好きだから笑顔でさようならいたします

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婚約破棄

「今をもってお前との婚約を破棄する」

突然広場に響く声に会場は静けさに包まれた。

「何を仰っておられるのですか?」

まだ、言われた言葉に頭が付いていかないが為に質問すると、目の前に居る婚約者は苛立ち気に言葉を付け加えた

「ビアンカ!お前の様な性悪女と婚約していた期間恥でしかない、一刻も早く婚約破棄を進め私の愛する女性アイラと婚約を進める」

「・・・性悪女?・・・恥?・・・愛する女性?」

小さく言葉にしてみる、把握してきた時には既に自分は婚約破棄を言い渡され冤罪による罪を元婚約者から言い渡されていた

色々考えている間に元婚約者の隣には可愛らしい女性が腕にすがり付いている

あぁ、彼はあの方を愛していらっしゃるのね
アイラさんと先程言ってたわね
初めてお会いしたけれど、私は彼女に酷い仕打ちをしていた
記憶にないが彼が言っているのだ正しいのでしょう

冤罪と判っている
しかし私には彼が正しい
元婚約者のロイド様を好いた時から私には貴方が全て正しい
貴方が私を性悪女と言うので有れば私は性悪女なのでしょう
貴方が婚約を破棄したいので有れば婚約を破棄いたしましょう
貴方がアイラさんを選ぶので有れば素敵な女性なのでしょう

とびきりの笑顔でロイド様に向け言葉を放つ
最後になろう会話

「長き婚約ありがとうございました。どうか其方の女性とお幸せに、罪と仰るのならば罰をお受け致します。」

淑女としての最後の礼をし会場を出る

扉を潜ると兵が待ち構えていた

「お手数おかけします。どちらへ向かえばよろしいでしょうか」

兵は私が拒否をして暴れると思っていたのかもしれません。
しかし、罪が有るのであれば償わねば、両親には迷惑をかけてしまいますので離縁届けを早急に手配しなければ

兵に連れられて来たのは貴族牢ではなく平民の入る地下牢

周りは石積みで出来ており頭より上に鉄格子が嵌めてある穴が窓と言うより通気口のようだ
部屋と呼ぶには余りにも何も無く不衛生な布が石床へ置いて有るだけだった

「あ、案内ありがとうございました。お手数おかけしますが我が伯爵家へ離縁届けを手配したいのですが可能でしょうか」

兵は何も言ってはくれなかった
仕方無い両親へ連絡が行き伯爵家から動いてくれるでしょう
立っていても仕方無いので床に置かれていた布に座った

カビ臭さが鼻に付いたが致し方無い
此れから私は罰として拷問後処刑されるのだろう

それを彼が望んでいるのであれば私は従いましょう

頭上にある穴からは暗闇しか見えなかった







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