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第3章 弟子の魔法使いは優等生達を欺き凌駕する(何気なく)。
第18話 アイドルはデザートとブラックなお誘い(弟子はアイドルに萌えない)。
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何故かアイドルとカフェ店に来ていた。お茶の方が好きなんだが……。
「無事で良かったねぇ」
「君が来てくれたお陰だ。ありがとう」
意外なことに金剛率いる不良共は、あっさり立ち去って行った。
睨みこそしていたが、春野に威圧されたか衝突するだけは避けた。
ただし、去り際に……。
『どういうつもりか知らないが、今回の事は鬼苑さんに報告する。いくらお前でも鬼苑さんの邪魔をするなら容赦しないぞ』
『その言葉はそっくりそちらに返すね。白坂さんとギスギスするのはしょうがないから目をつぶるけど、関係ない人たちを必要以上に巻き込むなら、黙ってないのは私だけじゃないって、よく理解した方がいいよ』
内心本当に正統派のアイドルかと疑ってしまう会話であった。
攻撃的な相手に対して、攻撃的な対応で受けて立つ姿勢。……気の所為か白坂の発言の際にトゲを感じたが、もしかして嫌いなのか?
そして半ば強引に近くのカフェ店まで連れて来られた。
そのまま用事があると言って帰りたかったが、助けられた手前、どうも言いづらかった。
不思議な話だが、この女子が相手だと何故か嘘が見破られる。そんな気がして、余計に発言がしづらかった。
「金剛くんたちに絡まれるんてツイてないねぇ。ま、不用意に今の白坂さんに近付いた貴方にも問題はあるけど。」
「気の所為か? 随分白坂に冷たい気がする。クラスメイトだろう?」
「クラスメイトだからって、仲が良いことにならないでしょう? 現に金剛くんたちと私、仲良しに見えた?」
全然。嫌い合っているようにも見えないが、金剛の方は何処か警戒とも違う、何故か慎重な気配を感じた。
「ちゃんと名乗ってなかったね? 知ってるかもしれないけど、私は春野綾。貴方が言った通り白坂さんや金剛くんたちと同じ戦術科のクラスだよ」
「普通科の龍崎刃。白坂とは昔知り合いだっただけのただの欠陥魔法使いだ」
ニコニコと自己紹介する相手に真顔で応じる。
いっそつまらないと思われて、このお茶会(お茶はないけど)が終わってくれたらと、アイドルには少々失礼な対応をしたが……。
「そうかぁ、ただのかぁ、ちょっと信じられないなぁ」
信じられないのは俺の方だよ。
「何がだ? 普通科なんだから欠陥なのは当たり前だろう?」
「そこじゃないよぉ。いや、そこも引っ掛かるけどね」
俺の発言を否定するように指を振る。どうでもいいが、知的に見せてるようだけど、天然で若干バカっぽいのは隠されてないよ?
「失礼なこと考えてる」
「気の所為だ」
やっぱり洞察眼が相当高い。
金剛たちが慎重だったのは、これを警戒してかもしれない。
「まぁ助かったのは本当だから、ここの代金は俺が持つよ。それでチャラにしてくれ」
「じゃあ、お言葉に甘えよっかなぁ! あんまりお金ないから凄く助かるー!」
有名なアイドルなんだからお金は無いはさすがに冗談だと思うが、奢りと聞いた途端メニュー表を見出す。意外と真剣な眼差しで。……帰宅まで時間掛かりそうだな。
「一応家に連絡するか。そっちも連絡はいいのか?」
「あ、大丈夫。寮暮らしだから門限さえ守れば問題ないよ」
寮と言われて首を傾げたが、そういえばウチの学校には寮制度があることを忘れてた。
強制じゃなく他県から来ている連中への学校側からの支援処置だ。他県じゃなくても申請すれば通ると思うが……。
「期間限定デラックス・スペシャルパフェ……」
「なんか不穏な単語が聞こえたんだが……代金持つと言ったが、少しは自重……」
「あ、スミマセーン!」
「……無視か」
今回の件で分かったこと。
アイドルは───意外と大食漢だった。
「デザートは別腹なんだよ」
訂正、全世界の女性全員の能力だったらしい。
運ばれた鍋みたいに巨大な器に乗るパフェタワーを見上げながら、俺たちとは別種族なのだとイヤってほど思い知らされた。
「気になる? うちのクラスの事情」
「どうでもいい。俺からしたら他所のクラスの問題だ」
僅か数分で半分を食べ切って落ち着いたか、食べるペースを落とした春野が話しかけてきた。
「えー、ウッソだー。じゃなきゃ、白坂さんが慌てて貴方に会ったりしたいよ」
「いちいち白坂の行動を気にするのか? ただの一学生なのに」
「するに決まってるよ。鬼苑くんはちょうど留守だったけど、金剛くんたちからもう連絡は受けてるんじゃないかな? 多分鬼苑くんの指示でちょっかい掛けようとしたんだと思う」
留守? どういうことかと思ったが、ダンジョンの存在を思い出して納得した。
学校内にあるダンジョンへの挑戦は、俺のように放課後以外でも申請すれば受けれる。休日だけでなく、長期間の挑戦も実は可能なのだ。
その代わりちゃんと教員やダンジョンの事務員への申請も必要だが、それで日数を決めて潜り続けることが出来る。色々と書類審査とサインが必須であるが。
「龍崎くんは学園のランクは知ってるよね? たった一人のSSランクを除いたSランクからEランクある学園側からの評価ランク決めを」
「知ってる俺はDランクだ」
「へぇー、普通科はEが多いって聞くけど……私はBランクだよ。まぁ実力テストのランキングが反映されてるからしょうがないけど」
「一年でBランクなら凄い方だろう。一年は慣れてないから、上のランクは二年や三年が独占しているって聞いたぞ?」
──ランキングとは、ダンジョンでの成果や魔法試験の結果次第で決まる。
そして、それに反映されて学生たちはランクを与えられる。
つまり『ランク』とは『ランキング』次第で上がったり、下がったりもする。
しかも、それは学年ごとではなく、学園全体で分けられている。
「Eランクは全体の約三十人、Dランク約七十人、Cランク約百人、Bランク七十人、Aランク三十人、Sランク十人、SSランク一人」
「学校全体っていうのは、ちょっと厳しい気がする。Aランクなんて一年でも二人か三人じゃないのか?」
ランキングやランクにも興味はないが、話を聞いているとこのアイドルにとっては別らしい。……いや、きっと他の学生も同じで俺だけがおかしいんだ。
ランクが上なだけ今後の持つカードは大きくなる。以前も話したが、ダンジョン関係や魔法企業などからは間違いなく重宝される。
特にSランクやSSランクは政府機関に呼ばれてもおかしくない。
資質だけなら七大魔法名家にも匹敵すると思われる。
まぁ、トップは土御門だから結局良いのは名家が取っちゃってるけど。二年の方も恐らく。
「ところが今年は結構違うらしいよ? Sランクはいないけど、Aランクは一年の中に七人もいるって」
「ほぅ? それは凄い」
素直に評価を改めるか、知ってる奴三人を想像したが、どうやら他にも天才派は混じっていた。と思っていたら……。
「うちのクラスに四人居てね。問題はそのうちの二人が白坂さんと鬼苑くんってことだけどねぇー」
「うわー」
桜香がランキング戦で決着を付けようとしている理由が分かった。
同じAランクの鬼苑に勝ちたい。鬼苑という奴も邪魔な桜香を陥れたい。
「そのうち激突は避けられなかったと思う。あの二人は性格が違い過ぎるから、絶対に何処かで爆発してクラスが分裂崩壊してた」
起きる。関わりが少ない俺でも確実にそうなると思った。
クラス内の状況が深刻なのは、桜香とマドカからの報告で大体は察しているが、第三者である彼女から聞くとまた別の視点が見える気がする。
……違う。見せてるんだ。
彼女の登場を思い返しながら、俺は踏み込んで見ることにした。
「そろそろ要件を話したらどうだ春野。わざわざ俺にそんなことを伝えて、お前の狙いはなんだ?」
「……やっと話を聞く気になったみたいだね?」
空気が変わる。彼女のそれは金剛たちと対峙した時のものへ近付く。
引かれるように俺の姿勢も変わる。
「パフェを奢ったんだ。情報はタダにしてくれるか?」
「パフェ助けた分じゃなかったっけ? でもいいよ。その方が私も」
──罪悪感を感じずに済むからねぇ。
告げるとニヤッとした笑みの凄みが増した。
「龍崎くん、私はね? クラス一の問題児───あの鬼苑くんを退学させたいんだ」
二度目になるが、本当にアイドルなのかと目の前の女を観察の眼差しで見つめた。
*作者コメント*
さりげなく現役アイドルが男子とカフェにいる絵面だけど、そこまで騒ぎになってないのは彼女が常連であり、何度か男女問わず誘っていたからです。
多少周囲がザワついていますが、パニックになるほどではありません。
ただし、近場なので同じ学校の人たちも居て、その所為で学校内で噂になってしまいますが、それはまた後日の話です。
「無事で良かったねぇ」
「君が来てくれたお陰だ。ありがとう」
意外なことに金剛率いる不良共は、あっさり立ち去って行った。
睨みこそしていたが、春野に威圧されたか衝突するだけは避けた。
ただし、去り際に……。
『どういうつもりか知らないが、今回の事は鬼苑さんに報告する。いくらお前でも鬼苑さんの邪魔をするなら容赦しないぞ』
『その言葉はそっくりそちらに返すね。白坂さんとギスギスするのはしょうがないから目をつぶるけど、関係ない人たちを必要以上に巻き込むなら、黙ってないのは私だけじゃないって、よく理解した方がいいよ』
内心本当に正統派のアイドルかと疑ってしまう会話であった。
攻撃的な相手に対して、攻撃的な対応で受けて立つ姿勢。……気の所為か白坂の発言の際にトゲを感じたが、もしかして嫌いなのか?
そして半ば強引に近くのカフェ店まで連れて来られた。
そのまま用事があると言って帰りたかったが、助けられた手前、どうも言いづらかった。
不思議な話だが、この女子が相手だと何故か嘘が見破られる。そんな気がして、余計に発言がしづらかった。
「金剛くんたちに絡まれるんてツイてないねぇ。ま、不用意に今の白坂さんに近付いた貴方にも問題はあるけど。」
「気の所為か? 随分白坂に冷たい気がする。クラスメイトだろう?」
「クラスメイトだからって、仲が良いことにならないでしょう? 現に金剛くんたちと私、仲良しに見えた?」
全然。嫌い合っているようにも見えないが、金剛の方は何処か警戒とも違う、何故か慎重な気配を感じた。
「ちゃんと名乗ってなかったね? 知ってるかもしれないけど、私は春野綾。貴方が言った通り白坂さんや金剛くんたちと同じ戦術科のクラスだよ」
「普通科の龍崎刃。白坂とは昔知り合いだっただけのただの欠陥魔法使いだ」
ニコニコと自己紹介する相手に真顔で応じる。
いっそつまらないと思われて、このお茶会(お茶はないけど)が終わってくれたらと、アイドルには少々失礼な対応をしたが……。
「そうかぁ、ただのかぁ、ちょっと信じられないなぁ」
信じられないのは俺の方だよ。
「何がだ? 普通科なんだから欠陥なのは当たり前だろう?」
「そこじゃないよぉ。いや、そこも引っ掛かるけどね」
俺の発言を否定するように指を振る。どうでもいいが、知的に見せてるようだけど、天然で若干バカっぽいのは隠されてないよ?
「失礼なこと考えてる」
「気の所為だ」
やっぱり洞察眼が相当高い。
金剛たちが慎重だったのは、これを警戒してかもしれない。
「まぁ助かったのは本当だから、ここの代金は俺が持つよ。それでチャラにしてくれ」
「じゃあ、お言葉に甘えよっかなぁ! あんまりお金ないから凄く助かるー!」
有名なアイドルなんだからお金は無いはさすがに冗談だと思うが、奢りと聞いた途端メニュー表を見出す。意外と真剣な眼差しで。……帰宅まで時間掛かりそうだな。
「一応家に連絡するか。そっちも連絡はいいのか?」
「あ、大丈夫。寮暮らしだから門限さえ守れば問題ないよ」
寮と言われて首を傾げたが、そういえばウチの学校には寮制度があることを忘れてた。
強制じゃなく他県から来ている連中への学校側からの支援処置だ。他県じゃなくても申請すれば通ると思うが……。
「期間限定デラックス・スペシャルパフェ……」
「なんか不穏な単語が聞こえたんだが……代金持つと言ったが、少しは自重……」
「あ、スミマセーン!」
「……無視か」
今回の件で分かったこと。
アイドルは───意外と大食漢だった。
「デザートは別腹なんだよ」
訂正、全世界の女性全員の能力だったらしい。
運ばれた鍋みたいに巨大な器に乗るパフェタワーを見上げながら、俺たちとは別種族なのだとイヤってほど思い知らされた。
「気になる? うちのクラスの事情」
「どうでもいい。俺からしたら他所のクラスの問題だ」
僅か数分で半分を食べ切って落ち着いたか、食べるペースを落とした春野が話しかけてきた。
「えー、ウッソだー。じゃなきゃ、白坂さんが慌てて貴方に会ったりしたいよ」
「いちいち白坂の行動を気にするのか? ただの一学生なのに」
「するに決まってるよ。鬼苑くんはちょうど留守だったけど、金剛くんたちからもう連絡は受けてるんじゃないかな? 多分鬼苑くんの指示でちょっかい掛けようとしたんだと思う」
留守? どういうことかと思ったが、ダンジョンの存在を思い出して納得した。
学校内にあるダンジョンへの挑戦は、俺のように放課後以外でも申請すれば受けれる。休日だけでなく、長期間の挑戦も実は可能なのだ。
その代わりちゃんと教員やダンジョンの事務員への申請も必要だが、それで日数を決めて潜り続けることが出来る。色々と書類審査とサインが必須であるが。
「龍崎くんは学園のランクは知ってるよね? たった一人のSSランクを除いたSランクからEランクある学園側からの評価ランク決めを」
「知ってる俺はDランクだ」
「へぇー、普通科はEが多いって聞くけど……私はBランクだよ。まぁ実力テストのランキングが反映されてるからしょうがないけど」
「一年でBランクなら凄い方だろう。一年は慣れてないから、上のランクは二年や三年が独占しているって聞いたぞ?」
──ランキングとは、ダンジョンでの成果や魔法試験の結果次第で決まる。
そして、それに反映されて学生たちはランクを与えられる。
つまり『ランク』とは『ランキング』次第で上がったり、下がったりもする。
しかも、それは学年ごとではなく、学園全体で分けられている。
「Eランクは全体の約三十人、Dランク約七十人、Cランク約百人、Bランク七十人、Aランク三十人、Sランク十人、SSランク一人」
「学校全体っていうのは、ちょっと厳しい気がする。Aランクなんて一年でも二人か三人じゃないのか?」
ランキングやランクにも興味はないが、話を聞いているとこのアイドルにとっては別らしい。……いや、きっと他の学生も同じで俺だけがおかしいんだ。
ランクが上なだけ今後の持つカードは大きくなる。以前も話したが、ダンジョン関係や魔法企業などからは間違いなく重宝される。
特にSランクやSSランクは政府機関に呼ばれてもおかしくない。
資質だけなら七大魔法名家にも匹敵すると思われる。
まぁ、トップは土御門だから結局良いのは名家が取っちゃってるけど。二年の方も恐らく。
「ところが今年は結構違うらしいよ? Sランクはいないけど、Aランクは一年の中に七人もいるって」
「ほぅ? それは凄い」
素直に評価を改めるか、知ってる奴三人を想像したが、どうやら他にも天才派は混じっていた。と思っていたら……。
「うちのクラスに四人居てね。問題はそのうちの二人が白坂さんと鬼苑くんってことだけどねぇー」
「うわー」
桜香がランキング戦で決着を付けようとしている理由が分かった。
同じAランクの鬼苑に勝ちたい。鬼苑という奴も邪魔な桜香を陥れたい。
「そのうち激突は避けられなかったと思う。あの二人は性格が違い過ぎるから、絶対に何処かで爆発してクラスが分裂崩壊してた」
起きる。関わりが少ない俺でも確実にそうなると思った。
クラス内の状況が深刻なのは、桜香とマドカからの報告で大体は察しているが、第三者である彼女から聞くとまた別の視点が見える気がする。
……違う。見せてるんだ。
彼女の登場を思い返しながら、俺は踏み込んで見ることにした。
「そろそろ要件を話したらどうだ春野。わざわざ俺にそんなことを伝えて、お前の狙いはなんだ?」
「……やっと話を聞く気になったみたいだね?」
空気が変わる。彼女のそれは金剛たちと対峙した時のものへ近付く。
引かれるように俺の姿勢も変わる。
「パフェを奢ったんだ。情報はタダにしてくれるか?」
「パフェ助けた分じゃなかったっけ? でもいいよ。その方が私も」
──罪悪感を感じずに済むからねぇ。
告げるとニヤッとした笑みの凄みが増した。
「龍崎くん、私はね? クラス一の問題児───あの鬼苑くんを退学させたいんだ」
二度目になるが、本当にアイドルなのかと目の前の女を観察の眼差しで見つめた。
*作者コメント*
さりげなく現役アイドルが男子とカフェにいる絵面だけど、そこまで騒ぎになってないのは彼女が常連であり、何度か男女問わず誘っていたからです。
多少周囲がザワついていますが、パニックになるほどではありません。
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