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第2章 私はただ普通に学びたいだけなのに!
10 認定理術師
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待ちに待った学園からの結果発表の報せが届いた。
ドキドキと騒ぐ心臓に急かされながらゆっくりと丁寧に手紙の封を開ける。
学園からの手紙を開くと中には貴族文字が描かれていた。
貴族文字は正式には「古代文字」という数千年前に全世界を統一していた帝国が使用していた文字らしい。
数千年前に大規模な地殻変動や天変地異が起こり、帝国は滅亡し、世界は分裂してしまったが、この古代文字だけは世界各地に残された。
長い年月が経つうちに、国ごとに言葉や文字は変わっていったが、遥か太古からの古代文字は知識層や上流階級で残り続けていた。
国ごとに異なる言語も、古代文字だと統一されているため、国同士のやり取りは基本的に古代文字と古代言語で行われる。
正式文書も古代文字を使うことが国際上のルールになっており、古代文字以外の協定文書や条約文書は無効にされてしまう。
だから、上流階級や貴族階級や支配階級や国家運営に関わる人間や知識層などは古代文字の習得が必須となる。
一時は貴族の男性だけにしか古代文字を教えず、女性や平民たちはのけ者にされ、一部の人間にだけ知識と実権が独占される事態となっていた。
貴族の女性も勉強することが許されるようになり、少しずつ政治参加が認められるようになり、貴族階級の女性も古代文字を修得するようになった。
そうして、貴族階級の特権として古代文字、古代言語が独占して使用され、貴族階級の人間が使う言語、文字として認識されるようになり、平民には読めない、話せない、書けない文字と言葉、故に「貴族文字」「貴族言語」と呼ばれるようになった。
この「貴族文字」「貴族言語」が平民への知識流出を妨げ、貴族と平民との格差を広げ、隔絶させ、貴族の地位を圧倒的で強固なものに確立することになった。
自国の誇りとして、自国の言語も大切にし、日常会話は一般言語を使うが、公式な場面では貴族言語を使い、民へと呼びかけるときは通訳を間に挟む。
百年くらい前には貴族以外が貴族言語を学ぶことも使うことも昔は禁止していた。平民が貴族文字を使えばそれだけで貴族の権利を侵したとして処罰されていた。
現在ではそういった決まりも緩くなり、公的な式典や行事、国家間の会議などの場以外では一般言語を使うことの方が増え、誰でも貴族言語を修得して使用することができるようになっている。
こういった歴史は領主の館で教わった。
それまではそういった歴史を知らずに貴族が使うから貴族文字と呼ばれるだけだと思っていた。
なぜ簡単な一般文字ではなく、小難しくて面倒で分かりにくい貴族文字なんかをわざわざ貴族が使っているのかと不満に思いながら、必要性に迫られて仕方なく覚えていた。
貴族文字の歴史を知れば、この文字の重要性も理解できる。
非常に複雑で難解で描き難く習得することが困難な言語だが、この言語さえ理解できていれば、古代の文献も外国の書物も読むことができる。外国の貴族階級の人間となら会話することもできる。
統一言語万歳!
象形文字のような貴族文字を解読して中身を確認することは私にとっては難しいことではない。
孤児院でのシスター見習い時に嫌という程に孤児院長から叩き込まれたおかげだ。
解読するだけでなく、貴族文字で手紙を描くこともできるだけの知識と技術は身に付いている。
この手紙を描いた人間よりも私の方が上手く描ける自信すら備わっている。
しかし、そんな私ですらその手紙の内容が理解出来なかった。
解読は完璧に出来たという自信はある。
だが、解読したその内容が意味不明という訳の分からない状況に陥っている。
手紙の内容を簡単に要約すると、「貴女を認定理術師と認めます。諸々の手続きがあるので明日の午後に学園長室まで来てください」
何故「認定理術師」になっているの?
学園の入学の合否の結果通知ではないの?
意味は分からないけれど、行かなければならないことには変わりはない。
混乱した頭で私は明日の午後一番に学園へと行く準備を始めた。
◇◇◇◇◇
予定通り午後一番に学園に行き学園長から懇切丁寧な説明を受けて、現状を理解することができた私は認定理術師になるための諸々の手続きを終えて宿の自室に帰って来た。
端的に言うと、「私に教えられる人間がいないから、学園に籍を置いて自身で研究してください」ということで私を認定理術師にして研究室を与えることになったようだ。
現在の理術は4元素、火、水、風、土に分類されて研究されている。
今までは空を飛ぶというのは「風」の派閥で研究されていた。
私の「重力」という『理』はこの4元素のどれにも該当しない。
私は自分の理術について詳細な説明はしていない。「重力」という言葉も出してはいない。
それでもあの時に披露した私の理術が「風」系統の理術ではないことだけはその場にいた人間には理解できたようだ。
それならどのような理でどのような理術を使ったのかと説明を求められそうなものだが、それは個人の機密情報として尋ねてはいけない決まりとなっている。
認定理術師という制度は芸術家を保護する活動に似ている。
積極的に利用、活用、運用して何かの役に立てようというわけではない。軍事的な利用もまだされていない。
そこまで強力で便利な理術がまだ発見、開発されていないからだ。
長い間、理術は基本的に実生活には何の役にも立たない踊りや歌や演劇、詩、舞、楽器の演奏などと同じ芸の一種と見なされていた。
その理術の可能性を信じて保護して発展させて将来的には何かの役に立つことを期待して認定理術師という制度が作られたそうだ。
認定理術師は知識を後世に伝える、後継を育てる、知識を途切れさせない、世界の発展に尽くす、という責務を負う。
そのため研究室を運営して弟子をとらなければならない。
他にも多くの権利と義務と責任が認定理術師にはある。
自分が発見した原理や理論や理屈は発表、公表しない。
秘匿して独占するのが当たり前。
どんな理術が使えるかは披露するが、どうやったら使えるかは教えない。
知識の独占が当たり前で、知識が広まらないためになかなか発展しない。
しかし、それには理由がある。
この世界には著作権も特許制度も無いから真似し放題。真似をしても罰せられない。真似されても泣き寝入りするしかない。
便利な魔法などないから、絶対に守られる保証のある契約や約束はできない。
隷属などの他人を支配する魔法などもない。
秘密を守り、情報を漏えいさせないためには、厳格な掟、重い罰則が必要不可欠になる。
絶対に掟を破らせないようにするには相手に「絶対に守らなければならない」と自ら思うような破った場合の厳しい罰則が必要になる。
破れば「死」となるほどの厳しい罰則。
命を懸けて守らなければならない掟。
それだけが守秘義務を徹底させ、情報漏洩を防ぐことができると考えられた。
その掟を敷いて、施行して、実行して、支配して、運用して、罰を下す人物。
研究室の責任者、その研究室の認定理術師が全ての権利と義務と責任を負う。
弟子に対するあらゆる権利を師である認定理術師が持っている。生殺与奪の権利すらも。
罰を与えるにはそれなりに理由は必要で、無差別に何でもしていいわけではない。あまりに傍若無人に振る舞うと学園の査察が入る。
しかし、己の研究を守る義務と守る責任は全て本人である認定理術師が負っている。
誰にも肩代わりさせられない。
守れなかったときの責任も本人である認定理術師がとらなければならない。
守秘義務を破り、情報漏洩を犯した弟子、犯人を処罰する権利だけでなく、義務も負う。
情報が漏洩した場合、認定理術師は被害者としては扱われない。管理責任を問われる立場だ。
情報を盗んだ犯人、情報を漏らした犯人を責任者として見つけ出して捕らえて処罰を与えなければならない。
その権利と義務がある。野放しは許されない。
他の認定理術師の機密を守るためにも、犯人は厳罰に処されて見せしめにされなければならない。
認定理術師全員の権利と立場を守るために。
だから、きちんと処罰しない認定理術師は認定理術師失格とされて、認定理術師を剥奪される。
私は認定理術師の権利の大きさと義務と責任の重さに戦きながらも、自分の夢の実現のために認定理術師となるという誓約書にサインをした。
ドキドキと騒ぐ心臓に急かされながらゆっくりと丁寧に手紙の封を開ける。
学園からの手紙を開くと中には貴族文字が描かれていた。
貴族文字は正式には「古代文字」という数千年前に全世界を統一していた帝国が使用していた文字らしい。
数千年前に大規模な地殻変動や天変地異が起こり、帝国は滅亡し、世界は分裂してしまったが、この古代文字だけは世界各地に残された。
長い年月が経つうちに、国ごとに言葉や文字は変わっていったが、遥か太古からの古代文字は知識層や上流階級で残り続けていた。
国ごとに異なる言語も、古代文字だと統一されているため、国同士のやり取りは基本的に古代文字と古代言語で行われる。
正式文書も古代文字を使うことが国際上のルールになっており、古代文字以外の協定文書や条約文書は無効にされてしまう。
だから、上流階級や貴族階級や支配階級や国家運営に関わる人間や知識層などは古代文字の習得が必須となる。
一時は貴族の男性だけにしか古代文字を教えず、女性や平民たちはのけ者にされ、一部の人間にだけ知識と実権が独占される事態となっていた。
貴族の女性も勉強することが許されるようになり、少しずつ政治参加が認められるようになり、貴族階級の女性も古代文字を修得するようになった。
そうして、貴族階級の特権として古代文字、古代言語が独占して使用され、貴族階級の人間が使う言語、文字として認識されるようになり、平民には読めない、話せない、書けない文字と言葉、故に「貴族文字」「貴族言語」と呼ばれるようになった。
この「貴族文字」「貴族言語」が平民への知識流出を妨げ、貴族と平民との格差を広げ、隔絶させ、貴族の地位を圧倒的で強固なものに確立することになった。
自国の誇りとして、自国の言語も大切にし、日常会話は一般言語を使うが、公式な場面では貴族言語を使い、民へと呼びかけるときは通訳を間に挟む。
百年くらい前には貴族以外が貴族言語を学ぶことも使うことも昔は禁止していた。平民が貴族文字を使えばそれだけで貴族の権利を侵したとして処罰されていた。
現在ではそういった決まりも緩くなり、公的な式典や行事、国家間の会議などの場以外では一般言語を使うことの方が増え、誰でも貴族言語を修得して使用することができるようになっている。
こういった歴史は領主の館で教わった。
それまではそういった歴史を知らずに貴族が使うから貴族文字と呼ばれるだけだと思っていた。
なぜ簡単な一般文字ではなく、小難しくて面倒で分かりにくい貴族文字なんかをわざわざ貴族が使っているのかと不満に思いながら、必要性に迫られて仕方なく覚えていた。
貴族文字の歴史を知れば、この文字の重要性も理解できる。
非常に複雑で難解で描き難く習得することが困難な言語だが、この言語さえ理解できていれば、古代の文献も外国の書物も読むことができる。外国の貴族階級の人間となら会話することもできる。
統一言語万歳!
象形文字のような貴族文字を解読して中身を確認することは私にとっては難しいことではない。
孤児院でのシスター見習い時に嫌という程に孤児院長から叩き込まれたおかげだ。
解読するだけでなく、貴族文字で手紙を描くこともできるだけの知識と技術は身に付いている。
この手紙を描いた人間よりも私の方が上手く描ける自信すら備わっている。
しかし、そんな私ですらその手紙の内容が理解出来なかった。
解読は完璧に出来たという自信はある。
だが、解読したその内容が意味不明という訳の分からない状況に陥っている。
手紙の内容を簡単に要約すると、「貴女を認定理術師と認めます。諸々の手続きがあるので明日の午後に学園長室まで来てください」
何故「認定理術師」になっているの?
学園の入学の合否の結果通知ではないの?
意味は分からないけれど、行かなければならないことには変わりはない。
混乱した頭で私は明日の午後一番に学園へと行く準備を始めた。
◇◇◇◇◇
予定通り午後一番に学園に行き学園長から懇切丁寧な説明を受けて、現状を理解することができた私は認定理術師になるための諸々の手続きを終えて宿の自室に帰って来た。
端的に言うと、「私に教えられる人間がいないから、学園に籍を置いて自身で研究してください」ということで私を認定理術師にして研究室を与えることになったようだ。
現在の理術は4元素、火、水、風、土に分類されて研究されている。
今までは空を飛ぶというのは「風」の派閥で研究されていた。
私の「重力」という『理』はこの4元素のどれにも該当しない。
私は自分の理術について詳細な説明はしていない。「重力」という言葉も出してはいない。
それでもあの時に披露した私の理術が「風」系統の理術ではないことだけはその場にいた人間には理解できたようだ。
それならどのような理でどのような理術を使ったのかと説明を求められそうなものだが、それは個人の機密情報として尋ねてはいけない決まりとなっている。
認定理術師という制度は芸術家を保護する活動に似ている。
積極的に利用、活用、運用して何かの役に立てようというわけではない。軍事的な利用もまだされていない。
そこまで強力で便利な理術がまだ発見、開発されていないからだ。
長い間、理術は基本的に実生活には何の役にも立たない踊りや歌や演劇、詩、舞、楽器の演奏などと同じ芸の一種と見なされていた。
その理術の可能性を信じて保護して発展させて将来的には何かの役に立つことを期待して認定理術師という制度が作られたそうだ。
認定理術師は知識を後世に伝える、後継を育てる、知識を途切れさせない、世界の発展に尽くす、という責務を負う。
そのため研究室を運営して弟子をとらなければならない。
他にも多くの権利と義務と責任が認定理術師にはある。
自分が発見した原理や理論や理屈は発表、公表しない。
秘匿して独占するのが当たり前。
どんな理術が使えるかは披露するが、どうやったら使えるかは教えない。
知識の独占が当たり前で、知識が広まらないためになかなか発展しない。
しかし、それには理由がある。
この世界には著作権も特許制度も無いから真似し放題。真似をしても罰せられない。真似されても泣き寝入りするしかない。
便利な魔法などないから、絶対に守られる保証のある契約や約束はできない。
隷属などの他人を支配する魔法などもない。
秘密を守り、情報を漏えいさせないためには、厳格な掟、重い罰則が必要不可欠になる。
絶対に掟を破らせないようにするには相手に「絶対に守らなければならない」と自ら思うような破った場合の厳しい罰則が必要になる。
破れば「死」となるほどの厳しい罰則。
命を懸けて守らなければならない掟。
それだけが守秘義務を徹底させ、情報漏洩を防ぐことができると考えられた。
その掟を敷いて、施行して、実行して、支配して、運用して、罰を下す人物。
研究室の責任者、その研究室の認定理術師が全ての権利と義務と責任を負う。
弟子に対するあらゆる権利を師である認定理術師が持っている。生殺与奪の権利すらも。
罰を与えるにはそれなりに理由は必要で、無差別に何でもしていいわけではない。あまりに傍若無人に振る舞うと学園の査察が入る。
しかし、己の研究を守る義務と守る責任は全て本人である認定理術師が負っている。
誰にも肩代わりさせられない。
守れなかったときの責任も本人である認定理術師がとらなければならない。
守秘義務を破り、情報漏洩を犯した弟子、犯人を処罰する権利だけでなく、義務も負う。
情報が漏洩した場合、認定理術師は被害者としては扱われない。管理責任を問われる立場だ。
情報を盗んだ犯人、情報を漏らした犯人を責任者として見つけ出して捕らえて処罰を与えなければならない。
その権利と義務がある。野放しは許されない。
他の認定理術師の機密を守るためにも、犯人は厳罰に処されて見せしめにされなければならない。
認定理術師全員の権利と立場を守るために。
だから、きちんと処罰しない認定理術師は認定理術師失格とされて、認定理術師を剥奪される。
私は認定理術師の権利の大きさと義務と責任の重さに戦きながらも、自分の夢の実現のために認定理術師となるという誓約書にサインをした。
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