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愛し子と樹海の王
ウジュカの秘宝
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「4年も前からですか?」
「まったく降らないのか?」
「いえ。申し訳程度に降る事はございますが、大地を潤すには足りませんな」
ヨーナムの淡々とした声に俺とレンは、顔を見交わした。
「飲み水は? どうしているの?」
「幸い湧き水の出る泉が、各所にございます。今の所水量が減ったと言う話は耳にして居りませんので、有難い事に水源が、全く別の所にあるようですな」
「だが4年も、まともに雨が降らなければ、他の水源には影響が出ているのだろう?農耕や畜産には、打撃が大きかったのではないか?」
「そうですな。打撃処の話ではありませんな。これ以上雨が降らねば、今ある泉も枯れてしまうやもしれません。そうなれば、公国は終わりです」
自然を前にして人の知恵や力など無力だ。
「完璧な干ばつによる飢饉じゃないですか。何故もっと早く、助けを求めなかったの?」
「そうですな。小さな泉ですが、飲み水は確保できて居りましたし、初めの2年は公家の備蓄で賄うことが出来たのです」
「3年目で備蓄が尽きたか?」
俺の問いに、ヨーナムはゆるゆると首を振った。
「何事も無ければ、豊作は望めなくとも、あと1年、上手くやれば2年は耐えられたはずです」
「ふむ。では何が有った」
「盗賊で御座います」と、ヨーナムは苦々しく吐き捨てた。
「貴国には、盗賊がはびこっているのか?」
「・・・我が公国は、本当に小さな国でございます。帝国と比べれば面積も、人口も比べ物にならない程少ない。それでも手癖の悪い輩や、素行の悪い者は一定数居るものです」
「まあ、そうだろうな」
「ですが、誰と誰が喧嘩をした。誰それが今度伴侶を迎えるらしい。そんな噂がアッと言う間に、知れ渡ってしまうような国ですので、盗賊団などの胡乱な集団が居れば、あっという間に、国中が知る処になるのです」
要するに、国民が悪さをすれば、須らく人の知るところになる、そんな国で、盗賊団を結成するような愚か者は居ない、と言いたいわけだな?
「では、外部から入り込んだと?」
「この盗賊団は、仕事に慣れている様に見受けられ、今回の干ばつで食い詰めた結果、止むを得ず盗賊に身を落とした、と言うより。長い事盗賊として研鑽を積んでいるようでした」
「捕まえたのか?」
「ははは・・・逃げられました」
だろうな。
捕縛出来ていたら、奪われた物資もある程度は取り戻せたはずだ。
野暮な事を聞いてしまった。
「前にもお話しましたが、公国には武力らしい武力がございません。精々獣人を中心とした、自警団や、警備隊が有る程度なのです」
「うむ・・・」
「そんな訳で、この盗賊団は、国中を荒し回り、農民がやっとの事で育てた、麦は燃やされて、種籾も残っていません。備蓄の食料も幼い子供達も、何もかもを奪われてしまいました」
「子供が攫われたのか? 獣人の子だけか?」
「どちらもです。見目の良い子が連れていかれてしまいました」
唇を噛むヨーナムは、痛みを堪えている様にも見えた。
「うむ・・・」
「ゴトフリーの、獣人狩りみたいですね?」
やはりレンもそう思うのか。
「外の方々は、直ぐにゴトフリーを疑う事が出来るのですね・・・。我々は、一国が他国を貶め、こうも大ぴらに盗みを働くなど、在り得ないと思って居りました。本当に世間知らずな田舎者で御座いました」
ガクリと肩を落としたヨーナムは、余計な考えを振り捨てる様に、シミの浮いた手で。頬をゴシゴシと擦っていた。
「皺首を晒して何を言うか、と思われるかも知れませんが、本当に我等は世間知らずだったのです。竜神様の加護により守られて居る事に慣れ過ぎて、自らを守る事を忘れてしまった、愚かものなのです」
「何もそこまで、卑下しなくとも」
「いいえ、事実なのです」
俯いたまま話すヨーナムは、とても悲しそうで、レンも思わず、っといった風情で老いた肩を撫でている。
「愛し子様はお優しい方ですなぁ。私めの様な、小汚いジジイにもお気遣い下さるとは」
と、目に涙を浮かべている。
「盗賊の襲来だけではなさそうだな。なにが有った?」
「・・・・先程、我が公国では龍神信仰が盛んだとお話いたしましたな?」
「あぁ、聞いたがそれがどうした?」
「公国には10年に一度だけ開かれる祠が有りましてな。この祠には龍神様に関わる大切なものが保管されて居りました」
「おりました? 過去形なの?」
「はい。今は行方が分からないのです。大公殿下は盗賊騒ぎが起こってすぐに、この祠を確認に行かれました。祠は鍵を掛け、魔晶石を使った結界も幾重にも張って御座いました。しかし、公国の秘宝は何者かによって盗まれた後だったのです」
「祠に結界まで張ってあったのに、破られたことに誰も気付かなかったのか?」
「お恥ずかしながら。相手の腕の方が何段も上で御座いました。それどころか、全てはこの秘宝が盗まれた事が、発端だったのでございます。」
「どういうことだ?」
ヨーナムの言葉に俺とレンは、首を傾げた。
「祠はもう何年も前に、暴かれて居たのでございます」
「何年も?です・・・か?じゃあ・・・干ばつも秘宝が盗まれた所為?」
「流石のご慧眼ですな。何者かが祠を暴き、結界を張る為の魔晶石を利用して、認識疎外の魔法を掛けていたので御座います。それを私達は何も気づかぬまま、3年もの時間が経ってしまいました、龍神様の罰が当たるのも、当然でありましょう」
「なるほどな・・・・大公殿下はその秘宝と、誘拐された子供を盾に脅され、幼い公子を、ゴトフリーへ差し出す羽目になったという事か」
「仰せの通りでございます」
「脅して来たのは王か?神官か?」
「王配と教皇の連名で、手紙が届いて居りましたな」
これは困った。
何方も虹の橋を渡らせてしまったぞ。
いや・・・キャプロス侯爵なら、まだ王配を生かしているかもしれな。
それと、当たり前の様に神官が絡んでくるのは気に入らん。
「ふむ・・・・しかし、宝物を奪われただけで、雨が降らなくなるなど、俄かには信じられんな」
「そう? 私の故郷では龍神様って、雨とか川を司る神様だったの。だから私は納得って感じ」
「そうなのか?」
「うん。ねぇヨーナムさん。盗まれた秘宝って、見た目はどんなものなの?」
「申し訳ございません。私めは、見たことが無いのです」
「あぁ、大公家の秘密なのね?」
「そう思っていただいて宜しいかと。只伝承では、一抱えもある宝石だ、と聞いたことが有りますな」
「へぇ~~。そうなんだ・・・・」
「難しい顔をしてどうした?」
「私の国では、龍は宝玉を手に持っているものなの。でも王家の宝物庫と、貴族から没収した財産の中には、そんな大きな宝石は無かったなあ、と思って。そんな大きな物、何処に隠したんでしょうか」
「隠さずとも良いのではないか? 盗品の宝石なんて、大きければ大きいほど売れなくなるものだ、既に砕いて、ばら売りしているかもしれんぞ?」
「あ、そっか」
納得する番に、被せる様にして、ヨーナムは否定した。
「あの秘宝はとてつもなく硬いと言われて居ります。人の手でどうにか出来るとは思えませんな」
「う~~ん? ウジュカからの援軍要請とは別に、その秘宝と、攫われた子供の行方も、探さなくちゃいけないって事よね?」
「それを俺達が、遣る必要はないがな?」
「そうなんですけどね?どっちにしろ、怪しげな場所の探索は、しなくちゃいけない訳だから、そのついでに見つけたらって感じですかね?」
レンとクレイオスが感じている違和感の正体を掴む為、レンの体調が戻り次第、神殿の地下墓所の探索をする予定だ。
ドラゴニュートの件でも分かったが、ここの瘴気は、クレイオスが言う様に本当に質が悪い。
放置し続ければ、どんな実害が出るか分かったものでは無い。
「まあ、そんな感じだろうな。ヨーナム。今俺が約束できるのはここ迄だ」
「愛し子様と大公閣下のご恩情に、感謝いたします」
そんな丁寧に返されてもな。
まだ、攫われた子供も、ウジュカの秘宝も見つけた訳ではないのだが。
一つ問題が片付くと、その倍の面倒事が舞い込んでくる。
これでは番と、のんびり休む事も出来ん。
こうも思い通りにいかない事ばかりだと。
俺は前世で、どんな罪を犯したのだろうかと、自分自身を疑いたくなってくるな。
「まったく降らないのか?」
「いえ。申し訳程度に降る事はございますが、大地を潤すには足りませんな」
ヨーナムの淡々とした声に俺とレンは、顔を見交わした。
「飲み水は? どうしているの?」
「幸い湧き水の出る泉が、各所にございます。今の所水量が減ったと言う話は耳にして居りませんので、有難い事に水源が、全く別の所にあるようですな」
「だが4年も、まともに雨が降らなければ、他の水源には影響が出ているのだろう?農耕や畜産には、打撃が大きかったのではないか?」
「そうですな。打撃処の話ではありませんな。これ以上雨が降らねば、今ある泉も枯れてしまうやもしれません。そうなれば、公国は終わりです」
自然を前にして人の知恵や力など無力だ。
「完璧な干ばつによる飢饉じゃないですか。何故もっと早く、助けを求めなかったの?」
「そうですな。小さな泉ですが、飲み水は確保できて居りましたし、初めの2年は公家の備蓄で賄うことが出来たのです」
「3年目で備蓄が尽きたか?」
俺の問いに、ヨーナムはゆるゆると首を振った。
「何事も無ければ、豊作は望めなくとも、あと1年、上手くやれば2年は耐えられたはずです」
「ふむ。では何が有った」
「盗賊で御座います」と、ヨーナムは苦々しく吐き捨てた。
「貴国には、盗賊がはびこっているのか?」
「・・・我が公国は、本当に小さな国でございます。帝国と比べれば面積も、人口も比べ物にならない程少ない。それでも手癖の悪い輩や、素行の悪い者は一定数居るものです」
「まあ、そうだろうな」
「ですが、誰と誰が喧嘩をした。誰それが今度伴侶を迎えるらしい。そんな噂がアッと言う間に、知れ渡ってしまうような国ですので、盗賊団などの胡乱な集団が居れば、あっという間に、国中が知る処になるのです」
要するに、国民が悪さをすれば、須らく人の知るところになる、そんな国で、盗賊団を結成するような愚か者は居ない、と言いたいわけだな?
「では、外部から入り込んだと?」
「この盗賊団は、仕事に慣れている様に見受けられ、今回の干ばつで食い詰めた結果、止むを得ず盗賊に身を落とした、と言うより。長い事盗賊として研鑽を積んでいるようでした」
「捕まえたのか?」
「ははは・・・逃げられました」
だろうな。
捕縛出来ていたら、奪われた物資もある程度は取り戻せたはずだ。
野暮な事を聞いてしまった。
「前にもお話しましたが、公国には武力らしい武力がございません。精々獣人を中心とした、自警団や、警備隊が有る程度なのです」
「うむ・・・」
「そんな訳で、この盗賊団は、国中を荒し回り、農民がやっとの事で育てた、麦は燃やされて、種籾も残っていません。備蓄の食料も幼い子供達も、何もかもを奪われてしまいました」
「子供が攫われたのか? 獣人の子だけか?」
「どちらもです。見目の良い子が連れていかれてしまいました」
唇を噛むヨーナムは、痛みを堪えている様にも見えた。
「うむ・・・」
「ゴトフリーの、獣人狩りみたいですね?」
やはりレンもそう思うのか。
「外の方々は、直ぐにゴトフリーを疑う事が出来るのですね・・・。我々は、一国が他国を貶め、こうも大ぴらに盗みを働くなど、在り得ないと思って居りました。本当に世間知らずな田舎者で御座いました」
ガクリと肩を落としたヨーナムは、余計な考えを振り捨てる様に、シミの浮いた手で。頬をゴシゴシと擦っていた。
「皺首を晒して何を言うか、と思われるかも知れませんが、本当に我等は世間知らずだったのです。竜神様の加護により守られて居る事に慣れ過ぎて、自らを守る事を忘れてしまった、愚かものなのです」
「何もそこまで、卑下しなくとも」
「いいえ、事実なのです」
俯いたまま話すヨーナムは、とても悲しそうで、レンも思わず、っといった風情で老いた肩を撫でている。
「愛し子様はお優しい方ですなぁ。私めの様な、小汚いジジイにもお気遣い下さるとは」
と、目に涙を浮かべている。
「盗賊の襲来だけではなさそうだな。なにが有った?」
「・・・・先程、我が公国では龍神信仰が盛んだとお話いたしましたな?」
「あぁ、聞いたがそれがどうした?」
「公国には10年に一度だけ開かれる祠が有りましてな。この祠には龍神様に関わる大切なものが保管されて居りました」
「おりました? 過去形なの?」
「はい。今は行方が分からないのです。大公殿下は盗賊騒ぎが起こってすぐに、この祠を確認に行かれました。祠は鍵を掛け、魔晶石を使った結界も幾重にも張って御座いました。しかし、公国の秘宝は何者かによって盗まれた後だったのです」
「祠に結界まで張ってあったのに、破られたことに誰も気付かなかったのか?」
「お恥ずかしながら。相手の腕の方が何段も上で御座いました。それどころか、全てはこの秘宝が盗まれた事が、発端だったのでございます。」
「どういうことだ?」
ヨーナムの言葉に俺とレンは、首を傾げた。
「祠はもう何年も前に、暴かれて居たのでございます」
「何年も?です・・・か?じゃあ・・・干ばつも秘宝が盗まれた所為?」
「流石のご慧眼ですな。何者かが祠を暴き、結界を張る為の魔晶石を利用して、認識疎外の魔法を掛けていたので御座います。それを私達は何も気づかぬまま、3年もの時間が経ってしまいました、龍神様の罰が当たるのも、当然でありましょう」
「なるほどな・・・・大公殿下はその秘宝と、誘拐された子供を盾に脅され、幼い公子を、ゴトフリーへ差し出す羽目になったという事か」
「仰せの通りでございます」
「脅して来たのは王か?神官か?」
「王配と教皇の連名で、手紙が届いて居りましたな」
これは困った。
何方も虹の橋を渡らせてしまったぞ。
いや・・・キャプロス侯爵なら、まだ王配を生かしているかもしれな。
それと、当たり前の様に神官が絡んでくるのは気に入らん。
「ふむ・・・・しかし、宝物を奪われただけで、雨が降らなくなるなど、俄かには信じられんな」
「そう? 私の故郷では龍神様って、雨とか川を司る神様だったの。だから私は納得って感じ」
「そうなのか?」
「うん。ねぇヨーナムさん。盗まれた秘宝って、見た目はどんなものなの?」
「申し訳ございません。私めは、見たことが無いのです」
「あぁ、大公家の秘密なのね?」
「そう思っていただいて宜しいかと。只伝承では、一抱えもある宝石だ、と聞いたことが有りますな」
「へぇ~~。そうなんだ・・・・」
「難しい顔をしてどうした?」
「私の国では、龍は宝玉を手に持っているものなの。でも王家の宝物庫と、貴族から没収した財産の中には、そんな大きな宝石は無かったなあ、と思って。そんな大きな物、何処に隠したんでしょうか」
「隠さずとも良いのではないか? 盗品の宝石なんて、大きければ大きいほど売れなくなるものだ、既に砕いて、ばら売りしているかもしれんぞ?」
「あ、そっか」
納得する番に、被せる様にして、ヨーナムは否定した。
「あの秘宝はとてつもなく硬いと言われて居ります。人の手でどうにか出来るとは思えませんな」
「う~~ん? ウジュカからの援軍要請とは別に、その秘宝と、攫われた子供の行方も、探さなくちゃいけないって事よね?」
「それを俺達が、遣る必要はないがな?」
「そうなんですけどね?どっちにしろ、怪しげな場所の探索は、しなくちゃいけない訳だから、そのついでに見つけたらって感じですかね?」
レンとクレイオスが感じている違和感の正体を掴む為、レンの体調が戻り次第、神殿の地下墓所の探索をする予定だ。
ドラゴニュートの件でも分かったが、ここの瘴気は、クレイオスが言う様に本当に質が悪い。
放置し続ければ、どんな実害が出るか分かったものでは無い。
「まあ、そんな感じだろうな。ヨーナム。今俺が約束できるのはここ迄だ」
「愛し子様と大公閣下のご恩情に、感謝いたします」
そんな丁寧に返されてもな。
まだ、攫われた子供も、ウジュカの秘宝も見つけた訳ではないのだが。
一つ問題が片付くと、その倍の面倒事が舞い込んでくる。
これでは番と、のんびり休む事も出来ん。
こうも思い通りにいかない事ばかりだと。
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