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ヴァラクという悪魔
枯れた大地
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クレイオスがヴァラクに傷つけられていない方の手の平に、反対の手の指を滑らせると、プツリと紅血が浮かび、広げた手の平に溜まったそれを、カップのワインの中にポタポタと垂らした。
『さあ、飲みなさい』
差し出されたレンも、抵抗があった様だが、カップを受け取ると小声で自分に言い聞かせるように “これはスッポン、スッポン酒” と繰り返してから鼻を摘み一息で飲み干した。
『おおっ! いい呑みっぷりだの。次は其方だ』
同じ様に差し出されたカップを掴んだが、中で揺れる赤い液体が、嫌でも血の色を思い出させる。
俺もレンと同じ様に “これは薬だ。コイツの血じゃないぞ。薬だ” と自分に言い聞かせ、一気に飲み込んだ。
芳醇な香りが鼻から抜ける、上質なワインだった。
出来る事なら、ワイン単体で味わってみたいものだ。
胃の中に流し込んだワインは、腹の中で熱を発する様に熱くなった。
思わず腹に手を当てると、レンも同じように胃の辺りを摩っていた。
「それで? どんな加護を授けてくれたんだ?」
『加護をもらった者が、与えた我より偉そうにしているとは、不思議だの?』
「加護をくれとは、頼んでないからな」
「アレク、言い方」
袖を引くレンに目を向けると “めっ” っと叱られてしまった。
『ふむ。しっかり尻に敷かれておる様だの?良い事だ』
うんうんと頷くクレイオスは、馬鹿にしているつもりは無さそうだ。
「で?」
『なかなか執念深い雄だの。・・・・まぁ、良い。加護は基本の身体と魔力の強化。今後病気もせんし、怪我の治りも早くなる。それと寿命も延びるぞ。後はまぁ、色々だ』
「色々・・・・とは?」
怪しい。
怪しすぎる。
『あって困る事はないものばかりだ。口で説明するより、実際に体験した方が良いだろう? 其方の様な嫉妬深い雄にピッタリな加護も付けておいた故。楽しみにしておれ』
それを聞いたレンは、微妙な表情をしていたが、身体強化や病気知らずと言うのはレンにとって良い加護だ。
ここは素直に礼を伝えるべきだな。
「お気遣い感謝する」
『・・・其方もやればできるのだな』
当たり前だ、あんた達のこれまでの行いが気に入らないだけで、礼節は叩き込まれているからな。
用は済んだと天幕を出ようとすると、クレイオスに呼び止められた。
『明日からは、魔物に気を付けよ』
どう言うことか、と聞き返すと、そのままの意味だと返された。
北に向かうにつれ、魔物が増える事は想定済みだが、予想より早い。
これもヴァラクの影響と言うことか。
◇◇
クレイオスの予言通り、翌日から魔物の襲撃を受けるようになった。
街道沿いの街は厳戒態勢を敷いていたが、魔物に襲われ、再建が難しそうな村もあった。
先発隊が通ったにも関わらず、魔物を駆逐しきれていない状態とは、事態は深刻だ。
襲撃を受けた村の惨状を見ると、否が応でも十数年前の、悪夢を思い出してしまう。
状況確認も兼ね立ち寄った村で、レンは怪我人に治癒を施したのだが、クレイオスの加護のお陰で、以前より体が疲れなくなったと喜んでいた。
レンの魔力値が上がったのか、消費量が減ったのかは分からんが、レンの負担が減ったのであれば喜ばしいことだ。
これならば、呑んだくれのドラゴンへの態度を、少しだけ改めてやってもいいかもしれない。
この時の俺は、まだこんな暢気なことを考える余裕があったが、マイオールに入ると、そんな余裕は吹き飛んでしまった。
「どうして・・・」
マイオールは、十年経っても魔物の被害が続いていた。
それでも作物の収穫量は上がり、今の時期なら麦や芋類の畑が、太陽の下青く広がっているはずだった。
耕作地を縫う様に走る小川は、濁った水の所為で流れを止めたように見えた。
畑に植えられた作物は、立ち枯れて力無く風に震えている。
あの時と同じだ。
魔物の襲撃と飢餓に苦しんだ、あの時とまったく同じ光景だった。
シルベスター侯とはこまめに連絡を取り合ってきた。
特にこの遠征が決まってからは、密に連絡を取っていたと言っていい。
だがその間、魔物が増えてきたと言う話以外の報告はなかった。
それなのに、この惨状はなんだ?
シルベスター侯の城に向かう街道で、行き合った家族連れに話しを聞くと、魔物の被害は多かったが、天候にも恵まれ今年の収穫は、ここ数年で一番の豊作になると言われていたそうだ。
それが二月近く前から、天候が安定しているにも関わらず、作物が弱り始め、川の水が濁り、井戸や池の水は腐ったような異臭を放つ様になった。
それと同じくして、病に倒れる者が続出。
全てのことが起こるまでがあっという間で、手立てを講ずる暇もなく、既に他領に逃げる者も、出始めているらしい。
話を聞いたこの一家も、井戸が腐って使えなくなったが、領主から村への援助が何も無かったそうだ。
子供の事を思うと、これ以上耐える事は難しく、被害が少ない侯爵領に居る親戚を頼り、避難するところなのだと言う。
一家の出身地を聞くと、そこは母上が拝領したクロムウェル領だった。
「最近騎士団の仕事に、真面目に取り組んでいると思ったら、自領の事はほったらかしか」
「アレク。今リリーシュ様がお忙しいのは分かっているでしょう?そんな言い方したら、リリーシュ様が可哀想よ?」
レンの言いたいことは分かる。
だが、領主に出来ないは許されない。
実際中央に詰めている貴族は、自領の管理まで手が行き届かないことも多い。
その代わり、信頼できる代官や家礼に管理を任せるのだが、最終的な決定は領主が行うものだ。
そう言えば、今のクロムウェル領の代官に、俺は会った事がないな。
一度調べたほうが良さそうだ。
侯爵領へ向かうという一家の主人が、俺たちの行軍へ、同行させてくれないかと頼んできた。
魔物が跋扈する中、子連れでの道行が不安なのだろう。
先を急ぎたい所ではあるが、この家族の申し出を断ったとして、この先同じ様な避難民が居ないとは言い切れない。
家族の同行を許可した俺は、避難民の保護の為、先発隊を率いているミュラーに、迎えを寄越すよう、ダンプティーを飛ばす事にした。
一家がそばを離れると、馬車の窓が開けられ、クレイオスが顔を覗かせた。
『其方も難儀な事だの』
このドラゴンは、一連のやり取りを見ていたようだ。
「これも職務の内だ」
『作物が枯れ水が腐った原因は、魔法陣の発動の為に、土地の魔素を吸い上げているからと、瘴気溜まりが出来ているからだろう』
「なんだと?」
『いくら巨大な魔法陣を描こうと、それに見合った魔力が無ければ発動は出来まい。陣の基点となる場所は、程度の差はあれ、全て魔素の濃い所だからな』
「・・・魔素が濃いのなら、何故マイオールは貧しいままなのだ?」
『マイオールより北にも国はある。魔素の助けも無く、人など住めると思うか?』
「そうは、そうだな」
『ヨシタカが嫁いだ頃のマイオールは、それなりに裕福な国であったのだぞ?』
「それは聞いた事がある。・・・ギデオンが侵略戦争を始めた頃から、土地が枯れ始めたと」
『土地が枯れれば、国は弱る。そのギデオンと言う輩が、ヴァラクに唆され土地に細工をする手伝いをしていたのであろうな』
「そう言うことか」
原因を知っていたから、ギデオンは魔物の討伐に消極的だったのか。
納得したからとて、現状の解決とはならない。
予想通り、侯爵領が近づくにつれ、魔物の襲撃と避難民の数は増えていった。
クレイオスも助力を申し出てくれたが、この程度の小競り合いなら、俺達だけでも対処ができると断った。
何より今はまだ、ヴァラクにクレイオスの存在を知られたくないからだ。
一般人の足に合わせた行軍は、遅々として進まず、兵糧も分け与えなければならない。
使った分を買い求めようにも、冬の食糧不足が予想できるだけに、どこの村も食料の提供には消極的だ。
食事当番の騎士達と共に、レンも残り少ない兵糧のかさ増しに知恵を絞ってくれたが、それにも限界がある。
試しにレンのコピーの能力で、食料を増やせないかと試してみたが、この力が有効なのは、無生物に限られるらしい。
命ある物を、際限なく増やせるとなれば、それは神の領域となるだろうから、当然と言えば当然の結果だった。
頼りにしていた迎えは、魔物の襲撃に遭い、全滅に近い状態で、城に戻ったとの連絡があった。
幸いと言うのは不謹慎だが、この迎えは公爵領の騎士達だったそうだ。
土地勘のある者を、と云う侯爵の配慮が裏目に出た結果だった。
『さあ、飲みなさい』
差し出されたレンも、抵抗があった様だが、カップを受け取ると小声で自分に言い聞かせるように “これはスッポン、スッポン酒” と繰り返してから鼻を摘み一息で飲み干した。
『おおっ! いい呑みっぷりだの。次は其方だ』
同じ様に差し出されたカップを掴んだが、中で揺れる赤い液体が、嫌でも血の色を思い出させる。
俺もレンと同じ様に “これは薬だ。コイツの血じゃないぞ。薬だ” と自分に言い聞かせ、一気に飲み込んだ。
芳醇な香りが鼻から抜ける、上質なワインだった。
出来る事なら、ワイン単体で味わってみたいものだ。
胃の中に流し込んだワインは、腹の中で熱を発する様に熱くなった。
思わず腹に手を当てると、レンも同じように胃の辺りを摩っていた。
「それで? どんな加護を授けてくれたんだ?」
『加護をもらった者が、与えた我より偉そうにしているとは、不思議だの?』
「加護をくれとは、頼んでないからな」
「アレク、言い方」
袖を引くレンに目を向けると “めっ” っと叱られてしまった。
『ふむ。しっかり尻に敷かれておる様だの?良い事だ』
うんうんと頷くクレイオスは、馬鹿にしているつもりは無さそうだ。
「で?」
『なかなか執念深い雄だの。・・・・まぁ、良い。加護は基本の身体と魔力の強化。今後病気もせんし、怪我の治りも早くなる。それと寿命も延びるぞ。後はまぁ、色々だ』
「色々・・・・とは?」
怪しい。
怪しすぎる。
『あって困る事はないものばかりだ。口で説明するより、実際に体験した方が良いだろう? 其方の様な嫉妬深い雄にピッタリな加護も付けておいた故。楽しみにしておれ』
それを聞いたレンは、微妙な表情をしていたが、身体強化や病気知らずと言うのはレンにとって良い加護だ。
ここは素直に礼を伝えるべきだな。
「お気遣い感謝する」
『・・・其方もやればできるのだな』
当たり前だ、あんた達のこれまでの行いが気に入らないだけで、礼節は叩き込まれているからな。
用は済んだと天幕を出ようとすると、クレイオスに呼び止められた。
『明日からは、魔物に気を付けよ』
どう言うことか、と聞き返すと、そのままの意味だと返された。
北に向かうにつれ、魔物が増える事は想定済みだが、予想より早い。
これもヴァラクの影響と言うことか。
◇◇
クレイオスの予言通り、翌日から魔物の襲撃を受けるようになった。
街道沿いの街は厳戒態勢を敷いていたが、魔物に襲われ、再建が難しそうな村もあった。
先発隊が通ったにも関わらず、魔物を駆逐しきれていない状態とは、事態は深刻だ。
襲撃を受けた村の惨状を見ると、否が応でも十数年前の、悪夢を思い出してしまう。
状況確認も兼ね立ち寄った村で、レンは怪我人に治癒を施したのだが、クレイオスの加護のお陰で、以前より体が疲れなくなったと喜んでいた。
レンの魔力値が上がったのか、消費量が減ったのかは分からんが、レンの負担が減ったのであれば喜ばしいことだ。
これならば、呑んだくれのドラゴンへの態度を、少しだけ改めてやってもいいかもしれない。
この時の俺は、まだこんな暢気なことを考える余裕があったが、マイオールに入ると、そんな余裕は吹き飛んでしまった。
「どうして・・・」
マイオールは、十年経っても魔物の被害が続いていた。
それでも作物の収穫量は上がり、今の時期なら麦や芋類の畑が、太陽の下青く広がっているはずだった。
耕作地を縫う様に走る小川は、濁った水の所為で流れを止めたように見えた。
畑に植えられた作物は、立ち枯れて力無く風に震えている。
あの時と同じだ。
魔物の襲撃と飢餓に苦しんだ、あの時とまったく同じ光景だった。
シルベスター侯とはこまめに連絡を取り合ってきた。
特にこの遠征が決まってからは、密に連絡を取っていたと言っていい。
だがその間、魔物が増えてきたと言う話以外の報告はなかった。
それなのに、この惨状はなんだ?
シルベスター侯の城に向かう街道で、行き合った家族連れに話しを聞くと、魔物の被害は多かったが、天候にも恵まれ今年の収穫は、ここ数年で一番の豊作になると言われていたそうだ。
それが二月近く前から、天候が安定しているにも関わらず、作物が弱り始め、川の水が濁り、井戸や池の水は腐ったような異臭を放つ様になった。
それと同じくして、病に倒れる者が続出。
全てのことが起こるまでがあっという間で、手立てを講ずる暇もなく、既に他領に逃げる者も、出始めているらしい。
話を聞いたこの一家も、井戸が腐って使えなくなったが、領主から村への援助が何も無かったそうだ。
子供の事を思うと、これ以上耐える事は難しく、被害が少ない侯爵領に居る親戚を頼り、避難するところなのだと言う。
一家の出身地を聞くと、そこは母上が拝領したクロムウェル領だった。
「最近騎士団の仕事に、真面目に取り組んでいると思ったら、自領の事はほったらかしか」
「アレク。今リリーシュ様がお忙しいのは分かっているでしょう?そんな言い方したら、リリーシュ様が可哀想よ?」
レンの言いたいことは分かる。
だが、領主に出来ないは許されない。
実際中央に詰めている貴族は、自領の管理まで手が行き届かないことも多い。
その代わり、信頼できる代官や家礼に管理を任せるのだが、最終的な決定は領主が行うものだ。
そう言えば、今のクロムウェル領の代官に、俺は会った事がないな。
一度調べたほうが良さそうだ。
侯爵領へ向かうという一家の主人が、俺たちの行軍へ、同行させてくれないかと頼んできた。
魔物が跋扈する中、子連れでの道行が不安なのだろう。
先を急ぎたい所ではあるが、この家族の申し出を断ったとして、この先同じ様な避難民が居ないとは言い切れない。
家族の同行を許可した俺は、避難民の保護の為、先発隊を率いているミュラーに、迎えを寄越すよう、ダンプティーを飛ばす事にした。
一家がそばを離れると、馬車の窓が開けられ、クレイオスが顔を覗かせた。
『其方も難儀な事だの』
このドラゴンは、一連のやり取りを見ていたようだ。
「これも職務の内だ」
『作物が枯れ水が腐った原因は、魔法陣の発動の為に、土地の魔素を吸い上げているからと、瘴気溜まりが出来ているからだろう』
「なんだと?」
『いくら巨大な魔法陣を描こうと、それに見合った魔力が無ければ発動は出来まい。陣の基点となる場所は、程度の差はあれ、全て魔素の濃い所だからな』
「・・・魔素が濃いのなら、何故マイオールは貧しいままなのだ?」
『マイオールより北にも国はある。魔素の助けも無く、人など住めると思うか?』
「そうは、そうだな」
『ヨシタカが嫁いだ頃のマイオールは、それなりに裕福な国であったのだぞ?』
「それは聞いた事がある。・・・ギデオンが侵略戦争を始めた頃から、土地が枯れ始めたと」
『土地が枯れれば、国は弱る。そのギデオンと言う輩が、ヴァラクに唆され土地に細工をする手伝いをしていたのであろうな』
「そう言うことか」
原因を知っていたから、ギデオンは魔物の討伐に消極的だったのか。
納得したからとて、現状の解決とはならない。
予想通り、侯爵領が近づくにつれ、魔物の襲撃と避難民の数は増えていった。
クレイオスも助力を申し出てくれたが、この程度の小競り合いなら、俺達だけでも対処ができると断った。
何より今はまだ、ヴァラクにクレイオスの存在を知られたくないからだ。
一般人の足に合わせた行軍は、遅々として進まず、兵糧も分け与えなければならない。
使った分を買い求めようにも、冬の食糧不足が予想できるだけに、どこの村も食料の提供には消極的だ。
食事当番の騎士達と共に、レンも残り少ない兵糧のかさ増しに知恵を絞ってくれたが、それにも限界がある。
試しにレンのコピーの能力で、食料を増やせないかと試してみたが、この力が有効なのは、無生物に限られるらしい。
命ある物を、際限なく増やせるとなれば、それは神の領域となるだろうから、当然と言えば当然の結果だった。
頼りにしていた迎えは、魔物の襲撃に遭い、全滅に近い状態で、城に戻ったとの連絡があった。
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