しあわせDiary ~僕の想いをあなたに~

翡翠ユウ

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第一章 第5話 未来に向けて変わっていく日々

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 高橋翔の卒業式の日。

「中村さん、どうしよう……もう二日しかない」
「いいじゃないの。そのままで」
「って言われてもぉ……」

 芹乃加奈はその日の仕事を終えて中村と自身の家でいつものように酒を飲んでいた。そしてしっかりと酔っていた。

「ちゃんと計画したんでしょ? 店も予約したんでしょ? ならもうしっかりと決めるしかないわよ」
「ぅぅ……どうしよう。どうしてこんなことに……」
「芹乃さんが卒業式の二日後に食事に行こうって誘ったからでしょ? その時点でその日に決めるって思ってたんでしょ?」
「そうだけど…… あ、高橋くんは今日は卒業式だった。大丈夫かなぁ」
「何が?」
「卒業式よ? 高橋くんはモテるから、きっと色んな子に告白されてるんだ。きっと先輩みたいな人も来て告白されるんだ。そうしたら私はいったいどうすれば……明後日の食事会でその報告をされたら一生立ち直れない…… 食事会恐怖症になる……」

 中村は芹乃が酒に酔うと敬語が外れて面倒臭くなることを知っていた。だから今さらどうということもなく、気にせず次の缶を開けて飲み始めた。

「高橋くんならその辺は大丈夫だと思うけどね」
「どうしてそう言いきれるのよ」
「いわゆる女の勘ってやつ。芹乃さんにもあるでしょ? しかも私よりも鋭い勘が」
「だったとしても心配だってぇ」
「ならいっそのことLINEしてみれば? 飲み会だってそろそろ終わる時間じゃない?」
「それもそれで面倒臭くて重い女って思われたら嫌だし…… もし連絡して、今女の子の家にいますなんてきたら本当に立ち直れない。LINE恐怖症になる……」
「まったく。どうして芹乃さんは高橋くんの前だと凛としていられるのに私の前だとそんなにしょうもなくなるのよ」
「それは高橋くんに変な女って思われたくないからで、中村さんは仲良くしてくれてるからまぁいいかって思って」
「それもそれで複雑な気分ね」

 そんな時芹乃のスマホに通知が入った。それをすぐさま確認した芹乃は顔を輝かせて安心した。

『飲み会まで終わって家に帰ってきました。最後まで楽しんできましたし色んな人にお礼を言うことができました。それだけです。おやすみなさい』

「中村さん。高橋くんがちゃんと家に帰ったって。これで安心してお酒が飲める」
「だから大丈夫だって言ったじゃない。なら明後日は頑張るのよ?」
「そうだ。ちゃんと告白出来るかな……振られたりしないかな。もし振られたら一生立ち直れない。告白恐怖症になる……」
「大丈夫だから。私がついてるから」
「なんで大丈夫って言えるの?」
「これも女の勘よ」
「心配だぁ……心配だぁ……」

 そんな様子で二人は酒を飲み続けていた。

***

「料理がきましたね」

 あれから迷いながらも料理を確定させて注文すると、少しして運ばれてきた。
 テーブルにはそれぞれの料理が並んで一気ににぎやかになった。というか、今回も僕と芹乃さんの料理は所々で被っていた。

「少し注文しすぎましたかね」
「そんなことはないんじゃない? それよりもお酒は飲まなくて良かったの?」
「はい。芹乃さんが車を出してくれている中で僕だけ飲むのはあれかなと思って」
「別に気にしなくていいのに。……でも酔わないなら良かった」
「はい?」
「何でもないわよ。それじゃ食べようか。その前に」

 芹乃さんが飲み物のグラスを持った。そして僕もそれにつられて持つと

「高橋くん、四年間お疲れ様。卒業おめでとう」
「ありがとうございます」

 そう言われて乾杯をした。
 よくよく思い返すと、芹乃さんとは何度か食事をしてきたものの二人で乾杯をするのは今日が初めてだった。
 それから食事をしながら色々な話をした。とはいっても今までしてきたような他愛もないことから、これから引っ越しをして一人で暮らすってなった時に知っておくといいこととか、本当に色々な話をした。

「ちょっとお手洗いに行ってくるわね。もし食器を片付けるって誰かがきたらお願いしていい?」
「はい、分かりました」

 芹乃さんが席を立った。
 料理はデザートを含めて一通り食べ終えて、あとはもう帰るだけとなっていた。きっとその前に行っておきたかったに違いない。
 しばらく芹乃さんは戻らず、その間に店員の人が食器を片付けにやってきた。また、食後の飲み物として温かいお茶か水かと言われたのでお茶を二つと言った。するとその場で淹れてくれた。

 それから僕は温かいお茶を飲んでぼーっとしていると、ふとある言葉が頭に蘇った。

―もし今後、芹乃さんから交際を求められたらどうする?

 大学に行った時に飯菜いいなに聞かれたことだ。
 どうして急にそんな言葉を思い出したのかは分からない。でもなぜか思い出したのだ。

 過去に僕は芹乃さんか真由かという選択において真由を選んで芹乃さんを振っている。しかし今はそんな真由はもういない。だからといって芹乃さんがこうも僕のことを好きでい続けているのは考えにくい。
 たしかに食事に誘ってくれたり、僕のために色々と協力してくれていたけど、それは善意でやってくれていたことでそれ以上の感情があったのかと考えれば無いと思う。なにせ芹乃さんは基本的に面倒見が良くて優しいから。だから自分を振った僕に対しても優しくしてくれたに違いない。
 僕も僕で別にそれが好意でとは思っていなくて、優しさで助けてくれているのだと思っている。

 それに芹乃さんは凛としている大人で、過去の恋愛を引きずるような人ではない―と思う。ましてや学生の、いや、学生だった僕にそんな感情をいつまでも持ち続けるような人ではない。そう思っている。
 だからきっと今思い出したその言葉も、あの時の飯菜の言葉も全て推測で終わる。そうに違いない。これは僕の勝手な勘であり思い込みにすぎないのだ。

 でも万が一それが本当だとしたら、僕はどう答えるのだろうか。どう答えるのが正解なのだろうか。
 そういえば飯菜がこれも言ってたな。

―芹乃さんはアリ? それともナシ?
―悩んでもいいけど心は変わったら駄目だからね

 心は変わったら駄目…か。なら自分の心に正直にいくのが正解に違いない。
 だったら僕の答えはもう決まっている。でも、それも全てが本当だったらの話だけど。

「おまたせ」

 考え事をしていると芹乃さんが戻ってきた。
 化粧が整っているように見えるのできっと直してきたのだろう。それにしてもやっぱり今日の芹乃さんは本当に綺麗だった。

「いえ。あ、お茶か水かって言われたので温かいお茶にしました」
「ありがとう」

 すると芹乃さんがそれを一口飲み、また一口飲んだ。そして僕と目が合うと逸らしてまた一口飲んだ。
 そんな不可解な行動をする芹乃さん。ただそれを繰り返しながら終始無言で、僕はどうしようかと思って話しかけた。

「何かありましたか?」
「ううん。何もないのよ。大丈夫よ、私」
「私?」
「ううん、何でもない」

 何かがおかしい。いつも通りの芹乃さんではない。これはやはり…いや、分からない。
 すると芹乃さんのお茶が無くなった。そしてことりとテーブルに湯呑を置くとぽつりと話し始めた。

「あのさ……LINEで言ってた卒業式でのことなんだけど、二次会に誘ってくれたっていう女性の先輩はどんな人だったの?」
「いい人でしたよ。入部してからずっとお世話になっている方で、どんな時でもみんなに優しくて好かれている方でした」
「綺麗な人? 可愛い系の人?」
「綺麗な人でしたね。あと清楚っていうんですかね、そういう大人な感じの人でした」
「何個上の先輩?」
「二つです。なので芹乃さんと同い年ですよ」
「そう…… なんで先輩の誘いに乗らなかったの? 同じ女として分かるんだけど、きっとその先輩は高橋くんのことが好きだったと思うよ? もしそうなら彼女が出来たかもしれないじゃない?」
「まぁ僕が言うのもどうかと思うんですけど、きっと好きでいてくれたんだと思います。だからあの日先輩の誘いにのっていたらそういう話しの流れになったと思います」

 そこで僕は芹乃さんの表情が暗く、それでいて何かに迷っているようなものに変わったのを見逃さなかった。

「でも僕の中での先輩はやっぱりなんです。だから今さらそういう関係になるのは考えられなかったですし、先輩には先輩のままでいてほしかったので」
「そう」
「あと、僕が仮に先輩と付き合ったとしたら今日芹乃さんと食事に行けなくなるじゃないですか。そこで思ったんですよね。やっぱり僕にとっては芹乃さんとの食事や一緒にいることのほうが落ち着くんだなって。それもあって先輩からの誘いは断りました」
「そう…そうなんだ。その先輩よりも私の方を選んでくれたんだね……」

 すると芹乃さんはなぜか泣き出してしまった。そして一度俯いてハンカチで涙を拭うと僕のことを真っ直ぐ見てきた。その瞳にはさっきまであった迷いや暗さというものは無くなっていた。しかし唇は動きそうになるものの躊躇したり何かを言おうとしていたりと。そんなことを繰り返していた。それでも少ししてその唇がしっかりと動いた。

「……高橋くん。私は今日高橋くんに大事なことを言うために綺麗にしてきたの」

 それを言うとまた少しだけ俯いて、でもすぐに顔を上げると今度は決意に満ちた瞳で僕を見た。

「私は、私は高橋くんのことが好きです。あの時からずっとこの気持ちは変わってないの。ずっと好きなままでした。だから、私と付き合ってください」

 それは全ての想いを乗せた言葉だった。そしてその瞳は本気で、表情としてもいつもの凛としたものではなく、これまでに見たことがないほど真剣だった。
 僕はさすがに驚いた。自分の鈍感さはもちろん、大人な芹乃さんがこうもずっと一途に想い続けてくれたことに。
 もちろん僕にはこれに答える義務がある。それがたとえどんな答えでも、こうして本気で伝えてくれたことに敬意を表して答えなければならない。

 僕は少しの間自分の心を整理した。その間芹乃さんは何も言わずに僕の答えを待ってくれていた。そして僕は心が決まったので口を開いた。

「……ありがとうございます。正直なところ、嬉しいですが意外でした。だって一度は鈴谷さんの方を選んで振っている僕を、ましてや何回も情けないところを見せているのにいまだに好きでいてくれているなんて思いませんでしたから。芹乃さんは本当に人が良すぎます。その気持ちにはちゃんと答えないと失礼ですので、僕も真剣に言わせていただきます」

 僕は芹乃さんの瞳を真っ直ぐと見て気持ちを言葉に乗せた。そして芹乃さんは今にもまた泣き出しそうな目でそれを待っていた。

「僕も芹乃さんが好きです。なのでお付き合いしましょう」
「あ……あ……」

 芹乃さんはその言葉を聞いた途端に堰を切ったかのようにぼろぼろと泣き出した。そんなになるまで不安だったのだろうと、今までその想いを心の内に秘め続けてきたのだろうと思うとどこか申し訳なく感じた。だから止めどなく流れる涙を指で拭ってやると、その瞳に向けてこうも告げた。

「ずっと僕を好きでいてくれてありがとうございます。僕は幸せ者です」

 すると芹乃さんはそんな僕の手を握ってさらに泣き続けた。涙をハンカチで拭い続けていることもあってせっかく直したであろう化粧が落ちてしまっていた。

「あ…ありがとう……高橋くん……これで…私も幸せだよ……」

 それから僕は芹乃さんが落ち着くまでこのまま手を握らせてあげていた。

****

「お客様。そろそろ閉店のお時間となります」
「あ、はい」

 時刻は二十二時を過ぎたところで、どうやらけっこう長居してしまっていたらしい。
 芹乃さんは既に泣き止んでいたものの僕の手を離さなかった。

「そろそろ帰りましょうか」
「もうちょっと」
「でも閉店ですよ。帰りも芹乃さんの車なんですから、ね?」

 すると芹乃さんは名残惜しそうに僕の手を離した。その様子はなんだか大人というよりも少しだけ聞き分けのいい子供に見えた。

「だったらお手洗いだけ行かせて」
「分かりました。待ってますね」

 ということで芹乃さんが部屋を出て行くと、僕はさっきとは違った感情でぼーっとしていた。
 芹乃さんは優しくて一緒にいて落ち着く、それに美人で大人っぽくて時には僕を律してくれる女性だ。それこそ付き合うのが僕で本当に良かったのだろうかと思えるくらいもったいないような気がした。

「おまたせ」

 少しして戻ってきた芹乃さんは完全にいつもの凛とした様子となり、化粧だって元通りである。
 そして僕らは店をあとにした。

「結局出してもらっちゃって、ありがとうございました」
「いいのよ。今日は高橋くんの卒業祝いなんだから」

 帰りの車内ではいつも通りに話をした。でもなんだか芹乃さんがぎこちないような気がする。それも直接僕のことを見るんじゃなくてルームミラーや窓の反射越しに見ており、それと目が合ってもすぐに逸らされてしまった。だから僕は行きと同じように芹乃さんを直接じっと見ることにした。

「……なに?」
「いえ。本当に僕で良かったのかなって思いまして」
「なによ今さら。私にはその…高橋くん以外にいないわよ」
「今照れましたね?」
「仕方ないでしょ。高橋くんはどうなのよ? 私で本当にいいの? 私は面倒臭い女よ?」
「それこそ何を言ってるんですか。僕も芹乃さんがいいですよ。もう他には考えられません」
「……そう」
「また照れましたね」
「いいじゃないの別に」

 前の車のブレーキランプのせいかは分からないが、それに照らされた芹乃さんの頬は赤くなっていた。もちろん僕はそんな芹乃さんのことをまだ見続けていた。
 少しして信号が変わると再び車が動き出した。

「そろそろ恥ずかしくなってきたんだけど」
「気にしなくていいですよ。僕が勝手に見てるだけなので」
「気になるわよ。どうしてそんなに見るのよ」
「綺麗だからですよ。僕は綺麗な人が好きなんです」
「でもさっき私は酷い顔をしてたじゃない。化粧も落ちて、お手洗いで鏡を見た時ぞっとしたわ」
「それでも芹乃さんはすっぴんも綺麗じゃないですか。なら問題ないですよね」
「本当物好きよね。まぁ、嬉しいけど」

 その後も僕はそんな芹乃さんを見続けた。途中で首が痛くなったら少しだけ回したりもした。そんなことをしている間にいつの間にか僕の家の近くに到着していた。

「着いたわ。なんかあっという間だったわね」
「そうですね。色々なことが本当にあっという間でした。でも僕はこうして芹乃さんとお付き合いすることが出来るってなって幸せですよ」
「まぁ…それは私もだけど」
「あ、そうだ。ちゃんと言ってませんでした。なのでこれだけは言わせてください」

 途端に僕はあえて少し黙った。すると芹乃さんは気になってこっちを向いてきてやっと目が合った。

「好きですよ、加奈さん」
「あ……」

 芹乃さんは顔を赤くしたような気がした。そしてそのまま前を向いてしまった。

「さっき言ってたじゃない」
「あれは、芹乃さん好きですで、今は好きですよ加奈さん、です。まったく違います」
「同じよ。というか高橋くんは付き合うとそんなにべたべたになるわけ?」
「ちゃんと時と場所はわきまえますよ。今は二人なのでこうです。嫌ならあまり言わないようにしますよ?」
「それもちょっと……」
「なら問題ないですね」
「仕方ないわね。でも、そうやって気持ちを素直に言ってくれるのは嬉しいわよ」
「良かったです。それじゃそろそろ帰りますね。芹乃さんはこれ以上長くなると明日の仕事が辛いでしょうし」
「大丈夫よ。だから…もう少しだけ一緒にいたい」

 そこで芹乃さんが少しだけ僕を見た。もちろんすぐに目を逸らされたけど。

「分かりました。気が済むまで一緒にいましょうね」
「ありがとう」

 それからもしばらく色々な話をしたり、好きだ綺麗だと言って芹乃さんを少し困らせたりした。もちろんその全てはからかっているわけではなく全て本心である。芹乃さんはそれが分かっているからこそ照れ続けた。

「日付変わりますね」
「そうね。それじゃ、これで本当に帰ろうか」
「そうですね。これから僕は残りの日にちで引っ越しの準備とバイトの最終出勤があります。それが終わったら実家やこの場所から旅立ちですね」
「もし言いたくなかったら答えなくていいんだけど、一人暮らしはどこでやるの?」
「ここです」

 僕はスマホに地図を出して見せた。

「けっこう遠くない?」
「電車だと一時間くらいですね。車だとどれくらいかは分かりませんが、休日にはこっちに来れるので平気ですよ」
「そう。だったら引っ越しをした後からはしばらく会えなくなるのね」
「まぁそうなっちゃいますね。四月に入った途端に一週間くらい研修が入って、それは別の場所で泊まり込みでやるので次に会えるのはそれが終わったらになると思います」
「分かった。仕事なら仕方ないわね。私も私でこっちでやるから高橋くんも高橋くんで頑張るのよ?」
「はい。もちろんです」
「でも、そうね。たまに電話したりLINEするかも。もちろん返せる時でいいから返してくれると嬉しいな」
「その日の内に返すので安心してください」
「うん、ありがとう」
「はい。それじゃ、そろそろこれで。今日は本当にありがとうございました」
「いいのよ。また会おうね」

 ということで僕が車から出ると、芹乃さんは寂しそうに僕を見てから帰路に向かっていった。心なしかその車もまた少し遅く走っているような気がした。
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