265 / 765
エンドロールの後も人生は続きます
執着と依存
しおりを挟む
レンの傷付いた経路と経絡の治癒には、魔力による負担が厳禁。
時間は掛かるが、治癒ではなく、薬草を用いた治療が行われる事となった。
白い眼を向けてくるローガンとセルジュを拝み倒し、その夜から俺はレンを付きっ切りで看病した。
レンが倒れてから四日、未だレンが目覚める気配はない。
毎日診察に来るパフォスによると、魔力の消費を減らし、損傷した魔力経路を修復するために、本能的に眠りについているのではないか、とのことだった。
今は、薬を染み込ませた綿を、色を失った唇にあて、少しづつ飲み込ませる作業を繰り返している。
口移しで飲ませれば早く済むが、俺の唾液と一緒に魔力が流れ込んでしまう為、意識のないレンに薬を飲ませるためには、この方法を取るより他ない。
二日前、2匹のドラゴンを連れ、出掛けていたクレイオスが戻ってきた。
突然宮の周囲を暴風が駆け巡り、バルコニーに繋がる窓のガラスが割れ、叩き付けるように扉が開いた。
突然の突風と、飛散したガラスからレンを守るため、覆いかぶさった背中に、ガラスの破片が降り注いだ。
風が止みバルコニーへ目を向けると、漏れ出した魔力で、うねうねと髪を揺らすクレイオスが立っていた。
『其方。我の子に何をした』
「クレイオス!それはこっちのセリフだ!レンが怪我をする処だったんだぞ?!」
クレイオスは、俺の背中から落ちるガラスを見ると指を鳴らし、あっという間に割れたガラスと扉を、元通りに直してしまった。
完璧に物を元通りに直す魔法は、初めて見た。
呆気に取られる俺にクレイオスは ”時間を戻しただけだ” と冷ややかに告げた。
『さあ、答えよ。其方、我の子に何をしたのだ』
神の眷属。
創世のドラゴンの怒りは凄まじく。
物音を聞きつけ、駆け込んできたマークは、渦巻く魔力に顔面を蒼白にして立ち尽くし、ローガンはその場に座り込んでしまった。
『答えよ!!』
剣の柄に手を当てたまま立ち尽くすマークに、目配せをすると、気を持ち直したマークは、座り込むローガンに手を貸して、寝室から出て行った。
俺は、怒りに燃えるクレイオスに、レンの邪魔になるからと、隣のリビングへ場所を移させ、初夜から今までの出来事を話して聞かせた。
順を追って話す間に、クレイオスも次第に落ち着きを取り戻していったが、怒りが収まる気配はない。
『其方、レンを喰ったな』
「それは・・・初夜だから」
『そっちの話などしておらん!!レンの神聖力を喰ったのかと聞いておる!』
クレイオスが言うことが、ピンとこなかった俺は、無表情のまま声を荒げられるドラゴンに、器用だな、と場違いな感想を抱いていた。
「神聖力・・・?」
『なんだ?其方レンから何も聞いていないのか?』
「いや・・・レンが魔力と神聖力の、二つの力を持っていることは聞いている。だがあの夜、俺たちの間で廻ったのは、魔力の筈だ」
『其方、気持ちが良かったであろう?』
「なっ?! なにを?!」
『恥ずかしがることはない。番同士、愛を確かめ合うのだから、魔力を廻せれば快楽も深くなる故、当然だ』
確かに、この世にこれ程の快楽があったのか、と信じられないほど気持ちが良かった。
『獣人同士の交わりでも、魔力を廻せば、快楽は深くなる。特に治癒が出来る神力持ちとなら、神力による回復が伴う分、その効果は高くなる。だがレンは唯人ではない。レンの持つ力は神力ではなく、より神の力に等しい神聖力だ。その効果は絶大。其方、疲れ知らずであったろう?』
「・・・確かに、クレイオスの言うとおりだった」
『であろうな』
組んだ腕の肘を、クレイオスは反対の指で、イライラと叩いている。
「しかし、俺が流したのは魔力だぞ?」
『だから、レンの体を廻り、其方に戻るときには神聖力が混じっていた。と言っておるのだ! ただ流れに任せ、循環させておけば良いものを、其方はレンの神聖力を己に留め、魔力だけを注ぎ続けたのだ、本来、浄化や祝福、治癒に使われる神聖力を、其方はレンから根こそぎ奪ったのだ!』
「そうなのか?」
『知らなかったでは済まされんぞ。魔力とて枯渇すれば、死に至ることもあろう。神聖力も同じ事。其方は番を食い殺すところであったのだぞ?!』
「そっそんな・・・俺は・・・」
なんてことだ、本当に俺はレンを死なせるところだったのか。
これでは唯の疫病神じゃないか。
『初めての甘露で、夢中になる気持ちは分かる。しかしな、何事にも限度というものがある。・・・・其方、中毒を起こしておるぞ』
「はあ?」
中毒?
何に対しての?
「俺は、薬などやっておらんぞ?」
『この話の流れで、何故薬が出てくる!? 其方は、レンの神聖力に中毒を起こし、依存しかけておるのだ。回復薬とて、取りすぎれば、逆に体を壊すのであろう?それと同じだ』
「どうして」
『レンの事で頭がいっぱいであろう?誰にも見せたくない、触れさせるなどもっての外。部屋に閉じ込め、鎖に繋いで自分以外誰とも接触させず、独り占めしたい。そんなところか?』
「それは・・・・その通りだ。しかし、それは今に始まったことではない。レンと出会った時からずっとだ・・・・それが段々酷くなる一方・・・なのだ」
『獣人の雄として正しい執着だな。しかしな、互いに想い合い、婚約を済ませ、心を通じ合わせ婚姻してもなお、酷くなる一方というのは、依存の証だ』
「何故そんな・・・魅了の所為ではないのか?」
『魅了?何を言っておる。番持ちに魅了の効果など無いわい。精々好感を持つ程度だ。そもそも其方は、レンの虜なのだ、今更魅了もへったくれもあるか?!』
「たったしかに・・・」
『レンの体液は甘かろう?』
「甘い・・・脳が溶けるかと・・・」
『番の体液を甘いと感じるのは、雄の本能だ。其方らは、婚姻前から、口付けその他諸々で体液の交換もしておったな?体液には魔力も神力も交じっておる。普通は徐々に慣れていくものだが、レンの神聖力は極上の甘露だ。朴念仁の其方には、刺激が強すぎたと見える』
「・・・・朴念仁」
クレイオスも、ロイド様と同じことを言うのか。
違うと言いたいが・・・多分本当のことなのだろうな。
『よって、其方は暫くレンには接近禁止だ』
「嘘だろ?!」
やっと、レンの傍に居られるようになったばかりなんだぞ?
『其方、我の話を聞いていなかったのか? 今の状況だと、其方はレンの傍に居るだけで、レンの神聖力を奪うのだ。其方達は魔力の相性が良すぎる。 何も無くとも、其方たちの間には、魔力の流れる道が出来ておるのだ。そこに中毒を起こし、神聖力へ依存した其方がいると、無意識に神聖力をも奪い取る。あとは言わなくても分かるな?』
「・・・了解した」
はあ~~~~。
寄生虫にでもなった気分だ。
『ただレンに近付くな、と言われても、其方も辛かろう』
「それは、そうだな」
傍に愛しい番が居ると分かっていて、顔も見られないのは、かなりきつい。
傍に居なくともきついが、傍に居るだけで、番に害を与えてしまうのなら、離れていた方が、幾分気が楽だろう。
俺の考えを読んだのか、クレイオスの瞳が意地悪く、細められた。
『其方、明日より我の手伝いをしろ』
「手伝い?」
そう言えば、クレイオスは用があると言って、宮を留守にしていたのだったな。
「何を手伝えばいいのだ?」
『大厄災の折り、封印されていた、ちと質の悪い幻獣が、何匹か逃げ出してな?封印するか退治しなければならんのだ』
「幻獣が逃げ出した?・・・あんた達の危機管理はどうなってるんだ?」
『耳が痛いの。レンにはアウラから頼んだようなのだが、蜜月中は絶対嫌だ。と言われたそうでな。まぁ、こんな状況だ、其方の依存が解けるまでの間、我の手伝いをせい』
また厄介な事を。
我らの創世神はポンコツすぎないか?
時間は掛かるが、治癒ではなく、薬草を用いた治療が行われる事となった。
白い眼を向けてくるローガンとセルジュを拝み倒し、その夜から俺はレンを付きっ切りで看病した。
レンが倒れてから四日、未だレンが目覚める気配はない。
毎日診察に来るパフォスによると、魔力の消費を減らし、損傷した魔力経路を修復するために、本能的に眠りについているのではないか、とのことだった。
今は、薬を染み込ませた綿を、色を失った唇にあて、少しづつ飲み込ませる作業を繰り返している。
口移しで飲ませれば早く済むが、俺の唾液と一緒に魔力が流れ込んでしまう為、意識のないレンに薬を飲ませるためには、この方法を取るより他ない。
二日前、2匹のドラゴンを連れ、出掛けていたクレイオスが戻ってきた。
突然宮の周囲を暴風が駆け巡り、バルコニーに繋がる窓のガラスが割れ、叩き付けるように扉が開いた。
突然の突風と、飛散したガラスからレンを守るため、覆いかぶさった背中に、ガラスの破片が降り注いだ。
風が止みバルコニーへ目を向けると、漏れ出した魔力で、うねうねと髪を揺らすクレイオスが立っていた。
『其方。我の子に何をした』
「クレイオス!それはこっちのセリフだ!レンが怪我をする処だったんだぞ?!」
クレイオスは、俺の背中から落ちるガラスを見ると指を鳴らし、あっという間に割れたガラスと扉を、元通りに直してしまった。
完璧に物を元通りに直す魔法は、初めて見た。
呆気に取られる俺にクレイオスは ”時間を戻しただけだ” と冷ややかに告げた。
『さあ、答えよ。其方、我の子に何をしたのだ』
神の眷属。
創世のドラゴンの怒りは凄まじく。
物音を聞きつけ、駆け込んできたマークは、渦巻く魔力に顔面を蒼白にして立ち尽くし、ローガンはその場に座り込んでしまった。
『答えよ!!』
剣の柄に手を当てたまま立ち尽くすマークに、目配せをすると、気を持ち直したマークは、座り込むローガンに手を貸して、寝室から出て行った。
俺は、怒りに燃えるクレイオスに、レンの邪魔になるからと、隣のリビングへ場所を移させ、初夜から今までの出来事を話して聞かせた。
順を追って話す間に、クレイオスも次第に落ち着きを取り戻していったが、怒りが収まる気配はない。
『其方、レンを喰ったな』
「それは・・・初夜だから」
『そっちの話などしておらん!!レンの神聖力を喰ったのかと聞いておる!』
クレイオスが言うことが、ピンとこなかった俺は、無表情のまま声を荒げられるドラゴンに、器用だな、と場違いな感想を抱いていた。
「神聖力・・・?」
『なんだ?其方レンから何も聞いていないのか?』
「いや・・・レンが魔力と神聖力の、二つの力を持っていることは聞いている。だがあの夜、俺たちの間で廻ったのは、魔力の筈だ」
『其方、気持ちが良かったであろう?』
「なっ?! なにを?!」
『恥ずかしがることはない。番同士、愛を確かめ合うのだから、魔力を廻せれば快楽も深くなる故、当然だ』
確かに、この世にこれ程の快楽があったのか、と信じられないほど気持ちが良かった。
『獣人同士の交わりでも、魔力を廻せば、快楽は深くなる。特に治癒が出来る神力持ちとなら、神力による回復が伴う分、その効果は高くなる。だがレンは唯人ではない。レンの持つ力は神力ではなく、より神の力に等しい神聖力だ。その効果は絶大。其方、疲れ知らずであったろう?』
「・・・確かに、クレイオスの言うとおりだった」
『であろうな』
組んだ腕の肘を、クレイオスは反対の指で、イライラと叩いている。
「しかし、俺が流したのは魔力だぞ?」
『だから、レンの体を廻り、其方に戻るときには神聖力が混じっていた。と言っておるのだ! ただ流れに任せ、循環させておけば良いものを、其方はレンの神聖力を己に留め、魔力だけを注ぎ続けたのだ、本来、浄化や祝福、治癒に使われる神聖力を、其方はレンから根こそぎ奪ったのだ!』
「そうなのか?」
『知らなかったでは済まされんぞ。魔力とて枯渇すれば、死に至ることもあろう。神聖力も同じ事。其方は番を食い殺すところであったのだぞ?!』
「そっそんな・・・俺は・・・」
なんてことだ、本当に俺はレンを死なせるところだったのか。
これでは唯の疫病神じゃないか。
『初めての甘露で、夢中になる気持ちは分かる。しかしな、何事にも限度というものがある。・・・・其方、中毒を起こしておるぞ』
「はあ?」
中毒?
何に対しての?
「俺は、薬などやっておらんぞ?」
『この話の流れで、何故薬が出てくる!? 其方は、レンの神聖力に中毒を起こし、依存しかけておるのだ。回復薬とて、取りすぎれば、逆に体を壊すのであろう?それと同じだ』
「どうして」
『レンの事で頭がいっぱいであろう?誰にも見せたくない、触れさせるなどもっての外。部屋に閉じ込め、鎖に繋いで自分以外誰とも接触させず、独り占めしたい。そんなところか?』
「それは・・・・その通りだ。しかし、それは今に始まったことではない。レンと出会った時からずっとだ・・・・それが段々酷くなる一方・・・なのだ」
『獣人の雄として正しい執着だな。しかしな、互いに想い合い、婚約を済ませ、心を通じ合わせ婚姻してもなお、酷くなる一方というのは、依存の証だ』
「何故そんな・・・魅了の所為ではないのか?」
『魅了?何を言っておる。番持ちに魅了の効果など無いわい。精々好感を持つ程度だ。そもそも其方は、レンの虜なのだ、今更魅了もへったくれもあるか?!』
「たったしかに・・・」
『レンの体液は甘かろう?』
「甘い・・・脳が溶けるかと・・・」
『番の体液を甘いと感じるのは、雄の本能だ。其方らは、婚姻前から、口付けその他諸々で体液の交換もしておったな?体液には魔力も神力も交じっておる。普通は徐々に慣れていくものだが、レンの神聖力は極上の甘露だ。朴念仁の其方には、刺激が強すぎたと見える』
「・・・・朴念仁」
クレイオスも、ロイド様と同じことを言うのか。
違うと言いたいが・・・多分本当のことなのだろうな。
『よって、其方は暫くレンには接近禁止だ』
「嘘だろ?!」
やっと、レンの傍に居られるようになったばかりなんだぞ?
『其方、我の話を聞いていなかったのか? 今の状況だと、其方はレンの傍に居るだけで、レンの神聖力を奪うのだ。其方達は魔力の相性が良すぎる。 何も無くとも、其方たちの間には、魔力の流れる道が出来ておるのだ。そこに中毒を起こし、神聖力へ依存した其方がいると、無意識に神聖力をも奪い取る。あとは言わなくても分かるな?』
「・・・了解した」
はあ~~~~。
寄生虫にでもなった気分だ。
『ただレンに近付くな、と言われても、其方も辛かろう』
「それは、そうだな」
傍に愛しい番が居ると分かっていて、顔も見られないのは、かなりきつい。
傍に居なくともきついが、傍に居るだけで、番に害を与えてしまうのなら、離れていた方が、幾分気が楽だろう。
俺の考えを読んだのか、クレイオスの瞳が意地悪く、細められた。
『其方、明日より我の手伝いをしろ』
「手伝い?」
そう言えば、クレイオスは用があると言って、宮を留守にしていたのだったな。
「何を手伝えばいいのだ?」
『大厄災の折り、封印されていた、ちと質の悪い幻獣が、何匹か逃げ出してな?封印するか退治しなければならんのだ』
「幻獣が逃げ出した?・・・あんた達の危機管理はどうなってるんだ?」
『耳が痛いの。レンにはアウラから頼んだようなのだが、蜜月中は絶対嫌だ。と言われたそうでな。まぁ、こんな状況だ、其方の依存が解けるまでの間、我の手伝いをせい』
また厄介な事を。
我らの創世神はポンコツすぎないか?
156
あなたにおすすめの小説
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる