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一章 コネクター
見えざる者
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無地の黒いポロシャツと黒い長ズボンという校内専用の服を脱ぎ私服へと着替えた。誰よりも早く学校を飛び出し、浦内宙遥(うらないそのか)のいる駅前ビルへと向かった。
駅へ素早く行く為には裏路地を通るのが最適だ。能力者故に一般人とは比べようがない速度で走ることが出来る。時速四〇キロほどだ。脚を高速回転させるわけではなく優雅なステップで駆け抜ける。
不意に立ち止まる。
確かに感じる。あの占い師の能力を……浦内宇宙の能力を……
しかし、誰も居ない。狭い路地に人影すら無い。だが、間違いは無い。どうにも心の靄が晴れてくれる様子はない。辺りをキョロキョロと見渡す。
もう一つ気がついたことがある。
もう一人気配がする事に……
「さっきから目障りなんですけど」
不意に死神のような顔をした男が目の前に現れた。我ながら情けない声を出し後ずさった。
「うわぁ、じゃないよ。邪魔しないでもらってもいいかな」
彼の言う邪魔とは一体何のことなのか。視線を泳がせていると地べたにしゃがみ込んでいる浦内宙遥が目に飛び込んできた。自分の両肩を震える手で抱きしめていた。占い師らしい黒いローブからチラッと見える肌には数か所傷があった。何よりもフードの中で彼女は泣いていた。
ふと、我に返った。
「邪魔ってなんだよ。お前の言う邪魔って、女の子をいたぶることかよ」
「ぬるい。いたぶるなんてそんな悪趣味なことはしないよ」
奴は不敵な笑みを浮かべてただ殺すだけと言った。
恐怖の波が腰から首を駆け抜けていった。
「別に君を殺すわけじゃないんだからいいだろ。今回はこの女がターゲットだ。こいつの能力は中々貴重なもんでな、是非とも手に入れておきたいって訳だ。君も能力者なのだろう。まぁ、所詮感知タイプの能力者なんて戦闘においては何の役にも立たないんだよね。ってことで今回、君の出番は無いよ。命が欲しければここから逃げることをオススメするよ」
絶対的な余裕を醸し出している。今までに味わったことのない殺伐とした空気。俺にはこの場の耐性が無い。それを物語るかのように、足が竦んでいた。
「どうした、逃げることも出来ないのか。仕事しているところを人には、あまり見られたくないのだけれども……君も殺さないといけなくなっちゃうからね」
自分の命がどうこうとかじゃなくて、彼女を救いたい。その気持ちがある事だけは確かだった。まだ自分は行動できると確信した。
「逃げねぇよ。喧嘩上等じゃねぇか」
「喧嘩ねーー。そんな軽く見積もってもらっちゃ困るよ。俺が手を出すってことは殺す以外に無いんだから。今ならまだ間に合うぞ。さっさと逃げろ」
四白眼をひんむいている。今にも噛みついてきそうだ。恐怖を纏った化け物にでもあった気分だ。だが……
「ここで逃げたら、俺の空白の物語は誰が見ててくれるんだよ。一生空白のまま……心にも穴開けて生活してくなんて俺には出来ない。未来はまだ決まっちゃいねぇんだ。ここでお前をぶっ倒して、その子に見ててもらいたいんだ俺が描く空白の未来を」
「随分と馬鹿みたいなことをつらつらと口に出来るものだね。しょうがないか、しょうがないよね。君が望むのだから……望まれれば僕はいつだって喜んで殺してあげるよ」
狂気。
「ディスコネクト」
奴は手を振り上げそう言った。それが今回のスターターピストルだ。
「何も起こらねぇぞ」
「何も起こらねぇんじゃねぇぞガキ。何も起こせなくなたことに気づけ」
消えた。能力が消えた。使えない。
「うるせぇよ。お前みたいな能力者相手だと機能しない能力だ。使えなくなったって構わねぇよ」
「へぇー。かく言う俺の能力も感知タイプなんかに披露するもんでもないんですがね……冥土の土産にね」
奴はそう言うと腕に炎を纏った。
「能力を二つも」
炎で得た推進力を使用し殴りかかって来た。膨大な情報を処理しきれていない脳には避けるという反射的な命令でさえ遅れが出るほどだった。
体が宙を舞う。コンクリートに打ち付けられ何回かバウンドした後に失速。だらしなく横たわってしまっていた。
「何で、二つも能力使えるんだよ」
吐血。
口の中に広がる鉄の味。内臓が破裂したのか口内を切ってしまったのか定かではないが、霞む視界に映る奴の姿は加虐的だった。
「何で、能力を二つも使えるかって? まだ二つって決まったわけでもないのに?」
奴の言うようにまだ隠しているだけなのかもしれない。マルチスキルという異例が存在してもおかしくはないと思う。でも、能力は一人一つまでという絶対的なルールを破る者に出会った事がない。見せ方の問題なのか、どこかに種があるはずだ。
状況に反して思考は研ぎ澄まされていく。恐ろしく冷静になっていく。視界の歪みも矯正され綺麗になった。
「さっきからボーっとしちまってどうしたんだい?」
急に奴は目の前に現れた。まるでテレポートしたかの様な不自然な移動だった。
髪を掴まれ無理やり持ち上げられる。三万本の髪に全体重を預けるというのは生まれて初めての事だ。物凄く痛い。
視界がぐるりと回った。目が動いたのではなく、身体全体が宙を舞ったようだ。背中を強打する。一瞬ではあったが息が止まった。吸えなかった。
吐血。
このままでは、死んでしまう。考えることが出来ても体が言う事を聞かない。恐怖というフィルターで情報を遮断されているとでもいうのだろうか。身体が虚脱感に襲われている。
痛みによって恐怖から自我の支配に回避する方法を漫画で見たが、実際はどうにもならなかった。
「さっきまでの威勢は何処行っちゃったのかな? あんまり一方的なのって好きじゃないんだよね。つまりだ、次で最後ってことだ」
最後に確認した時刻は午後三時五〇分。学校の教室の時計だった。四月にもなれば日の入りは十八時代だ。周囲を山に囲まれているという事もあり少しは早く日が山に呑まれていく。俺の心境に対して真逆を行く快晴。雲の割合が二割でも快晴と表現されるが、雲一つ無い快晴だ。自分の口から血の雨を降らせている俺がとても惨めに思えた。
俺の顔面を射程に捉えた奴の拳が最後の一撃のようだ。止めの一撃という事もあり炎のエフェクトが豪勢だな。穴が開いても炎で焼かれて直ぐに止血される。なんて優しいさの見え隠れする拳なのだろうか。
拳は放たれた。
寸止め。
炎の熱さで思わず顔をそむけた。
「今日はよく邪魔が入るねぇ。まるで仕事にならないじゃないか。でっ、君は一体どこの誰だよ」
「よくぞ聞いてくれました。通りすがりの特殊能力専門学生やで」
「君は実力で光学迷彩をすり抜けて、こうして俺の拳を素手で止めている。実に不愉快だね」
俺の真上で言葉飛び交っている。聞いたことない声だ。特殊能力専門学生ってことは俺と同じ身分じゃないか。こうも違ってくるのか。
「今日のところはってやつで、手を引いてもらってもええか。出来ないんやったら実力行使になるんやけど」
「一度手を出したら殺さないと気が済まないんでね」
「日下(くさか)君、倒れてないで早ようどきや」
知らない声の主は俺の事を知っているようだった。残念ながらその要望には応えられそうになかった。
「日下……。なるほど。ご忠告感謝すると言いたい所だけれど、どうも気持ち悪さが残るね。女の方は始末させてくれないとね」
二人の影が俺の視界から外れた。
「それも、今回は勘弁してもろうてもええか。俺のカルマに免じて」
「なかなか、めんどくさいものをお持ちで……今日はこの辺にしといてやる。だが、いずれはお前ら皆殺しだからな。俺以外に殺されるんじゃないぞ、日下に浦内」
能力が不意に戻った。その場に奴の気配は無くなっていた。代わりに関西弁の男の気配がある。
「ありがとう」
今にも消えてしまいそうな掠れた声で言った。彼の耳に届いたのだろうか。安堵と共に意識を失ってしまった。
駅へ素早く行く為には裏路地を通るのが最適だ。能力者故に一般人とは比べようがない速度で走ることが出来る。時速四〇キロほどだ。脚を高速回転させるわけではなく優雅なステップで駆け抜ける。
不意に立ち止まる。
確かに感じる。あの占い師の能力を……浦内宇宙の能力を……
しかし、誰も居ない。狭い路地に人影すら無い。だが、間違いは無い。どうにも心の靄が晴れてくれる様子はない。辺りをキョロキョロと見渡す。
もう一つ気がついたことがある。
もう一人気配がする事に……
「さっきから目障りなんですけど」
不意に死神のような顔をした男が目の前に現れた。我ながら情けない声を出し後ずさった。
「うわぁ、じゃないよ。邪魔しないでもらってもいいかな」
彼の言う邪魔とは一体何のことなのか。視線を泳がせていると地べたにしゃがみ込んでいる浦内宙遥が目に飛び込んできた。自分の両肩を震える手で抱きしめていた。占い師らしい黒いローブからチラッと見える肌には数か所傷があった。何よりもフードの中で彼女は泣いていた。
ふと、我に返った。
「邪魔ってなんだよ。お前の言う邪魔って、女の子をいたぶることかよ」
「ぬるい。いたぶるなんてそんな悪趣味なことはしないよ」
奴は不敵な笑みを浮かべてただ殺すだけと言った。
恐怖の波が腰から首を駆け抜けていった。
「別に君を殺すわけじゃないんだからいいだろ。今回はこの女がターゲットだ。こいつの能力は中々貴重なもんでな、是非とも手に入れておきたいって訳だ。君も能力者なのだろう。まぁ、所詮感知タイプの能力者なんて戦闘においては何の役にも立たないんだよね。ってことで今回、君の出番は無いよ。命が欲しければここから逃げることをオススメするよ」
絶対的な余裕を醸し出している。今までに味わったことのない殺伐とした空気。俺にはこの場の耐性が無い。それを物語るかのように、足が竦んでいた。
「どうした、逃げることも出来ないのか。仕事しているところを人には、あまり見られたくないのだけれども……君も殺さないといけなくなっちゃうからね」
自分の命がどうこうとかじゃなくて、彼女を救いたい。その気持ちがある事だけは確かだった。まだ自分は行動できると確信した。
「逃げねぇよ。喧嘩上等じゃねぇか」
「喧嘩ねーー。そんな軽く見積もってもらっちゃ困るよ。俺が手を出すってことは殺す以外に無いんだから。今ならまだ間に合うぞ。さっさと逃げろ」
四白眼をひんむいている。今にも噛みついてきそうだ。恐怖を纏った化け物にでもあった気分だ。だが……
「ここで逃げたら、俺の空白の物語は誰が見ててくれるんだよ。一生空白のまま……心にも穴開けて生活してくなんて俺には出来ない。未来はまだ決まっちゃいねぇんだ。ここでお前をぶっ倒して、その子に見ててもらいたいんだ俺が描く空白の未来を」
「随分と馬鹿みたいなことをつらつらと口に出来るものだね。しょうがないか、しょうがないよね。君が望むのだから……望まれれば僕はいつだって喜んで殺してあげるよ」
狂気。
「ディスコネクト」
奴は手を振り上げそう言った。それが今回のスターターピストルだ。
「何も起こらねぇぞ」
「何も起こらねぇんじゃねぇぞガキ。何も起こせなくなたことに気づけ」
消えた。能力が消えた。使えない。
「うるせぇよ。お前みたいな能力者相手だと機能しない能力だ。使えなくなったって構わねぇよ」
「へぇー。かく言う俺の能力も感知タイプなんかに披露するもんでもないんですがね……冥土の土産にね」
奴はそう言うと腕に炎を纏った。
「能力を二つも」
炎で得た推進力を使用し殴りかかって来た。膨大な情報を処理しきれていない脳には避けるという反射的な命令でさえ遅れが出るほどだった。
体が宙を舞う。コンクリートに打ち付けられ何回かバウンドした後に失速。だらしなく横たわってしまっていた。
「何で、二つも能力使えるんだよ」
吐血。
口の中に広がる鉄の味。内臓が破裂したのか口内を切ってしまったのか定かではないが、霞む視界に映る奴の姿は加虐的だった。
「何で、能力を二つも使えるかって? まだ二つって決まったわけでもないのに?」
奴の言うようにまだ隠しているだけなのかもしれない。マルチスキルという異例が存在してもおかしくはないと思う。でも、能力は一人一つまでという絶対的なルールを破る者に出会った事がない。見せ方の問題なのか、どこかに種があるはずだ。
状況に反して思考は研ぎ澄まされていく。恐ろしく冷静になっていく。視界の歪みも矯正され綺麗になった。
「さっきからボーっとしちまってどうしたんだい?」
急に奴は目の前に現れた。まるでテレポートしたかの様な不自然な移動だった。
髪を掴まれ無理やり持ち上げられる。三万本の髪に全体重を預けるというのは生まれて初めての事だ。物凄く痛い。
視界がぐるりと回った。目が動いたのではなく、身体全体が宙を舞ったようだ。背中を強打する。一瞬ではあったが息が止まった。吸えなかった。
吐血。
このままでは、死んでしまう。考えることが出来ても体が言う事を聞かない。恐怖というフィルターで情報を遮断されているとでもいうのだろうか。身体が虚脱感に襲われている。
痛みによって恐怖から自我の支配に回避する方法を漫画で見たが、実際はどうにもならなかった。
「さっきまでの威勢は何処行っちゃったのかな? あんまり一方的なのって好きじゃないんだよね。つまりだ、次で最後ってことだ」
最後に確認した時刻は午後三時五〇分。学校の教室の時計だった。四月にもなれば日の入りは十八時代だ。周囲を山に囲まれているという事もあり少しは早く日が山に呑まれていく。俺の心境に対して真逆を行く快晴。雲の割合が二割でも快晴と表現されるが、雲一つ無い快晴だ。自分の口から血の雨を降らせている俺がとても惨めに思えた。
俺の顔面を射程に捉えた奴の拳が最後の一撃のようだ。止めの一撃という事もあり炎のエフェクトが豪勢だな。穴が開いても炎で焼かれて直ぐに止血される。なんて優しいさの見え隠れする拳なのだろうか。
拳は放たれた。
寸止め。
炎の熱さで思わず顔をそむけた。
「今日はよく邪魔が入るねぇ。まるで仕事にならないじゃないか。でっ、君は一体どこの誰だよ」
「よくぞ聞いてくれました。通りすがりの特殊能力専門学生やで」
「君は実力で光学迷彩をすり抜けて、こうして俺の拳を素手で止めている。実に不愉快だね」
俺の真上で言葉飛び交っている。聞いたことない声だ。特殊能力専門学生ってことは俺と同じ身分じゃないか。こうも違ってくるのか。
「今日のところはってやつで、手を引いてもらってもええか。出来ないんやったら実力行使になるんやけど」
「一度手を出したら殺さないと気が済まないんでね」
「日下(くさか)君、倒れてないで早ようどきや」
知らない声の主は俺の事を知っているようだった。残念ながらその要望には応えられそうになかった。
「日下……。なるほど。ご忠告感謝すると言いたい所だけれど、どうも気持ち悪さが残るね。女の方は始末させてくれないとね」
二人の影が俺の視界から外れた。
「それも、今回は勘弁してもろうてもええか。俺のカルマに免じて」
「なかなか、めんどくさいものをお持ちで……今日はこの辺にしといてやる。だが、いずれはお前ら皆殺しだからな。俺以外に殺されるんじゃないぞ、日下に浦内」
能力が不意に戻った。その場に奴の気配は無くなっていた。代わりに関西弁の男の気配がある。
「ありがとう」
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