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愛し子と樹海の王
見栄とはったり
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side・アレク
「もう終わり・・?」
カルの対戦相手の最後の一人が、空を舞い翼を開く間もなく、地面に落下した。
「ほらな? 参考にならんだろ? クレイオスはもっとだぞ?」
「閣下はクレイオス様とも、手合わせをされたことが有るのですか?」
「クレイオスとか?」
俺も命は惜しい。
触らぬ神に祟り無し、と言うだろう?
「俺はクレイオスが、幻獣や幻獣を釣るための、餌の魔獣を狩るのを見ていただけだが、あいつは次元が違い過ぎる」
「次元ですか?」
「カルでも、ああなんだぞ?ドラゴンという存在は、歩き回る自然そのものだ、と思えばいい。穏やかであれば恩恵を。怒り狂えば災害を齎す」
「閣下の強さも、災害級ですよね?」
エーグルの間が、探る様に俺を見つめている。
そんな目で見られても、何かを隠したりして居ないのだがな。
「あのなエーグル。何か勘違いをしている様だが、俺は狙って災害を起こした事等ない。あくまでも戦闘の二次被害なんだぞ?」
「はあ・・・・狙ってやったら、犯罪ですからね」
真面目な顔で、犯罪とか言うなよ。
「俺はわざと山を吹き飛ばしたり、湖を干上がらせたりしたことは無いが。そこに俺の意思は確かにあった」
「ワザとではないのに、山を吹き飛ばす意思があった? それは矛盾が」
「その通り矛盾だ。いいか?俺は山を吹き飛ばす気はなかった。だが魔法を放つ意思はあった。山を吹き飛ばす意図は無くとも、敵に攻撃を加える意思はあった、という事だな」
「ああ。そういう事ですか」
「だがクレイオスやカルは違う。攻撃する気も無く、羽ばたきで一つで、嵐を引き起こしてしまう事もあるそうだ」
「なるほどぉ。ドラゴンは存在自体が、自然災害をひきおこすと・・・」
「そういう事だな。まぁ見ればわかる。クレイオスは、昨日から機嫌がすこぶる悪い。この立ち合いも、どうなるか分からん。結界は張った方がいいぞ?」
「わ・・・分かりました」
エーグルの顔が引き攣って居いる。
少し脅しすぎたかもしれん。
しかしエーグルは、ロロシュと違い、どんな話しでも素直に聞いてくれるから、ついつい話過ぎてしまう。
「マーク! 魔法契約書は?」
「ロロシュが保管しています」
「けりが着いたら、イプシロンを回収しろ。どんな状態でも構わん。一刻も早く契約書にサインさせるのだ」
「承知しました」
なんて事の無い指示と、それを受けた返事。
この時はまだ、俺達まで被害を受けるとは想像もしていなかった。
素に戻ったクレイオスの恐ろしさを、俺は甘く見ていたのだ。
すると、ふいに辺りが暗くなり、冷たい風が吹き始めた。
ザワザワと森の木々が枝を揺らし。上空を高速で移動する、ドラゴンの飛来を知らせている。
「クレイオスは、かなり機嫌が悪いらしい。巻き添えを食らわんように備えろ」
備えた処で、クレイオスがその気になれば、俺達など乾いた木の葉の如く、踏み砕かれて終いなのだがな。
そうこうする内に、轟々と風がうねり。
結界を張った俺達の後ろから、生木が裂ける悲鳴が聞こえて来た。
レンが台風と呼ぶ、秋の嵐よりも猛烈な風が、結界の外を吹き荒れている。
「こっこれは・・・」
上擦った声を上げたエーグルが、不安そうに空を見上げている。
「おいおい。機嫌が悪い処じゃねぇんじゃねぇか?」
「機嫌の良し悪しで ”これ” ですか?」
「だから、言っただろう? ドラゴンは存在自体が災害の元になるのだと」
俺の言葉の意味を、理解出来たのだろう。
エーグルがごくりと喉を鳴らした。
その直後、猛烈な風が吹き荒れ、暴風に引き千切られた大木が木の葉の如く、空へ舞い上がった。
やがて風が止み、巻き上げられた砂漠の砂に遮られた視界が落ち着くと、そこには人型を取った、創世のドラゴンが、悠然と立っていた。
このドラゴンの派手な登場に、虚を突かれたドラゴニュート達は、呆然と砂漠に立つクレイオスを見つめている。
いち早く我を取り戻したイプシロンが、”しっかりしろ” と同胞に声を掛けている。
「イプシロン。本当にやるのか?」
どれだけ手を抜いたとしても、今のクレイオス相手に、無事で済むとは思えない。
此処で降参したとしても、誰も咎めたりはしないだろう。
だが、イプシロンは、縦に長い瞳孔を光らせ、大きな口をガパリと開いた。
「我等はヨナスに創られたホムンクルスだ。魔素さえあれば、食する必要も無く、子を生す事も無い。ただ滅びを待つだけの存在だ。それでも、"世界を蹂躙した" とういう記憶だけを抱き、何も為さぬまま、消えていくというのは、味気ないものだ」
「そうか」
彼等は、戦の生物兵器として創り出され、戦場を駆け抜けた後は、この場所で、何万年もの間、隠遁生活を続けて来た。
創造主であるヨナスと、供に暮らしたかった、と語る、この異形の戦士達が、ヨナスに対し抱いた思いは。
親を求める子供のそれだったのか、それとも創造主に対する畏敬の念か・・・。
もう叶わない願いの理由を問うのは、いかにも野暮な気がして、俺は口を噤むことしか出来なかった。
同胞に向き直ったイプシロンは、雄叫びを上げ砂漠へ走り出した。
神話の主人公。
創世のドラゴンに走り寄ったイプシロンが、口上を述べようと口を開いたが、クレイオスは時間の無駄だと知り捨て、イプシロンの口を塞いでしまった。
「まるで別人の様ですね」
『そう?元々クレイオスはこうだったよ?』
今まで俺達に見せていた、年寄臭く飄々とした態度は、全てこのドラゴンの演技だったのか・・・・。
猫被りも甚だしい。
そうまでして、レンに気に入られたかったのか?
いや。
それだけではないな。
プライドの高いこのドラゴンは認めんだろうが、自らの石化や、レンに与えられた苦行の数々。アウラの苦悩と、ヴァラクの呪い。
その全てに対する怒りを抑え込み、大神とやらの制約を守る為、必要だった・・・。
大した精神力だが、爺さんっぽい振る舞いで、レンが懐いた事は、俺が思うよりも嬉しかったのかも知れん。
そのクレイオスだが、苛立ちを隠そうともせず、イプシロン達に、”さっさと掛かって来い” と命じているが、どうやらドラゴニュート達は、攻めあぐねて居る様だ。
まぁ、こんな物騒な気配を垂れ流すドラゴンに ”それじゃあ遠慮なく” 等と気軽に突っ込んで行ける奴などいない。
二の足を踏んで当然だ。
「あぁ~。あれヤバくねぇか?」
『拙いね。あれじゃあ余計に怒らせるだけだ』
「やっぱそう思う?」
『う~ん。みんな結界を張ったまま、私の後ろに下がってて』
カルの忠告を受け、マーク達3人は後ろに下がり、俺は気の良い龍の隣に立った。
『良いのかい?』
「番の父親に、無様な姿は見せられん」
『ははッ!見栄を張るのも大変だ』
「強者を義父に持つ者に、見栄とハッタリは必要だろ?」
『一概には言えないと思うけどね。魔族とは随分違うみたいだ』
一緒にされても困るのだが?
剣の柄に手を掛けたまま、砂の海で対峙する者達を見守っていると、ドラゴニュートの一人、昨日俺達に敵意を向けて来た人物が、クレイオスに何かを言ったようだ。
『嗚呼っ!! クレイオス駄目だっ!!」
カルの叫びと同時に、クレイオスの存在感とでも言うのか、創世のドラゴンの気配が増大した。
魔力や威嚇とも違う。
敢えて言うなら、純粋な原始の力。
それが濁流となって周囲を飲み込んだ。
「グッガッ!! グウウゥ・・・」
『しょうがないなぁ。やり過ぎだよ』
カルは飄々と受け止めているが、マーク達3人は膝をつき、苦し気に肩で息をしている。
クレイオスを取り囲んだドラゴニュート達も、バタバタと倒れ砂に埋もれていく。
かく言う俺も、胸が詰まり息も出来ない。
暴力的な力に、今にも押し潰されてしまいそうだ。
ギリギリと歯を食いしばり、膝を折るまいと辛うじて堪えてはいるが、騎士服の中は、流れ落ちる冷や汗で、びっしょりと濡れそぼっている。
本当に、見栄なんて張るものでは無い。
この力は一体何なのだ?
絶対的な強者を前に、恐れ戦く子供になった気分だ。
覆しようのない力の差。
生物としての存在の在り方の格差。
嗚呼。これは本能だ。
俺の獣の本能が、クレイオスと言うドラゴンに恐怖を感じ、畏怖に平伏したのだ。
『本当に大人気ないったら・・・大丈夫かい?』
「な・・・なん・・とか」
『そう? でも君達はまだ、クレイオスに近付かない方が良いだろう。ほら?契約書を頂戴? サインさせて来るよ』
ロロシュの震える指から、羊皮紙を抜き取り、カルは砂漠へ抜かった。
その後姿を、眼で追う事しか出来ない自分に腹が立つ。
砂漠の中央に立つクレイオスが、イプシロンの頬を張り飛ばしているのが見えた。
あんな事をして、意識を取り戻せるのか?
目覚めた瞬間、また気を失ってしまいそうだが・・・・。
「もう終わり・・?」
カルの対戦相手の最後の一人が、空を舞い翼を開く間もなく、地面に落下した。
「ほらな? 参考にならんだろ? クレイオスはもっとだぞ?」
「閣下はクレイオス様とも、手合わせをされたことが有るのですか?」
「クレイオスとか?」
俺も命は惜しい。
触らぬ神に祟り無し、と言うだろう?
「俺はクレイオスが、幻獣や幻獣を釣るための、餌の魔獣を狩るのを見ていただけだが、あいつは次元が違い過ぎる」
「次元ですか?」
「カルでも、ああなんだぞ?ドラゴンという存在は、歩き回る自然そのものだ、と思えばいい。穏やかであれば恩恵を。怒り狂えば災害を齎す」
「閣下の強さも、災害級ですよね?」
エーグルの間が、探る様に俺を見つめている。
そんな目で見られても、何かを隠したりして居ないのだがな。
「あのなエーグル。何か勘違いをしている様だが、俺は狙って災害を起こした事等ない。あくまでも戦闘の二次被害なんだぞ?」
「はあ・・・・狙ってやったら、犯罪ですからね」
真面目な顔で、犯罪とか言うなよ。
「俺はわざと山を吹き飛ばしたり、湖を干上がらせたりしたことは無いが。そこに俺の意思は確かにあった」
「ワザとではないのに、山を吹き飛ばす意思があった? それは矛盾が」
「その通り矛盾だ。いいか?俺は山を吹き飛ばす気はなかった。だが魔法を放つ意思はあった。山を吹き飛ばす意図は無くとも、敵に攻撃を加える意思はあった、という事だな」
「ああ。そういう事ですか」
「だがクレイオスやカルは違う。攻撃する気も無く、羽ばたきで一つで、嵐を引き起こしてしまう事もあるそうだ」
「なるほどぉ。ドラゴンは存在自体が、自然災害をひきおこすと・・・」
「そういう事だな。まぁ見ればわかる。クレイオスは、昨日から機嫌がすこぶる悪い。この立ち合いも、どうなるか分からん。結界は張った方がいいぞ?」
「わ・・・分かりました」
エーグルの顔が引き攣って居いる。
少し脅しすぎたかもしれん。
しかしエーグルは、ロロシュと違い、どんな話しでも素直に聞いてくれるから、ついつい話過ぎてしまう。
「マーク! 魔法契約書は?」
「ロロシュが保管しています」
「けりが着いたら、イプシロンを回収しろ。どんな状態でも構わん。一刻も早く契約書にサインさせるのだ」
「承知しました」
なんて事の無い指示と、それを受けた返事。
この時はまだ、俺達まで被害を受けるとは想像もしていなかった。
素に戻ったクレイオスの恐ろしさを、俺は甘く見ていたのだ。
すると、ふいに辺りが暗くなり、冷たい風が吹き始めた。
ザワザワと森の木々が枝を揺らし。上空を高速で移動する、ドラゴンの飛来を知らせている。
「クレイオスは、かなり機嫌が悪いらしい。巻き添えを食らわんように備えろ」
備えた処で、クレイオスがその気になれば、俺達など乾いた木の葉の如く、踏み砕かれて終いなのだがな。
そうこうする内に、轟々と風がうねり。
結界を張った俺達の後ろから、生木が裂ける悲鳴が聞こえて来た。
レンが台風と呼ぶ、秋の嵐よりも猛烈な風が、結界の外を吹き荒れている。
「こっこれは・・・」
上擦った声を上げたエーグルが、不安そうに空を見上げている。
「おいおい。機嫌が悪い処じゃねぇんじゃねぇか?」
「機嫌の良し悪しで ”これ” ですか?」
「だから、言っただろう? ドラゴンは存在自体が災害の元になるのだと」
俺の言葉の意味を、理解出来たのだろう。
エーグルがごくりと喉を鳴らした。
その直後、猛烈な風が吹き荒れ、暴風に引き千切られた大木が木の葉の如く、空へ舞い上がった。
やがて風が止み、巻き上げられた砂漠の砂に遮られた視界が落ち着くと、そこには人型を取った、創世のドラゴンが、悠然と立っていた。
このドラゴンの派手な登場に、虚を突かれたドラゴニュート達は、呆然と砂漠に立つクレイオスを見つめている。
いち早く我を取り戻したイプシロンが、”しっかりしろ” と同胞に声を掛けている。
「イプシロン。本当にやるのか?」
どれだけ手を抜いたとしても、今のクレイオス相手に、無事で済むとは思えない。
此処で降参したとしても、誰も咎めたりはしないだろう。
だが、イプシロンは、縦に長い瞳孔を光らせ、大きな口をガパリと開いた。
「我等はヨナスに創られたホムンクルスだ。魔素さえあれば、食する必要も無く、子を生す事も無い。ただ滅びを待つだけの存在だ。それでも、"世界を蹂躙した" とういう記憶だけを抱き、何も為さぬまま、消えていくというのは、味気ないものだ」
「そうか」
彼等は、戦の生物兵器として創り出され、戦場を駆け抜けた後は、この場所で、何万年もの間、隠遁生活を続けて来た。
創造主であるヨナスと、供に暮らしたかった、と語る、この異形の戦士達が、ヨナスに対し抱いた思いは。
親を求める子供のそれだったのか、それとも創造主に対する畏敬の念か・・・。
もう叶わない願いの理由を問うのは、いかにも野暮な気がして、俺は口を噤むことしか出来なかった。
同胞に向き直ったイプシロンは、雄叫びを上げ砂漠へ走り出した。
神話の主人公。
創世のドラゴンに走り寄ったイプシロンが、口上を述べようと口を開いたが、クレイオスは時間の無駄だと知り捨て、イプシロンの口を塞いでしまった。
「まるで別人の様ですね」
『そう?元々クレイオスはこうだったよ?』
今まで俺達に見せていた、年寄臭く飄々とした態度は、全てこのドラゴンの演技だったのか・・・・。
猫被りも甚だしい。
そうまでして、レンに気に入られたかったのか?
いや。
それだけではないな。
プライドの高いこのドラゴンは認めんだろうが、自らの石化や、レンに与えられた苦行の数々。アウラの苦悩と、ヴァラクの呪い。
その全てに対する怒りを抑え込み、大神とやらの制約を守る為、必要だった・・・。
大した精神力だが、爺さんっぽい振る舞いで、レンが懐いた事は、俺が思うよりも嬉しかったのかも知れん。
そのクレイオスだが、苛立ちを隠そうともせず、イプシロン達に、”さっさと掛かって来い” と命じているが、どうやらドラゴニュート達は、攻めあぐねて居る様だ。
まぁ、こんな物騒な気配を垂れ流すドラゴンに ”それじゃあ遠慮なく” 等と気軽に突っ込んで行ける奴などいない。
二の足を踏んで当然だ。
「あぁ~。あれヤバくねぇか?」
『拙いね。あれじゃあ余計に怒らせるだけだ』
「やっぱそう思う?」
『う~ん。みんな結界を張ったまま、私の後ろに下がってて』
カルの忠告を受け、マーク達3人は後ろに下がり、俺は気の良い龍の隣に立った。
『良いのかい?』
「番の父親に、無様な姿は見せられん」
『ははッ!見栄を張るのも大変だ』
「強者を義父に持つ者に、見栄とハッタリは必要だろ?」
『一概には言えないと思うけどね。魔族とは随分違うみたいだ』
一緒にされても困るのだが?
剣の柄に手を掛けたまま、砂の海で対峙する者達を見守っていると、ドラゴニュートの一人、昨日俺達に敵意を向けて来た人物が、クレイオスに何かを言ったようだ。
『嗚呼っ!! クレイオス駄目だっ!!」
カルの叫びと同時に、クレイオスの存在感とでも言うのか、創世のドラゴンの気配が増大した。
魔力や威嚇とも違う。
敢えて言うなら、純粋な原始の力。
それが濁流となって周囲を飲み込んだ。
「グッガッ!! グウウゥ・・・」
『しょうがないなぁ。やり過ぎだよ』
カルは飄々と受け止めているが、マーク達3人は膝をつき、苦し気に肩で息をしている。
クレイオスを取り囲んだドラゴニュート達も、バタバタと倒れ砂に埋もれていく。
かく言う俺も、胸が詰まり息も出来ない。
暴力的な力に、今にも押し潰されてしまいそうだ。
ギリギリと歯を食いしばり、膝を折るまいと辛うじて堪えてはいるが、騎士服の中は、流れ落ちる冷や汗で、びっしょりと濡れそぼっている。
本当に、見栄なんて張るものでは無い。
この力は一体何なのだ?
絶対的な強者を前に、恐れ戦く子供になった気分だ。
覆しようのない力の差。
生物としての存在の在り方の格差。
嗚呼。これは本能だ。
俺の獣の本能が、クレイオスと言うドラゴンに恐怖を感じ、畏怖に平伏したのだ。
『本当に大人気ないったら・・・大丈夫かい?』
「な・・・なん・・とか」
『そう? でも君達はまだ、クレイオスに近付かない方が良いだろう。ほら?契約書を頂戴? サインさせて来るよ』
ロロシュの震える指から、羊皮紙を抜き取り、カルは砂漠へ抜かった。
その後姿を、眼で追う事しか出来ない自分に腹が立つ。
砂漠の中央に立つクレイオスが、イプシロンの頬を張り飛ばしているのが見えた。
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