ループの先、貴方との約束

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最後のページに記された華祭りでの記憶

私にはもう結構前の出来事になっている

ページに書かれている内容を見て思い出す

華祭りの楽しさ、賑やかさ

そして素敵と眼を奪われた美男子達

華祭りの醍醐味である華王と華王妃選びに出ていた男性の中に眼が離せない数名が書かれていた

記憶が強いのは三名

1人は華々しい鮮やかな金髪に葵眼、整った甘いマスクに誰もが息を飲んだ

1人は漆黒の髪に紫眼、クールな表情がたまに優しく微笑みに眼が離せなくなった

1人は銀髪に緑眼、柔らかな表情だが眼の奥に寂しさが見え心を引き付けられた

この三名共に華祭りでは遠目に視ていて、誰が華王に選ばれたかは不明だ
多分この内の1人が選ばれたに違いない


私が街に出掛けた時にすれ違ったりしていたかも知れないと思い今日は探してみても良いかも知れないと思う

そう言えば華王妃も誰になったのかしら?
女性の部は観る前に時間が無いと急かされ帰宅した気がする

あれだけ美丈夫の男性がそろっていたなら女性陣も美人揃いだったろうに残念だ

美しいは罪ね、誰をも魅力してやまないのだから


少し街に出る楽しみを考え‘お茶’について思い出そうとするが余り意味は無いかもしれないと結論付けた。

多分同じお店や同じ銘柄のお茶、お茶菓子などを侍女が視ていたなら指摘していたはず、だが何も言われなかった。

そういう事なのだろう、統一性が無かったと思う。

やはり無駄になるかも知れないが日記をマメに書き綴る他無いかもしれない。
ただ消えていく1日を書く虚しさは計り知れないのだが我慢するしか無いようだ

今日からまた書き始めるとしましょう





馬車に揺られ街に到着し、何時もと変わらずぶらぶらしていると視界が歪み意識が遠退いて行くのがわかった。

「お嬢様!お嬢様!」

慌てる侍女の声が小さくなっていく





眼を開くと霧がかかったようなモヤの中にたっている。

『・・やく、あ・・きて』

「誰?何を言っているの?」

『はやく・・・・よ、さがし・・・』

「聞こえないわ!」

『きて、おねがい・・く』

霧の中に人の影が見えた

「そこに居るの?貴方は誰?」

『はやくきて、さがし・・て』

「何処へ?何処にいかなきゃ駄目なの?」

『そしたらループをぬ・・・る』

「え?!」

影が遠退いていく

「待って?!ループって、何か知ってるの?」

『・・・くをまもって』

「待って!お願い待って!」

人の影と声は消え視界が歪み足元から崩れるように倒れていく

ループって言った。何か知ってるの?教えて、お願い!




「お嬢様!お嬢様!」

眼をゆっくりと開く

そこには心配そうな泣き顔の侍女がいた

馬車の座席へ横になっている、誰かに運んでもらったのだろう馭者かもしれない

「ごめんなさい、驚かせたわね。ありがとう」

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