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愛し子と樹海の王
DQNの確率
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2人を乗せた馬車が宮の前に静かに停まった。
詰め所から荷物を運び込む騎士達で、宮の玄関口はざわざわと騒がしく、落ち着かない様子だが、気にするほどの事でもない。
何故ならば、馬車から降りた俺は、今朝宮を出た時とは正反対に、上機嫌だからだ。
番からの口付けを堪能し、その甘さを味わい尽くしたうえで、腰砕けでトロンとした瞳の番を抱き締められれば、大抵の嫌な事は忘れてしまう。
獣人の雄と言うものは、総じて単純なものなのだ。
愛しい番を部屋に連れて行き、額に口づけを落として、ドラゴン達に護衛を任せて結界を張る。
騎士達を信頼していない訳ではないが、むさ苦しい連中が、番と同じ屋根の下に居るかと思うと、手放しで安心する事も出来ない。
これは機嫌の良し悪しとは全く無関係な、雄の本能なのだから仕方が無いよな?
執務室代わりに使っている書斎に入ると、ミュラーが一抱えもある書類の束を、机の上に積み上げている最中だった。
「・・・・見なかった事にしても良いか?」
「また、そういう子供みたいな事を。誰の所為で仕事が増えたか、理解してますよね?」
「すまん」
「謝る相手が違います。レン様がいらっしゃらなかったら、本当にどうなって居た事か。閣下達の放った魔法の流れ弾を、レン様が食い止めて下さっていたから、あの程度で済んだのですよ?」
「重々理解している。ミュラーの言う通りだ」
「ご理解頂けたましたか?ご理解頂けたなら、ゴトフリーへ立たれる前に、全部処理して下さいね」
そう言って、もう一束の書類を机に乗せたミュラーは、いそいそと帰り支度をし始めた。
「おい。帰るのか?」
「帰ります。当然でしょう?今日は結婚記念日で、ザックと約束してるんですよ。本当は休みを取っていたのに、閣下のお陰で半休になってしまいました。急いで帰らないと、ザックが楽しみにしている、歌劇の開演に間に合いません」
書類の山を前に焦る俺に、ミュラーはとても良い笑顔で答えた。
「そうか・・・それはおめでとう。ザックと楽しんできてくれ」
正直。この書類の山は、俺一人ではどうにもならん。
だが、部下の結婚記念日の邪魔は出来ん。
ウキウキと書斎を出ていくミュラーを見送った俺は、ベルを鳴らして人を呼ぶと、顔を出したのはセルジュだった。
「すまんが、レンを呼んで来てくれるか?」
セルジュは山と積まれた書類に、一度視線を向けてから、一礼して部屋を出て行った。
無駄な説明をしなくていい相手、というのは得難いものだ。
ローガンは宮の管理も有り、難しいだろうが、ゴトフリーでの滞在が長くなるようなら、レンの為にセルジュだけでも、連れていくべきだろうか。
つらつらと考えながら、書類の山を捌いていると、何やら廊下の方が騒がしい。
普段宮の中は、比較的静かだ。
レンは基本的に物静かな人だし、俺も口数が多い方ではない。
宮の主がそうなら、必然的に使用人も、物静かになって行くものだ。
しかし今は、使えなくなった詰め所の代わりに、大勢の騎士達が宮へ出入りしている。
この騒ぎも、そんな騎士達が何か揉めているのだろうと、様子を伺う事にする。
傭兵程ではないが、騎士も荒事を生業とする雄の集団だ。小競り合いや揉め事は日常茶飯事。流血沙汰にさえならなければ、基本放置が俺の方針だ。
だが今回は、様子を見ている場合では無かった。
「無礼ですよ。そこをどきなさい!」
「愛し子なら、何とか出来るだろう!」
珍しく声を荒げたセルジュに続き、聞き覚えの無い雄の声が響いて来たのだ。
山積みの書類をなぎ倒し、机を飛び越えた俺は、廊下に飛び出した。
するとそこには、廊下を塞ぐ騎士達と、レンを背中に庇う、セルジュと二人のドラゴンが見えた。
「なんの騒ぎだ!」
「あ"?・・あ・・閣・・・下・・」
「なんでここに」
俺の顔を見て、顔色を無くしたのは、アーノルドとミュラーから "問題あり" と報告のあった5人だった。
「ここは俺の家だ。いて当然だろう!お前達こそ俺の家で何をしている!?」
「え・・・いや・・・あの」
「レン。こっちに来なさい」
廊下を塞いでいた5人を、クオンとノワールが乱暴に押しのけ、出来た隙間から前に出た、レンの手首を掴んで引き寄せた。
「セルジュ!なにがあった?!」
「閣下のご指示に従い、レン様をお迎えに上がったのですが。待ち伏せをしていたこの方達が、レン様にリアン様との、面会の場を設けろ、とおっしゃったのです」
「リアン?」
「はい。ですがレン様は正式な謁見の申請を出す様に、とお断りになられました」
「当然だ!皇太子の婚約者候補と面会したければ、正規の手順が必要だ」
「ですがこの方たちは、納得されなかったようで。将校以上の方達のみ、入る事を許された、この通路までレン様を追って来られ、道を塞いだ上、事もあろうにリアン様との面会を取り付けろ!とレン様を脅迫なさったのです」
「脅迫だと?」
俺の番に向かって?
帝国の至宝をなんだと思っている?
たかが皇帝の側近風情が?
神の恩寵に向かって、脅迫だと?
こいつらは、俺達の手合わせで、レンに命を救われたのだと、理解していないのか?
「どういう積りだ」
地を這う声に5人は震え上がり、意味をなさない声を発するばかりだ。
「クオン、ノワール。こいつらを縛り上げて、玄関前に吊るして置け。セルジュ!お前は第一のバルドとエルギ、こいつらの家門の主を呼び出せ!」
「承りました」
「その・・・閣下?」
「父上を呼ぶのですか?」
「お前達は、何か勘違いをしているのではないか?お前達は第一の入団試験に落ちた。ただの見習いだ!この宮への立ち入りも、詰め所を建て直すまで、騎士達に臨時で解放したにすぎん。お前達は俺の客ではないし、宮の中を勝手に彷徨く許可など、与えておらんぞ!!」
「ヒッ!!」
「もっもも申し訳ございません!!」
「閣下、お怒りを鎮めていただけませんか?」
何をヘラヘラと甘えた事を!
「人がましい口を利くな! 知れ者が!! レンの位階は公爵だ! だが、その立場は皇帝の上だぞ! お前達の様に爵位も無い有象無象が、話しかけて良い存在ではない!!」
「俺にそんな口を、利いて良いのか?」
はあ?
なんだコイツは?
・・・・あぁ。コイツがビーンの息子か。
「お前こそ。喧嘩を売る相手を間違えたな。お前達の所為で、家門が潰れる様をよく見るがいい。クオン、こいつの戯言に付き合っていたら、レンの耳が穢れる。さっさと吊るしてこい!」
「おい!! 俺はビーン伯爵家の!」
「煩い!!」
不遜な態度を取り続ける、ジャクソン・ビーンの胸倉を掴み、仲間の4人に投げ付けた。
「ギャッ!!」
「うわぁ!」
無様に絡まり合い、倒れ込んだ5人を睥睨し、鼻で笑って見せてやった。
「ふん! ノワール、クオン、この恥知らずな田舎者を連れて行け」
「は~い!!」
「一番高いところに、つるしてくるね~」
クオンは生意気なビーンの襟を掴み立ち上がらせ、空いている手で、もう一人を掴んだ。
ノワールも両手に一人ずつ掴んで立ち上がらせ、残った一人をどうしようか、と首を傾げている。
俺もこの二人が、この後どうするのかを見守っていると、クオンは二パッと笑い、魔法を使い、宙に浮かせて連れていくことにした様だ。
ギャースカ騒ぐビーンに、クオンは蹴りを入れ。
天井ぎりぎりに浮かんだ一人は、頭や体が天井にぶつかるらしく、時々 ”ギャン!” と悲鳴をあげながら、玄関ホールの方向へ消えていった。
「はあぁ。アーノルドとミュラーから問題あり。とは聞いていたが、これ程とは」
「お疲れ様。助けてくれてありがとう」
「気付くのが遅れてすまなかった。大丈夫だったか?」
問題ないと答えた番だが、その顔は曇ったままだ。
傍に控えていたセルジュに茶を頼み、レンを書斎に連れて行った。
「ねえアレクさん。貴族の息子さんって、DQNの確率高すぎない?」
うんざりとした質問だったが、ちょっと意味が分からない。
「え? ど? えっ?」
「低能・軽率・非常識・粗暴、が揃い踏みの迷惑な人」
「そういう意味か・・・そんな事はないぞ。第1第2の騎士は、ほぼ貴族家の出身だが、みんな真面だろう?」
「そうですよねぇ・・・私の引きが悪いだけなのかしら」
呟いたレンは、俺がぶちまけた書類に目を留めた。
「・・・取り敢えず、床の書類を片しましょうか」
「す・・・すまん」
苦笑を浮かべるレンと二人、散らばった書類をかき集め、俺が呼び出した全員が揃うまで、黙々と決済に追われたのだった。
詰め所から荷物を運び込む騎士達で、宮の玄関口はざわざわと騒がしく、落ち着かない様子だが、気にするほどの事でもない。
何故ならば、馬車から降りた俺は、今朝宮を出た時とは正反対に、上機嫌だからだ。
番からの口付けを堪能し、その甘さを味わい尽くしたうえで、腰砕けでトロンとした瞳の番を抱き締められれば、大抵の嫌な事は忘れてしまう。
獣人の雄と言うものは、総じて単純なものなのだ。
愛しい番を部屋に連れて行き、額に口づけを落として、ドラゴン達に護衛を任せて結界を張る。
騎士達を信頼していない訳ではないが、むさ苦しい連中が、番と同じ屋根の下に居るかと思うと、手放しで安心する事も出来ない。
これは機嫌の良し悪しとは全く無関係な、雄の本能なのだから仕方が無いよな?
執務室代わりに使っている書斎に入ると、ミュラーが一抱えもある書類の束を、机の上に積み上げている最中だった。
「・・・・見なかった事にしても良いか?」
「また、そういう子供みたいな事を。誰の所為で仕事が増えたか、理解してますよね?」
「すまん」
「謝る相手が違います。レン様がいらっしゃらなかったら、本当にどうなって居た事か。閣下達の放った魔法の流れ弾を、レン様が食い止めて下さっていたから、あの程度で済んだのですよ?」
「重々理解している。ミュラーの言う通りだ」
「ご理解頂けたましたか?ご理解頂けたなら、ゴトフリーへ立たれる前に、全部処理して下さいね」
そう言って、もう一束の書類を机に乗せたミュラーは、いそいそと帰り支度をし始めた。
「おい。帰るのか?」
「帰ります。当然でしょう?今日は結婚記念日で、ザックと約束してるんですよ。本当は休みを取っていたのに、閣下のお陰で半休になってしまいました。急いで帰らないと、ザックが楽しみにしている、歌劇の開演に間に合いません」
書類の山を前に焦る俺に、ミュラーはとても良い笑顔で答えた。
「そうか・・・それはおめでとう。ザックと楽しんできてくれ」
正直。この書類の山は、俺一人ではどうにもならん。
だが、部下の結婚記念日の邪魔は出来ん。
ウキウキと書斎を出ていくミュラーを見送った俺は、ベルを鳴らして人を呼ぶと、顔を出したのはセルジュだった。
「すまんが、レンを呼んで来てくれるか?」
セルジュは山と積まれた書類に、一度視線を向けてから、一礼して部屋を出て行った。
無駄な説明をしなくていい相手、というのは得難いものだ。
ローガンは宮の管理も有り、難しいだろうが、ゴトフリーでの滞在が長くなるようなら、レンの為にセルジュだけでも、連れていくべきだろうか。
つらつらと考えながら、書類の山を捌いていると、何やら廊下の方が騒がしい。
普段宮の中は、比較的静かだ。
レンは基本的に物静かな人だし、俺も口数が多い方ではない。
宮の主がそうなら、必然的に使用人も、物静かになって行くものだ。
しかし今は、使えなくなった詰め所の代わりに、大勢の騎士達が宮へ出入りしている。
この騒ぎも、そんな騎士達が何か揉めているのだろうと、様子を伺う事にする。
傭兵程ではないが、騎士も荒事を生業とする雄の集団だ。小競り合いや揉め事は日常茶飯事。流血沙汰にさえならなければ、基本放置が俺の方針だ。
だが今回は、様子を見ている場合では無かった。
「無礼ですよ。そこをどきなさい!」
「愛し子なら、何とか出来るだろう!」
珍しく声を荒げたセルジュに続き、聞き覚えの無い雄の声が響いて来たのだ。
山積みの書類をなぎ倒し、机を飛び越えた俺は、廊下に飛び出した。
するとそこには、廊下を塞ぐ騎士達と、レンを背中に庇う、セルジュと二人のドラゴンが見えた。
「なんの騒ぎだ!」
「あ"?・・あ・・閣・・・下・・」
「なんでここに」
俺の顔を見て、顔色を無くしたのは、アーノルドとミュラーから "問題あり" と報告のあった5人だった。
「ここは俺の家だ。いて当然だろう!お前達こそ俺の家で何をしている!?」
「え・・・いや・・・あの」
「レン。こっちに来なさい」
廊下を塞いでいた5人を、クオンとノワールが乱暴に押しのけ、出来た隙間から前に出た、レンの手首を掴んで引き寄せた。
「セルジュ!なにがあった?!」
「閣下のご指示に従い、レン様をお迎えに上がったのですが。待ち伏せをしていたこの方達が、レン様にリアン様との、面会の場を設けろ、とおっしゃったのです」
「リアン?」
「はい。ですがレン様は正式な謁見の申請を出す様に、とお断りになられました」
「当然だ!皇太子の婚約者候補と面会したければ、正規の手順が必要だ」
「ですがこの方たちは、納得されなかったようで。将校以上の方達のみ、入る事を許された、この通路までレン様を追って来られ、道を塞いだ上、事もあろうにリアン様との面会を取り付けろ!とレン様を脅迫なさったのです」
「脅迫だと?」
俺の番に向かって?
帝国の至宝をなんだと思っている?
たかが皇帝の側近風情が?
神の恩寵に向かって、脅迫だと?
こいつらは、俺達の手合わせで、レンに命を救われたのだと、理解していないのか?
「どういう積りだ」
地を這う声に5人は震え上がり、意味をなさない声を発するばかりだ。
「クオン、ノワール。こいつらを縛り上げて、玄関前に吊るして置け。セルジュ!お前は第一のバルドとエルギ、こいつらの家門の主を呼び出せ!」
「承りました」
「その・・・閣下?」
「父上を呼ぶのですか?」
「お前達は、何か勘違いをしているのではないか?お前達は第一の入団試験に落ちた。ただの見習いだ!この宮への立ち入りも、詰め所を建て直すまで、騎士達に臨時で解放したにすぎん。お前達は俺の客ではないし、宮の中を勝手に彷徨く許可など、与えておらんぞ!!」
「ヒッ!!」
「もっもも申し訳ございません!!」
「閣下、お怒りを鎮めていただけませんか?」
何をヘラヘラと甘えた事を!
「人がましい口を利くな! 知れ者が!! レンの位階は公爵だ! だが、その立場は皇帝の上だぞ! お前達の様に爵位も無い有象無象が、話しかけて良い存在ではない!!」
「俺にそんな口を、利いて良いのか?」
はあ?
なんだコイツは?
・・・・あぁ。コイツがビーンの息子か。
「お前こそ。喧嘩を売る相手を間違えたな。お前達の所為で、家門が潰れる様をよく見るがいい。クオン、こいつの戯言に付き合っていたら、レンの耳が穢れる。さっさと吊るしてこい!」
「おい!! 俺はビーン伯爵家の!」
「煩い!!」
不遜な態度を取り続ける、ジャクソン・ビーンの胸倉を掴み、仲間の4人に投げ付けた。
「ギャッ!!」
「うわぁ!」
無様に絡まり合い、倒れ込んだ5人を睥睨し、鼻で笑って見せてやった。
「ふん! ノワール、クオン、この恥知らずな田舎者を連れて行け」
「は~い!!」
「一番高いところに、つるしてくるね~」
クオンは生意気なビーンの襟を掴み立ち上がらせ、空いている手で、もう一人を掴んだ。
ノワールも両手に一人ずつ掴んで立ち上がらせ、残った一人をどうしようか、と首を傾げている。
俺もこの二人が、この後どうするのかを見守っていると、クオンは二パッと笑い、魔法を使い、宙に浮かせて連れていくことにした様だ。
ギャースカ騒ぐビーンに、クオンは蹴りを入れ。
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「はあぁ。アーノルドとミュラーから問題あり。とは聞いていたが、これ程とは」
「お疲れ様。助けてくれてありがとう」
「気付くのが遅れてすまなかった。大丈夫だったか?」
問題ないと答えた番だが、その顔は曇ったままだ。
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「え? ど? えっ?」
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「そういう意味か・・・そんな事はないぞ。第1第2の騎士は、ほぼ貴族家の出身だが、みんな真面だろう?」
「そうですよねぇ・・・私の引きが悪いだけなのかしら」
呟いたレンは、俺がぶちまけた書類に目を留めた。
「・・・取り敢えず、床の書類を片しましょうか」
「す・・・すまん」
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