自分の初恋はどれなのか

ぽよんぬ

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2話

謎の男

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気づいたら朝を迎えていた。
よかった、今日は遅刻せずに学校に行けそう。
朝はいつも1人で学校に行く。
昼間は暑いけど朝はまだ涼しいなぁ。
雲ひとつない澄みきった空にスズメや鳩が鳴いている。
いつもと変わらない日常生活。

学校について下駄箱に着くと、

「おはよう!ねぇ昨日の火曜の夜更かし見た?!」

朝から元気な奈々が話しかけてくる。

「あー…昨日はすぐ寝ちゃって見れてなかった何かあったの?」

朝からほんと元気だなぁ少し元気分けて欲しいくらいだよ。

「えー!見てないの!?昨日、宇多野由香がでてたんだよ!!」

「…そう、なんだ。あ、ちょっと職員室よる予定あるから先教室行ってて!」

少し強ばった顔をしつつも作った笑顔を奈々に見せた。
そして、その場から小走りで去った。

宇多野由香はこの学校の卒業生でもあり、今はモデルとしても活動している人。
みんなに慕われる愛されキャラでもある人でもあった。

ただ、それは

ーー5年前ーー

当時私は中学1年生
そして、入学したてだった。
その頃の私は少しの不安と希望に溢れていた。

これからどんな人と出会えるだろうか、友達はできるだろうか、勉強はついていけるのだろうか、
『恋愛はできるのだろうか。』

元々私は人見知りが激しく自分から率先していくほうではなかった。
だから、入学してもなかなか同じクラスの人とは馴染めず、ただただ淡々と日は過ぎていっていた。
そんなある日、図書委員になった私はいつも通り図書室で受付で本を読んでいた時のことだった。

「なぁ、その本面白いか?」

私が読んでいた本を見ながら言ってきた1人の男が現れた。
普段話しかけられないものだからびっくりして声が出なかった。

「あ、あれ…?聞こえてる?えーっと…渡辺さん?」

「えっ…?なんで私の名前…」
目立った行動も友達も居ないのに何故この人は私の名前を知っているんだ…?同じクラスの生徒だったか…?いや、確かそんな人はいなかったような…。。

「あ、いや、前に図書室来た時に司書の人が渡辺さんの名前呼んでたから…それで」
少し照れたようにして頭の後ろに手を当てた。

「あ、なるほど…えっと…この本ですか?見ます?」
暇だったし何もすることがないから人と話しているよりも本を読んでいる方が気が楽で見ていただけなんだけどな…。

「あ、いや、別にその本に興味はそこまでないんだけどさ…」

…はい?じゃあなんで話しかけてきた…?

「じゃあなんの用です??」
用もなく読書の邪魔をされて少しイラっとした。

「あー……その…単刀直入に言うと、俺と友達になってくれない?」
ほんのり頬を赤らめていた男。
いや、耳も赤かったような…。

「…へっ?」
急なこと過ぎて言われたことの意味が分からずフリーズした。

え、?友達になろう?え?この私と?いや、いまいちよく分からない…。

「ダメだった…?」
返事がなく不安に思った男はしょぼくれていた。

「わかりました」
まぁ、何であれ友達も居なかったし1人くらいは、、まぁ、。

「え!ほんと?!ありがとう!よろしくな!三咲!」
まさにしっぽをおもいっきり振っている犬のように喜んでいる男。

「よろしく。えっと…」

「繋(かける)!宇多野繋!繋でいいよ!」

「よろしく繋…くん」
流石に初対面だ呼び捨てはきつい。
というかさっそく私のことは呼び捨てか。
よくわかんない人だな…。

図書室での出来事以来、繋は毎日のように図書室に来ては繋の話を聞かされていた。あまにもどうでもよくて繋が話してる内容はほぼ聞いていなかった。

「なぁ!今度遊びに行かね?」

「何処に?私あまり遠出は好きじゃないけど…」

「じゃあ遊園地行こう!電車乗ればすぐだし楽しいし行こうぜ!」
面倒だから断ろうと思っていたけどキラキラした目で訴えかけてくる繋になぜだか私は、

「うん、わかったじゃあ今週の土曜日ね」
遊園地に行くことを賛成していた。

土曜日当日

その日私は衝撃を受けることが待ち受けていたのであった。



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