567 / 765
千年王国
閣下と皇帝
しおりを挟む
神の粋な計らい。
ならばそれを利用しない手はない。
花弁が舞って居る内に、戴冠式を初めてしまおう。
宝冠と皇帝のマントを捧げ持った者達に合図を送り、今日の主役の名を呼んだ。
「アーノルド・ネルソン・クレイオス!」
アーノルドは参列席の最前列で、ポカンとこちらを見上げていたが、俺の呼び出しにハッとして、意識を集中し直したようだ。
俺はレンの横から一歩下がり宝冠を受け取って、静かに祭壇前の階を登って来る、弟の姿を見守った。
血剣を下げ、親父殿に廃位を迫る俺を、不思議そうに見上げていた幼子。
祖父と兄の首を刎ねた俺を怖れる事も、恨むこともせず。遊んでくれと無邪気に駆け寄って来ては。肩車をせがんだ小さな弟。
ウィリアムのしごきに耐え切れず、俺の執務室に匿ってくれ、と逃げて来た事も有ったな。
それがいつの間にか、弱音を吐くことが無くなり、皇太子の執務をしっかりとこなす様になった。偶に生意気な口を聞くが、それでも変わらぬ信頼を寄せてくれる、たった一人生き残った俺の兄弟。
4兄弟の中で、唯一人穢れたギデオンに囚われる事無く、純真な瞳を失わなかった大事な弟。
お前の存在が、どれだけ俺とウィリアムの慰めになって居たか、お前は知らないのだろうな。
ロイド様がギデオンからお前を守り抜くとこに、どれだけ心血を注ぎこんだか計り知れない。そしてだらしのない親父殿の手も借りず、愛情深く、正しくお前を育ててくれたロイド様には、感謝の念しか浮かばない。
白い花弁が舞い散る中、階の最後の段で跪いたアーノルドへ、寿ぎの言葉を送って居るのは俺の番だ。
そして今、俺が差し出した宝冠を受け取った番が、真っ白な指で弟の頭に皇帝の宝冠を乗せてくれた。
「神より賜りしこの地を、身命を賭して守り導く事を、創世の神アウラ神と創世のドラゴン、クレイオス様へ誓います」
皇帝の印のマントを肩に羽織り立ち上がった弟の、何と凛々しく立派な姿か。
新しく誕生した皇帝へ、恭順を示す礼を取った頬に、熱い物が流れた事は、誰にも気付かれなかった事だろう。
『我からも、祝いの品を遣ろうかの』
そう言うとクレイオスは、いつもの謎な空間から一振りの剣を取り出した。
その剣は、実戦向きではないと一目で分かる、柄の中央に大きな魔晶石が嵌め込まれた、宝物と呼ぶにふさわしい煌びやかな剣だった。
『皇帝自ら剣を取って戦うとなれば、それは国の終わりの時であろう?故に其方にはこのような剣で充分だ。人の身に我の加護を与えることは出来ないが、この剣が其方を邪なるものから護ってくれよう』
「ありがたき幸せ。この剣に恥じぬよう。国と人を導いてまいります」
時の流れとは速い物だ。
あの幼子が、こんなに立派な返答が出来るようになるとは。
『其方はラジート以来、初めてアウラと我からの祝福を受けた皇帝だ。アウラの期待に応え良き皇帝となる様に。それから例の件も其方達の考え通り、存分にするが良い、とアウラも申して居る」
例の件?とは?
・・・・やはりな。
アーノルドとロイド様は何か企んでいる。
俺とレンに内密にしているとは、怪しい。
絶対に何かある。
感動から一転、警戒を強める俺に気付いたのか、アーノルドが俺に苦笑を浮かべて見せた。
だが即位の場で、生まれたばかりの皇帝を問い詰める事も出来ず、進行役の文官に誘われるまま、アーノルドはリアンを連れ、参列者の拍手に送られながら、パレードの馬車に乗る為に、ホールの中をゆっくりと歩いて行った。
清楚で有りながら華やかさの有る衣装を纏ったリアンの顔は、喜びに満ち幸せそうだ。
「4人とも、少しずつ衣装が違って居るのだな?」
「うん。最初はみんなお揃いにしようかと思たのだけど、其々似合うスタイルってあるでしょ?それにリアンはアーノルドさんとパレードに参加するから、皆よりちょっと豪華にしたの」
「それも異界の風習なのか?」
「そうでも無いかな?子供にフラワーボーイとかベールガールをお願いする時は、お揃いが多いけど。大人の付添人を頼む時は、自前のドレスが多いから、色を合わせるだけって言うのが一般的かも」
「異界の風習も色々あるのだな?」
「うん。ウェディングドレスとか付添人とかは、私の国の風習ではなくて、他所の国から入って来た風習なのね。でもお着物の白無垢とかより人気が高いのよ?」
「自国の風習よりもか?」
「お着物より華やかだし、人生で一度くらいお姫様になってみたいもの」
「そう言うものか?」
「そう言うものです」
そのお姫様というのが、今一ピンとこないのだよな。
「ではレンは、一生俺のひめだから問題ないな?」
「あ・・・ほんとだ。私お姫様になってた」
えへへと笑う、番が可愛い。
「しかし、そのベールは美しいが、邪魔にならないのか?」
「邪魔だし重いけど、ベールとトレーンは見せびらかすための物ですからね」
「そうなんだ」
「そうなんです。ファッションにはやせ我慢も必要なんです。女子高生の真冬の生足とか、それはもう健気なのです」
「・・・・・」
じょしこうせい?
なまあし?
よく分からんが、レンは何をしても綺麗なのだから、やせ我慢なんていらないと思うぞ?
「だから、抱っこ移動は駄目ですよ?私はドレスを見せびらかしたいので」
「う・・・分かった」
先手を打ってそう言われてしまったら、仕方がない。
祭壇からホールの入り口まで、番と腕を組みゆっくりと歩を進めていくと、参列席から熱い溜息が聞こえて来る。
悪いな。
この美しい人は俺の番だ。
見るだけで我慢しろよな?
本当は見せるのも、嫌なのを特別に見させてやって居るのだからな?
ホールの入り口に立つと、ちょうどアーノルドとリアンが馬車に乗り込もうとしている処だった。
二人に声を掛けたレンは、手に持ったブーケから花を数本引き抜いた後、リアンにブーケを手渡した。
「私の国では、花嫁のブーケを受け取った人が、次の花嫁になれるという言い伝えがあるの。だからこのブーケはリアンが貰ってくれると嬉しいわ」
「まあ!嬉しい!」
「あなた達の婚姻式を、楽しみにしているわ」
「はい。ありがとうございます、レン様」
ハグをする2人に、嫉妬の炎が揺らめいたが、家族の抱擁にまで、嫉妬心を露わにしたら、レンに嫌われてしまいそうで、グッと我慢した。
それを見て居たマークは、俺の心情を見抜いているのか、一瞬冷たい視線を俺に投げつけて来たが、直ぐににこやかな仮面を被って見せ、この変わり身の早さと言うか、切り替えの早さは流石だと思う。
「レン様。おめでとうございます。この後の予定も詰まっておりますので、そろそろ馬車にお乗りください」
「ありがとうマークさん。マークさんには前にブーケをあげたから、今日は一輪だけね」
そう言うとレンはマークの胸の勲章に、花を刺してやったのだ。
するとマークは、とても嬉しそうに、そして大事そうに胸の花に手を当てていた。
「ありがとうございます。以前いただいたブーケは保存魔法を掛けて、大事に保管しております。この花も大切にさせて頂きますね」
微笑み合う二人は、まるで一枚の絵画のようだ。
あぁ。俺もマークのような美貌であったなら、これ程までに嫉妬深くならずに済んだのだろうか。
マークに花を挿して遣ったレンは、キョロキョロと周りを見渡し、目当ての人物を見つけると、こっちに来いと手招いた。
レンに呼ばれて小走りで近づいて来たのは、付添人を務めた3人とアルマだった。
レンの友人席に座っていた4人は。
他の王族たちよりも早く会場から出て来られたのだ。
マークと同じ様に、花を渡された4人は、異界の風習を聞き、感動して顔を輝かせている。
レンの育った異界とヴィースでは、異なる風習が沢山あって、戸惑う事も多いが、こういう人を幸せな気持ちにさせる風習は、ヴィースでも広がって行くと良いと思う。
ならばそれを利用しない手はない。
花弁が舞って居る内に、戴冠式を初めてしまおう。
宝冠と皇帝のマントを捧げ持った者達に合図を送り、今日の主役の名を呼んだ。
「アーノルド・ネルソン・クレイオス!」
アーノルドは参列席の最前列で、ポカンとこちらを見上げていたが、俺の呼び出しにハッとして、意識を集中し直したようだ。
俺はレンの横から一歩下がり宝冠を受け取って、静かに祭壇前の階を登って来る、弟の姿を見守った。
血剣を下げ、親父殿に廃位を迫る俺を、不思議そうに見上げていた幼子。
祖父と兄の首を刎ねた俺を怖れる事も、恨むこともせず。遊んでくれと無邪気に駆け寄って来ては。肩車をせがんだ小さな弟。
ウィリアムのしごきに耐え切れず、俺の執務室に匿ってくれ、と逃げて来た事も有ったな。
それがいつの間にか、弱音を吐くことが無くなり、皇太子の執務をしっかりとこなす様になった。偶に生意気な口を聞くが、それでも変わらぬ信頼を寄せてくれる、たった一人生き残った俺の兄弟。
4兄弟の中で、唯一人穢れたギデオンに囚われる事無く、純真な瞳を失わなかった大事な弟。
お前の存在が、どれだけ俺とウィリアムの慰めになって居たか、お前は知らないのだろうな。
ロイド様がギデオンからお前を守り抜くとこに、どれだけ心血を注ぎこんだか計り知れない。そしてだらしのない親父殿の手も借りず、愛情深く、正しくお前を育ててくれたロイド様には、感謝の念しか浮かばない。
白い花弁が舞い散る中、階の最後の段で跪いたアーノルドへ、寿ぎの言葉を送って居るのは俺の番だ。
そして今、俺が差し出した宝冠を受け取った番が、真っ白な指で弟の頭に皇帝の宝冠を乗せてくれた。
「神より賜りしこの地を、身命を賭して守り導く事を、創世の神アウラ神と創世のドラゴン、クレイオス様へ誓います」
皇帝の印のマントを肩に羽織り立ち上がった弟の、何と凛々しく立派な姿か。
新しく誕生した皇帝へ、恭順を示す礼を取った頬に、熱い物が流れた事は、誰にも気付かれなかった事だろう。
『我からも、祝いの品を遣ろうかの』
そう言うとクレイオスは、いつもの謎な空間から一振りの剣を取り出した。
その剣は、実戦向きではないと一目で分かる、柄の中央に大きな魔晶石が嵌め込まれた、宝物と呼ぶにふさわしい煌びやかな剣だった。
『皇帝自ら剣を取って戦うとなれば、それは国の終わりの時であろう?故に其方にはこのような剣で充分だ。人の身に我の加護を与えることは出来ないが、この剣が其方を邪なるものから護ってくれよう』
「ありがたき幸せ。この剣に恥じぬよう。国と人を導いてまいります」
時の流れとは速い物だ。
あの幼子が、こんなに立派な返答が出来るようになるとは。
『其方はラジート以来、初めてアウラと我からの祝福を受けた皇帝だ。アウラの期待に応え良き皇帝となる様に。それから例の件も其方達の考え通り、存分にするが良い、とアウラも申して居る」
例の件?とは?
・・・・やはりな。
アーノルドとロイド様は何か企んでいる。
俺とレンに内密にしているとは、怪しい。
絶対に何かある。
感動から一転、警戒を強める俺に気付いたのか、アーノルドが俺に苦笑を浮かべて見せた。
だが即位の場で、生まれたばかりの皇帝を問い詰める事も出来ず、進行役の文官に誘われるまま、アーノルドはリアンを連れ、参列者の拍手に送られながら、パレードの馬車に乗る為に、ホールの中をゆっくりと歩いて行った。
清楚で有りながら華やかさの有る衣装を纏ったリアンの顔は、喜びに満ち幸せそうだ。
「4人とも、少しずつ衣装が違って居るのだな?」
「うん。最初はみんなお揃いにしようかと思たのだけど、其々似合うスタイルってあるでしょ?それにリアンはアーノルドさんとパレードに参加するから、皆よりちょっと豪華にしたの」
「それも異界の風習なのか?」
「そうでも無いかな?子供にフラワーボーイとかベールガールをお願いする時は、お揃いが多いけど。大人の付添人を頼む時は、自前のドレスが多いから、色を合わせるだけって言うのが一般的かも」
「異界の風習も色々あるのだな?」
「うん。ウェディングドレスとか付添人とかは、私の国の風習ではなくて、他所の国から入って来た風習なのね。でもお着物の白無垢とかより人気が高いのよ?」
「自国の風習よりもか?」
「お着物より華やかだし、人生で一度くらいお姫様になってみたいもの」
「そう言うものか?」
「そう言うものです」
そのお姫様というのが、今一ピンとこないのだよな。
「ではレンは、一生俺のひめだから問題ないな?」
「あ・・・ほんとだ。私お姫様になってた」
えへへと笑う、番が可愛い。
「しかし、そのベールは美しいが、邪魔にならないのか?」
「邪魔だし重いけど、ベールとトレーンは見せびらかすための物ですからね」
「そうなんだ」
「そうなんです。ファッションにはやせ我慢も必要なんです。女子高生の真冬の生足とか、それはもう健気なのです」
「・・・・・」
じょしこうせい?
なまあし?
よく分からんが、レンは何をしても綺麗なのだから、やせ我慢なんていらないと思うぞ?
「だから、抱っこ移動は駄目ですよ?私はドレスを見せびらかしたいので」
「う・・・分かった」
先手を打ってそう言われてしまったら、仕方がない。
祭壇からホールの入り口まで、番と腕を組みゆっくりと歩を進めていくと、参列席から熱い溜息が聞こえて来る。
悪いな。
この美しい人は俺の番だ。
見るだけで我慢しろよな?
本当は見せるのも、嫌なのを特別に見させてやって居るのだからな?
ホールの入り口に立つと、ちょうどアーノルドとリアンが馬車に乗り込もうとしている処だった。
二人に声を掛けたレンは、手に持ったブーケから花を数本引き抜いた後、リアンにブーケを手渡した。
「私の国では、花嫁のブーケを受け取った人が、次の花嫁になれるという言い伝えがあるの。だからこのブーケはリアンが貰ってくれると嬉しいわ」
「まあ!嬉しい!」
「あなた達の婚姻式を、楽しみにしているわ」
「はい。ありがとうございます、レン様」
ハグをする2人に、嫉妬の炎が揺らめいたが、家族の抱擁にまで、嫉妬心を露わにしたら、レンに嫌われてしまいそうで、グッと我慢した。
それを見て居たマークは、俺の心情を見抜いているのか、一瞬冷たい視線を俺に投げつけて来たが、直ぐににこやかな仮面を被って見せ、この変わり身の早さと言うか、切り替えの早さは流石だと思う。
「レン様。おめでとうございます。この後の予定も詰まっておりますので、そろそろ馬車にお乗りください」
「ありがとうマークさん。マークさんには前にブーケをあげたから、今日は一輪だけね」
そう言うとレンはマークの胸の勲章に、花を刺してやったのだ。
するとマークは、とても嬉しそうに、そして大事そうに胸の花に手を当てていた。
「ありがとうございます。以前いただいたブーケは保存魔法を掛けて、大事に保管しております。この花も大切にさせて頂きますね」
微笑み合う二人は、まるで一枚の絵画のようだ。
あぁ。俺もマークのような美貌であったなら、これ程までに嫉妬深くならずに済んだのだろうか。
マークに花を挿して遣ったレンは、キョロキョロと周りを見渡し、目当ての人物を見つけると、こっちに来いと手招いた。
レンに呼ばれて小走りで近づいて来たのは、付添人を務めた3人とアルマだった。
レンの友人席に座っていた4人は。
他の王族たちよりも早く会場から出て来られたのだ。
マークと同じ様に、花を渡された4人は、異界の風習を聞き、感動して顔を輝かせている。
レンの育った異界とヴィースでは、異なる風習が沢山あって、戸惑う事も多いが、こういう人を幸せな気持ちにさせる風習は、ヴィースでも広がって行くと良いと思う。
133
あなたにおすすめの小説
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる