5 / 6
無類の映画好き
しおりを挟む
「───で、めでたく付き合うことになったんだ?良かったなぁ!」
カンナは2つのカップに珈琲を注ぎながら言った。海星は照れくさそうに笑う。
「はい、まあ。………あの、色々と気にかけてくれてありがとうございました」
今日はカンナの家で「オススメの映画鑑賞会」が行われている。よく晴れた日曜日の真昼間だと言うのに、カンナの広い部屋を薄暗くして気分は映画館だ。
映画の準備をしている間に、海星はナオキとの出来事をざっくりと説明した。
まるで自分の事のように喜ぶカンナを見て海星は感謝の気持ちが大きくなる。
「俺のプレゼントが良い仕事したみたいで良かった良かった。アレって失敗すると修羅場になるから気を付けないといけないんだよなー」
「いや、なりかけましたからね?アレに関しては全く感謝してないです」
「何でだよ!」
いつものふざけ合いの中でも、海星が今どれだけ幸せかを伺える。表情が生き生きしているのだ。
カンナは心から「良かった」と思った────が、同時に1つの疑問が生まれる。
「……あれ?海星、今日日曜日だけどナオキくんとデートにでも行かなくて良いのか?」
「?今日は先輩との約束が先でした」
海星はそう言って、パーティー開けしたポップコーンを摘んで口に放り込んだ。
呑気な海星を見てカンナは困った顔をする。
「出来たてホヤホヤのカップルが恋人より先輩を優先するかぁ?普通は俺の事断るだろ」
「大丈夫です、ちゃんと言ってから来ました」
「そうじゃなくてさ……。ヤキモチとか、あるだろ?せっかくの休みだし」
「俺とカンナ先輩じゃあ、心配するまでも無いでしょう?平気ですから、早く観ましょうよ」
「くっそ生意気だな…」とボヤきながら、カンナはテレビを点けた。
カンナと海星は共にゲイだが、2人ともお互いがタイプではないし、そもそもネコ同士なので興味が無い。今日は、趣味の合う先輩後輩同士のただの映画鑑賞会だ。
(確かに、日曜日空いてるかってナオキに聞かれたけど、先約があるなら仕方ないって分かってくれるよな)
海星はカンナ選りすぐりの映画を堪能した。
▷▶︎▷
計4本の映画をぶっ続けで観て、目を酷使したからだろう。海星とカンナは1度目を瞑ったら朝まで寝てしまった。
しかも映画を観ながらかなり酒が進んでしまい、頭がガンガンする。
「………起きろ、海星!お前カレシに許可無く泊まりはやばいって!か、い、せ、い!」
早くに目を覚ましたカンナは大慌てで海星を起こす。しかし、揺すっても叩いても起きない。
「バカヤロ~~、スマホの通知やばいって。俺が殺されそう……」
海星のスマホのロック画面を見ると、「ナオキ」から何件ものメッセージと不在着信が入っている。
【夜なら家いるよね?】
【まだ先輩のとこいる?】
【今日は取り敢えず帰るから連絡頂戴】
【寝ちゃった?】
───このような内容が十数件。
カンナは長年(?)の経験上これはヤバいと確信し、寝ている海星の指紋でロックを開けた。
LIMEの文面は可愛らしい絵文字やスタンプを使っている。が、これは怒っている。カンナには分かる。
大急ぎでナオキに電話をかけた。
『もしもーし、海星?』
電話に出た「ナオキ」という男は意外にも穏やかな口調でそう言った。
しかし、
「あーもしもし?ナオキくん……だよね?」
ナオキからすれば「恋人からの電話に出たら知らない男が出た」という状況だ。しかも朝の6時。
『誰?』
分かりやすく低くなった声にカンナは冷や汗が止まらない。
「俺、かいせ……豊崎くんの先輩の者でして。えーと、彼昨日結構飲んじゃってて、迎えに来てくれないかなと思って電話したんだけど……」
『あなたの家に居るんですか』
「いるよ、いるだけね!君が心配するようなことは何にも無いから言っとくけど!」
カンナは一息で伝えると、住所を打って送信し逃げるように通話を切った。人の苦労も知らずにすやすやと眠る海星を睨み付け、デコピンを食らわした。
「お前、愛されてるな……」
カンナの独り言は広い部屋の天井に吸い込まれた。
▷▶︎▷
数十分後、明るい茶髪のイケメンがカンナの家のインターホンを押した。
カンナはリビングまで案内し、海星を起こす。
「おい、起きろ。ナオキくんが来てくれてるぞ!」
ナオキ、という言葉に海星の身体がぴくりと動く。眠そうに目を擦りながらゆっくりと状態を起こした。
「……な、おき?」
くぁっと欠伸をしながら、掛けていたブランケットが剥がれると───ズボンを穿いていない海星の足が露になる。
「おまっ………穿け!今すぐ穿け!」
寝ている時に暑くて脱いだのだろう。カンナはおたおたしながらソファの下に脱ぎ捨てられていたズボンを、海星に渡す。
そのやり取りを静かに見ている人物の表情を、恐ろしくて見ることが出来ない。
「……先輩すみません、ご迷惑かけて。後は俺がやりますんで」
ナオキは隙の無い笑顔でそう言った。
カンナは「悪いね」と苦笑いで返し、
「俺、バイト先に連絡しなきゃだから少し外すね。帰る時はテキトーに出て行ってくれて構わないから、よろしくね!」
スマホを手に取って部屋を出て行った。
カンナが出て行って、気持ち良さそうに眠る海星と2人きりになったナオキは、取り敢えずズボンを穿かせようとする。
「海星、足上げて。ほら右もだって」
「んー」
海星はまだ半分夢の中にいた。大好きなナオキの声と、温かい手の感触が心地良くてふにゃっと笑う。
「海星帰るよ、立てる?」
海星はソファに座り、前のめりになってナオキの胸に寄りかかっている。ゆっくりと目が覚めて来て、目の前にナオキがいるのが夢ではなく現実だと気付く。
ぱしぱし、と3回ほど瞬いた。
「ナオキ?」
「海星おはよ、目は覚めた?」
「あ?なんでお前………、うわ、俺カンナ先輩の家で寝ちゃったのか」
フカフカのソファと、見慣れたどデカいテレビが目に入って察する。
(あれ、でも何でナオキがいるんだ……)
海星がその疑問を口に出すよりも先に、ナオキがカンナに呼ばれた経緯を説明した。
「迎えに来てくれたのか、……ありがとうな」
海星は照れながらお礼を言うと、きちんとズボンを穿き直すために立ち上がろうとした。
しかし、ナオキがそれを許さない。
「え、ナオキ?」
ナオキは座っている海星の肩を掴んで立ち上がろうとするのを邪魔した。ニヤリとチェシャ猫のように悪戯っぽく笑う。
そして、ちゃんとズボンが穿けていないため丸見えの海星の尻につつっと指を滑らせる。
「はっ……!?」
海星が文句を言おうとしたところ、口を塞がれた。ナオキは一本指を唇に当てる。
「先輩の家だよ?声出すの禁止~」
「『禁止~』じゃねぇんだよ!早く帰るぞ」
「酷いなぁ、それが迎えに来てくれた恋人に言う台詞?俺に内緒で男の家泊まっちゃう海星が言えること?」
そう言われて、海星は反論できなくなる。
いくら酔っていたとは言え恋人に無断で他の男の家に泊まるのはダメだと理解はしている。しかし、寝落ちしてしまったのなら仕方ないだろうと思った。
「次から気を付ける、ごめん」
「うん。じゃあ懲りてもらうためにちょっと意地悪するね」
「え?」と、聞き直した時には海星は既にナオキにひょいと持ち上げられ、膝の上にいた。
嫌な予感がする。
黒い笑みを浮かべるナオキの視線は海星の下半身を捉えている。
「ナオキ……、嘘だろ?」
「ちょっとだけだから、ね?」
ナオキはそう言って指を舐めると、海星の前と後ろを同時に触り始めた。寝起きの身体には強すぎる刺激が海星を襲う。
「ひぃっ……んん、やだぁ。なお…、先輩いるんだから止めろ………ぅぐっ!?」
突如、海星の口にハンカチがねじ込まれた。
「先輩いるから静かにね~」
静かにしろと言っておきながら、ナオキの手は激しさを増す。ぐにゅうっと、前立腺を強く押されながら前も扱かれ、目がチカチカする。
「んぅ、んんんっ!」
(ヤバい、これ以上は……。イッちゃ………)
目を瞑り、快楽に身を任せようとしたその時。
ナオキの手が止まった。
「…………?」
達する直前で手を止められ、海星は不思議そうな表情を向ける。完勃ちしている海星のソレは、もっと触って欲しいと言わんばかりに震えている。
(……もうちょっとでイけたのに)
じんじんともどかしい思いを抱えながらナオキを見ると、彼は膝の上から海星を降ろし、口を塞いでいたハンカチを抜き取る。
「さっ、そろそろ帰ろうか~」
「なっ……!?帰るって、」
(こんな中途半端で止めるのかよ…!?)
心の声は間一髪で押し止めたが、態度は隠せない。勃起した海星のモノはパンツに全く収まっていない。それどころか、布が擦れてもう少しでイッてしまいそうだ。
海星は物欲しそうな目でナオキを見るが、彼はブランケットを畳んだり海星のカバンを回収したりと帰り支度をしている。
「な、ナオキ?」
「どうしたの海星、突っ立ってないで帰るよ」
「………馬鹿野郎…!」
わざとイかせなかった。それに気が付いた海星はナオキを思い切り睨む。
ナオキは真っ赤になって震える海星を、にやにやしながら見ていた。
(俺が先輩の家に泊まったから、怒ってんだ……)
海星は意地の悪い拗ね方をする恋人を、思い切り睨んでやった。
カンナは2つのカップに珈琲を注ぎながら言った。海星は照れくさそうに笑う。
「はい、まあ。………あの、色々と気にかけてくれてありがとうございました」
今日はカンナの家で「オススメの映画鑑賞会」が行われている。よく晴れた日曜日の真昼間だと言うのに、カンナの広い部屋を薄暗くして気分は映画館だ。
映画の準備をしている間に、海星はナオキとの出来事をざっくりと説明した。
まるで自分の事のように喜ぶカンナを見て海星は感謝の気持ちが大きくなる。
「俺のプレゼントが良い仕事したみたいで良かった良かった。アレって失敗すると修羅場になるから気を付けないといけないんだよなー」
「いや、なりかけましたからね?アレに関しては全く感謝してないです」
「何でだよ!」
いつものふざけ合いの中でも、海星が今どれだけ幸せかを伺える。表情が生き生きしているのだ。
カンナは心から「良かった」と思った────が、同時に1つの疑問が生まれる。
「……あれ?海星、今日日曜日だけどナオキくんとデートにでも行かなくて良いのか?」
「?今日は先輩との約束が先でした」
海星はそう言って、パーティー開けしたポップコーンを摘んで口に放り込んだ。
呑気な海星を見てカンナは困った顔をする。
「出来たてホヤホヤのカップルが恋人より先輩を優先するかぁ?普通は俺の事断るだろ」
「大丈夫です、ちゃんと言ってから来ました」
「そうじゃなくてさ……。ヤキモチとか、あるだろ?せっかくの休みだし」
「俺とカンナ先輩じゃあ、心配するまでも無いでしょう?平気ですから、早く観ましょうよ」
「くっそ生意気だな…」とボヤきながら、カンナはテレビを点けた。
カンナと海星は共にゲイだが、2人ともお互いがタイプではないし、そもそもネコ同士なので興味が無い。今日は、趣味の合う先輩後輩同士のただの映画鑑賞会だ。
(確かに、日曜日空いてるかってナオキに聞かれたけど、先約があるなら仕方ないって分かってくれるよな)
海星はカンナ選りすぐりの映画を堪能した。
▷▶︎▷
計4本の映画をぶっ続けで観て、目を酷使したからだろう。海星とカンナは1度目を瞑ったら朝まで寝てしまった。
しかも映画を観ながらかなり酒が進んでしまい、頭がガンガンする。
「………起きろ、海星!お前カレシに許可無く泊まりはやばいって!か、い、せ、い!」
早くに目を覚ましたカンナは大慌てで海星を起こす。しかし、揺すっても叩いても起きない。
「バカヤロ~~、スマホの通知やばいって。俺が殺されそう……」
海星のスマホのロック画面を見ると、「ナオキ」から何件ものメッセージと不在着信が入っている。
【夜なら家いるよね?】
【まだ先輩のとこいる?】
【今日は取り敢えず帰るから連絡頂戴】
【寝ちゃった?】
───このような内容が十数件。
カンナは長年(?)の経験上これはヤバいと確信し、寝ている海星の指紋でロックを開けた。
LIMEの文面は可愛らしい絵文字やスタンプを使っている。が、これは怒っている。カンナには分かる。
大急ぎでナオキに電話をかけた。
『もしもーし、海星?』
電話に出た「ナオキ」という男は意外にも穏やかな口調でそう言った。
しかし、
「あーもしもし?ナオキくん……だよね?」
ナオキからすれば「恋人からの電話に出たら知らない男が出た」という状況だ。しかも朝の6時。
『誰?』
分かりやすく低くなった声にカンナは冷や汗が止まらない。
「俺、かいせ……豊崎くんの先輩の者でして。えーと、彼昨日結構飲んじゃってて、迎えに来てくれないかなと思って電話したんだけど……」
『あなたの家に居るんですか』
「いるよ、いるだけね!君が心配するようなことは何にも無いから言っとくけど!」
カンナは一息で伝えると、住所を打って送信し逃げるように通話を切った。人の苦労も知らずにすやすやと眠る海星を睨み付け、デコピンを食らわした。
「お前、愛されてるな……」
カンナの独り言は広い部屋の天井に吸い込まれた。
▷▶︎▷
数十分後、明るい茶髪のイケメンがカンナの家のインターホンを押した。
カンナはリビングまで案内し、海星を起こす。
「おい、起きろ。ナオキくんが来てくれてるぞ!」
ナオキ、という言葉に海星の身体がぴくりと動く。眠そうに目を擦りながらゆっくりと状態を起こした。
「……な、おき?」
くぁっと欠伸をしながら、掛けていたブランケットが剥がれると───ズボンを穿いていない海星の足が露になる。
「おまっ………穿け!今すぐ穿け!」
寝ている時に暑くて脱いだのだろう。カンナはおたおたしながらソファの下に脱ぎ捨てられていたズボンを、海星に渡す。
そのやり取りを静かに見ている人物の表情を、恐ろしくて見ることが出来ない。
「……先輩すみません、ご迷惑かけて。後は俺がやりますんで」
ナオキは隙の無い笑顔でそう言った。
カンナは「悪いね」と苦笑いで返し、
「俺、バイト先に連絡しなきゃだから少し外すね。帰る時はテキトーに出て行ってくれて構わないから、よろしくね!」
スマホを手に取って部屋を出て行った。
カンナが出て行って、気持ち良さそうに眠る海星と2人きりになったナオキは、取り敢えずズボンを穿かせようとする。
「海星、足上げて。ほら右もだって」
「んー」
海星はまだ半分夢の中にいた。大好きなナオキの声と、温かい手の感触が心地良くてふにゃっと笑う。
「海星帰るよ、立てる?」
海星はソファに座り、前のめりになってナオキの胸に寄りかかっている。ゆっくりと目が覚めて来て、目の前にナオキがいるのが夢ではなく現実だと気付く。
ぱしぱし、と3回ほど瞬いた。
「ナオキ?」
「海星おはよ、目は覚めた?」
「あ?なんでお前………、うわ、俺カンナ先輩の家で寝ちゃったのか」
フカフカのソファと、見慣れたどデカいテレビが目に入って察する。
(あれ、でも何でナオキがいるんだ……)
海星がその疑問を口に出すよりも先に、ナオキがカンナに呼ばれた経緯を説明した。
「迎えに来てくれたのか、……ありがとうな」
海星は照れながらお礼を言うと、きちんとズボンを穿き直すために立ち上がろうとした。
しかし、ナオキがそれを許さない。
「え、ナオキ?」
ナオキは座っている海星の肩を掴んで立ち上がろうとするのを邪魔した。ニヤリとチェシャ猫のように悪戯っぽく笑う。
そして、ちゃんとズボンが穿けていないため丸見えの海星の尻につつっと指を滑らせる。
「はっ……!?」
海星が文句を言おうとしたところ、口を塞がれた。ナオキは一本指を唇に当てる。
「先輩の家だよ?声出すの禁止~」
「『禁止~』じゃねぇんだよ!早く帰るぞ」
「酷いなぁ、それが迎えに来てくれた恋人に言う台詞?俺に内緒で男の家泊まっちゃう海星が言えること?」
そう言われて、海星は反論できなくなる。
いくら酔っていたとは言え恋人に無断で他の男の家に泊まるのはダメだと理解はしている。しかし、寝落ちしてしまったのなら仕方ないだろうと思った。
「次から気を付ける、ごめん」
「うん。じゃあ懲りてもらうためにちょっと意地悪するね」
「え?」と、聞き直した時には海星は既にナオキにひょいと持ち上げられ、膝の上にいた。
嫌な予感がする。
黒い笑みを浮かべるナオキの視線は海星の下半身を捉えている。
「ナオキ……、嘘だろ?」
「ちょっとだけだから、ね?」
ナオキはそう言って指を舐めると、海星の前と後ろを同時に触り始めた。寝起きの身体には強すぎる刺激が海星を襲う。
「ひぃっ……んん、やだぁ。なお…、先輩いるんだから止めろ………ぅぐっ!?」
突如、海星の口にハンカチがねじ込まれた。
「先輩いるから静かにね~」
静かにしろと言っておきながら、ナオキの手は激しさを増す。ぐにゅうっと、前立腺を強く押されながら前も扱かれ、目がチカチカする。
「んぅ、んんんっ!」
(ヤバい、これ以上は……。イッちゃ………)
目を瞑り、快楽に身を任せようとしたその時。
ナオキの手が止まった。
「…………?」
達する直前で手を止められ、海星は不思議そうな表情を向ける。完勃ちしている海星のソレは、もっと触って欲しいと言わんばかりに震えている。
(……もうちょっとでイけたのに)
じんじんともどかしい思いを抱えながらナオキを見ると、彼は膝の上から海星を降ろし、口を塞いでいたハンカチを抜き取る。
「さっ、そろそろ帰ろうか~」
「なっ……!?帰るって、」
(こんな中途半端で止めるのかよ…!?)
心の声は間一髪で押し止めたが、態度は隠せない。勃起した海星のモノはパンツに全く収まっていない。それどころか、布が擦れてもう少しでイッてしまいそうだ。
海星は物欲しそうな目でナオキを見るが、彼はブランケットを畳んだり海星のカバンを回収したりと帰り支度をしている。
「な、ナオキ?」
「どうしたの海星、突っ立ってないで帰るよ」
「………馬鹿野郎…!」
わざとイかせなかった。それに気が付いた海星はナオキを思い切り睨む。
ナオキは真っ赤になって震える海星を、にやにやしながら見ていた。
(俺が先輩の家に泊まったから、怒ってんだ……)
海星は意地の悪い拗ね方をする恋人を、思い切り睨んでやった。
1
あなたにおすすめの小説
氷の檻に閉じ込められた月~兄上のすべては、私のもの~
春野ふぶき
BL
『兄上は私のものだ。魂も、肉体も。永遠に―—』
アーヴェント侯爵家の長男ライカは、妾腹として正妻に虐げられ続けてきた。
唯一の救いは、次期当主を目される異母弟カイエンの存在。
美しく聡明で、氷の騎士と呼ばれる彼だけは、常にライカの味方だった。
だが、その愛情は兄を守るものではなく、深く歪んだ執着だった。
母を排除し、兄を囲い込み、逃げれば鎖で捕らえる。
そしてついに、ライカの心身は限界に追い詰められていく。
——カイエンが下す「最後の選択」とは。
ふたりが辿る結末は、幸福か、それとも狂気の果てか。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)
子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ
喰われるなんて聞いてないんだが(?)
俺はただ、
いちご狩りに誘われただけだが。
なのに──
誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に
なぜか俺が捕まって食われる展開に?
ちょっと待てい。
意味がわからないんだが!
いちご狩りから始まる
ケンカップルいちゃらぶBL
※大人描写のある話はタイトルに『※』あり
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる