ハズレ職〈召喚士〉がS級万能職に化けました〜無能と蔑まれた俺、伝説の召喚獣達に懐かれ力が覚醒したので世界最強です~

ヒツキノドカ

文字の大きさ
33 / 82

のんびりと過ごす数日、からの……?

しおりを挟む
 ジュードを倒して数日が経過した。

 グレフの村の周りの召喚スポットがいくつか湧いていたのでそれを回収する。
 現在の俺のステータスはこんな感じだ。



<召喚士>
▷魔術:【召喚】【送還】
▷スキル:【フィードバック】
▷召喚獣
 煉獄ノ雌竜イオナ(力上昇Ⅲ/魔力上昇Ⅲ/スキル【火炎付与】/スキル【火炎耐性】)
 水ノ重亀(耐久上昇Ⅱ)
 水ノ幼蟹×2(耐久上昇Ⅰ)
 水ノ幼井守(敏捷上昇Ⅰ)
 水ノ幼蝦蟇(敏捷上昇Ⅰ)
 風ノ子蜂(力上昇Ⅰ)
 風ノ幼梟(魔力上昇Ⅰ)
 大地ノ穴土竜(力上昇Ⅰ/耐久上昇Ⅰ/スキル【掘削】)
 地ノ子蟻(力上昇Ⅰ)×2
 地ノ子甲虫(耐久上昇Ⅰ)
 樹ノ蔓茸(スキル【蔓操術】)
 樹ノ幼鼠(敏捷上昇Ⅰ)×3
 樹ノ子百足(力上昇Ⅰ)
▷召喚武装
 導ノ剣:あらゆるものへの道筋を示す。



 例のブルークラブと戦った滝つぼのあたりに召喚スポットが比較的出現しやすく、場所ゆえか水属性の召喚獣が多い。

 残念ながらスキルつきの召喚獣は新しく手に入らなかった。

「水、つめたくて気持ちいいー!」
「はいはい、子供みたいにはしゃいじゃって……ってきゃあ!? シル、水かけるのやめなさいよ!」
「あははは! イオナが怒った~!」

 ステータスを確認している俺をよそに、シルとイオナは川で水をかけあって遊んでいる。足首までの深さしかないので溺れる心配はないが、転んだりしないだろうか。

 ジュードの一件以降、あの二人はかなり仲がいい。
 いいことだ。

「ロイも遊ぼうよ!」
「と、特別に一緒に遊んであげてもいいわよ!」

 シルとイオナが川のほうから呼んでくる。

「よし、少しだけ参加しようかな」

 俺も少し混ざった。
 冷たい水は確かに気持ちよかった。




「なあ、スキルを持ってる召喚獣ってやっぱり少ないのか?」

 グレフ村に戻る途中で二人に尋ねる。

「少ないだろうね~」
「どのくらい少ないんだ?」
「神獣全体の半分もいないでしょうね」

 神獣の話題ということで、ここからはイオナが主に説明してくれた。

 それによると、神獣というのは五段階くらいランクが分かれるらしい。

 一番下は子供世代で、フィードバック内容は『能力上昇Ⅰ』が一つ程度。

 下から二番目は成熟しているものの能力はあまり高くない。フィードバック内容は『能力上昇Ⅰ』が二つか、『能力上昇Ⅱ』が一つ、または何らかのスキル+能力上昇なしの組み合わせ。

 真ん中は成熟しており普通に強い。フィードバック内容はスキル+『能力上昇Ⅰ』が二つか、スキル+『能力上昇Ⅱ』が一つ。

 上から二番目は神獣たちの中でも特に強力な種族。フィードバック内容はスキル+『能力上昇Ⅲ』が一つ。

 そして一番上が、神界の頂点たる神に直接力を与えられたもの。フィードバック内容はスキル二つ+『能力上昇Ⅲ』二つ。

「……って感じね。ざっくり言って」
「なんか、聞いた感じだとスキル持ちも結構いそうじゃないか?」
「神界にはいるわよ? けど、こっちの契約水晶――召喚スポットだっけ? あれはスキル持ち以上が入れるサイズのものが少ないのよ。だからどうしても、スキルのない神獣の割合は多くなるわね」

 召喚スポットの仕様のせい、ということのようだ。
 あれ、サイズによって数が多いとか少ないとかあるのか。

「……好奇心で聞くけど、召喚獣って自分の意志でスポットの中に入るのか?」
「違うわよ。『古の盟約』ってのがあって、順番が来たら嫌でも召喚スポットの中に入らなきゃいけないの。そういう決まりなのよ」
「『古の盟約』? 何だそれ?」
「さあ、知らないわ。何千年も前の話らしいから」

 シルを見ると、知らないというように首を横に振っていた。
 色々と謎が多いな。

 そんなことを話していたらグレフ村に着いた。




 グレフ村はジュードとの戦いの際にあちこち被害が出ていたが、今はすっかり元通りになっている。

 というのも、建物の修復なんかの資金は俺がその場で支払えたからだ。
 俺がというか、ジュードたち『鉄の山犬』から剥ぎ取った金だが。
 もともとグレフ村にかけた迷惑を償うために奪った金なので、有意義に使えて何よりだ。

 そんなグレフ村を移動して宿に戻る。

「そういえば、結局これってなんなんだろうな」

 ベッドに腰かけながら、俺は懐から取り出した紙きれを眺める。

「んー? それ何?」
「ジュードとかいうのの荷物から出てきたやつでしょ、確か」

 シルとイオナが紙を覗き込んでくる。

 この紙は金目のものを置いていけ、と言った際にジュードが金と一緒に置いていったものだ。『引換券』と書かれており、番号の記載もある。
 で、何の引換券なんだこれ。

「えー、捨てちゃっていいんじゃない?」
「紙が妙に上質だから、不安なんだよ。貴族関連の書簡だったりしたら後々面倒になるかもしれない」

 いや、それならむしろさっさと処分したほうがいいのかもしれないが。

 なんて話していると。


 紙にかかれたインクが、パアッと輝いた。


 なんだ? 何が起こってるんだ?

 続いて部屋の扉がノックされた。

『失礼、こちらに引換券をお持ちの方がいますかな?』

 しわがれた丁寧な口調の男の声が聞こえてくる。

「……誰だ?」
『わたくし、奴隷商のイルブスでございます。お客様が競り落とした奴隷を届けにやって参りました』
「……、」

 どうやらこの引換券は奴隷と交換するためのもののようだった。

 ちなみにこの国で個人所有の奴隷は違法である。

 ……捨てればよかった!
しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

追放された最強ヒーラーは、美少女令嬢たちとハーレム生活を送る ~公爵令嬢も義妹も幼馴染も俺のことを大好きらしいので一緒の風呂に入ります~

軽井広@北欧美少女 書籍化!
ファンタジー
白魔道師のクリスは、宮廷魔導師団の副団長として、王国の戦争での勝利に貢献してきた。だが、国王の非道な行いに批判的なクリスは、反逆の疑いをかけられ宮廷を追放されてしまう。 そんなクリスに与えられた国からの新たな命令は、逃亡した美少女公爵令嬢を捕らえ、処刑することだった。彼女は敵国との内通を疑われ、王太子との婚約を破棄されていた。だが、無実を訴える公爵令嬢のことを信じ、彼女を助けることに決めるクリス。 クリスは国のためではなく、自分のため、そして自分を頼る少女のために、自らの力を使うことにした。やがて、同じような境遇の少女たちを助け、クリスは彼女たちと暮らすことになる。 一方、クリスのいなくなった王国軍は、隣国との戦争に負けはじめた……。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき
ファンタジー
 ある日乗っていた飛行機が事故にあり、死んだはずの井原は名もない世界に神によって召喚された。現代を生きていた井原は、そこで神に”ダンジョンマスター”になって欲しいと懇願された。自身も建物を建てたい思いもあり、二つ返事で頷いた…。そんなダンジョンマスターの”はじまお”本編とは全くテイストの違う”普通のダンジョンマスター物”です。タグは書いていくうちに足していきます。  なろうさんに、これの本編である”はじまりのまおう”があります。そちらも一緒にご覧ください。こちらもあちらも、一日一話を目標に書いています。

外れスキル【アイテム錬成】でSランクパーティを追放された俺、実は神の素材で最強装備を創り放題だったので、辺境で気ままな工房を開きます

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティで「外れスキル」と蔑まれ、雑用係としてこき使われていた錬金術師のアルト。ある日、リーダーの身勝手な失敗の責任を全て押し付けられ、無一文でパーティから追放されてしまう。 絶望の中、流れ着いた辺境の町で、彼は偶然にも伝説の素材【神の涙】を発見。これまで役立たずと言われたスキル【アイテム錬成】が、実は神の素材を扱える唯一無二のチート能力だと知る。 辺境で小さな工房を開いたアルトの元には、彼の作る規格外のアイテムを求めて、なぜか聖女や竜王(美少女の姿)まで訪れるようになり、賑やかで幸せな日々が始まる。 一方、アルトを失った元パーティは没落の一途を辿り、今更になって彼に復帰を懇願してくるが――。「もう、遅いんです」 これは、不遇だった青年が本当の居場所を見つける、ほのぼの工房ライフ&ときどき追放ざまぁファンタジー!

処理中です...