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縮まる距離
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ーー次の日
私は約束した場所で彼を待っていた。
外はとても暑く、いつにもまして蝉の声が一段と響いていた。
「…あっつ。」
木陰で涼みながらふと顔を上げると、見覚えのある車が目の前に止まった。
「お待たせ。」
「こんにちは、お願いします。」
車に乗ってから今は何をしているのか、どこに住んでいるのか、キャンプの話など他愛もない会話をした。
彼は大学2年生で医療の勉強をしているらしい。邦ロック好きということもあり、自身もバンドを組みギターやピアノを担当している。
初めは口数も少なかったが、次第に自身のことについて話してくれることも多くなり、自分の事を慕ってくれているように感じ嬉しく思った。
事務所に着き作業をしている間もいろんな話をした。
初日の気まずさが嘘かのように私達はお互い冗談を言えるほどの仲になった。
私は約束した場所で彼を待っていた。
外はとても暑く、いつにもまして蝉の声が一段と響いていた。
「…あっつ。」
木陰で涼みながらふと顔を上げると、見覚えのある車が目の前に止まった。
「お待たせ。」
「こんにちは、お願いします。」
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