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帰省②
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「あら、ひなたおかえりなさい」
「ただいまー!」
電車に揺られ数時間、家に帰ると、母は私を迎え入れてくれた。
私が大学に入学するまで、うちの家族は私含めて4人でマンションで暮らしていた。
「ひなたぁぁぁ!!おかえりなさぁぁい!」
今涙目で玄関まで年甲斐もなく走ってきた人は私の父。
今の大学に進学が決定した時、父は猛烈に私の一人暮らしに反対していた。
『若い女の子が一人暮らしなんてダメだ!』
『何かあったらどうするんだ!』
娘が大好きらしい。
「はいこれ、お土産」
「じゃあお茶でも入れてゆっくりしましょうか。ほらお父さん離れて」
「うぅ……ひなたがお土産なんて買って帰るなんて……立派になったなぁ……」
「あはは、ほら行くよー、そう言えばひまりは?」
本格的に涙を流し始めた父を軽く流して、私は母に尋ねた。
ひまりは、私の妹で、ちょうど今高校受験を控えた中学三年生だ。
「あの子は塾に行ってるわよ。九時くらいには帰るかしら」
さすが受験生。ひまりは私よりも中学の時の成績がよく、親達はひまりに大きく期待していた。
リビングに移動してきた私たちは早速私の近況について話し始めた。
「そっちの生活にはもう慣れたの?」
「うん、友達も居るし、楽しいよ」
「彼氏は!?彼氏はどうなんだ」
「うーん……まぁ、うん」
「居るのか!?うわぁぁぁあ」
「お父さんうるさいですよ、近所迷惑」
母は父をなだめながらそっと言及してきた。
「その彼は同い年?」
「ううん、年上」
「な、何歳離れているんだ……」
「えっと、私が明日で19で、彼は27かな」
「へぇ8つも……なんかいいわねぇ」
「27歳だと……俺とそう変わらないじゃないかっ……」
「いやいや、お父さん今年45だよね」
吐血しそうな勢いでセリフを吐いた父につっこむ。
「それじゃあもう彼はもう働いてるの?」
「うん、ご飯は一緒に食べてから私は学校で、彼は出勤するの」
「ぐはぁっ!……なんだと……」
日課を話すと大袈裟に父は狼狽え、それから父は興奮気味に提案した。
「お父さん彼が気になるから、明日その彼氏をうちに呼びなさい!」
「いやいや、明日も会社だから」
「じゃあ土曜!土曜日に来れるか聞きなさい」
「分かった……」
父は私を説得しかけた時に、母が私に助け舟を出してくれた。
「もうお父さん、ひなた困ってるじゃない。彼も仕事なんだから、そっとしておいてあげましょうよ」
「……そ、そうだな……ま、まぁ、彼氏を連れてくる時は結婚する時……うぅ、結婚……」
父は自分の言葉を反芻しまた涙を浮かべ、鼻を思いっきりかんだ
「それよりよかったわね。あなた、今まで異性と付き合うどころか、話した事すら少ないじゃない。」
「うん、本当にそうだよね」
私は中高大とすべて女子校に通っていた。小学生の時は共学だったが、それきり男子と話すことは父以外ほぼ無かった。
気が付けば、大輔さんに初めて話しかけた時、大輔さんが酔っていたとはいえよく話しかけられたなぁと今でも自分に感心する。
あの時大輔さんに話しかけなければ、きっと家では寂しい一人暮らしだっただろう
『ひなたとの日々は俺に楽しさを教えてくれたんだよ』
この前の旅行で言われた言葉が再生され、心が踊るような嬉しさが込み上げてくる。
「あらぁ、何考えてるのかしら、にやけちゃって」
「えぇ!なんでもないよ!」
母は楽しそうにふふふと笑うと、夕食の準備を始めた。
「ただいまー!」
電車に揺られ数時間、家に帰ると、母は私を迎え入れてくれた。
私が大学に入学するまで、うちの家族は私含めて4人でマンションで暮らしていた。
「ひなたぁぁぁ!!おかえりなさぁぁい!」
今涙目で玄関まで年甲斐もなく走ってきた人は私の父。
今の大学に進学が決定した時、父は猛烈に私の一人暮らしに反対していた。
『若い女の子が一人暮らしなんてダメだ!』
『何かあったらどうするんだ!』
娘が大好きらしい。
「はいこれ、お土産」
「じゃあお茶でも入れてゆっくりしましょうか。ほらお父さん離れて」
「うぅ……ひなたがお土産なんて買って帰るなんて……立派になったなぁ……」
「あはは、ほら行くよー、そう言えばひまりは?」
本格的に涙を流し始めた父を軽く流して、私は母に尋ねた。
ひまりは、私の妹で、ちょうど今高校受験を控えた中学三年生だ。
「あの子は塾に行ってるわよ。九時くらいには帰るかしら」
さすが受験生。ひまりは私よりも中学の時の成績がよく、親達はひまりに大きく期待していた。
リビングに移動してきた私たちは早速私の近況について話し始めた。
「そっちの生活にはもう慣れたの?」
「うん、友達も居るし、楽しいよ」
「彼氏は!?彼氏はどうなんだ」
「うーん……まぁ、うん」
「居るのか!?うわぁぁぁあ」
「お父さんうるさいですよ、近所迷惑」
母は父をなだめながらそっと言及してきた。
「その彼は同い年?」
「ううん、年上」
「な、何歳離れているんだ……」
「えっと、私が明日で19で、彼は27かな」
「へぇ8つも……なんかいいわねぇ」
「27歳だと……俺とそう変わらないじゃないかっ……」
「いやいや、お父さん今年45だよね」
吐血しそうな勢いでセリフを吐いた父につっこむ。
「それじゃあもう彼はもう働いてるの?」
「うん、ご飯は一緒に食べてから私は学校で、彼は出勤するの」
「ぐはぁっ!……なんだと……」
日課を話すと大袈裟に父は狼狽え、それから父は興奮気味に提案した。
「お父さん彼が気になるから、明日その彼氏をうちに呼びなさい!」
「いやいや、明日も会社だから」
「じゃあ土曜!土曜日に来れるか聞きなさい」
「分かった……」
父は私を説得しかけた時に、母が私に助け舟を出してくれた。
「もうお父さん、ひなた困ってるじゃない。彼も仕事なんだから、そっとしておいてあげましょうよ」
「……そ、そうだな……ま、まぁ、彼氏を連れてくる時は結婚する時……うぅ、結婚……」
父は自分の言葉を反芻しまた涙を浮かべ、鼻を思いっきりかんだ
「それよりよかったわね。あなた、今まで異性と付き合うどころか、話した事すら少ないじゃない。」
「うん、本当にそうだよね」
私は中高大とすべて女子校に通っていた。小学生の時は共学だったが、それきり男子と話すことは父以外ほぼ無かった。
気が付けば、大輔さんに初めて話しかけた時、大輔さんが酔っていたとはいえよく話しかけられたなぁと今でも自分に感心する。
あの時大輔さんに話しかけなければ、きっと家では寂しい一人暮らしだっただろう
『ひなたとの日々は俺に楽しさを教えてくれたんだよ』
この前の旅行で言われた言葉が再生され、心が踊るような嬉しさが込み上げてくる。
「あらぁ、何考えてるのかしら、にやけちゃって」
「えぇ!なんでもないよ!」
母は楽しそうにふふふと笑うと、夕食の準備を始めた。
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