14 / 261
第1章 私はただ平穏に暮らしたいだけなのに!
13 間違い
しおりを挟む
それは私が6歳の時のことだった。
当時の村長の1一人娘で真っ赤な髪のちょっとふくよかな体型で勝気なヘルマという10歳の女の子がいた。
この村周辺の地域では美人の条件として赤毛が挙げられる。この地域の住民の多くは赤茶色の髪で黄土色の瞳をしている。多くの人は茶色が強く出ているが、稀に赤色が強く出た赤色の髪の子が生まれる。
赤色の髪の子は周囲から生まれつき美人として扱われる。顔の美醜よりも髪の色が美人の基準としてこの地域では重視されている。
地球では美醜の基準は場所や時代で変わっていた。目が一重が美人の時代も二重が美人の時代もあり、ふくよかな体型が美人の時代もスリムな体型が美人の時代もあり、金髪が美人の場所も黒髪が美人の場所もある。
この村周辺地域では赤毛が美人の条件だ。そういう場所と時代であり、それは仕方のないことだ。
黒髪の私は美人からは程遠く、赤茶の髪の村人達からは少し浮いた存在だった。顔の造形は将来美人になると期待できるくらいには整っていると自分では思っていたが、異質な黒い髪と紺碧の瞳で美人とか可愛いとか言われたことは村では一度も記憶にない。
特にモテたいという願望は無かったし、私自身は自分の髪色も瞳の色も顔も気に入っていたので何も問題は無かった。
ヘルマは美人で村長の一人娘ということで周囲の親や村人から甘やかされて育てられていた。
そんな中で孤児院に新しい女の子が増えた。その子は近くの村の子で、両親を病気で相次いで亡くしたため孤児院に預けられることになった。10歳で真っ赤な夕焼け色の綺麗な髪に大人しい顔立ちのライラという女の子だった。
ヘルマとライラが並ぶとライラの髪のほうが赤が強く出ていた。ライラと比べるとヘルマの髪は赤というよりもオレンジ色に見えた。村一番の美人という肩書を奪われたヘルマがライラを目の敵にして、ライラをいじめるのは当然の成り行きだった。
ライラは物静かで大人びた子で、感情を表に出すことをほとんどしない。両親が亡くなって不安で心細くて寂しいだろうに、そのような弱さを周囲に見せない強い子だ。最初は笑うことも怒ることも泣くこともほとんどしないライラが赤髪で美人だということでお高くとまっているのかと周囲に誤解されたが、ちょっと恥ずかしがり屋で不器用なだけで、本当はいろいろと気が利く優しい子であることはすぐに孤児院の子たちに理解された。ほどなくライラは孤児院に馴染んでいった。
ライラは私の前世の彼女に似ていた。姿形は全く似ていが、物静かで年の割に大人びている雰囲気が似ていた。それだけでなく、ライラの強さが一番私の中で彼女を彷彿とさせた。
両親を亡くして心細いのに決して弱さを見せないライラの強さは、病でどんなに辛くても決して弱音を吐いたりしない彼女の強さと重なった。
私にはない強さを持ったライラに憧れて、私はライラになついた。
ライラが孤児院に預けられてから数か月後には、ライラは私を妹のように可愛がり、私はライラを実の姉のように慕うようになっていた。
そんなある日、私はヘルマとその取り巻きの村の子供達に取り囲まれているライラを見つけた。ライラの周囲の地面が真っ赤な色をしていた。
誰か怪我をしているのかと慌てて近づいてみると、その地面の赤い色は血ではなく、ライラの髪の毛だった。
ライラの髪は村の子に切られて無残な状態になっていた。
ライラは声を出さずに泣いていた。
そのライラを見て、ヘルマとその取り巻きは笑っていた。
ライラの涙を見た瞬間、私の目の前が真っ赤に染まり、頭に血が上った。
私は暴走した。正確には私の知識が暴走した。6歳児ではあり得ないほどの語彙力と表現力で言葉を駆使して完膚なきまでにライラをいじめていた主犯のヘルマを負かしてしまった。
私の精神年齢とは釣り合わない私の前世の彼女の20年ほどの記憶という名の膨大な知識。普段はその知識を人前で披露しないように気を付けていたが、怒りで我を忘れた私はその知識を使うことに一切の抵抗を覚えなかった。
優越感と全能感に浸って、相手を言葉で徹底的にいたぶった。自分に酔っていた。
勝手に口が動いて自分の知らない言葉が出てくる。今まで一度も使ったことのない言い回しや皮肉が口から飛び出していく。そのたびに相手が傷つき弱っていく。相手が言い返して来たら、倍にして返す。
多勢に無勢なので、主犯のヘルマに狙いを定め、言葉でヘルマを馬鹿にして、彼女の性格、人格、容姿の全てを侮辱して否定し尽した。
ヘルマは孤児院の人間は何を言ってもやっても何もやり返してこないものだと思っていたから、私の反撃に驚いて、口をパクパクさせるだけで碌に言い返すこともできなかった。下手な言い返しには倍にして返した。
ヘルマの取り巻きも、6歳の私が流暢に小難しい言葉を言い出したことに驚いて止めることもせずに呆然と眺めているだけだった。
とうとうヘルマが泣き出した。
私は勝ったという優越感と悪者をやっつけたという達成感に満たされながら、ライラの手を取って孤児院へ帰った。
孤児院に着く頃にはライラは泣き止んでいた。ライラは孤児院に着くと私から逃れるかのように私の手を振り払い孤児院の中へ入っていく。私の手を振り払ったとき、泣いて赤くなったライラの目が得体のしれない不気味なものを見るかのように私を見ていた。
ライラの無残な髪のことはすぐに孤児院中に知れ渡り、大騒ぎになった。
ライラはヘルマとその取り巻き達にされたことをシスターに報告したが、私がやったことは何一つ言わなかった。私も何も言わなかった。
私はライラに拒絶されたことに衝撃を受け、不満を抱いていた。
自分はライラを助けただけなのになぜあんな目で見られなくてはならないのか。私は正しいことをしただけだ。ヘルマの行いに正義も情状酌量の余地も無い。ヘルマは自分よりも弱い物をいじめて喜ぶ卑劣な人間だ。ヘルマは悪だ。
私はその悪人を成敗して懲らしめてライラを救っただけ。なぜライラは私に感謝しないのだろうか。なぜライラは自分を苦しめた人間がやっつけられたことを喜ばないのか。
このときの私は完全におかしかった。
それまで仲良くしていた年下の女の子がいきなり別人のように豹変して、他人を攻撃したなら、不気味に思えて当たり前だ。
そんなことに思い至らないほどに私は自分に酔って、意識があり得ないほどに高揚して、危険でおかしい変な人間になっていた。
それからすぐに、孤児院長がライラのことを村側に抗議に行く前に、村長が孤児院に怒鳴り込んで来て、私がやったことが孤児院にばれた。
私は当時の孤児院長から一方的に叱られた。 孤児院のルールである、村人と諍いを起こさないことを破ったからと、罰として夕食抜きにされた。
私はその決定に反発していた。ヘルマが悪いのになぜ私が罰を受けないといけないのか。ライラを泣かせたから反撃しただけ。自分は何も悪くないのに。
孤児院のルールを破ったことも、村長の一人娘を泣かせたことも、何一つ反省していない私にシスターマリナは自分が傷つけられたかのような悲しい顔で、怒るのではなく、静かな声で懇々と私を諭した。
相手が間違っているからといって、相手を傷つけて良い理由にはならない。
相手を傷つけたなら、あなたの行いも相手と同じように間違っている。
誰かを傷つけて良い理由なんてどこにもない。傷つけることに正当性などない。正義などない。
どんな理由があっても相手を傷つけるという行為は悪でしかない。
「相手に傷つけられても、何もせずに耐えることだけしかしてはいけないの?反撃してはいけないの?私が間違っているというなら、何が正しいの?私はどうすればよかったの?」
シスターマリナの言葉に納得できない私は激しく反発して反抗的に問い詰めた。
そんな生意気な私にシスターマリナは怒りもあきれもせずに根気強く言葉を尽くして説明してくれる。
「戦いなさい。傷つけようとする相手に屈するのでも、耐えるのでも、同じように相手を傷つけるのでもなく、相手と向き合って対等な立場で戦いなさい」
相手に屈したくない、負けたくないと、相手に抗おうとしたり、相手と戦おうとするのは間違いではない。
でも、相手を傷つけることを目的にして相手を攻撃することは間違っている。
相手を傷つけた理由として相手の非を挙げて、自分の正当性を主張するのはずるくて卑怯だ。
相手の非を責める為に同じことをするなら、それは相手となんら変わりの無い行動だ。
それを相手が悪いから自分は悪くない。相手が間違っているから自分は正しいと主張するのはおかしい。
相手の行いはあなたの行いを正当化する根拠とならない。
相手が間違っていることはあなたの行動が正義だという証明にはならない。
自分の行いが正しいか間違っているかは、その行いだけで判断するもの。
自分の行動に責任を持って行動するべき。自分の行動を他人のせいにして逃げるのは卑怯で汚い。
「あなたはヘルマが悪いからしたことだと、自分の行動を彼女のせいにしているわね。あなたがしたことは、ライラを傷つけた彼女が憎くて許せないから、彼女を傷つけたくて傷つけただけ。あなたは自分が選んでしたことの責任から逃げてはいけません。今のあなたは卑怯で醜い」
シスターマリナにそこまで言われてやっと私は自分がやったことの意味を理解した。私は恥ずかしさで顔が真っ赤になった。逆に頭は冷えてずっと昂っていた感情が落ち着いた。
シスターマリナに言われたことは図星で、正しかった。間違っているのは私だった。
当時の村長の1一人娘で真っ赤な髪のちょっとふくよかな体型で勝気なヘルマという10歳の女の子がいた。
この村周辺の地域では美人の条件として赤毛が挙げられる。この地域の住民の多くは赤茶色の髪で黄土色の瞳をしている。多くの人は茶色が強く出ているが、稀に赤色が強く出た赤色の髪の子が生まれる。
赤色の髪の子は周囲から生まれつき美人として扱われる。顔の美醜よりも髪の色が美人の基準としてこの地域では重視されている。
地球では美醜の基準は場所や時代で変わっていた。目が一重が美人の時代も二重が美人の時代もあり、ふくよかな体型が美人の時代もスリムな体型が美人の時代もあり、金髪が美人の場所も黒髪が美人の場所もある。
この村周辺地域では赤毛が美人の条件だ。そういう場所と時代であり、それは仕方のないことだ。
黒髪の私は美人からは程遠く、赤茶の髪の村人達からは少し浮いた存在だった。顔の造形は将来美人になると期待できるくらいには整っていると自分では思っていたが、異質な黒い髪と紺碧の瞳で美人とか可愛いとか言われたことは村では一度も記憶にない。
特にモテたいという願望は無かったし、私自身は自分の髪色も瞳の色も顔も気に入っていたので何も問題は無かった。
ヘルマは美人で村長の一人娘ということで周囲の親や村人から甘やかされて育てられていた。
そんな中で孤児院に新しい女の子が増えた。その子は近くの村の子で、両親を病気で相次いで亡くしたため孤児院に預けられることになった。10歳で真っ赤な夕焼け色の綺麗な髪に大人しい顔立ちのライラという女の子だった。
ヘルマとライラが並ぶとライラの髪のほうが赤が強く出ていた。ライラと比べるとヘルマの髪は赤というよりもオレンジ色に見えた。村一番の美人という肩書を奪われたヘルマがライラを目の敵にして、ライラをいじめるのは当然の成り行きだった。
ライラは物静かで大人びた子で、感情を表に出すことをほとんどしない。両親が亡くなって不安で心細くて寂しいだろうに、そのような弱さを周囲に見せない強い子だ。最初は笑うことも怒ることも泣くこともほとんどしないライラが赤髪で美人だということでお高くとまっているのかと周囲に誤解されたが、ちょっと恥ずかしがり屋で不器用なだけで、本当はいろいろと気が利く優しい子であることはすぐに孤児院の子たちに理解された。ほどなくライラは孤児院に馴染んでいった。
ライラは私の前世の彼女に似ていた。姿形は全く似ていが、物静かで年の割に大人びている雰囲気が似ていた。それだけでなく、ライラの強さが一番私の中で彼女を彷彿とさせた。
両親を亡くして心細いのに決して弱さを見せないライラの強さは、病でどんなに辛くても決して弱音を吐いたりしない彼女の強さと重なった。
私にはない強さを持ったライラに憧れて、私はライラになついた。
ライラが孤児院に預けられてから数か月後には、ライラは私を妹のように可愛がり、私はライラを実の姉のように慕うようになっていた。
そんなある日、私はヘルマとその取り巻きの村の子供達に取り囲まれているライラを見つけた。ライラの周囲の地面が真っ赤な色をしていた。
誰か怪我をしているのかと慌てて近づいてみると、その地面の赤い色は血ではなく、ライラの髪の毛だった。
ライラの髪は村の子に切られて無残な状態になっていた。
ライラは声を出さずに泣いていた。
そのライラを見て、ヘルマとその取り巻きは笑っていた。
ライラの涙を見た瞬間、私の目の前が真っ赤に染まり、頭に血が上った。
私は暴走した。正確には私の知識が暴走した。6歳児ではあり得ないほどの語彙力と表現力で言葉を駆使して完膚なきまでにライラをいじめていた主犯のヘルマを負かしてしまった。
私の精神年齢とは釣り合わない私の前世の彼女の20年ほどの記憶という名の膨大な知識。普段はその知識を人前で披露しないように気を付けていたが、怒りで我を忘れた私はその知識を使うことに一切の抵抗を覚えなかった。
優越感と全能感に浸って、相手を言葉で徹底的にいたぶった。自分に酔っていた。
勝手に口が動いて自分の知らない言葉が出てくる。今まで一度も使ったことのない言い回しや皮肉が口から飛び出していく。そのたびに相手が傷つき弱っていく。相手が言い返して来たら、倍にして返す。
多勢に無勢なので、主犯のヘルマに狙いを定め、言葉でヘルマを馬鹿にして、彼女の性格、人格、容姿の全てを侮辱して否定し尽した。
ヘルマは孤児院の人間は何を言ってもやっても何もやり返してこないものだと思っていたから、私の反撃に驚いて、口をパクパクさせるだけで碌に言い返すこともできなかった。下手な言い返しには倍にして返した。
ヘルマの取り巻きも、6歳の私が流暢に小難しい言葉を言い出したことに驚いて止めることもせずに呆然と眺めているだけだった。
とうとうヘルマが泣き出した。
私は勝ったという優越感と悪者をやっつけたという達成感に満たされながら、ライラの手を取って孤児院へ帰った。
孤児院に着く頃にはライラは泣き止んでいた。ライラは孤児院に着くと私から逃れるかのように私の手を振り払い孤児院の中へ入っていく。私の手を振り払ったとき、泣いて赤くなったライラの目が得体のしれない不気味なものを見るかのように私を見ていた。
ライラの無残な髪のことはすぐに孤児院中に知れ渡り、大騒ぎになった。
ライラはヘルマとその取り巻き達にされたことをシスターに報告したが、私がやったことは何一つ言わなかった。私も何も言わなかった。
私はライラに拒絶されたことに衝撃を受け、不満を抱いていた。
自分はライラを助けただけなのになぜあんな目で見られなくてはならないのか。私は正しいことをしただけだ。ヘルマの行いに正義も情状酌量の余地も無い。ヘルマは自分よりも弱い物をいじめて喜ぶ卑劣な人間だ。ヘルマは悪だ。
私はその悪人を成敗して懲らしめてライラを救っただけ。なぜライラは私に感謝しないのだろうか。なぜライラは自分を苦しめた人間がやっつけられたことを喜ばないのか。
このときの私は完全におかしかった。
それまで仲良くしていた年下の女の子がいきなり別人のように豹変して、他人を攻撃したなら、不気味に思えて当たり前だ。
そんなことに思い至らないほどに私は自分に酔って、意識があり得ないほどに高揚して、危険でおかしい変な人間になっていた。
それからすぐに、孤児院長がライラのことを村側に抗議に行く前に、村長が孤児院に怒鳴り込んで来て、私がやったことが孤児院にばれた。
私は当時の孤児院長から一方的に叱られた。 孤児院のルールである、村人と諍いを起こさないことを破ったからと、罰として夕食抜きにされた。
私はその決定に反発していた。ヘルマが悪いのになぜ私が罰を受けないといけないのか。ライラを泣かせたから反撃しただけ。自分は何も悪くないのに。
孤児院のルールを破ったことも、村長の一人娘を泣かせたことも、何一つ反省していない私にシスターマリナは自分が傷つけられたかのような悲しい顔で、怒るのではなく、静かな声で懇々と私を諭した。
相手が間違っているからといって、相手を傷つけて良い理由にはならない。
相手を傷つけたなら、あなたの行いも相手と同じように間違っている。
誰かを傷つけて良い理由なんてどこにもない。傷つけることに正当性などない。正義などない。
どんな理由があっても相手を傷つけるという行為は悪でしかない。
「相手に傷つけられても、何もせずに耐えることだけしかしてはいけないの?反撃してはいけないの?私が間違っているというなら、何が正しいの?私はどうすればよかったの?」
シスターマリナの言葉に納得できない私は激しく反発して反抗的に問い詰めた。
そんな生意気な私にシスターマリナは怒りもあきれもせずに根気強く言葉を尽くして説明してくれる。
「戦いなさい。傷つけようとする相手に屈するのでも、耐えるのでも、同じように相手を傷つけるのでもなく、相手と向き合って対等な立場で戦いなさい」
相手に屈したくない、負けたくないと、相手に抗おうとしたり、相手と戦おうとするのは間違いではない。
でも、相手を傷つけることを目的にして相手を攻撃することは間違っている。
相手を傷つけた理由として相手の非を挙げて、自分の正当性を主張するのはずるくて卑怯だ。
相手の非を責める為に同じことをするなら、それは相手となんら変わりの無い行動だ。
それを相手が悪いから自分は悪くない。相手が間違っているから自分は正しいと主張するのはおかしい。
相手の行いはあなたの行いを正当化する根拠とならない。
相手が間違っていることはあなたの行動が正義だという証明にはならない。
自分の行いが正しいか間違っているかは、その行いだけで判断するもの。
自分の行動に責任を持って行動するべき。自分の行動を他人のせいにして逃げるのは卑怯で汚い。
「あなたはヘルマが悪いからしたことだと、自分の行動を彼女のせいにしているわね。あなたがしたことは、ライラを傷つけた彼女が憎くて許せないから、彼女を傷つけたくて傷つけただけ。あなたは自分が選んでしたことの責任から逃げてはいけません。今のあなたは卑怯で醜い」
シスターマリナにそこまで言われてやっと私は自分がやったことの意味を理解した。私は恥ずかしさで顔が真っ赤になった。逆に頭は冷えてずっと昂っていた感情が落ち着いた。
シスターマリナに言われたことは図星で、正しかった。間違っているのは私だった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ウォーキング・オブ・ザ・ヒーロー!ウォークゲーマーの僕は今日もゲーム(スキル)の為に異世界を歩く
まったりー
ファンタジー
主人公はウォークゲームを楽しむ高校生、ある時学校の教室で異世界召喚され、クラス全員が異世界に行ってしまいます。
国王様が魔王を倒してくれと頼んできてステータスを確認しますが、主人公はウォーク人という良く分からない職業で、スキルもウォークスキルと記され国王は分からず、いらないと判定します、何が出来るのかと聞かれた主人公は、ポイントで交換できるアイテムを出そうとしますが、交換しようとしたのがパンだった為、またまた要らないと言われてしまい、今度は城からも追い出されます。
主人公は気にせず、ウォークスキルをゲームと同列だと考え異世界で旅をします。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる