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ヴァラクという悪魔
血戦・戦闘開始
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嘲りの表情と共に、愛し子を自分の物だと勝ち誇り、宣言したヴァラクが、力無く横たわるレンの胸から腹をこれ見よがしに撫で回した。
「貴様ぁー!!」
怒りで全身が燃え上がるように ガッ と熱くなり、その怒りのまま、燃え盛る劫火を人の皮を被った化け物へ放った。
怒りのこもった劫火は、ヴァラクが突き出した右手が防護結界を張ることで防がれてしまった。
膨大な魔力のぶつかり合いに、爆風が起こる。
柩の横に立っていた2人は、柩の上に覆い被さるようにして結界を張り、中の亡骸を守っている。
魔法陣の周りに跪いていた人影が、無様な悲鳴を上げながら、爆風に煽られ薙ぎ倒された。
爆風が治るのを待つことなく、祭壇まで詰めよった俺は、大上段から剣を振り下ろした。
ギイィィン!!
俺の渾身の一太刀は結界に阻まれ、金属が打ち合う、耳障りで硬質な音を響かせた。
剣を引くことなく、結界に剣を押し込む俺に、ヴァラクは酷薄な笑みを浮かべ、見下すように口を開いた。
「私の大切な愛し子に、傷が付いたらどうする?」
「その穢らわしい手を離せ!!」
睨み合う2人の間で、魔力がぶつかり合い、火花が散っている。
「しぶといばかりの、穢らわしいケダモノめ」
嗜虐の喜びに歪む唇をベロリと舐め、レンの襟元を寛げたヴァラクは、婚約紋の下にある、白い鎖骨に指を這わせた。
結界を押し破ろうとする、魔力を帯びた剣が、バチバチと鳴る。
「手を離せと言ったぞ」
ギリリと鳴る歯の間から、唸る俺に向けられたのは、勝利を確信した者の喜悦だった。
「ハッ!ハハハ・・・!!生き延びたことは褒めてやる。だが儀式は終わった!あとはヨシタカの目覚めを待つだけだ!!」
「何が儀式だ。巫山戯るな」
「来るのが遅すぎたのだよ。だが、私も観客は多い方が好みだ。お前はそこで指を咥えて、ヨシタカの復活を見ていればいい」
「そんなものが、成功すると本気で思っているのか?」
「はあ? 成功するに決まっているだろう?そうだ!お前の愛し子は、抗う素振りも見せなかったぞ? お前達は本当に愛し合っていたのか? 愛し子はこの世界に嫌気がさしていたのじゃないかぁ?」
ねちっこく甚振るような物言いに、噛み締めた奥歯が割れてしまいそうだ。
人の心を弄び、嗜虐の限りを尽くす此奴に、俺たちの愛や信頼を貶める資格など無い。
「モテない雄の僻みは醜いな。ヨシタカも、俺の顔が好みのようだが? ヨシタカが目覚めたら、侯爵と同じ顔の俺を選ぶんじゃないか?」
「なんだとっ!?」
ヴァラクの魔力が爆発し、俺は剣を振り翳した格好のまま、後ろに弾き飛ばされた。
視界の片隅に、柩の中の亡骸を抱き上げたふたりが、祭壇の向こう、ヴァラクの後ろへ隠れるのが見えた。
嗚呼。
もう駄目なのか。
戻っては来ないのだな?
「何をぼさっとしている!? 復活の邪魔だ、侵入者を排除しろ!!」
ヴァラクに命じると、爆風で倒れていた信徒達が、ゆらりと立ち上がり、ローブの中から取り出した得物を片手に、にじり寄ってくる。
「閣下!コイツら瘴気の傀儡です!!」
入り口付近で、すでに戦闘に入っていた、シッチンの声が響く。
爆風で脱げたフードの下の顔は、皇宮で見たことのある顔ばかり、獣人を差別し、貶めていた者だった。
これだけの人数が、ヴァラクと繋がっていたのか?
いや、内宮に残っている者も含めれば、どれだけの人数になる?
どんな甘言に惑わされたか知らないが、コイツらも、自我のない瘴気の器にされるとは思っていなかったのだろう。
まぁ、手加減してやる、理由にはならないがな。
折角得物を用意した訳だが、雑魚相手に刃を合わせるつもりは無い。目に入るもの全てに雷撃を落とし、煙をあげて崩れ落ちる傀儡に背を向けると、後ろからクレイオスの声がした。
『手助けは必要なさそうだの?』
「そうだな、今の所は」
ひたと見据える先のヴァラクは、手勢が瞬殺された事に、若干の焦りを見せたが、太々しい表情に変わりはない。
それよりも後ろに隠れた2人から、亡骸が目覚めないことを責められ、そちらに気を取られているようだ。
“何故目覚めない” ”早くしろ“ と責める声が此処まで聞こえてくる。
番への愛は利己的だ
確かそう言っていたな。
その利己的で身勝手な愛の為に、どれだけの人間が犠牲なるか、考えられなかったのか?
『其方の所為ではないぞ』
「分かっている・・・」
『彼奴の結界を破れるか?』
「破れんこともないが、レンを傷つけてしまいそうでな」
『大口を叩く割に、愛し子の影に隠れる様な真似をしおって。どれ、我が彼奴の力を削ぐ故、其方はさっさとレンを取り戻せ』
「どうやる?」
クレイオスは、床に描かれた一際大きな魔法陣を爪先で叩いてみせた。
『この魔法陣は空の魔法陣と対になっておる。あちらが取り込み口、ヴァラクの立つ位置が出口だの。彼奴の魔力が上がったように見えるのは、魔力の供給元があるからだ』
しかし、そこで召喚陣が展開され、中から、オーガがうっそりと姿を現した。
「オーガ」
『結構な数のようだが、問題ないか?』
「問題ない」
陣から出てくるオーガに、氷塊を飛ばし、串刺にしていく。
「でっ?続きは?」
『其方事もな気に・・・恐ろしいのう』
「続き」
『・・・この陣は最近描かれた物だ、故に込められた魔力も少ない。ヴァラクはあの位置から動かんのではなく、動けんのだ。そこで我が、この陣を破壊したらどうなるか、見てみたくはないか?』
唇の端を引き上げるクレイオスを見て、怜悧な美貌には、酷薄な表情が似合うのだと痛感する。
「それは楽しみだ」
ここで機械的に飛ばしていた氷塊が、丸太のごとき長剣に粉砕された。
オーガの群れを引き連れ、陣から現れたのはオーガキング。
オーガより二回り大きな巨躯、額には三本の角、魔物ゆえ、剣技に優れているわけではないが、その剛腕から繰り出される攻撃は、荷馬車ほどの大岩も簡単に粉砕できる威力を持つ。
魔法耐性があり、巨躯ではあるが動きは俊敏、痛覚が鈍いため腕を落としたくらいでは、戦意を喪失しない、面倒な魔物だ。
「俺がコイツと遊んでヴァラクの注意を引く、あんたはその間に陣を破壊しろ」
『あっちの3人は良いのか?』
親指で示された先、マーク達の側にも転移陣が展開し、中からリザードマンが出てきている。
氷魔法を得意とするマークに、爬虫類のリザードマンとは、ヴァラクは戦術のセンスが皆無らしい。
「まぁ、大丈夫だろう。危なそうなら助けてやれ」
『まったく。アウラがモフモフは正義だというから、獣人を創ったのだぞ。まさか戦闘に特化するとはな』
モフモフは正義?
レンと同じことを言ったのか?
「じゃあ、頼むぞ」
臨戦体制のオーガキングと、いつまでも睨み合っている訳にはいかない。
床を蹴ってオーガの群れに突進すると、クレイオスが目立たぬよう、壁の方に下がっていった。
どれだけ強かろうと、所詮は魔物。
騎士のように群れの頭である、オーガキングが先陣を切ることはなく、配下のオーガが 俺に群がって来た。
雷撃を落とし、剣を振って薙ぎ払い、切り伏せる。
群れの半数以上が床に沈み、やっとオーガキングが前に出てきた。
唾を飛ばしギャンギャンと吠えているのは、仲間を殺された事への怒りか?
「何を言っているかは分からんが、仲間が大事なら、最初からお前が出ればよかっただろう?臆病者め」
言葉は通じなくとも、馬鹿にされた事は分かるのか、オーガキングは鼻息も荒く長剣を振り翳し、力任せに振り下ろしてきた。
幾ら攻撃力が高くとも、こんな大振りが俺に当たるものか!
オーガキングの攻撃をいなしながら、壁の前に立つクレイオスに目をむける。
ヴァラクにちょっかいを掛けられないよう、結界も張っているようだ。
俺の視線に気付いたのか、真珠色に輝く瞳と視線が合い小さく首を振り返された。
結界の破壊には、まだ時間が掛かりそうだ。
オーガキングと距離をとり、ヴァラクに目を向ける。
レンが目覚めた様子はなく、柩の亡骸も目覚めていないらしい。
復活はまだかと、ヴァラクの足に取り縋るローブ姿に、氷の手で鷲掴みにされたように心臓が冷えた。
オーガキングに向き合いながら、心の中で俺は願った。
頼むよ。
俺にそんな姿を見せないでくれ。
「貴様ぁー!!」
怒りで全身が燃え上がるように ガッ と熱くなり、その怒りのまま、燃え盛る劫火を人の皮を被った化け物へ放った。
怒りのこもった劫火は、ヴァラクが突き出した右手が防護結界を張ることで防がれてしまった。
膨大な魔力のぶつかり合いに、爆風が起こる。
柩の横に立っていた2人は、柩の上に覆い被さるようにして結界を張り、中の亡骸を守っている。
魔法陣の周りに跪いていた人影が、無様な悲鳴を上げながら、爆風に煽られ薙ぎ倒された。
爆風が治るのを待つことなく、祭壇まで詰めよった俺は、大上段から剣を振り下ろした。
ギイィィン!!
俺の渾身の一太刀は結界に阻まれ、金属が打ち合う、耳障りで硬質な音を響かせた。
剣を引くことなく、結界に剣を押し込む俺に、ヴァラクは酷薄な笑みを浮かべ、見下すように口を開いた。
「私の大切な愛し子に、傷が付いたらどうする?」
「その穢らわしい手を離せ!!」
睨み合う2人の間で、魔力がぶつかり合い、火花が散っている。
「しぶといばかりの、穢らわしいケダモノめ」
嗜虐の喜びに歪む唇をベロリと舐め、レンの襟元を寛げたヴァラクは、婚約紋の下にある、白い鎖骨に指を這わせた。
結界を押し破ろうとする、魔力を帯びた剣が、バチバチと鳴る。
「手を離せと言ったぞ」
ギリリと鳴る歯の間から、唸る俺に向けられたのは、勝利を確信した者の喜悦だった。
「ハッ!ハハハ・・・!!生き延びたことは褒めてやる。だが儀式は終わった!あとはヨシタカの目覚めを待つだけだ!!」
「何が儀式だ。巫山戯るな」
「来るのが遅すぎたのだよ。だが、私も観客は多い方が好みだ。お前はそこで指を咥えて、ヨシタカの復活を見ていればいい」
「そんなものが、成功すると本気で思っているのか?」
「はあ? 成功するに決まっているだろう?そうだ!お前の愛し子は、抗う素振りも見せなかったぞ? お前達は本当に愛し合っていたのか? 愛し子はこの世界に嫌気がさしていたのじゃないかぁ?」
ねちっこく甚振るような物言いに、噛み締めた奥歯が割れてしまいそうだ。
人の心を弄び、嗜虐の限りを尽くす此奴に、俺たちの愛や信頼を貶める資格など無い。
「モテない雄の僻みは醜いな。ヨシタカも、俺の顔が好みのようだが? ヨシタカが目覚めたら、侯爵と同じ顔の俺を選ぶんじゃないか?」
「なんだとっ!?」
ヴァラクの魔力が爆発し、俺は剣を振り翳した格好のまま、後ろに弾き飛ばされた。
視界の片隅に、柩の中の亡骸を抱き上げたふたりが、祭壇の向こう、ヴァラクの後ろへ隠れるのが見えた。
嗚呼。
もう駄目なのか。
戻っては来ないのだな?
「何をぼさっとしている!? 復活の邪魔だ、侵入者を排除しろ!!」
ヴァラクに命じると、爆風で倒れていた信徒達が、ゆらりと立ち上がり、ローブの中から取り出した得物を片手に、にじり寄ってくる。
「閣下!コイツら瘴気の傀儡です!!」
入り口付近で、すでに戦闘に入っていた、シッチンの声が響く。
爆風で脱げたフードの下の顔は、皇宮で見たことのある顔ばかり、獣人を差別し、貶めていた者だった。
これだけの人数が、ヴァラクと繋がっていたのか?
いや、内宮に残っている者も含めれば、どれだけの人数になる?
どんな甘言に惑わされたか知らないが、コイツらも、自我のない瘴気の器にされるとは思っていなかったのだろう。
まぁ、手加減してやる、理由にはならないがな。
折角得物を用意した訳だが、雑魚相手に刃を合わせるつもりは無い。目に入るもの全てに雷撃を落とし、煙をあげて崩れ落ちる傀儡に背を向けると、後ろからクレイオスの声がした。
『手助けは必要なさそうだの?』
「そうだな、今の所は」
ひたと見据える先のヴァラクは、手勢が瞬殺された事に、若干の焦りを見せたが、太々しい表情に変わりはない。
それよりも後ろに隠れた2人から、亡骸が目覚めないことを責められ、そちらに気を取られているようだ。
“何故目覚めない” ”早くしろ“ と責める声が此処まで聞こえてくる。
番への愛は利己的だ
確かそう言っていたな。
その利己的で身勝手な愛の為に、どれだけの人間が犠牲なるか、考えられなかったのか?
『其方の所為ではないぞ』
「分かっている・・・」
『彼奴の結界を破れるか?』
「破れんこともないが、レンを傷つけてしまいそうでな」
『大口を叩く割に、愛し子の影に隠れる様な真似をしおって。どれ、我が彼奴の力を削ぐ故、其方はさっさとレンを取り戻せ』
「どうやる?」
クレイオスは、床に描かれた一際大きな魔法陣を爪先で叩いてみせた。
『この魔法陣は空の魔法陣と対になっておる。あちらが取り込み口、ヴァラクの立つ位置が出口だの。彼奴の魔力が上がったように見えるのは、魔力の供給元があるからだ』
しかし、そこで召喚陣が展開され、中から、オーガがうっそりと姿を現した。
「オーガ」
『結構な数のようだが、問題ないか?』
「問題ない」
陣から出てくるオーガに、氷塊を飛ばし、串刺にしていく。
「でっ?続きは?」
『其方事もな気に・・・恐ろしいのう』
「続き」
『・・・この陣は最近描かれた物だ、故に込められた魔力も少ない。ヴァラクはあの位置から動かんのではなく、動けんのだ。そこで我が、この陣を破壊したらどうなるか、見てみたくはないか?』
唇の端を引き上げるクレイオスを見て、怜悧な美貌には、酷薄な表情が似合うのだと痛感する。
「それは楽しみだ」
ここで機械的に飛ばしていた氷塊が、丸太のごとき長剣に粉砕された。
オーガの群れを引き連れ、陣から現れたのはオーガキング。
オーガより二回り大きな巨躯、額には三本の角、魔物ゆえ、剣技に優れているわけではないが、その剛腕から繰り出される攻撃は、荷馬車ほどの大岩も簡単に粉砕できる威力を持つ。
魔法耐性があり、巨躯ではあるが動きは俊敏、痛覚が鈍いため腕を落としたくらいでは、戦意を喪失しない、面倒な魔物だ。
「俺がコイツと遊んでヴァラクの注意を引く、あんたはその間に陣を破壊しろ」
『あっちの3人は良いのか?』
親指で示された先、マーク達の側にも転移陣が展開し、中からリザードマンが出てきている。
氷魔法を得意とするマークに、爬虫類のリザードマンとは、ヴァラクは戦術のセンスが皆無らしい。
「まぁ、大丈夫だろう。危なそうなら助けてやれ」
『まったく。アウラがモフモフは正義だというから、獣人を創ったのだぞ。まさか戦闘に特化するとはな』
モフモフは正義?
レンと同じことを言ったのか?
「じゃあ、頼むぞ」
臨戦体制のオーガキングと、いつまでも睨み合っている訳にはいかない。
床を蹴ってオーガの群れに突進すると、クレイオスが目立たぬよう、壁の方に下がっていった。
どれだけ強かろうと、所詮は魔物。
騎士のように群れの頭である、オーガキングが先陣を切ることはなく、配下のオーガが 俺に群がって来た。
雷撃を落とし、剣を振って薙ぎ払い、切り伏せる。
群れの半数以上が床に沈み、やっとオーガキングが前に出てきた。
唾を飛ばしギャンギャンと吠えているのは、仲間を殺された事への怒りか?
「何を言っているかは分からんが、仲間が大事なら、最初からお前が出ればよかっただろう?臆病者め」
言葉は通じなくとも、馬鹿にされた事は分かるのか、オーガキングは鼻息も荒く長剣を振り翳し、力任せに振り下ろしてきた。
幾ら攻撃力が高くとも、こんな大振りが俺に当たるものか!
オーガキングの攻撃をいなしながら、壁の前に立つクレイオスに目をむける。
ヴァラクにちょっかいを掛けられないよう、結界も張っているようだ。
俺の視線に気付いたのか、真珠色に輝く瞳と視線が合い小さく首を振り返された。
結界の破壊には、まだ時間が掛かりそうだ。
オーガキングと距離をとり、ヴァラクに目を向ける。
レンが目覚めた様子はなく、柩の亡骸も目覚めていないらしい。
復活はまだかと、ヴァラクの足に取り縋るローブ姿に、氷の手で鷲掴みにされたように心臓が冷えた。
オーガキングに向き合いながら、心の中で俺は願った。
頼むよ。
俺にそんな姿を見せないでくれ。
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