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第4章 私はただ真面目に稼ぎたいだけなのに!
4 休憩
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「アヤタ、休憩にしましょう」
休憩時間は特に決まっていない。
私が疲れて集中力が切れそうになったときに「休憩しよう」と声をかけたときが休憩時間になる。
「わかりました」
アヤタは資料の整理の手を止めて、いつも通り嫌な顔も喜んだ顔もしないでいつも浮かべている軽薄な笑顔で淡々と私の提案を受け入れてくれる。
「ライラ、お茶をお願いね」
アヤタの了承を得てからライラにお茶の準備をお願いする。
「畏まりました」
私とライラは一瞬だけ目を合わせて無言で互いの意思を確認し、ライラはそれ以上は何も言わずにお茶の準備へ向かった。
普段はわざわざライラにお茶の準備をお願いしなくても、私とアヤタの遣り取りで自ら察してお茶の準備をしてくれる。しかし、今日はいつもの遣り取りの中に「お菓子」が混ざっている。
普段は休憩のとき、お茶だけでお菓子までは出ない。
貴族のアフタヌーンティーではないのだから、流石に研究室でそこまでの用意はできない。
ここはお菓子屋でもカフェでも貴族の屋敷でも無いのだから当然のことだ。
砂糖を使う甘いお菓子は基本的に高級品だ。
毎日毎日お茶やデザートで甘いお菓子を食べることができるのは貴族や富裕層でもほんの一握りの者に限られる。
お茶だけでなく、お菓子の支度もあるので、私はいつもよりもゆっくりと片付けをしてから席を離れ、ソファーへ移動した。
アヤタはいつもと少し違うことに何も疑問に思っている様子は無く、普段通りだ。
私とアヤタが向かい合ってソファーに座っていると、ライラがお茶とお菓子を持ってきてくれた。
テーブルにお茶とお菓子が置かれる。
お菓子は白い丸い皿に薄茶色の四角いクリームアイスが横に倒した状態で載っていて、その上に真っ赤な甘酸っぱい果実のソースが斜線状に彩られている。
「ルリエラ理術師、これは…」
アヤタは取り乱してはいないが、少し驚いた表情で私に目の前のお菓子について尋ねてきた。
「お約束していたクリームアイスです。遅くなってしまってごめんなさい。見た目はケーキみたいだけど、氷菓なので早く食べないと溶けてしまうからまずは先に食べましょう」
私は笑顔でアヤタにそう答えて早速スプーンを握りクリームアイスの角の部分を掬って口へと運ぶ。
以前作ったミルクのアイスクリームよりも滑らかに口の中で溶けていく。
今回は煮詰めていないので、あまりキャラメルのような味にはなっていない。ほんのりと苦味が残るカラメルの風味がする生クリームの味だ。
上の赤い果実のソースはもっと甘くしたほうが良かったかもしれない。
いや、これなら甘い果実のソースを泡立てる前の生クリームに混ぜて作れば良かった。それなら綺麗なピンク色のクリームアイスが作れたのに。
ちょっと薄茶色のクリームアイスは見た目があまり美しくはない。
このクリームアイスにはまだまだ改善の余地がある。
機会があれば、次は生クリームに甘いジャムを入れて作ってみよう。
そんなことを考えながら、黙々とクリームアイスを食べている私はアヤタが難しい表情を浮かべながらクリームアイスを食べているのに気づくのに遅れてしまった。
「アヤタ、クリームアイスは口に合わなかった?」
お互いにクリームアイスを食べ終えてお茶を飲み始めた頃に私がアヤタへ疑問を投げかけた。
「いえ、そんなことはありません!とても美味しかったです!!」
アヤタは慌てたように首を振り、必死に私の言葉を否定している。
クリームアイスが口に合わなくて食べるのが苦痛だったからあんな難しい表情を浮かべていたわけではないようだが、それならなぜそんな表情をしていたのだろうか。
あまりしつこく尋ねるのも悪い気がして、私は「そう、口に合ったのなら良かったわ」とだけ言ってそれ以上は何も言わなかった。
私とアヤタの間に微妙な空気が流れて、少し気まずい沈黙が生まれる。
その沈黙を破ったのは、意外なことにアヤタだった。
「ルリエラ理術師、貴女がこのような氷菓を理術で作り出せることを知っている人はどれくらいいますか?」
アヤタはとても真剣な表情をして、そんなことを私に質問してくる。
アヤタの纏う張り詰めた緊張した空気と真剣な表情と深刻な声音が質問内容と一致せず、私はその質問の意図を図りかねながらも正直に答えた。
「え~と、ライラとアヤタしかいないわね。私がアイスクリームを作れると知っている人は。この研究室以外の場所で作ることが無いから、知っている人はこの研究室に出入りする二人だけよ」
私がそう答えた瞬間、切羽詰まったような緊張感が消えて、アヤタが深く安堵していた。
「そうですか、それは良かった。本当に良かった」
アヤタからは緊張感は消えて余裕のある雰囲気が出てきたが、全く真剣で深刻な表情は変わっていない。
私はいったい何が良かったのかが分からずにアヤタの変化に翻弄されることしかできないでいる。
「ルリエラ理術師、助手の私から言うべき事ではないのですが、言わせていただきます」
そのように前置きをされてしまった。
今までの空気とは違う何か説教をされるときのような空気を感じてしまい、私は姿勢を正して身構えた。
「貴女には危機感が無いのでしょうか?何も考えていないだけでしょうか?以前にも申し上げたように、この南の地域では氷が高級品です。一欠片が金貨一枚分の価値があるとお話したはずです」
そうだった。氷が金貨一枚分の価値があると言われてとっても驚いた。
でも、それの何が危険なのだろうか。
私はアヤタが何を言おうとしているのか分からないままに疑問を口からこぼした。
「でも、理術が使えるなら、氷くらい簡単に作れるでしょう?なぜ誰も氷を作らないの?氷を作れる理術士ならだれでも氷菓は作れるし、作った氷を使って料理人が氷菓を作ることもできるはずでしょう?氷や氷菓を作ることの何がそんなに危険なの?」
私のその言葉にアヤタは雷に打たれたかのように驚いて固まってしまった。その次に深い溜め息を吐いて呆れ返って俯いてしまった。
物凄く失礼な態度をとられているが、そんな態度をとらせてしまうのは私に原因があるのだと思われて今のところは何も言わずに私は黙ったまま静かにアヤタを見守ることにした。
少し時間を置いて、なんとか復活したアヤタが説明を再開してくれる。
「私は理術が専門ではないので断言はできないのですが、ルリエラ理術師のように簡単に瞬時に物を凍らせられる理術士はほとんどいません。そして、理術が使える人は料理なんてしません。料理は使用人のやることであって、その使用人を雇用する立場の人が自ら料理をすることはほとんどありません。理術が使える人間が貴女のように氷を理術で作ることができたとしても、それで料理をしようとは思わないし、料理なんてできない。理術で作った氷を料理人に提供しようともしないでしょう。自分の立場を貶めることになりますから」
私は思ってもいなかったことがアヤタの口から飛び出してきて何も理解ができなかった。
氷を作ることが自分の立場を貶めることになる?
いったいどういう意味なのだろうか。
それと先ほどの危険と何が関係しているのだろうか?
私は目を白黒させて戸惑っているだけで、アヤタの言葉の内容の意味が全く理解できなかった。
私が何も理解できていないことが私の様子を見ているだけのアヤタにも分かったようだ。
アヤタは一般的な常識と私の立場と私に及ぶ危険などについて一から十まで懇切丁寧に事細かく説明してくれた。
その説明でやっとアヤタが何が言いたかったかを理解できた。
そして私は自分がどれだけ危険だったかを自覚して真っ青になった。
休憩時間は特に決まっていない。
私が疲れて集中力が切れそうになったときに「休憩しよう」と声をかけたときが休憩時間になる。
「わかりました」
アヤタは資料の整理の手を止めて、いつも通り嫌な顔も喜んだ顔もしないでいつも浮かべている軽薄な笑顔で淡々と私の提案を受け入れてくれる。
「ライラ、お茶をお願いね」
アヤタの了承を得てからライラにお茶の準備をお願いする。
「畏まりました」
私とライラは一瞬だけ目を合わせて無言で互いの意思を確認し、ライラはそれ以上は何も言わずにお茶の準備へ向かった。
普段はわざわざライラにお茶の準備をお願いしなくても、私とアヤタの遣り取りで自ら察してお茶の準備をしてくれる。しかし、今日はいつもの遣り取りの中に「お菓子」が混ざっている。
普段は休憩のとき、お茶だけでお菓子までは出ない。
貴族のアフタヌーンティーではないのだから、流石に研究室でそこまでの用意はできない。
ここはお菓子屋でもカフェでも貴族の屋敷でも無いのだから当然のことだ。
砂糖を使う甘いお菓子は基本的に高級品だ。
毎日毎日お茶やデザートで甘いお菓子を食べることができるのは貴族や富裕層でもほんの一握りの者に限られる。
お茶だけでなく、お菓子の支度もあるので、私はいつもよりもゆっくりと片付けをしてから席を離れ、ソファーへ移動した。
アヤタはいつもと少し違うことに何も疑問に思っている様子は無く、普段通りだ。
私とアヤタが向かい合ってソファーに座っていると、ライラがお茶とお菓子を持ってきてくれた。
テーブルにお茶とお菓子が置かれる。
お菓子は白い丸い皿に薄茶色の四角いクリームアイスが横に倒した状態で載っていて、その上に真っ赤な甘酸っぱい果実のソースが斜線状に彩られている。
「ルリエラ理術師、これは…」
アヤタは取り乱してはいないが、少し驚いた表情で私に目の前のお菓子について尋ねてきた。
「お約束していたクリームアイスです。遅くなってしまってごめんなさい。見た目はケーキみたいだけど、氷菓なので早く食べないと溶けてしまうからまずは先に食べましょう」
私は笑顔でアヤタにそう答えて早速スプーンを握りクリームアイスの角の部分を掬って口へと運ぶ。
以前作ったミルクのアイスクリームよりも滑らかに口の中で溶けていく。
今回は煮詰めていないので、あまりキャラメルのような味にはなっていない。ほんのりと苦味が残るカラメルの風味がする生クリームの味だ。
上の赤い果実のソースはもっと甘くしたほうが良かったかもしれない。
いや、これなら甘い果実のソースを泡立てる前の生クリームに混ぜて作れば良かった。それなら綺麗なピンク色のクリームアイスが作れたのに。
ちょっと薄茶色のクリームアイスは見た目があまり美しくはない。
このクリームアイスにはまだまだ改善の余地がある。
機会があれば、次は生クリームに甘いジャムを入れて作ってみよう。
そんなことを考えながら、黙々とクリームアイスを食べている私はアヤタが難しい表情を浮かべながらクリームアイスを食べているのに気づくのに遅れてしまった。
「アヤタ、クリームアイスは口に合わなかった?」
お互いにクリームアイスを食べ終えてお茶を飲み始めた頃に私がアヤタへ疑問を投げかけた。
「いえ、そんなことはありません!とても美味しかったです!!」
アヤタは慌てたように首を振り、必死に私の言葉を否定している。
クリームアイスが口に合わなくて食べるのが苦痛だったからあんな難しい表情を浮かべていたわけではないようだが、それならなぜそんな表情をしていたのだろうか。
あまりしつこく尋ねるのも悪い気がして、私は「そう、口に合ったのなら良かったわ」とだけ言ってそれ以上は何も言わなかった。
私とアヤタの間に微妙な空気が流れて、少し気まずい沈黙が生まれる。
その沈黙を破ったのは、意外なことにアヤタだった。
「ルリエラ理術師、貴女がこのような氷菓を理術で作り出せることを知っている人はどれくらいいますか?」
アヤタはとても真剣な表情をして、そんなことを私に質問してくる。
アヤタの纏う張り詰めた緊張した空気と真剣な表情と深刻な声音が質問内容と一致せず、私はその質問の意図を図りかねながらも正直に答えた。
「え~と、ライラとアヤタしかいないわね。私がアイスクリームを作れると知っている人は。この研究室以外の場所で作ることが無いから、知っている人はこの研究室に出入りする二人だけよ」
私がそう答えた瞬間、切羽詰まったような緊張感が消えて、アヤタが深く安堵していた。
「そうですか、それは良かった。本当に良かった」
アヤタからは緊張感は消えて余裕のある雰囲気が出てきたが、全く真剣で深刻な表情は変わっていない。
私はいったい何が良かったのかが分からずにアヤタの変化に翻弄されることしかできないでいる。
「ルリエラ理術師、助手の私から言うべき事ではないのですが、言わせていただきます」
そのように前置きをされてしまった。
今までの空気とは違う何か説教をされるときのような空気を感じてしまい、私は姿勢を正して身構えた。
「貴女には危機感が無いのでしょうか?何も考えていないだけでしょうか?以前にも申し上げたように、この南の地域では氷が高級品です。一欠片が金貨一枚分の価値があるとお話したはずです」
そうだった。氷が金貨一枚分の価値があると言われてとっても驚いた。
でも、それの何が危険なのだろうか。
私はアヤタが何を言おうとしているのか分からないままに疑問を口からこぼした。
「でも、理術が使えるなら、氷くらい簡単に作れるでしょう?なぜ誰も氷を作らないの?氷を作れる理術士ならだれでも氷菓は作れるし、作った氷を使って料理人が氷菓を作ることもできるはずでしょう?氷や氷菓を作ることの何がそんなに危険なの?」
私のその言葉にアヤタは雷に打たれたかのように驚いて固まってしまった。その次に深い溜め息を吐いて呆れ返って俯いてしまった。
物凄く失礼な態度をとられているが、そんな態度をとらせてしまうのは私に原因があるのだと思われて今のところは何も言わずに私は黙ったまま静かにアヤタを見守ることにした。
少し時間を置いて、なんとか復活したアヤタが説明を再開してくれる。
「私は理術が専門ではないので断言はできないのですが、ルリエラ理術師のように簡単に瞬時に物を凍らせられる理術士はほとんどいません。そして、理術が使える人は料理なんてしません。料理は使用人のやることであって、その使用人を雇用する立場の人が自ら料理をすることはほとんどありません。理術が使える人間が貴女のように氷を理術で作ることができたとしても、それで料理をしようとは思わないし、料理なんてできない。理術で作った氷を料理人に提供しようともしないでしょう。自分の立場を貶めることになりますから」
私は思ってもいなかったことがアヤタの口から飛び出してきて何も理解ができなかった。
氷を作ることが自分の立場を貶めることになる?
いったいどういう意味なのだろうか。
それと先ほどの危険と何が関係しているのだろうか?
私は目を白黒させて戸惑っているだけで、アヤタの言葉の内容の意味が全く理解できなかった。
私が何も理解できていないことが私の様子を見ているだけのアヤタにも分かったようだ。
アヤタは一般的な常識と私の立場と私に及ぶ危険などについて一から十まで懇切丁寧に事細かく説明してくれた。
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