」
「お噂はかねがね。……にしても、まさかお子様が料理で貴族の席に上がるとは。王国の将来が案外、可愛らしいものですね?」
嫌味は、はっきり聞こえた。
僕は、ゆっくりと笑った。
「フェキア王国の外交官が、少年に毒を盛られるほど余裕をなくすとは思いませんでした。まさか、舌で勝てないとは……お口の教育、まだ途中でしょうか?」
僕の言葉に、アルジェスと名乗ったフェキアの外交官は、表情を崩さずに笑みだけを深くした。
「いやはや、口の立つお子様だ。さすが王国一の未来を記す御方……ただ、少し毒が過ぎませんかな? 王宮の礼儀は『刺さない剣』のように使うものですよ」
「そうでしたか? 王都の方々は、だいぶ鋭い刃を向けてきますので、つい合わせてしまいました」
僕は静かにグラスを持ち上げ、フォアグラの香りを軽く鼻に通す。
「けれど『子供』の言葉ひとつに動揺するようでは、外交の場でのご活躍もお察しですね」
「……ふふ、たいした自信ですな。だが、料理にうつつを抜かすだけでは、国の柱にはなれませぬぞ」
「お言葉ですが、僕は『柱』になるつもりはありません。『記す』者です。
でも記すからこそ、柱のぐらつきも、食卓の不安も見えるんです」
言葉の切っ先が交わるたび、エフェルト公爵は目を細めていた。その背後で声がした。
「フェキアでは、『子供が背を伸ばすのが早い』ことを、気に食わんと思う者もいるようね」
そこに立っていたのは、エメイラ。
すでにグラスを片手に、少し斜めから視線を投げていた。
「年を経るごとに、視野が狭くなる種族もあるものよ。目の前の一皿すら理解できず、未来を測るとは……王の使いとは思えないほどお粗末な舌ね」
アルジェスの顔がひきつった。
「……これは失礼。しかし、王国の外交とは、エルフの毒舌にまで及ぶものなのですか?」
「ええ、もちろん。毒は、対話より先に刃を抜いた者に向けて振るうものよ。あなたが最初に剣を構えたのだから、こちらの一言も礼儀のうちでしょう?」
アルジェスはグラスを置き、形だけの礼をして一歩下がった。
「……本日は、勉強になりました。どうぞ、お好きな料理をお楽しみください」
そう言い残し、外交官はエフェルト公爵の配慮によって静かに夜会から離れていった。
広間の空気が、わずかにゆるんだ。
エフェルト公爵が喉を鳴らして笑った。
「いやぁ……さすがだ。外交の場で、王族に匹敵する『刃の会話』ができるのは、君たちぐらいだよ」
「ご迷惑をおかけしました」
「むしろ爽快だったさ。ああいう相手には、はっきりと言わねばならん。……で、エメイラ嬢?」
「何かしら?」
「結婚はまだなのかね?」
「……余計な口を叩くと、フォアグラでは済まないわよ?」
公爵の肩が笑いで震える。
和やかな余韻と、料理の香りが、広間を再び包み込んでいた。
夜も更け、夜会のざわめきはワインと笑いの中で落ち着きを見せていた。
フォアグラの余韻が残るテーブルの片隅、僕とエフェルト公爵は少し遅めのデザートを前にしていた。
「……リョウエスト君、昔よりずいぶん刺のある話し方をするようになったな」
「そうですか?」
僕はグラスを傾けながら、涼しい顔をして返す。
「刺があるわけじゃありません。ちゃんと、言葉に『柄』をつけてるだけです。抜かないと決めた人に、刃が当たらないように」
エフェルト公爵は目を細めて、それから声を低くして笑った。
「うむ……まさに『未来を記すもの』らしい答えだ」
「……昔の僕なら、腹を立ててただ怒ってたかもしれません。でも、記す立場なら、残さなきゃいけない。
誰が何を言ったのか、どう返したのか、そしてその結果、どうなったのか」
「そうして初めて、人は過ちを繰り返さずにすむ、か」
「そう思ってます」
僕は膝にいるナビの背を撫でながら、ふと窓の外に目をやった。王都の屋根が、星明かりの中に連なっていた。
「……公爵様は、どう思いますか? 僕みたいな年端もいかない子供が、王国の外交に首を突っ込むのは、やっぱりおかしいでしょうか」
「ふむ」
エフェルト公爵はグラスを机に置き、少し間を置いてから答えた。
「おかしいよ。普通なら、だが」
「ですよね」
「だがな、リョウエスト君。君が普通じゃないことは、国中が知ってる」
その言葉に、僕は少しだけ肩の力を抜いた。
「今日のフォアグラもそうだ。舌で驚かせ、頭で考えさせる。これはただの料理人にはできん。『記す者』だからこそできる仕事だ。君がどんな立場でいても、そこに意味がある。それで十分だ」
「……ありがとうございます」
その瞬間、遠くの楽団が、夜会の終わりを告げる柔らかな曲を奏で始めた。灯りが少しずつ落ち、給仕たちが静かに皿を片づけていく。
「さて、そろそろお開きだな。来年も『驚く料理』を楽しみにしてるぞ」
「はい。その時までに、もっと面白い味を見つけておきます」
彼は僕の年の離れた友人であり、数少ない『料理の話が通じる貴族』でもある。
「よう来たな、リョウエスト君。ずいぶん背も伸びたじゃないか」
黒と金の礼服に身を包んだエフェルト公爵が、グラスを片手に笑いかけてくる。彼は表情が若く、ユーモアと好奇心に満ちた目をしていた。
「二年ぶりです、公爵閣下。お約束通り、『肉の珍味』を持ってきました」
僕は厨房の給仕に指示を出すと、ふわりと香ばしい匂いが広間に広がり始めた。
皿の上に乗せられたのは、熱々のフォアグラのステーキ。軽くソテーし、赤ワインと果実のソースで仕上げてある。
「なんと、これは……」
ナイフを入れた瞬間、エフェルト公爵の眉がわずかに動く。
「とろけるような……ほほう……口の中で消える……なんという旨味だ」
「アヒルの肝臓です。選別した個体を一定の環境で飼育し、栄養を管理して肥大させた肝です」
「ふむ、なるほど。……これはまさに珍味だ。しかし」
彼は皿を置き、少し真面目な顔になる。
「それは育て方が残酷なのではないのかな?強制的に太らせるとか、自然の習性に反するとか」
僕は素直にうなずいた。
「ええ。ですから、この料理の生産は慎重に進めます。環境と方法を整えて、きちんと倫理的に育てられる体系ができるまでは、量産は見送りです」
「ほぅ……ますます将来が楽しみだな。君はただの名誉伯爵では終わらない」
そこへ、給仕に連れられて、一人の男が僕たちに近づいてきた。
高い襟に、金のブローチ。片手に葡萄酒を揺らすその男は、いかにも自信家という態度を崩さなかった。
「失礼、エフェルト公爵閣下。ご紹介いただけますか?」
「おう、紹介しよう。こちら、フェキア王国の外交官、アルジェス殿。そしてこちらが、我が王国が誇る発明家で名誉伯爵、リョウエスト・バァン・スサンだ」
「お噂はかねがね。……にしても、まさかお子様が料理で貴族の席に上がるとは。王国の将来が案外、可愛らしいものですね?」
嫌味は、はっきり聞こえた。
僕は、ゆっくりと笑った。
「フェキア王国の外交官が、少年に毒を盛られるほど余裕をなくすとは思いませんでした。まさか、舌で勝てないとは……お口の教育、まだ途中でしょうか?」
僕の言葉に、アルジェスと名乗ったフェキアの外交官は、表情を崩さずに笑みだけを深くした。
「いやはや、口の立つお子様だ。さすが王国一の未来を記す御方……ただ、少し毒が過ぎませんかな? 王宮の礼儀は『刺さない剣』のように使うものですよ」
「そうでしたか? 王都の方々は、だいぶ鋭い刃を向けてきますので、つい合わせてしまいました」
僕は静かにグラスを持ち上げ、フォアグラの香りを軽く鼻に通す。
「けれど『子供』の言葉ひとつに動揺するようでは、外交の場でのご活躍もお察しですね」
「……ふふ、たいした自信ですな。だが、料理にうつつを抜かすだけでは、国の柱にはなれませぬぞ」
「お言葉ですが、僕は『柱』になるつもりはありません。『記す』者です。
でも記すからこそ、柱のぐらつきも、食卓の不安も見えるんです」
言葉の切っ先が交わるたび、エフェルト公爵は目を細めていた。その背後で声がした。
「フェキアでは、『子供が背を伸ばすのが早い』ことを、気に食わんと思う者もいるようね」
そこに立っていたのは、エメイラ。
すでにグラスを片手に、少し斜めから視線を投げていた。
「年を経るごとに、視野が狭くなる種族もあるものよ。目の前の一皿すら理解できず、未来を測るとは……王の使いとは思えないほどお粗末な舌ね」
アルジェスの顔がひきつった。
「……これは失礼。しかし、王国の外交とは、エルフの毒舌にまで及ぶものなのですか?」
「ええ、もちろん。毒は、対話より先に刃を抜いた者に向けて振るうものよ。あなたが最初に剣を構えたのだから、こちらの一言も礼儀のうちでしょう?」
アルジェスはグラスを置き、形だけの礼をして一歩下がった。
「……本日は、勉強になりました。どうぞ、お好きな料理をお楽しみください」
そう言い残し、外交官はエフェルト公爵の配慮によって静かに夜会から離れていった。
広間の空気が、わずかにゆるんだ。
エフェルト公爵が喉を鳴らして笑った。
「いやぁ……さすがだ。外交の場で、王族に匹敵する『刃の会話』ができるのは、君たちぐらいだよ」
「ご迷惑をおかけしました」
「むしろ爽快だったさ。ああいう相手には、はっきりと言わねばならん。……で、エメイラ嬢?」
「何かしら?」
「結婚はまだなのかね?」
「……余計な口を叩くと、フォアグラでは済まないわよ?」
公爵の肩が笑いで震える。
和やかな余韻と、料理の香りが、広間を再び包み込んでいた。
夜も更け、夜会のざわめきはワインと笑いの中で落ち着きを見せていた。
フォアグラの余韻が残るテーブルの片隅、僕とエフェルト公爵は少し遅めのデザートを前にしていた。
「……リョウエスト君、昔よりずいぶん刺のある話し方をするようになったな」
「そうですか?」
僕はグラスを傾けながら、涼しい顔をして返す。
「刺があるわけじゃありません。ちゃんと、言葉に『柄』をつけてるだけです。抜かないと決めた人に、刃が当たらないように」
エフェルト公爵は目を細めて、それから声を低くして笑った。
「うむ……まさに『未来を記すもの』らしい答えだ」
「……昔の僕なら、腹を立ててただ怒ってたかもしれません。でも、記す立場なら、残さなきゃいけない。
誰が何を言ったのか、どう返したのか、そしてその結果、どうなったのか」
「そうして初めて、人は過ちを繰り返さずにすむ、か」
「そう思ってます」
僕は膝にいるナビの背を撫でながら、ふと窓の外に目をやった。王都の屋根が、星明かりの中に連なっていた。
「……公爵様は、どう思いますか? 僕みたいな年端もいかない子供が、王国の外交に首を突っ込むのは、やっぱりおかしいでしょうか」
「ふむ」
エフェルト公爵はグラスを机に置き、少し間を置いてから答えた。
「おかしいよ。普通なら、だが」
「ですよね」
「だがな、リョウエスト君。君が普通じゃないことは、国中が知ってる」
その言葉に、僕は少しだけ肩の力を抜いた。
「今日のフォアグラもそうだ。舌で驚かせ、頭で考えさせる。これはただの料理人にはできん。『記す者』だからこそできる仕事だ。君がどんな立場でいても、そこに意味がある。それで十分だ」
「……ありがとうございます」
その瞬間、遠くの楽団が、夜会の終わりを告げる柔らかな曲を奏で始めた。灯りが少しずつ落ち、給仕たちが静かに皿を片づけていく。
「さて、そろそろお開きだな。来年も『驚く料理』を楽しみにしてるぞ」
「はい。その時までに、もっと面白い味を見つけておきます」
あなたにおすすめの小説
異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~
夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する!
農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。
逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。
これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。
最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~
gagaga
ファンタジー
神の気まぐれにより異世界へと転移した主人公田辺竜太(大学生)が生活魔法を駆使して冒険したり町の人と触れ合ったりする物語です。
なお、神が気まぐれすぎて一番最初に降り立つ地は、無人島です。
一人称視点、独り言多め、能天気となっております。
なお、作者が気ままに書くので誤字脱字は多いかもしれませんが、大目に見て頂けるとありがたいです。
ただ、敢えてそうしている部分もあり、ややこしくてすいません。(^^;A
ご指摘あればどんどん仰ってください。
※2017/8/29 連載再開しました!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ひだまりのFランク冒険者
みなと劉
ファンタジー
ここは異世界。
そこの冒険者ギルドでは毎日仕事がてんこ盛り。
そんな中
冒険者ギルドには万年Fランクの冒険者が一人いる。
その名は、リルド。
彼は、特に何もない感じに毎日
「薬草採取」「石集め」Fランク向け「討伐」場合によっては「ポーション生成」をする。
この話はこの万年Fランク冒険者リルドの物語である。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
[完]異世界銭湯
三園 七詩
ファンタジー
下町で昔ながらの薪で沸かす銭湯を経営する一家が住んでいた。
しかし近くにスーパー銭湯が出来てから客足が激減…このままでは店を畳むしかない、そう思っていた。
暗い気持ちで目覚め、いつもの習慣のように準備をしようと外に出ると…そこは見慣れた下町ではなく見たことも無い場所に銭湯は建っていた…