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第1章 私はただ平穏に暮らしたいだけなのに!
15 自業自得
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私は孤児院のルールを破って村人と問題を起こしたので、罰として1ヶ月の謹慎処分になった。
謹慎処分といっても、村と森に行けないだけで生活はいつも通りだ。孤児院の敷地内にいればどこにいても問題にはならない。
ライラとはギクシャクとした関係になってしまった。ライラは私を避けるようになり、無理に私から話しかけるのも躊躇われ、必要最低限の関わりしかなくなってしまった。
孤児院長とシスターマリナはヘルマ達がライラの髪を切り落とした件についての謝罪と処分を求めた話し合いをしようと何度も村長の元へ行ったが、村長は話し合いに全く応じずに、ライラが悪い、孤児が悪い、孤児院が悪い、と言ってヘルマ達村の子の責任を有耶無耶にしようとした。ヘルマ達がライラに謝罪することも罰を受けることもないままで、時間だけが過ぎて行った。
そして、私が謹慎明けに1か月ぶりに村へ行くと、雰囲気がそれまでの村とは変わっていた。孤児院の子が村に訪れたら村人と笑顔で挨拶を交わし合っていたのに、今は挨拶をしても目を逸らされて無視される。
村長達は今回のことを誇張して村中に言いふらし、孤児と孤児院は村人に逆らえない、何をしても許されるという考えを広めていった。
表だって何かすることもされることも無かったが、そのせいで孤児院の人間は村で肩身の狭い思いをすることになった。
それから一月後、今度は孤児院の食事の量が減った。
シスター達は、少しの間だけ我慢するように、としか言わなかったが、孤児院への食糧の供給に何らかの問題が発生したことは自ずと推測できた。きっと村との間で何かあったのだろう。
私を含め孤児院の子ども達はこれからどうなるのかと不安に苛まれる日々を送っていた。
だが、その日々は長くは続かなかった。
ご飯の量が減ってから一月後に領都から役人と兵士が村にやって来て、村長と数人の村人を拘束して領都に連れて行ってしまった。
村長と数人の村人が孤児院の物資を横領したということで領主が動いた。
村は大騒ぎになったが、その後に村長一家と村人数世帯が村から消え、新たな村長が決まり、新しく外からの移住者を迎え、数ヶ月で村は以前の状態に落ち着いた。
村と孤児院の関係も以前のような対等な状態に表面上は戻った。
今回の件で、孤児院が村よりも上位の存在だということが村人たちに周知された。
しかし、孤児院は村と対等であることを望み、村もそれを受け入れたので、その事実はおおっぴらにされることはなかった。
だから、村の子も孤児院の子もその事実は知らないままになった。村の子は12歳になるときに教えられるが、孤児院の子は12歳になるときには村にはいないので知らないままだ。
私はシスター見習いになるときにこの事実をシスターマリナに教えられた。そして、事件のあらましも。
孤児院側はライラの事件で村長が村長としての職務を果たさず、孤児院や孤児を軽んじる態度を取り続けたことを問題視して、それらのことを領主に報告していた。
領主は村長の職務怠慢と職務放棄を重く見て、村長の交代を検討することにした。
そうしている間にも村長の孤児院に対する横暴さは増していき、遂には孤児院の物資を横領して何食わぬ顔で減った物資を孤児院に渡してきた。
孤児院長が物資が予定よりも少ないと抗議しても、村長はのらりくらりと知らぬ存ぜぬでまともに取り合おうとしなかった。
孤児院側は即座に徴税官に報告し、徴税官から村に渡した物資の書類をもらい、村長の横領の証拠を揃えて領主に報告した。
その結果、村長たちは領都へしょっぴかれて行き、村長の罪状は職務怠慢、職務放棄、犯罪教唆、業務上横領など多岐にわたり、領主の裁決により死罪になった。
村長の家族と村長の腰巾着で横領物である孤児院の物資を村長から受け取っていた村人は家族含めて村からの追放処分を受けた。
追放処分とは村の居住権を剥奪されるという罰だ。村人は土地も家も農耕具も領主から借りているだけで自分の財産はほとんど持っていない。その代わり、村人が病気になったり怪我をしたときは領主がその費用を負担してくれる。居住権を持つ領の領民である限り、領主が保護してくれる。
居住権を失うということはその領の領民ではなくなるということ。保護が一切受けられなくなる。税を納める義務もなくなるが、守られる権利も失う。
居住権を失った元村人は村から出て行かなければならない。
居住権はお金で手に入れられるが、新しく居住権を得るには大金が必要だ。街の居住権は基本的に村よりも高い。村の居住権は村人が減らなければ居住権は得られない。
この国には奴隷制度はない。でも、奴隷のような存在はいる。
村で物置小屋や水車小屋に置いてもらい、村人達にいいようにこき使われて最低限の食事を恵んでもらう農奴、街の商家に拾ってもらい商人にいいようにこき使われて最低限の衣食住を恵んでもらう下僕という人達が存在する。
農奴にも下僕にもなれず、何処にも居場所を見つけられない人は流浪の民になるか、スラム街で犯罪に手を染めて生きるか、色街で身体を売って生きるかのどれかしか生きる道はない。
居住権の剥奪という村からの追放処分は今後、人として尊厳を奪われる死刑に等しいくらいの重い罰だ。
そうなるくらいなら子どもだけでもこの孤児院に預けて行こうと考えた親もいた。
子どもをこの領の孤児院に預けるには、両親が共にいないことが条件だ。両親が亡くなっているか捨て子かのどちらかだけ。両親がいるのに子どもを孤児院に預けるだけということは出来ない。両親が孤児院に子どもを預けるということは子を捨てる、我が子との縁を永遠に切ることを意味する。両親が迎えに来ても孤児を渡すことは出来ない。この領の孤児院はそういう決まりだ。無理矢理連れ去った場合は誘拐として親であっても犯罪者として罰せられる。
追放処分にされた人達は結局子どもを孤児院に預けることはせずに一緒に連れていった。
シスターマリナは一切、私を責めるようなことは言わなかった。
でも、村長がここまで愚かなことをした責任の一端は私にもある。
あのときに私がヘルマを必要以上に侮辱して傷つけなければここまで村長が孤児院に対して攻撃的にならなかっただろう。
自分の娘を傷つけられた親として、村長は村長としての職分を忘れてしまった。
自分の娘を孤児如きに傷つけられて、村長のプライドが著しく傷ついたのだろう。私の謝罪だけではその傷は癒えず、自分の娘がした孤児への仕打ちを無かったことにすることで自分と娘の傷を相殺しようとした。
それでも足りずに孤児院の物資を奪って、それで孤児院よりも村の方が立場が上だと誇示してプライドを修復しようとした。
私が暴走しなければ、村長は自分の娘の行いを親として叱り、村長として罰することが出来たと思う。これまでは大きな問題もなく村長としての仕事を果たしていた。
誰もこの件で私を責めはしなかった。完全に村長たちの自業自得だ。これで私のせいだなどと言い出したら、責任転嫁をするなと怒り狂っただろう。
村長はなぜ自分がそんな愚かなことをすることになったのかを把握していないのかったのかもしれない。
それでも、この大事件のきっかけは私の暴走だ。
どれだけの知識を持っていたとしても、その知識を正しく使わない限り、その知識には意味も価値も無い。それは前世の彼女を無意味で無価値だと貶めることと同じだ。
私は特別賢い人間ではない。ただの普通の平均的な能力しかない平凡な人間だ。
だから、自分の行動で何が起こるか正確な予想が出来ず、予測も立てられず、考え無しで感情に左右されてしまう。
私は前世の彼女の記憶から何も学べていない。実際に自分で経験しなければ理解できない。
私は特別な知識を悪用するほど愚かでもないが、有効に活用できるほど賢くもない。考え無しにひけらかすほどに愚かではなかったという程度の賢さしか持ち合わせていない。
きっと私自身の基本的なIQが高くないのだろう。
私は誰かを傷付けたくも不幸にしたくもない。ただ、いつか自由に空が飛びたいだけ。
人を傷つけないために知識は隠し、自分の望みの為だけに自分の中だけで知識を使う。
そうすれば誰もこの知識で傷付けないし、誰も困らない。
どこかの貴族の子どもなら貴族としての責任や義務で自分の知識を有効に活用して、民を守り、自領を繁栄させ、国に貢献しなければならないだろう。
そのための力を持っていて、知識を上手く活用できる教育も受けて、必要な教養や人格を形成できるに違いない。
しかし、私はただの小さな村の小さな孤児院にいる孤児で平民の子どもだ。
そのような義務も責任もなく、そのための教育も受けていないし、力もない。
私はこの知識を使っては対外的に何もしない。それが一番平和でこの村に相応しい対処法だ。
誰も傷つかず、誰も傷付けず、誰も困らない。
この村と孤児院とみんなを守る私なりの最善の方法だ。
このときから私は誰かの役に立つよりも誰にも迷惑を掛けないようにすることを優先するようになった。
謹慎処分といっても、村と森に行けないだけで生活はいつも通りだ。孤児院の敷地内にいればどこにいても問題にはならない。
ライラとはギクシャクとした関係になってしまった。ライラは私を避けるようになり、無理に私から話しかけるのも躊躇われ、必要最低限の関わりしかなくなってしまった。
孤児院長とシスターマリナはヘルマ達がライラの髪を切り落とした件についての謝罪と処分を求めた話し合いをしようと何度も村長の元へ行ったが、村長は話し合いに全く応じずに、ライラが悪い、孤児が悪い、孤児院が悪い、と言ってヘルマ達村の子の責任を有耶無耶にしようとした。ヘルマ達がライラに謝罪することも罰を受けることもないままで、時間だけが過ぎて行った。
そして、私が謹慎明けに1か月ぶりに村へ行くと、雰囲気がそれまでの村とは変わっていた。孤児院の子が村に訪れたら村人と笑顔で挨拶を交わし合っていたのに、今は挨拶をしても目を逸らされて無視される。
村長達は今回のことを誇張して村中に言いふらし、孤児と孤児院は村人に逆らえない、何をしても許されるという考えを広めていった。
表だって何かすることもされることも無かったが、そのせいで孤児院の人間は村で肩身の狭い思いをすることになった。
それから一月後、今度は孤児院の食事の量が減った。
シスター達は、少しの間だけ我慢するように、としか言わなかったが、孤児院への食糧の供給に何らかの問題が発生したことは自ずと推測できた。きっと村との間で何かあったのだろう。
私を含め孤児院の子ども達はこれからどうなるのかと不安に苛まれる日々を送っていた。
だが、その日々は長くは続かなかった。
ご飯の量が減ってから一月後に領都から役人と兵士が村にやって来て、村長と数人の村人を拘束して領都に連れて行ってしまった。
村長と数人の村人が孤児院の物資を横領したということで領主が動いた。
村は大騒ぎになったが、その後に村長一家と村人数世帯が村から消え、新たな村長が決まり、新しく外からの移住者を迎え、数ヶ月で村は以前の状態に落ち着いた。
村と孤児院の関係も以前のような対等な状態に表面上は戻った。
今回の件で、孤児院が村よりも上位の存在だということが村人たちに周知された。
しかし、孤児院は村と対等であることを望み、村もそれを受け入れたので、その事実はおおっぴらにされることはなかった。
だから、村の子も孤児院の子もその事実は知らないままになった。村の子は12歳になるときに教えられるが、孤児院の子は12歳になるときには村にはいないので知らないままだ。
私はシスター見習いになるときにこの事実をシスターマリナに教えられた。そして、事件のあらましも。
孤児院側はライラの事件で村長が村長としての職務を果たさず、孤児院や孤児を軽んじる態度を取り続けたことを問題視して、それらのことを領主に報告していた。
領主は村長の職務怠慢と職務放棄を重く見て、村長の交代を検討することにした。
そうしている間にも村長の孤児院に対する横暴さは増していき、遂には孤児院の物資を横領して何食わぬ顔で減った物資を孤児院に渡してきた。
孤児院長が物資が予定よりも少ないと抗議しても、村長はのらりくらりと知らぬ存ぜぬでまともに取り合おうとしなかった。
孤児院側は即座に徴税官に報告し、徴税官から村に渡した物資の書類をもらい、村長の横領の証拠を揃えて領主に報告した。
その結果、村長たちは領都へしょっぴかれて行き、村長の罪状は職務怠慢、職務放棄、犯罪教唆、業務上横領など多岐にわたり、領主の裁決により死罪になった。
村長の家族と村長の腰巾着で横領物である孤児院の物資を村長から受け取っていた村人は家族含めて村からの追放処分を受けた。
追放処分とは村の居住権を剥奪されるという罰だ。村人は土地も家も農耕具も領主から借りているだけで自分の財産はほとんど持っていない。その代わり、村人が病気になったり怪我をしたときは領主がその費用を負担してくれる。居住権を持つ領の領民である限り、領主が保護してくれる。
居住権を失うということはその領の領民ではなくなるということ。保護が一切受けられなくなる。税を納める義務もなくなるが、守られる権利も失う。
居住権を失った元村人は村から出て行かなければならない。
居住権はお金で手に入れられるが、新しく居住権を得るには大金が必要だ。街の居住権は基本的に村よりも高い。村の居住権は村人が減らなければ居住権は得られない。
この国には奴隷制度はない。でも、奴隷のような存在はいる。
村で物置小屋や水車小屋に置いてもらい、村人達にいいようにこき使われて最低限の食事を恵んでもらう農奴、街の商家に拾ってもらい商人にいいようにこき使われて最低限の衣食住を恵んでもらう下僕という人達が存在する。
農奴にも下僕にもなれず、何処にも居場所を見つけられない人は流浪の民になるか、スラム街で犯罪に手を染めて生きるか、色街で身体を売って生きるかのどれかしか生きる道はない。
居住権の剥奪という村からの追放処分は今後、人として尊厳を奪われる死刑に等しいくらいの重い罰だ。
そうなるくらいなら子どもだけでもこの孤児院に預けて行こうと考えた親もいた。
子どもをこの領の孤児院に預けるには、両親が共にいないことが条件だ。両親が亡くなっているか捨て子かのどちらかだけ。両親がいるのに子どもを孤児院に預けるだけということは出来ない。両親が孤児院に子どもを預けるということは子を捨てる、我が子との縁を永遠に切ることを意味する。両親が迎えに来ても孤児を渡すことは出来ない。この領の孤児院はそういう決まりだ。無理矢理連れ去った場合は誘拐として親であっても犯罪者として罰せられる。
追放処分にされた人達は結局子どもを孤児院に預けることはせずに一緒に連れていった。
シスターマリナは一切、私を責めるようなことは言わなかった。
でも、村長がここまで愚かなことをした責任の一端は私にもある。
あのときに私がヘルマを必要以上に侮辱して傷つけなければここまで村長が孤児院に対して攻撃的にならなかっただろう。
自分の娘を傷つけられた親として、村長は村長としての職分を忘れてしまった。
自分の娘を孤児如きに傷つけられて、村長のプライドが著しく傷ついたのだろう。私の謝罪だけではその傷は癒えず、自分の娘がした孤児への仕打ちを無かったことにすることで自分と娘の傷を相殺しようとした。
それでも足りずに孤児院の物資を奪って、それで孤児院よりも村の方が立場が上だと誇示してプライドを修復しようとした。
私が暴走しなければ、村長は自分の娘の行いを親として叱り、村長として罰することが出来たと思う。これまでは大きな問題もなく村長としての仕事を果たしていた。
誰もこの件で私を責めはしなかった。完全に村長たちの自業自得だ。これで私のせいだなどと言い出したら、責任転嫁をするなと怒り狂っただろう。
村長はなぜ自分がそんな愚かなことをすることになったのかを把握していないのかったのかもしれない。
それでも、この大事件のきっかけは私の暴走だ。
どれだけの知識を持っていたとしても、その知識を正しく使わない限り、その知識には意味も価値も無い。それは前世の彼女を無意味で無価値だと貶めることと同じだ。
私は特別賢い人間ではない。ただの普通の平均的な能力しかない平凡な人間だ。
だから、自分の行動で何が起こるか正確な予想が出来ず、予測も立てられず、考え無しで感情に左右されてしまう。
私は前世の彼女の記憶から何も学べていない。実際に自分で経験しなければ理解できない。
私は特別な知識を悪用するほど愚かでもないが、有効に活用できるほど賢くもない。考え無しにひけらかすほどに愚かではなかったという程度の賢さしか持ち合わせていない。
きっと私自身の基本的なIQが高くないのだろう。
私は誰かを傷付けたくも不幸にしたくもない。ただ、いつか自由に空が飛びたいだけ。
人を傷つけないために知識は隠し、自分の望みの為だけに自分の中だけで知識を使う。
そうすれば誰もこの知識で傷付けないし、誰も困らない。
どこかの貴族の子どもなら貴族としての責任や義務で自分の知識を有効に活用して、民を守り、自領を繁栄させ、国に貢献しなければならないだろう。
そのための力を持っていて、知識を上手く活用できる教育も受けて、必要な教養や人格を形成できるに違いない。
しかし、私はただの小さな村の小さな孤児院にいる孤児で平民の子どもだ。
そのような義務も責任もなく、そのための教育も受けていないし、力もない。
私はこの知識を使っては対外的に何もしない。それが一番平和でこの村に相応しい対処法だ。
誰も傷つかず、誰も傷付けず、誰も困らない。
この村と孤児院とみんなを守る私なりの最善の方法だ。
このときから私は誰かの役に立つよりも誰にも迷惑を掛けないようにすることを優先するようになった。
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