ループの先、貴方との約束

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また朝が来る、1日の始まり
同じ日が始まった。

比喩ではなく本当に同じ1日の始まりを告げる侍女が私を起こしに来る。

コンコン
「おはようございます」

「入っていいわよ」

毎日笑顔で私の相手をしてくれている、ただ彼女にとっては今日は初めてであり、私だけが今日を何十回も繰り返している。

色々試してはみた、一日中起きていたこともある、結果は同じ朝が始まるのみだった。

同じ朝、朝食から会話、昼食にお茶、夕食全て毎日同じ、繰り返しが進む

いつからだったかも判らなくなるぐらい繰り返される
頭が可笑しくなるかと思った

いつもと違う動きもしてみた、自分の部屋以外で夜を超そうとした事でさえある
だが、朝になると部屋に居る
そして侍女が部屋へやってきて言うのだ

「お嬢様、今日はとても天気がよろしいですよ、素敵な1日になりそうですね」

「…そうね、素敵な1日になりそうね」

何も変化の無い1日を苦痛になりつつあった。

何がおきてループが始まったのかさえ判らない

ただ時間だけが過ぎていくのが嫌だったので知識を得るため、毎日書庫へ脚を運んだ。

今では本の虫状態、周りからは珍しく読書ですか?と毎日言われる。

同じ日を繰り返すが、同じ動きをする必要も無いだろうと、食べたい物が有れば朝の内に侍女へ伝え昼なり夜なりメニューを自分で決めた。
そうしなければ、毎回同じメニューで食欲も沸かない

毎日晴天、でも雨や嵐の日がループするより良かったかも知れないと考え方を変えるようになっていた

知識はたくわえられるが、物などはリセットされてしまう。
どんなに上手に刺繍を刺せても朝には何も残らない
料理は腕前があがっていくが、鍛練などの筋肉とか成長系はリセットされてしまう
嬉しい事に魔法の修練は感覚が胆になっているのか上手くなっている
皆からしたら1日で天才並の実力がついているのだから驚きだろう、次の日には魔法の実力はみなは忘れ去られているのだけど

毎日コツコツと練習してましたよ!

次は何を頑張ろうかしら?

そんな安易な感じでダンスを極めてみたり、乗馬をたしなめてみたり経験を豊富に積んでいった。

そんなある日異変が起きた

眼が覚めたら空が曇っていた

「え、曇り?」

コンコン
「おはようございます」

「入っていいわよ」

侍女が部屋へ入ってきた。いつもの一言を待っていると
「お嬢様、昨日は珍しくお食事のご希望がございましたが本日はどうされますか?」

何があったのか久々に日が進んだとハッキリわかった。

昨日私は何をした?
1日の行動を思い出さなければ

「今日は料理長にお任せするわ、昨日はたまたま食べたい物があったから」

「そうですか、その様にお伝えいたしますね」

侍女を早々に部屋から出てもらい私は昨日の事を思い出す事に集中していた。
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