神と魔王の弟子は魔法使い 〜神喰いの継承者〜

ルド

文字の大きさ
61 / 101
第4章 弟子の魔法使いは試験よりも魔神と一騎討ち(でも試験荒らして学園トップ共を蹴落とす)

第55話 契約と再会する兄妹(弟子は───)。

しおりを挟む

「……組む相手を間違えたか」

 抗ってもどうしようもないと諦めたのか。
 愕然とした様子から力が抜けて俯いてしまった。

「意外と冷静だな? 気が付いたら此処で縛られてたんだろ?」
「ああ、ビックリしてる。アンタがいる事もそうだが、何でこうなるまで起きなかったんだ俺は? 考えられるとしたら……薬か」
「想像以上も冷静さだ。薬の件は合ってる。オレが用意して尊君に渡したが……」

 動けないからと言って抵抗が無さ過ぎる。
 不審に思い尊に視線を移す隆二。

「言われた通り飲ませたぜ」
「その証拠はあるか? があっても裏切りの可能性は拭い切れない。証明する事は出来るのか?」
「わざわざ貴重な魔道具を使った癖に。違反したならその時点で契約魔法が反応してるだろ」

 契約とは魔法による契約を指す。
 かなり強引なやり方で隆二が尊に結ばせた。魔法自体は簡単だが、使用者同士が提示した条件は必ず守らねばならない。破るのが非常に難しい。万が一の事を考慮し魔道具も使って尊を契約で縛っているが、隆二の中にはそれでも疑いが残ってしまう。
 断れないと分かっていても尊は刃を大が付くほどの親友だと思っている。

 その内容とは───。

「分かってると思うが、君の姉、四条咲耶の婚約……」
「それ以上口にしたら──殺すぞ?」

 遮るように鳳凰が唸った。
 強烈な威圧。尊に共鳴して翼を広げると炎を出して威嚇する。
 威圧を浴びせられる隆二は眉を歪めて険しくなり、聞いているだけの長谷川は内心感心する。

「薬は飲ませた。信用出来ないなら尻尾巻いて帰れ。薬で弱らせないと話し合いも出来ない白坂の問題児」
「言うじゃないか。四条家の化身……!」

 学生が放つような殺気ではない、四条尊の隠された素質。
 この世界の守護獣の化身すら従わせている。少なくとも彼が担当するクラスの生徒よりも……否、学生最強と呼ばれている土御門と同等以上の潜在能力を既に担っていた。

「っまぁいい……こちらも時間が惜しい。契約違反……ないようだしな」

 挑発的な態度と言動。非常に腹が立つが、それでも目を瞑り受け流す。
 時間が惜しいのは事実。尊の発言が本当か嘘なのかは一旦置いても、龍崎がこの場にいる時点で最重要な契約事項は達成されている。
 正直いないか替え玉の可能性も考えていたが、掛けている契約魔法は強力だ。破ろうとすれば尊といえどただでは済まない。

「用心深いな。条件通りジンを連れて来たって言うのによ」
「ふ、悪いな。どうやら本当にやり遂げたらしい。他のメンバーが次々と返り討ちにあったようだからどうしても警戒してしまった」

 特に姫門の藍沢や土御門の失敗が大きい。どちらも学園の最強戦力と呼ばれている。
 分家とは言え七大魔法名家に匹敵する藍沢の敗北。土御門に至って隆二にとって本命の一人でもあったが、聞いた話ではついでのように敗れてあっさりリタイアしたそうだ。
 聞いた時は隆二も呆けて考えが追い付かなかったが、保険として用意した尊が見事に契約を達成させた。

「契約に不備ないか。ならここからはオレの仕事だ」

 そして用意した鎖で拘束されている今なら龍崎は何も出来ない。
 何よりこうしてグダグダと遅れて、敵に回すと一番厄介な龍崎鉄に気付かれでもしたら……。割と現実味のある恐ろしい未来を想像して、手早く済ませようと隆二は話を進めた。

「龍崎……君には二つの選択肢がある。潔く学園を去り二度と桜香の前に現れないと誓うなら見逃そう。だが、このまま留まると言うなら、こちらも強引な方法を取るしかないが?」

 これで素直に龍崎が従うなら簡単であるが、これまで情報を聞く限り彼が承諾するとは到底思えない。

「従わないなら無理やりって事ですか? あり得ないですね」

 呆れた様子で即否定する刃。尊の時は見てわかるほど動揺していたが、どうしてか……

「シスコンなのは前から知ってましたが、もはや病気のレベルですね。桜香の件は向こうの方に原因があると思いますが?」
「っ、それでも初めに顔を見せたのはお前の方だろう! 何年も大人しく沈黙を貫いていたのが、何故今さら沈黙を破ったりした!?」

 どうしてか、縛られている刃からは全く動揺が見られなかった。
 こちらの痛いところ突いてきて、揺さぶるような丁寧口調が余計に余裕さをアピールしている。
 裏切った尊を見上げていた際は、少なからず動揺してショックを受けていた……。

「今さらは、こっちのセリフなんですけどね。散々否定して向こうから決別したクセに、理由を付けて同じ高校に入って、また強引な理由で俺を巻き込んで来る。確かに今回の協力体制は俺からですが、そもそも桜香が龍門ではなく、そちらの方針通り姫門を選んでいればこうはならなかった」

 神崎家が管理する『第二姫門学園』。
 桜香は本来そこの高等部へ入学する予定であった。
 家の方針で中学までは普通の学校。もちろん魔法関連の学校であるが、姫門が女子専門の学園である為、桜香の親たちは早い段階で男女の間の慣れを覚えさせる事にした。……小学校の際は刃と一緒がいいと言う彼女の願いを叶えただけであるが。

「俺と絡む可能性が少しでもある以上。いや、それ以前に俺の存在が彼女にとって害悪だと思うなら、龍門への受験は何が何でも止めるべきじゃなかったんですか?」
「こちらにも都合があるんだ! お前のように自由にはいかないんだ!」

 ただ妹に嫌われたくないというのと、桜香だけでなく刃にも優しい両親が止めなかった所為だ。

「どうせ嫌われたくなかっただけでしょう?」
「ぐっ」

 そして当たり前のように刃が当ててくる。平然とした様子、呆れている色もあって緊張感が微塵も見られない。

「受け入れないなら、お前に残された選択はただ一つだぞ? それでもいいのかっ?」
「交渉の余地は無いんですか? 桜香自身を姫門へ転校させれば済む話だと思いますが?」
「だから言ってるだろっ! こちらにも都合があると! 選ばないならお前の行く先は病院だと思えっ!」
「それは怖い選択ですね。ですが、こちらにも都合があります。あなたにあるように俺にも退けない理由があります。なので、諦めて帰ってください隆二さん」
「っ」

 恐れを全く見せない刃に対して困惑する隆二。
 さっきから違和感があると思っていたが、ここに来てそれがより濃くなって徐々に不安を、恐怖を駆り立てる。

「お前……本当にあの神崎刃なのか? 強くなったと言っても経った数年でここまで変わるわけが……」

 自分がわざわざ用意した魔法使い専用の拘束具で押さえて優勢だ。
 なのに隆二の不安は増していき、徐々にそれが恐怖へと変換されていく。
 無意識に持っている刀に片手が触れる。暑さは魔力で防いでいる筈が、合流するまで平気だった喉が枯れ始めていた。

「何故、そんなに冷静でいられる。いくらなんでもおかしいだろ」

 異常だ。明らかに異常な事が起きている。
 新年トラブルと学園内での話は隆二の耳にも届いている。
 それを踏まえて欠陥品である筈の龍崎刃の危険度を上げて、それが余計に妹への悪影響になると直感が警告を発していた。

 だから無理を言って神崎側と協力を得て、学生の彼を邪魔だと思っていた龍門の学園側とも密かに交渉した。姫門も巻き込む形で彼を追い詰めた。

 さらに土御門、西蓮寺、藤原、奥の手として四条尊と神崎緋奈も用意した。
 後の二人に関しては最初はカウントしてなかったが、思わぬ形で二人からも協力を得る事ができた。布陣は完成した筈だった。

「どうして冷静か、か? そんなの少し考えれば……」

 しかし、追い詰められている筈の刃から未だに動揺の気配すらない。
 いや、それどころか……。
 
「分からないのか? ここまで来ても」
「っ!」

 まるで追い詰められているのは自分のような緊張感。
 警務部隊として何度も危機を潜り抜けて来たが、白坂隆二の脳裏で最悪の展開が過ぎる。あり得ないと思いながら……直感に従い四条尊の方へ視線を向けると。

「……そっち側に付いたのか? 尊」
「何の話だ?」
「惚けるな。理解させた癖に今さら誤魔化す事もないだろ?」

 問い掛けに尊が不敵に笑うが、隆二は見逃さない。
 肩に乗っていた金色の鳳凰が舞う。状況が変化した証拠だ。


「確信した。オレの前で捕まってる刃は──


 迷いなく隆二が告げると、縛られていた刃も薄く笑った。

「流石現役の異名持ちの魔導師と言うべきか? 聞き出したい事は聞けたが、思ったよりも早かった」
「テメェの鼻までは誤魔化せねぇって事かー。仕方ねぇ……」

 金色の炎の塊となった鳳凰。頭上に掲げた尊が手のひらに収めた鳳凰の塊を……。

「ハッ!」

 刃の姿をしたメタルスライム。
 刃が使役している契約魔物『メタル君』へぶつけた。
 
「じゃあこっちは頼むぞ──『(ピュイ!)』」

 瞬間、刃の魔法が解けて全身が銀色の液体金属になる。
 さらに尊の魔法を受けて膨張を起こすと、中で溜め込まれていた『特殊弾』を爆破させた。





 次の瞬間、金色の爆炎が遠くで待機していた神崎緋奈、四条咲耶、それに藤原輝夜とチームメイトの視界まで届く。
 激しい爆炎は赤き空の中で、これでもかと自身の存在を主張する。
 万が一の事を想定して離れていたが、まさかテロ紛いな爆破現場を目撃するとは考えてもいなかった。

「あの炎って……」

 尊の事を誰よりも知っている咲耶が苦い表情で呟く。
 正直胡散臭いと思っていたが、あの爆炎の大きさを見る限り彼女の予想は当たっていたらしい。

「やはり裏切りましたか四条君は」

 同じく爆炎の意味をいち早く理解した藤原も納得顔で頷く。

「あちら側からしたら厄介な展開でしょうが、私にとっては良い展開です」

 一年どころか学園の中でも圧倒的にレベルが違うあの『火の化身』の攻略チャンス。
 裏切りの可能性をあれば、必然的にあの白坂隆二との衝突も考えられる。戦略派な藤原がその機会を見逃す筈がない。

「動くのか藤原?」
「当然です。しかし、すぐには合流はしません。確実に消耗し切ったところで皆さんの魔法と私の魔法を合わせれb「勝てるって? お前如きが?」──!」

 チームメイトの大武の言葉に藤原が肯定し指示を送ろうとして、被さるように挑発的な男の声に彼女の耳に届く。
 そこで自分達を捉えて急接近した大きな魔力二つを感じ取る。魔力による探知を優先していた所為か、男の存在に気付くのに遅れてしまった。

「鬼苑君ですか」
「よぉ、藤原」

 前日に白坂や土御門といった強敵たちと戦ったが、休憩場でしっかり回復したらしい。
 悪どい笑みを浮かべながら遅れて到着した双子のコンビの間に立つ。

「このタイミングで来ましたか」
「寧ろ何故来ないと思うんだ? 藤原?」

 獲物である藤原を捉えて、鬼苑亜久津は真っ黒なトンファーを構えた。

「やれやれ仕方ありませんねぇ」
「……」

 藤原も魔法を唱える体勢に入る。他のチームの面々が双子の存在に驚いているが、感情を押し殺した無表情の四条咲耶が静かに前に出ていた。




「……なるほど、そういう事ですか」

 そんな光景を眺めていた神崎緋奈が呟く。少し離れていたので包囲から逃れていた。
 自分も加勢に入ろうか悩んでいたが、背後から近づく覚えのある魔力に全てを悟った。

「こっちの企みは全部読まれていた訳ですか。流石ですね」
「事前に藤原たちから離れていたのは、こうなると想定してか?」

 後ろを取られているが、緋奈の口調は落ち着いた様子で褒める。
 相手も緋奈に対し奇襲を仕掛ける気はなかったようで、後ろを取りながら尋ねてくる。

「まさか、あの二つの巨大な魔力以外に近付いている魔力を探知したから一旦距離を取っただけです。藤原さんは気付いてないようでしたが」
「教えれば良かったんじゃないか? 協力者なんだろ?」
「あの人数では移動しても仕方ありません。それにこうなる展開を私は心のどこかで望んでいた気がします」

 最後の部分は何処か疲れたような声音で、色々と溜まっていた物を吐き出すかのように溜息を漏らす。
 数秒ほどで落ち着いて軽く咳払いすると、ゆっくりと背後の方を振り向いた。


「とうとう見つかりましたね。兄さん」
「やっと会えたな。緋奈」


 ダンジョンにて半分だけ血が繋がっている兄妹が出会う。

 妹の方は何もかもバレた為か、悲痛な顔で兄の方を見つめる。
 銀のマントを着けた兄の方は懐かしい優しそうな顔で妹に向かって微笑んでいた。

*作者コメント*
 はい、次回から逆襲回(テンプレ)です。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

(更新終了) 採集家少女は採集家の地位を向上させたい ~公開予定のない無双動画でバズりましたが、好都合なのでこのまま配信を続けます~

にがりの少なかった豆腐
ファンタジー
突然世界中にダンジョンが現れた。 人々はその存在に恐怖を覚えながらも、その未知なる存在に夢を馳せた。 それからおよそ20年。 ダンジョンという存在は完全にとは言わないものの、早い速度で世界に馴染んでいった。 ダンジョンに関する法律が生まれ、企業が生まれ、ダンジョンを探索することを生業にする者も多く生まれた。 そんな中、ダンジョンの中で獲れる素材を集めることを生業として生活する少女の存在があった。 ダンジョンにかかわる職業の中で花形なのは探求者(シーカー)。ダンジョンの最奥を目指し、日々ダンジョンに住まうモンスターと戦いを繰り広げている存在だ。 次点は、技術者(メイカー)。ダンジョンから持ち出された素材を使い、新たな道具や生活に使える便利なものを作り出す存在。 そして一番目立たない存在である、採集者(コレクター)。 ダンジョンに存在する素材を拾い集め、時にはモンスターから採取する存在。正直、見た目が地味で功績としても目立たない存在のため、あまり日の目を見ない。しかし、ダンジョン探索には欠かせない縁の下の力持ち的存在。 採集者はなくてはならない存在ではある。しかし、探求者のように表立てって輝かしい功績が生まれるのは珍しく、技術者のように人々に影響のある仕事でもない。そんな採集者はあまりいいイメージを持たれることはなかった。 しかし、少女はそんな状況を不満に思いつつも、己の気の赴くままにダンジョンの素材を集め続ける。 そんな感じで活動していた少女だったが、ギルドからの依頼で不穏な動きをしている探求者とダンジョンに潜ることに。 そして何かあったときに証拠になるように事前に非公開設定でこっそりと動画を撮り始めて。 しかし、その配信をする際に設定を失敗していて、通常公開になっていた。 そんなこともつゆ知らず、悪質探求者たちにモンスターを擦り付けられてしまう。 本来であれば絶望的な状況なのだが、少女は動揺することもあせるようなこともなく迫りくるモンスターと対峙した。 そうして始まった少女による蹂躙劇。 明らかに見た目の年齢に見合わない解体技術に阿鼻叫喚のコメントと、ただの作り物だと断定しアンチ化したコメント、純粋に好意的なコメントであふれかえる配信画面。 こうして少女によって、世間の採取家の認識が塗り替えられていく、ような、ないような…… ※カクヨムにて先行公開しています。

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕 タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】 3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中

あ、まん。@田中子樹
ファンタジー
仕事一筋40年。 結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。 定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。 だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。 唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。 化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。 彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。 現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。 これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった

仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。 そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?

処理中です...