456 / 765
千年王国
アヒルのガー助
しおりを挟む
「早く、早く!!」
番に急かされるまでもない。
幕舎の入り口に2歩で近寄った俺は、マークの腕から番を攫って肩に担ぎ、そのままドラゴン達が揉めている現場に走り出した。
「アレク!おろっ降ろして!酔っちゃう!この体勢は、酔うってば!」
肩の上で番が何か叫んでいたようだが、俺の注意はドラゴン達に向かっていて、何を言っているかよく分からなかった。
「お前らっ!! 何をやって居る!!」
俺が駆け付けた空き地の入り口では、創世のドラゴンと、引きこもりの龍が、互いに剣と槍を構え、まさに一触即発。
肩に担いだレンを降ろし、背中に庇いながら、怒鳴りつけた。
クレイオスが剣を構えるなんて珍しいな。
等と暢気な考えが一瞬頭をよぎったが、二人の身体から漏れる魔力と威嚇に、周りに居る者達が気絶寸前だ。
『うるさいッ!!』
『この我儘で傲慢なジジイに、物の道理を教えてるところだ!!』
『ジジイだとっ?! 我がジジイなら、其方はケツに卵の殻が付いたままの、赤ん坊だろう!!』
『赤ん坊?! 見栄っ張りジジイ!!』
「うるさいわ!!ヤキモチ焼の、根性無しが!!』
『はあ? あんたみたいな相談し甲斐の無いジジイなんぞ。只の老害だ!!』
『ろっ! 老害?! 我は永遠の美青年なのだ! アウラがそう言った!!』
『美青年だ?笑わせるなよ。レンはあの白虎を世界一格好良いと言ってるじゃないか』
なんなんだ、この低レベルな言い争いは。
それに、こんなくだらない罵り合いを、無表情のまま出来るというのは、ドラゴンとは器用な生き物だ。
「やめんかッ!! ここは砂漠の真ん中ではないぞ!!」
『子虎ごときが、邪魔するなッ!!』
子虎?
この俺の事を子虎だと?!
「いい加減にしろ! 俺が子虎なら。お前らは両方ともジジイだろ! そういうのを目くそ鼻くそと言うんだ!!」
『目くそ?』
『鼻くそだとぉ~?』
「気に入らんか?ならエコンの品評会とでも言うか?!」
『レンの番だからって調子に乗るなよ』
『いつもいつも、其方ばかりレンを独り占めにして。番だからと狡いのだ!!もっと父親との時間を寄越せ!!』
「誰が、父親だ!!」
『そうだそうだ!いつもいつも、自分ばっかり良い思いをしてさ。アレクは狡いんだ!』
「お前は、ノワール達を揶揄い過ぎるから、レンに叱られるだけだろう!自業自得だ!!」
睨み合う俺達の後ろで、レンがマークに助けを求めている。
「ううっ。気持ち悪い・・・」
「レン様大丈夫ですか?顔色が悪いですよ?」
「なんとか・・・マークさんどうしよう。どうして止めに来たのに。三竦みになっちゃっうの?どうにか為らない?」
「まったく・・・三人とも大人気ない」
『うるさいぞ。子狐!!』
「子ども扱いすれば、相手が黙ると本気で思っているのですかね?レン様、低レベルな喧嘩なんて、見ていても無駄です。3人の事は放って置いて、幕舎でお茶でもいかがですか?母が送ってくれた花茶があるんです。香りが良いので、気分がスッキリしますよ」
「おい!」
マークめ、一人で涼しい顔を決め込むつもりか?
これじゃ、俺が馬鹿みたいじゃないか!
「でも・・・」
「大丈夫です。3人とも自分が大人だと思い出せば、直ぐに大人しくなります」
『こら!レンをどこに連れて行く気だ』
「ここより安全な所ですよ」
『私がレンを傷つけるとでも言うのか?』
「実際危ない目に合わせてるでしょう?閣下も、さっき迄の良い話は、何処に行ったんですか?」
「マークさん、これ以上煽るのはちょっと」
「良いのですよ。脳筋にはこのぐらい言わないと分からないのです。入団したての新人騎士と一緒です」
「マーク! お前、誰の味方だ!!」
「閣下。味方って、子供じゃないんですから。私はレン様の味方に決まってるじゃないですか。さっきその話をしたばかりでしょうに。ほんと下の者に示しがつきませんよ」
クッソーー!!
マークの奴、一人で美味しいとこ取りする気だな?!
「マークさんってば!」
「さあレン様。幕舎に戻りましょう」
『子狐!!レンを置いて行け!!』
クレイオスが振った剣の斬撃で、マークの髪が一房、はらりと地面に落ちた。
それを見たレンが、顔色を変え。
そしてキレた。
「ちょっと!マークさんに何するんですか?!綺麗な顔に傷がついたらどうするのよ?!もう!!3人とも、いい大人がアヒルみたいに、ガーガー! ガーガー! いい加減にしなさぁぁい!!」
レンの叫びと共に、空中から菓子の包みが雪崩を打って落ちて来た。
「うわっ! いてて!」
そして、その数は、半端な量ではなく。
呆気に取られる俺達は、あっという間に、山の様な菓子の箱やら袋に、押しつぶされてしまった。
全身甘ったるい匂いに包まれた俺達を、レンは腕を組んで睥睨した。
「ガー助君達は、お菓子でも食べて、大人しくしてなさい!!」
『レッレン?』
「めっ!!」
『痛ッた!!』
菓子に押しつぶされたカルの頭に、クッキーの絵が描かれた缶が命中し、ゴワンッ!っと間抜けな音を立てた。
『レン、パパを助けてくれんか?』
「え?嫌ですけど?このお菓子は、アウラ様からです。ママンも呆れてますよ」
情けなく懇願するクレイオスに、レンは冷たく言い放ち、菓子の山から、袋を一つ二つと抜き取ると「フンッ!」と鼻を鳴らして、マークと腕を組んで、歩き去ってしまった。
そして、物資を受け取ろうと集まって来ていた、街の住民に眼を止めると、とてとてと近づいて行った。
「お騒がせしてごめんなさい。あの3人が埋もれてるのは、お菓子なの。皆さん好きなだけ、持って行ってくださいね」
とにっこり微笑んで、幕舎に戻って行ったのだ。
『カル!お前の所為で、レンとアウラを怒らせてしまったではないか?!』
『私の所為にするなよ!あんたが見栄を張った上に、駄々を捏ねるのが悪いんだろう?!』
こいつ等、レンを怒らせたくせに、まだやるのか。
「おい!いい加減にしろよ!!」
地面に手を付き、背中にのしかかる菓子の山を、ばらばらと崩して立ち上がると、後の2人も同じように立ち上がり、睨み合っている。
「はあ~。ほんとにいい加減にしてくれ。こっちは魔物の掃討をどうするかで、頭が痛いのだぞ?二人ともレンが呼び戻した理由を、アウラから聞いてないのか?」
『聞いたから、クレイオスも連れて来たんだよ。それなのにこのクソジジイときたら!』
『うるさい!我は幻獣狩りで忙しいのだ!!』
『そんなの、身から出た錆だろうが!』
「兎に角。その物騒な得物をしまえ。こんな場所でお前達が遣りあったら、街が崩壊する」
『・・・話をするだけか?』
「なんでも良いから。2人ともちょっと付き合え」
渋るドラゴンと龍をエンラに乗せ、二人がまた喧嘩を始めても良いように、街から出て、夕暮れの乾いた大地をひた走った。
そして、目当ての場所についたとき、クレイオスとカルは、揃ってうめき声を上げたのだった。
「これがあんた達を、レンが呼び戻した理由だ」
『・・・・』
首都を囲む外郭に、押し寄せる魔物の大軍を眼にしても、クレイオスは何の言葉も発しなかった。
昼間戦闘を行った丘の上から見る首都は、明かりも疎らで、そこに国の中枢があるようには見えなかった。
街の灯りの替わりに、チラチラと光って見えるのは、結界を破ろうとする、魔物の攻撃に由るものだろう。
「俺とレンは、早急にあの魔物の囲みを破り、結界の中に入らねばならん。竜神の祠から盗まれた秘宝を、大公に返さねばならんし、ゴトフリーの瘴気の異常な濃さの原因も、分からんままだ。それにこの国では4年も雨が降らず、全ての民が飢えに苦しんでいる。レンがアウラから授かった神託や、二人の会話から推察するに、このウジュカが全ての鍵ではないのか?」
『・・・・・』
『クレイオス、何か言う事が有るんじゃないの?』
『・・・・我が魔物を始末し、レンの道を開こう』
『それだけ?』
『レンにも謝る。それでよかろう?』
『だから、それだけか?』
焦れた子供の様に言い募るカルだが、クレイオスの心を動かすことは出来なかった様だ。
『其方達はすぐに忘れてしまうから、何度でも言うが。我が大神から許されて居るのは、レンの手助けだけだ。話せる事も制約で許されている範囲内だけ。これはアウラが描いた物語だろうと。ヴァラクの様な馬鹿者が、アウラの意に反しようとも変わらない。大事なレンの為にアウラと我は、大神に希い、やっとの思いで、我が子の手助けのみを許されたのだ』
「我が子?」
いくらレンが可愛くても、それは度が過ぎていないか?
俺の視線に気づいたクレイオスは、そのまま、ふいっと視線を逸らし、そのまま街に戻り、レンに謝る時まで口を開かなかった。
番に急かされるまでもない。
幕舎の入り口に2歩で近寄った俺は、マークの腕から番を攫って肩に担ぎ、そのままドラゴン達が揉めている現場に走り出した。
「アレク!おろっ降ろして!酔っちゃう!この体勢は、酔うってば!」
肩の上で番が何か叫んでいたようだが、俺の注意はドラゴン達に向かっていて、何を言っているかよく分からなかった。
「お前らっ!! 何をやって居る!!」
俺が駆け付けた空き地の入り口では、創世のドラゴンと、引きこもりの龍が、互いに剣と槍を構え、まさに一触即発。
肩に担いだレンを降ろし、背中に庇いながら、怒鳴りつけた。
クレイオスが剣を構えるなんて珍しいな。
等と暢気な考えが一瞬頭をよぎったが、二人の身体から漏れる魔力と威嚇に、周りに居る者達が気絶寸前だ。
『うるさいッ!!』
『この我儘で傲慢なジジイに、物の道理を教えてるところだ!!』
『ジジイだとっ?! 我がジジイなら、其方はケツに卵の殻が付いたままの、赤ん坊だろう!!』
『赤ん坊?! 見栄っ張りジジイ!!』
「うるさいわ!!ヤキモチ焼の、根性無しが!!』
『はあ? あんたみたいな相談し甲斐の無いジジイなんぞ。只の老害だ!!』
『ろっ! 老害?! 我は永遠の美青年なのだ! アウラがそう言った!!』
『美青年だ?笑わせるなよ。レンはあの白虎を世界一格好良いと言ってるじゃないか』
なんなんだ、この低レベルな言い争いは。
それに、こんなくだらない罵り合いを、無表情のまま出来るというのは、ドラゴンとは器用な生き物だ。
「やめんかッ!! ここは砂漠の真ん中ではないぞ!!」
『子虎ごときが、邪魔するなッ!!』
子虎?
この俺の事を子虎だと?!
「いい加減にしろ! 俺が子虎なら。お前らは両方ともジジイだろ! そういうのを目くそ鼻くそと言うんだ!!」
『目くそ?』
『鼻くそだとぉ~?』
「気に入らんか?ならエコンの品評会とでも言うか?!」
『レンの番だからって調子に乗るなよ』
『いつもいつも、其方ばかりレンを独り占めにして。番だからと狡いのだ!!もっと父親との時間を寄越せ!!』
「誰が、父親だ!!」
『そうだそうだ!いつもいつも、自分ばっかり良い思いをしてさ。アレクは狡いんだ!』
「お前は、ノワール達を揶揄い過ぎるから、レンに叱られるだけだろう!自業自得だ!!」
睨み合う俺達の後ろで、レンがマークに助けを求めている。
「ううっ。気持ち悪い・・・」
「レン様大丈夫ですか?顔色が悪いですよ?」
「なんとか・・・マークさんどうしよう。どうして止めに来たのに。三竦みになっちゃっうの?どうにか為らない?」
「まったく・・・三人とも大人気ない」
『うるさいぞ。子狐!!』
「子ども扱いすれば、相手が黙ると本気で思っているのですかね?レン様、低レベルな喧嘩なんて、見ていても無駄です。3人の事は放って置いて、幕舎でお茶でもいかがですか?母が送ってくれた花茶があるんです。香りが良いので、気分がスッキリしますよ」
「おい!」
マークめ、一人で涼しい顔を決め込むつもりか?
これじゃ、俺が馬鹿みたいじゃないか!
「でも・・・」
「大丈夫です。3人とも自分が大人だと思い出せば、直ぐに大人しくなります」
『こら!レンをどこに連れて行く気だ』
「ここより安全な所ですよ」
『私がレンを傷つけるとでも言うのか?』
「実際危ない目に合わせてるでしょう?閣下も、さっき迄の良い話は、何処に行ったんですか?」
「マークさん、これ以上煽るのはちょっと」
「良いのですよ。脳筋にはこのぐらい言わないと分からないのです。入団したての新人騎士と一緒です」
「マーク! お前、誰の味方だ!!」
「閣下。味方って、子供じゃないんですから。私はレン様の味方に決まってるじゃないですか。さっきその話をしたばかりでしょうに。ほんと下の者に示しがつきませんよ」
クッソーー!!
マークの奴、一人で美味しいとこ取りする気だな?!
「マークさんってば!」
「さあレン様。幕舎に戻りましょう」
『子狐!!レンを置いて行け!!』
クレイオスが振った剣の斬撃で、マークの髪が一房、はらりと地面に落ちた。
それを見たレンが、顔色を変え。
そしてキレた。
「ちょっと!マークさんに何するんですか?!綺麗な顔に傷がついたらどうするのよ?!もう!!3人とも、いい大人がアヒルみたいに、ガーガー! ガーガー! いい加減にしなさぁぁい!!」
レンの叫びと共に、空中から菓子の包みが雪崩を打って落ちて来た。
「うわっ! いてて!」
そして、その数は、半端な量ではなく。
呆気に取られる俺達は、あっという間に、山の様な菓子の箱やら袋に、押しつぶされてしまった。
全身甘ったるい匂いに包まれた俺達を、レンは腕を組んで睥睨した。
「ガー助君達は、お菓子でも食べて、大人しくしてなさい!!」
『レッレン?』
「めっ!!」
『痛ッた!!』
菓子に押しつぶされたカルの頭に、クッキーの絵が描かれた缶が命中し、ゴワンッ!っと間抜けな音を立てた。
『レン、パパを助けてくれんか?』
「え?嫌ですけど?このお菓子は、アウラ様からです。ママンも呆れてますよ」
情けなく懇願するクレイオスに、レンは冷たく言い放ち、菓子の山から、袋を一つ二つと抜き取ると「フンッ!」と鼻を鳴らして、マークと腕を組んで、歩き去ってしまった。
そして、物資を受け取ろうと集まって来ていた、街の住民に眼を止めると、とてとてと近づいて行った。
「お騒がせしてごめんなさい。あの3人が埋もれてるのは、お菓子なの。皆さん好きなだけ、持って行ってくださいね」
とにっこり微笑んで、幕舎に戻って行ったのだ。
『カル!お前の所為で、レンとアウラを怒らせてしまったではないか?!』
『私の所為にするなよ!あんたが見栄を張った上に、駄々を捏ねるのが悪いんだろう?!』
こいつ等、レンを怒らせたくせに、まだやるのか。
「おい!いい加減にしろよ!!」
地面に手を付き、背中にのしかかる菓子の山を、ばらばらと崩して立ち上がると、後の2人も同じように立ち上がり、睨み合っている。
「はあ~。ほんとにいい加減にしてくれ。こっちは魔物の掃討をどうするかで、頭が痛いのだぞ?二人ともレンが呼び戻した理由を、アウラから聞いてないのか?」
『聞いたから、クレイオスも連れて来たんだよ。それなのにこのクソジジイときたら!』
『うるさい!我は幻獣狩りで忙しいのだ!!』
『そんなの、身から出た錆だろうが!』
「兎に角。その物騒な得物をしまえ。こんな場所でお前達が遣りあったら、街が崩壊する」
『・・・話をするだけか?』
「なんでも良いから。2人ともちょっと付き合え」
渋るドラゴンと龍をエンラに乗せ、二人がまた喧嘩を始めても良いように、街から出て、夕暮れの乾いた大地をひた走った。
そして、目当ての場所についたとき、クレイオスとカルは、揃ってうめき声を上げたのだった。
「これがあんた達を、レンが呼び戻した理由だ」
『・・・・』
首都を囲む外郭に、押し寄せる魔物の大軍を眼にしても、クレイオスは何の言葉も発しなかった。
昼間戦闘を行った丘の上から見る首都は、明かりも疎らで、そこに国の中枢があるようには見えなかった。
街の灯りの替わりに、チラチラと光って見えるのは、結界を破ろうとする、魔物の攻撃に由るものだろう。
「俺とレンは、早急にあの魔物の囲みを破り、結界の中に入らねばならん。竜神の祠から盗まれた秘宝を、大公に返さねばならんし、ゴトフリーの瘴気の異常な濃さの原因も、分からんままだ。それにこの国では4年も雨が降らず、全ての民が飢えに苦しんでいる。レンがアウラから授かった神託や、二人の会話から推察するに、このウジュカが全ての鍵ではないのか?」
『・・・・・』
『クレイオス、何か言う事が有るんじゃないの?』
『・・・・我が魔物を始末し、レンの道を開こう』
『それだけ?』
『レンにも謝る。それでよかろう?』
『だから、それだけか?』
焦れた子供の様に言い募るカルだが、クレイオスの心を動かすことは出来なかった様だ。
『其方達はすぐに忘れてしまうから、何度でも言うが。我が大神から許されて居るのは、レンの手助けだけだ。話せる事も制約で許されている範囲内だけ。これはアウラが描いた物語だろうと。ヴァラクの様な馬鹿者が、アウラの意に反しようとも変わらない。大事なレンの為にアウラと我は、大神に希い、やっとの思いで、我が子の手助けのみを許されたのだ』
「我が子?」
いくらレンが可愛くても、それは度が過ぎていないか?
俺の視線に気づいたクレイオスは、そのまま、ふいっと視線を逸らし、そのまま街に戻り、レンに謝る時まで口を開かなかった。
102
あなたにおすすめの小説
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる