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第4章 私はただ真面目に稼ぎたいだけなのに!
21 プライド (ライラ視点)①
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商会の人達とアヤタが部屋を出て行き扉が完全にガチャリと閉まった。
ライラは頭を下げてお客様をお見送りし、扉が閉まる音がしたので頭を上げようとした瞬間、
「やっと、終わった~~!」
と、ルリエラの安堵と歓喜が混ざった気の抜けた声が部屋の中に響いた。
「ルリエラ様、まだ気を抜くのは早すぎます。せめてアヤタ様が戻ってくるまでは気を抜かないでいてください」
ライラは心を鬼にしてルリエラに注意した。
交渉が上手く進み、ほぼルリエラが望んだ通りの結果を得ることができたことで、ここずっと続いていた緊張が解けたのだろう。
ルリエラは全身の身体の力を抜いて、だらしない格好でソファーにもたれかかっている。
気が抜けて緩んだ顔は実際の年齢よりもずっと幼く見える。
その姿は大きな商会の商会長と対等に交渉してそれを成功させた大人顔負けの一人前の認定理術師には到底見えない。
そんな素の姿を晒すのは自分にだけということを知っているライラはこれまでの苦労を労わって甘やかしてあげたいと思ってしまうが、すぐにその気持ちを胸の奥深くへ隠した。
ライラとルリエラの今の関係は雇用関係にある使用人と主人だ。主人が使用人を甘やかすことは問題無いが、使用人が主人を甘やかすことは許されない。
使用人の過ぎた態度を許容する主人は他人から侮られることになる。
ライラは自分で自分を戒めた。
使用人が許される範囲内で苦言を呈することでしかルリエラを支えるができない。ライラは決してルリエラを甘やかしてはいけない。
使用人としての分を弁えなくてはならない。
ルリエラに取り入ろうとする人間、利用しようとする人間、そんな人間は下心を持って甘言を吐いてルリエラを堕落させる。
ただの善意からルリエラの為に諫言をする人間はほとんどいない。だからこそライラがルリエラの身内として簡単に甘やかすわけにはいかない。
ルリエラもそういった現実を理解している。
ルリエラはライラの言葉を素直に聞き入れて姿勢を正して緩んでいた顔もしっかりと引き締めた。
しかし、ルリエラはそのまま食器などの後片付けをしようとしたので、ライラは再び主人へ苦言を呈することになった。
「後片付けはわたしの仕事です。ルリエラ様はご自分のお仕事をなさって下さい!」
手伝おうとするルリエラを制して、椅子に座って仕事をするようにと促す。
座って休むように言ってもルリエラが受け入れないと分かっているので、ライラはそのように遠回しにルリエラが立ち上がって自分の手伝いをしないように仕向けた。
ルリエラはしょんぼりしながら大人しく執務机の椅子に座った。
そんな主人を無視するようにライラはテキパキと後片付けに取り掛かる。
ルリエラは我儘や理不尽なことは言わない良い主人だが、別の意味でとても手のかかる困った主人だとこっそり苦笑しながらライラは一人で洗い物をした。
約10年前、村の女の子に虐められているライラを助けてくれた時のルリエラはまるで見知らぬ他人のようだった。
ルリエラの姿をしている知らない少女は幼い女の子が浮かべる表情ではない冷たくて相手を小馬鹿にするような見下したような目線と態度で、大人のような難しい言葉遣いで相手を貶して馬鹿にして虚仮おろした。
いじめっ子達はルリエラに恐れをなして泣きながら逃げて行った。
ルリエラは蹲っていたライラに手を差し伸べたが、呆気にとられていたライラはその手を取れなかった。
ルリエラの方から動いてライラの手を取った。
その後にルリエラの手から逃げたのはルリエラのことが不気味で得体が知れなくて怖かったという理由ももちろんある。
でも、一番の理由は恥ずかしかったからだ。
ライラを惨めにさせたのは、虐められたことではなく、年下の妹のような子に助けられたことだった。
恥ずかしさと惨めさと情けなさのあまりにライラはルリエラから逃げてしまった。
その後、この問題が大きくなりすぎて自分のせいでルリエラが責められることになり、罪悪感も重なって身動きが取れなくなった。
ルリエラにどう接すれば良いのか答えが出なくてどうすれば良いのか分からず、ルリエラを避けるようになってしまった。
そんなライラを見たルリエラは無理にライラに近付くことはせず、距離を取るようになった。
そのまま素直になれないまま孤児院から出てしまい、最後までお礼を言うことも謝ることもできないままになってしまい、ライラはずっと後悔していた。
黒髪の少女を見るといつもルリエラのことを思い出して後悔に苛まれていた。
だから、この学園でルリエラに再会できたとき、ライラは素直に喜び、積極的にルリエラに手を貸した。
嫌がる相手に無理に善意を押し付けるほどライラの神経は図太くはない。ライラがそうすることが出来たのはルリエラの素直さがあったからだ。
ライラと再会したときにルリエラの顔に浮かんだのは驚きと喜びと懐かしさだけだった。
どこにも嫌悪や憎悪が見当たらないことにライラは背中を押されてルリエラにお節介を焼くことができた。
ライラも成長して大人になり、ルリエラへ余裕を持って接することができるようになっていた。
また、ライラも天涯孤独の身で家族も頼れる知人も帰れる故郷も持っていない。
下働きは少しでも条件の良い給料の高い職場を転々と数年で移動する。同じ職場で接する仲間であっても、離れ離れになってまで交流を持ち続けるほどに仲の良い友達は仕事場では簡単にはできない。
孤児院から出たライラは世間の荒波に飲まれながら懸命に独りぼっちで生きていた。
そんなライラの前に再会を心から喜んで懐かしんでくれる相手が現れたならば、過去の一瞬で一度だけの違和感なんて簡単にどこかへ放り投げられた。
今のライラにとってはルリエラが唯一の身内であり、家族であり、守るべき存在になっている。
そして、ライラは過去に守られたことを放っておくことを許すことができる程にプライドが低くはなかった。
今度こそは自分がルリエラを守る!とライラは決心していた。
ライラにとって完璧な使用人としてルリエラを守ることが自分のプライドを守ることにも繋がった。
ルリエラを守るために必要以上にライラは使用人としてルリエラに接する。
その中で口煩い心配性のお節介な使用人として接することがライラの唯一の甘えだった。
どんなに厳しくて口煩いことを言ってもルリエラは分かってくれるという甘えがあった。
そんなライラにルリエラも甘えている。
それはある種の依存関係ではあるが、ライラは使用人としての己の分を弁えるだけの思慮を持っていた。
そうすることがルリエラを守る最も有効で効果的な手段だと理解できていた。
ライラが厳しく使用人としての線引をしなければ、ルリエラは簡単に自分の立場を忘れてしまう。だからこそライラはより一層厳しく己を使用人として戒めなければならなかった。
ライラはその苦労を苦笑しながら受け入れている。
間近でルリエラの努力や苦労を見ていたらその程度の苦労は甘んじて受け入れようと思えた。
ライラが後片付けを終えて温かいお茶をルリエラの執務机に持っていくと、ルリエラは机に突っ伏して倒れていた。
ライラは慌てて駆け寄り、ルリエラの様子を確かめるとすぐに気を緩めた。
ルリエラは安らかな寝息をたてて熟睡しているだけだった。
ここ数日ずっと寝不足と疲労が溜まり続け、今日は非常に緊張しながら神経を削るようなやり取りをしていた。
完全に緊張の糸が切れてしまったのだろう。
「ルリエラ様、起きてください。このままだと風邪をひいてしまいます」
遠慮がちにルリエラを起こそうとするが、全く反応が無い。
「ルリエラ、起きなさい!そんなところで寝てはダメよ」
机で寝かせては体に悪いので、何とか起こそうと少し強めに声をかけるがやはり反応が無い。
ただの居眠りではなく、気絶に近い状態で眠っているようだ。
なんとかして起こそうと手を伸ばしたが、流石に身体を揺さぶって無理矢理起こすことは躊躇われた。
代わりに伸ばした手でルリエラの頭にそっと触れて労るように優しく撫でる。
ライラはその手をすぐに離して、物音を立てないように細心の注意を払いながら静かに歩いて寝室にルリエラへ掛ける布団を取りに行った。
ライラは頭を下げてお客様をお見送りし、扉が閉まる音がしたので頭を上げようとした瞬間、
「やっと、終わった~~!」
と、ルリエラの安堵と歓喜が混ざった気の抜けた声が部屋の中に響いた。
「ルリエラ様、まだ気を抜くのは早すぎます。せめてアヤタ様が戻ってくるまでは気を抜かないでいてください」
ライラは心を鬼にしてルリエラに注意した。
交渉が上手く進み、ほぼルリエラが望んだ通りの結果を得ることができたことで、ここずっと続いていた緊張が解けたのだろう。
ルリエラは全身の身体の力を抜いて、だらしない格好でソファーにもたれかかっている。
気が抜けて緩んだ顔は実際の年齢よりもずっと幼く見える。
その姿は大きな商会の商会長と対等に交渉してそれを成功させた大人顔負けの一人前の認定理術師には到底見えない。
そんな素の姿を晒すのは自分にだけということを知っているライラはこれまでの苦労を労わって甘やかしてあげたいと思ってしまうが、すぐにその気持ちを胸の奥深くへ隠した。
ライラとルリエラの今の関係は雇用関係にある使用人と主人だ。主人が使用人を甘やかすことは問題無いが、使用人が主人を甘やかすことは許されない。
使用人の過ぎた態度を許容する主人は他人から侮られることになる。
ライラは自分で自分を戒めた。
使用人が許される範囲内で苦言を呈することでしかルリエラを支えるができない。ライラは決してルリエラを甘やかしてはいけない。
使用人としての分を弁えなくてはならない。
ルリエラに取り入ろうとする人間、利用しようとする人間、そんな人間は下心を持って甘言を吐いてルリエラを堕落させる。
ただの善意からルリエラの為に諫言をする人間はほとんどいない。だからこそライラがルリエラの身内として簡単に甘やかすわけにはいかない。
ルリエラもそういった現実を理解している。
ルリエラはライラの言葉を素直に聞き入れて姿勢を正して緩んでいた顔もしっかりと引き締めた。
しかし、ルリエラはそのまま食器などの後片付けをしようとしたので、ライラは再び主人へ苦言を呈することになった。
「後片付けはわたしの仕事です。ルリエラ様はご自分のお仕事をなさって下さい!」
手伝おうとするルリエラを制して、椅子に座って仕事をするようにと促す。
座って休むように言ってもルリエラが受け入れないと分かっているので、ライラはそのように遠回しにルリエラが立ち上がって自分の手伝いをしないように仕向けた。
ルリエラはしょんぼりしながら大人しく執務机の椅子に座った。
そんな主人を無視するようにライラはテキパキと後片付けに取り掛かる。
ルリエラは我儘や理不尽なことは言わない良い主人だが、別の意味でとても手のかかる困った主人だとこっそり苦笑しながらライラは一人で洗い物をした。
約10年前、村の女の子に虐められているライラを助けてくれた時のルリエラはまるで見知らぬ他人のようだった。
ルリエラの姿をしている知らない少女は幼い女の子が浮かべる表情ではない冷たくて相手を小馬鹿にするような見下したような目線と態度で、大人のような難しい言葉遣いで相手を貶して馬鹿にして虚仮おろした。
いじめっ子達はルリエラに恐れをなして泣きながら逃げて行った。
ルリエラは蹲っていたライラに手を差し伸べたが、呆気にとられていたライラはその手を取れなかった。
ルリエラの方から動いてライラの手を取った。
その後にルリエラの手から逃げたのはルリエラのことが不気味で得体が知れなくて怖かったという理由ももちろんある。
でも、一番の理由は恥ずかしかったからだ。
ライラを惨めにさせたのは、虐められたことではなく、年下の妹のような子に助けられたことだった。
恥ずかしさと惨めさと情けなさのあまりにライラはルリエラから逃げてしまった。
その後、この問題が大きくなりすぎて自分のせいでルリエラが責められることになり、罪悪感も重なって身動きが取れなくなった。
ルリエラにどう接すれば良いのか答えが出なくてどうすれば良いのか分からず、ルリエラを避けるようになってしまった。
そんなライラを見たルリエラは無理にライラに近付くことはせず、距離を取るようになった。
そのまま素直になれないまま孤児院から出てしまい、最後までお礼を言うことも謝ることもできないままになってしまい、ライラはずっと後悔していた。
黒髪の少女を見るといつもルリエラのことを思い出して後悔に苛まれていた。
だから、この学園でルリエラに再会できたとき、ライラは素直に喜び、積極的にルリエラに手を貸した。
嫌がる相手に無理に善意を押し付けるほどライラの神経は図太くはない。ライラがそうすることが出来たのはルリエラの素直さがあったからだ。
ライラと再会したときにルリエラの顔に浮かんだのは驚きと喜びと懐かしさだけだった。
どこにも嫌悪や憎悪が見当たらないことにライラは背中を押されてルリエラにお節介を焼くことができた。
ライラも成長して大人になり、ルリエラへ余裕を持って接することができるようになっていた。
また、ライラも天涯孤独の身で家族も頼れる知人も帰れる故郷も持っていない。
下働きは少しでも条件の良い給料の高い職場を転々と数年で移動する。同じ職場で接する仲間であっても、離れ離れになってまで交流を持ち続けるほどに仲の良い友達は仕事場では簡単にはできない。
孤児院から出たライラは世間の荒波に飲まれながら懸命に独りぼっちで生きていた。
そんなライラの前に再会を心から喜んで懐かしんでくれる相手が現れたならば、過去の一瞬で一度だけの違和感なんて簡単にどこかへ放り投げられた。
今のライラにとってはルリエラが唯一の身内であり、家族であり、守るべき存在になっている。
そして、ライラは過去に守られたことを放っておくことを許すことができる程にプライドが低くはなかった。
今度こそは自分がルリエラを守る!とライラは決心していた。
ライラにとって完璧な使用人としてルリエラを守ることが自分のプライドを守ることにも繋がった。
ルリエラを守るために必要以上にライラは使用人としてルリエラに接する。
その中で口煩い心配性のお節介な使用人として接することがライラの唯一の甘えだった。
どんなに厳しくて口煩いことを言ってもルリエラは分かってくれるという甘えがあった。
そんなライラにルリエラも甘えている。
それはある種の依存関係ではあるが、ライラは使用人としての己の分を弁えるだけの思慮を持っていた。
そうすることがルリエラを守る最も有効で効果的な手段だと理解できていた。
ライラが厳しく使用人としての線引をしなければ、ルリエラは簡単に自分の立場を忘れてしまう。だからこそライラはより一層厳しく己を使用人として戒めなければならなかった。
ライラはその苦労を苦笑しながら受け入れている。
間近でルリエラの努力や苦労を見ていたらその程度の苦労は甘んじて受け入れようと思えた。
ライラが後片付けを終えて温かいお茶をルリエラの執務机に持っていくと、ルリエラは机に突っ伏して倒れていた。
ライラは慌てて駆け寄り、ルリエラの様子を確かめるとすぐに気を緩めた。
ルリエラは安らかな寝息をたてて熟睡しているだけだった。
ここ数日ずっと寝不足と疲労が溜まり続け、今日は非常に緊張しながら神経を削るようなやり取りをしていた。
完全に緊張の糸が切れてしまったのだろう。
「ルリエラ様、起きてください。このままだと風邪をひいてしまいます」
遠慮がちにルリエラを起こそうとするが、全く反応が無い。
「ルリエラ、起きなさい!そんなところで寝てはダメよ」
机で寝かせては体に悪いので、何とか起こそうと少し強めに声をかけるがやはり反応が無い。
ただの居眠りではなく、気絶に近い状態で眠っているようだ。
なんとかして起こそうと手を伸ばしたが、流石に身体を揺さぶって無理矢理起こすことは躊躇われた。
代わりに伸ばした手でルリエラの頭にそっと触れて労るように優しく撫でる。
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