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千年王国
レンは陰陽師か?
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クレイオスに誘われ、切り開かれた空間を潜り抜けた。
そこは前回と同じ様に森の中だったが、違う場所のようだ。
似たような森の中ではあるが、森の様子が何処かおかしい。
元々人為的に作り出された場所だけに、本物の森とは異質なものを感じる場所ではあったが、それでもこれ程ではなかった筈だ。
「ねぇアレク。なんか変な感じがしない?」
「レンもそう思うか?」
「うん・・・なんでしょうね?」
「なんだろうな。前はこんな感じじゃ無かったと思うのだが」
「曇っている訳でもなさそうですが」
「だよな。空は青いのに、なんでこんなに暗く感じんだろうな」
「瘴気とも違うようですね・・・」
「薄気味わり~とこだな。こいつ等こんなとこに住んでたのか?」
薄気味悪い。
セルゲイの言う通りだ。
森に入り、俺達が感じている違和感の正体は、説明の出来ない薄気味悪さだ。
ブルッと肩を震わせた番は、自分から俺のマントの中に入って来た。
「寒いのか?」
「なんかゾクゾクしませんか?」
熱でもあるのかと、番の首筋に手を当ててみたが、逆に冷たいくらいだ。
顔色も少し青褪めて見える。
「大丈夫か?」
腰にしがみ付いている丸い頭を撫でると、番はもう一度フルリと肩を震わせた。
「具合が悪いのか?」
「ううん。体は平気なんですけど・・・」
「けど?」
「なんて言えばいいのかしら。私、霊感体質じゃない筈なのに・・・」
れいかん体質、とは?
『こちらには無い感覚だの。だが正しく相手を感知しているとも言える』
「レンは、何を感じ取って居るのだ?」
『ヨナスの気配』
「ヨナス?」
「クレイオス様は、この薄気味悪い気配を、一人の人間が発していると仰るのか?」
「おいおい、マジかよ。こんなの、人間が醸し出して良い気配じゃねぇだろ」
『ここはヨナスが創り出した空間だぞ?あ奴の気配に満ちていてもおかしくは在るまい』
モーガンとセルゲイは互いに顔を見交わしているが、クレイオスの言う事が、今一つ信じられないようだ。
そうだよな。
この反応が正しい。と言うか普通だ。
俺達は最近、なんでも有りの状況に慣れ過ぎて、普通の反応が新鮮に感じる。
「ダディ。本当に私の浄化で何とか出来る?メチャクチャ怖いんですけど」
マントから顔だけ出した番は
小動物みたいで可愛いな。
しかしレンは、怖がっていたのか。
気が付かなかった。
『うむ・・・まあ、問題なかろう』
なんだよ、その曖昧な返事は。
「本当に?この感じって、陰陽師とか呪術師とかを、呼んでこなきゃ駄目なんじゃないの?」
『・・・レンは、向こうで爺さんと、神社仏閣巡りをしていたのであろう?』
「えぇ、まぁ。祖父に付き合わされて、あちこち行きましたけど」
『なら、念仏か真言の一つ二つは知って居ろう?』
「それは、いくつかは知ってますけど・・・って?!揶揄ってます?!」
2人がなんの話をしているのか、全く分からないが、レンのお気に召さないようだ。
『揶揄ってなど居らんぞ。良いか?魂の本質は、こちらも彼方も変わりはないのだ。それにアウラよりも、彼方の神の方が格上だ、と何度も言うておろう?』
「それは聞きましたけど。それとこれと関係あります?」
『関係大有りじゃの。基本的にアウラが其方に与えた力で、瘴気や瘴気の元となる恨みなどの念は、浄化が出来る。しかし、瘴気として漏れ出す事も無く、魔物に変じる事も無く。身の内に怨みつらみを抱え続けていたら、怨念も熟成されるかも知れんの?』
「熟成って、お味噌じゃないんだから」
『まあ、聞きなさい』
指を振り振り話すクレイオスに、レンは不満そうだが、取り敢えず最後まで聞く事にした様だ。
『無いとは思うが、万が一アウラの力で浄化できぬほど、あ奴の怨念が強かった場合。アウラよりも格上の神が生み出し、人に与えた祈りの言葉が、効果的やも知れん』
「それって希望的観測ですよね?」
『そうとも言う。しかし、何も知らんで後悔するよりはマシじゃろう?』
「そうですけど・・・陰陽師じゃあるまいし。怨霊の調伏なんて出来ませんよ?」
『調伏と言うより。浄化の強化、と捉えたら良い。其方がいつも歌っている鎮魂歌の代わりに、真言でも唱えてみよ』
「・・・でも、私が知ってるのって、金運アップとかの真言ですよ?ヨナスさんに効果あります?」
金運が上がる祈りの言葉があるのか?
知りたい奴は多いだろうが・・・。
クレイオスの鼻の上に皺が寄っているな。
どうやら思っていたのとは違ったらしい。
『金運・・・・一つくらい真面なものは無いのか?』
「真面って言われても・・・弁財天とか大黒天とかじゃ駄目なんでしょ? 十種神宝は使えるかも・・・後は・・・・」
レンは俺の脇腹にくっ付いて、ブツブツと ”しんごん” とやらを思い出そうとしているらしいが、その位置だと、かなりこそばゆい。
このままでは、こそばゆ過ぎて笑い出してしまいそうだ。
俺の威厳を護る為にも、馬鹿みたいに笑い出す前に、レンをマントの中に隠したまま抱き上げてしまおう。
「話は終いか?」
『うむ・・・まあ、何とかなるであろう』
「効果の有りそうな ”しんごん” を知っているなら。レンに教えてやれば良いだろう?」
『我の立場で、アウラ以外の神への祈りの言葉を、口にできる訳が無かろう』
そりゃそうだ。
「とにかく移動だ。ガエル、ヨナスは里に居るのだろう?」
「・・・・・」
レンとクレイオスの話しを聞いていたドラゴニュート達は、落ち着きを失っていた。
「なんだ?」
「主様は、ヨナスを殺すのか?」
「ヨナスは、とっくに死んでいる」
「ヨナスは、我等の元へ帰って来た」
ドラゴニュート達にとって、創造主の帰還は、喜ばしい事だったのだろう。
彼等は悠久の刻を、ヨナスと共に在る事を夢見て来たのだ。
その大事な夢を、ぶち壊されたくない。
という気持ちは理解出来る。
だが・・・。
「それは、正しい姿でか?」
「・・・正しい?」
「ヨナスは、老いていたか?」
「いや・・・若い・・・見知らぬ姿だった。しかし、あの魔力の匂いは、ヨナスに間違いない」
「お前達は死んだ者が、他人の身体を乗っ取り、魂を移し替える事が、正しい姿だと思うのか?」
「・・・・我等には分からない。我等はヨナスに創り出された人工物だ。我等を生き物と呼んでいいのかさえ、定かではない。ヨナスのしたことが正しい事かどうかなど、分からん」
「ヨナスは人だった。人は死ねば、輪廻の輪に戻らなければならない」
「それが、正しい姿なのか?」
「少なくとも怨みだけを抱いて、地上にしがみ付いて居るのは、正しくはないだろう」
「だから、ヨナスを攻撃するのか?」
「我等に、ヨナスを殺せというのか?!」
激昂するドラゴニュート達を見るに、従魔契約を結ぼうと、やはりヨナスの支配から、抜け出す事は出来ないのだな。
「主様の考えも同じか?」
「ガエル。あなた達にヨナスさんを、攻撃して欲しいとは思っていないし、私は正しいとか間違ってるとかではなくて、ヨナスさんを、可哀そうだと思っているのよ?」
「ヨナスが可哀そう?」
「ヨナスは偉大な雄だ。憐れまれる様な人では無いぞ!」
そうだそうだ。とガエルの後ろに控えていたドラゴニュート達が騒いでいる。
「そう・・・なら、そう思って居れば良いわ。私はヨナスさんを解放してあげたいだけだから」
「主よ。開放とは何からだ?」
「全てよ」
そう呟いた番は、ドラゴニュート達に里へ案内する様に命じると、俺の胸に顔を埋めて黙り込み、ヨナス本人と対峙するまで、口を開く事はなかった。
そこは前回と同じ様に森の中だったが、違う場所のようだ。
似たような森の中ではあるが、森の様子が何処かおかしい。
元々人為的に作り出された場所だけに、本物の森とは異質なものを感じる場所ではあったが、それでもこれ程ではなかった筈だ。
「ねぇアレク。なんか変な感じがしない?」
「レンもそう思うか?」
「うん・・・なんでしょうね?」
「なんだろうな。前はこんな感じじゃ無かったと思うのだが」
「曇っている訳でもなさそうですが」
「だよな。空は青いのに、なんでこんなに暗く感じんだろうな」
「瘴気とも違うようですね・・・」
「薄気味わり~とこだな。こいつ等こんなとこに住んでたのか?」
薄気味悪い。
セルゲイの言う通りだ。
森に入り、俺達が感じている違和感の正体は、説明の出来ない薄気味悪さだ。
ブルッと肩を震わせた番は、自分から俺のマントの中に入って来た。
「寒いのか?」
「なんかゾクゾクしませんか?」
熱でもあるのかと、番の首筋に手を当ててみたが、逆に冷たいくらいだ。
顔色も少し青褪めて見える。
「大丈夫か?」
腰にしがみ付いている丸い頭を撫でると、番はもう一度フルリと肩を震わせた。
「具合が悪いのか?」
「ううん。体は平気なんですけど・・・」
「けど?」
「なんて言えばいいのかしら。私、霊感体質じゃない筈なのに・・・」
れいかん体質、とは?
『こちらには無い感覚だの。だが正しく相手を感知しているとも言える』
「レンは、何を感じ取って居るのだ?」
『ヨナスの気配』
「ヨナス?」
「クレイオス様は、この薄気味悪い気配を、一人の人間が発していると仰るのか?」
「おいおい、マジかよ。こんなの、人間が醸し出して良い気配じゃねぇだろ」
『ここはヨナスが創り出した空間だぞ?あ奴の気配に満ちていてもおかしくは在るまい』
モーガンとセルゲイは互いに顔を見交わしているが、クレイオスの言う事が、今一つ信じられないようだ。
そうだよな。
この反応が正しい。と言うか普通だ。
俺達は最近、なんでも有りの状況に慣れ過ぎて、普通の反応が新鮮に感じる。
「ダディ。本当に私の浄化で何とか出来る?メチャクチャ怖いんですけど」
マントから顔だけ出した番は
小動物みたいで可愛いな。
しかしレンは、怖がっていたのか。
気が付かなかった。
『うむ・・・まあ、問題なかろう』
なんだよ、その曖昧な返事は。
「本当に?この感じって、陰陽師とか呪術師とかを、呼んでこなきゃ駄目なんじゃないの?」
『・・・レンは、向こうで爺さんと、神社仏閣巡りをしていたのであろう?』
「えぇ、まぁ。祖父に付き合わされて、あちこち行きましたけど」
『なら、念仏か真言の一つ二つは知って居ろう?』
「それは、いくつかは知ってますけど・・・って?!揶揄ってます?!」
2人がなんの話をしているのか、全く分からないが、レンのお気に召さないようだ。
『揶揄ってなど居らんぞ。良いか?魂の本質は、こちらも彼方も変わりはないのだ。それにアウラよりも、彼方の神の方が格上だ、と何度も言うておろう?』
「それは聞きましたけど。それとこれと関係あります?」
『関係大有りじゃの。基本的にアウラが其方に与えた力で、瘴気や瘴気の元となる恨みなどの念は、浄化が出来る。しかし、瘴気として漏れ出す事も無く、魔物に変じる事も無く。身の内に怨みつらみを抱え続けていたら、怨念も熟成されるかも知れんの?』
「熟成って、お味噌じゃないんだから」
『まあ、聞きなさい』
指を振り振り話すクレイオスに、レンは不満そうだが、取り敢えず最後まで聞く事にした様だ。
『無いとは思うが、万が一アウラの力で浄化できぬほど、あ奴の怨念が強かった場合。アウラよりも格上の神が生み出し、人に与えた祈りの言葉が、効果的やも知れん』
「それって希望的観測ですよね?」
『そうとも言う。しかし、何も知らんで後悔するよりはマシじゃろう?』
「そうですけど・・・陰陽師じゃあるまいし。怨霊の調伏なんて出来ませんよ?」
『調伏と言うより。浄化の強化、と捉えたら良い。其方がいつも歌っている鎮魂歌の代わりに、真言でも唱えてみよ』
「・・・でも、私が知ってるのって、金運アップとかの真言ですよ?ヨナスさんに効果あります?」
金運が上がる祈りの言葉があるのか?
知りたい奴は多いだろうが・・・。
クレイオスの鼻の上に皺が寄っているな。
どうやら思っていたのとは違ったらしい。
『金運・・・・一つくらい真面なものは無いのか?』
「真面って言われても・・・弁財天とか大黒天とかじゃ駄目なんでしょ? 十種神宝は使えるかも・・・後は・・・・」
レンは俺の脇腹にくっ付いて、ブツブツと ”しんごん” とやらを思い出そうとしているらしいが、その位置だと、かなりこそばゆい。
このままでは、こそばゆ過ぎて笑い出してしまいそうだ。
俺の威厳を護る為にも、馬鹿みたいに笑い出す前に、レンをマントの中に隠したまま抱き上げてしまおう。
「話は終いか?」
『うむ・・・まあ、何とかなるであろう』
「効果の有りそうな ”しんごん” を知っているなら。レンに教えてやれば良いだろう?」
『我の立場で、アウラ以外の神への祈りの言葉を、口にできる訳が無かろう』
そりゃそうだ。
「とにかく移動だ。ガエル、ヨナスは里に居るのだろう?」
「・・・・・」
レンとクレイオスの話しを聞いていたドラゴニュート達は、落ち着きを失っていた。
「なんだ?」
「主様は、ヨナスを殺すのか?」
「ヨナスは、とっくに死んでいる」
「ヨナスは、我等の元へ帰って来た」
ドラゴニュート達にとって、創造主の帰還は、喜ばしい事だったのだろう。
彼等は悠久の刻を、ヨナスと共に在る事を夢見て来たのだ。
その大事な夢を、ぶち壊されたくない。
という気持ちは理解出来る。
だが・・・。
「それは、正しい姿でか?」
「・・・正しい?」
「ヨナスは、老いていたか?」
「いや・・・若い・・・見知らぬ姿だった。しかし、あの魔力の匂いは、ヨナスに間違いない」
「お前達は死んだ者が、他人の身体を乗っ取り、魂を移し替える事が、正しい姿だと思うのか?」
「・・・・我等には分からない。我等はヨナスに創り出された人工物だ。我等を生き物と呼んでいいのかさえ、定かではない。ヨナスのしたことが正しい事かどうかなど、分からん」
「ヨナスは人だった。人は死ねば、輪廻の輪に戻らなければならない」
「それが、正しい姿なのか?」
「少なくとも怨みだけを抱いて、地上にしがみ付いて居るのは、正しくはないだろう」
「だから、ヨナスを攻撃するのか?」
「我等に、ヨナスを殺せというのか?!」
激昂するドラゴニュート達を見るに、従魔契約を結ぼうと、やはりヨナスの支配から、抜け出す事は出来ないのだな。
「主様の考えも同じか?」
「ガエル。あなた達にヨナスさんを、攻撃して欲しいとは思っていないし、私は正しいとか間違ってるとかではなくて、ヨナスさんを、可哀そうだと思っているのよ?」
「ヨナスが可哀そう?」
「ヨナスは偉大な雄だ。憐れまれる様な人では無いぞ!」
そうだそうだ。とガエルの後ろに控えていたドラゴニュート達が騒いでいる。
「そう・・・なら、そう思って居れば良いわ。私はヨナスさんを解放してあげたいだけだから」
「主よ。開放とは何からだ?」
「全てよ」
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