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第5章 私はただ青い色が好きなだけなのに!
7 答えの出ない問い① 逃避
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私の様子がおかしいことにライラは気付いているみたいだったが、単純にお屋敷での色々な出来事で疲れているだけだと思ってくれたのか追求はされなかった。
後で知ったことだが、私が浴室に連行されていた間、ライラも大変だったらしい。
ジュリアーナからの指示があったのか、ライラの侍女として未熟な部分や気を付けるべきところ、改善するべき点などについて年輩の侍女から注意や教えを受けていたそうだ。
親切に丁寧に、それでいて情け容赦や甘さは一切無く、しっかりみっちりと教えてもらったそうだ。
自分の侍女としての未熟さや至らないところをはっきりと指摘されて自分が私の侍女として足りていないことを自覚したライラは内心で物凄く落ち込んでいた。
ジュリアーナの侍女たちとの格の違いは仕方がない。使用人と言っても超一流の侍女は下級貴族や上流階級の暮らしをしている裕福な平民の子女であり、教育を十分に受けて、教養も知識も事前にしっかりと身に付けている。
ライラは私と同じ田舎の小さな村の孤児院育ちの平民ではあるが、簡単な文字の読み書きと足し算引き算の計算ができて、必要最低限の目上の人を不快にさせない程度のマナーが身に付いているだけ平民としては上出来な部類に入る。
ライラは慢心はしていなかったが、それでも自分がそこまでダメダメな侍女とは思っていなかった。私も思っていなかった。
ライラも学園の研究室の中だけで、私の侍女兼メイドとして私の身の回り全ての雑用を熟すだけならば、今のままで何も問題は無かった。
だが、学園の外へ上流階級の人の前に侍女として連れ出すには未熟な半人前の侍女もどきのメイドでしかない。
私が自分の立場に合う立ち居振る舞いを身に着けて変わるならば、侍女であるライラも変わらなければならない。
変わっていく主人と釣り合うような相応しい侍女にならなければ、ライラはいつか私とは一緒に居られなくなる。
それこそ、学園内での身の回りの雑用をするだけの仕事だけしか任せられなくなり、外へ侍女として侍る使用人を新しく雇わなければならなくなる。
このときの私にはまだそこまで考えは及んでいなかった。
自分のことだけで頭がいっぱいになっていて、ライラのことは完全に失念してしまっていた。
私はライラが屋敷で何をしていたのか意識が及ばず、ライラの様子がおかしいことにも気付かず、ライラが私を心配して構ってこないことに安堵すら感じていた。
私にはライラを気にする心の余裕も、ライラに気を遣う元気も無い状態だ。
だから、馬車が学園に到着して無事に研究室まで帰ってきたら、私とライラは必要最低限の会話と行動を済ませてさっさとベッドに横になった。
しかし、全く眠れそうにない。
精神的にも肉体的にも疲労困憊だが、頭が混乱状態に陥っている。
ジュリアーナの瞳を見て、幼い頃に私が自分の胸の奥底に沈めたモノが一気に浮かび上がってきた。
あの場では一先ず見ないふりをしていたが、落ち着いた状況の今は見て見ぬ振りをすることができない。過去の記憶や思いや感情が次から次へ浮かんできている。
忘れていた記憶を、感情を、想いを一気に全部まとめて思い出して頭の中も心の中も混乱している。
その根本は「自分は何者なのか?」という問いだ。
哲学的な問いではない。
本質的、根源的な疑問であり、表面的で対外的な答えを求めていた。
多くの人は物ごころ付く前から答えを持っている。
父親と母親の子ども。
祖父母の孫。
兄姉弟妹など。
家族関係から自分の立ち位置を知り、自分が何者かという問いの答えを得ることができる。
子どもの世界はまだ狭い。
家が世界の中心で、ほぼ全てだ。
そこでの自分が何者かという答えを持っていれば、そこまで深くは「自分が何者なのか?」とは疑問を抱かない。
親や家族のいない人間はその答えが無くて、問いの答えを見つけ出せなくて不安になる。
答えが見つけられない問いは私に不安と孤独、痛みと苦しみを与え続けた。
しかし、いつの間にか自分自身に対する問いを私は私の心の中に封印していた。考えないようになっていた。忘却の彼方へ置き去りにして、関連することは無意識でありながら、意図的に意識しないようになった。
自分で意識してそうしたのではない。
自然と、徐々に、無意識の内に、その問いをゆっくりと胸の奥へと沈めていき、自分でも気付かないうちに意識しなくなっていった。
意識的に意識しないということはできない。
意識して忘れることはできない。
でも、意思はあった。
自分の意思に従って、無意識に、反射的に、自分自身が勝手に反応していた。
忘れたい、考えたくない、気にしたくない、という意思があった。
その意思を汲み取って自分で自分の望みを無意識に叶えていた。
記憶は自分の中へ封印された。奥底に仕舞い込まれて思い出さなくなった。
いつの間にか自分が悩んでいたこともすっかり忘れていた。そうしてその問いに関する記憶を自分で完全に封印していった。
私は自分が無意識に親のことは考えないようにしていたことに気付いていなかった。
親や出生について一切考えないというのも不可解だ。
気になって当たり前のことなのに、それを一切気にしていなかったことは、逆に意識していたことの証明。
意図的に考えないようにしていただけ。
無理していないと思っていたけど、実は無理していたようだ。
無理矢理に気にしないようにしていた。考えないようにしていた。
考えたくなかったから。
嫌だったから。
嫌なことから逃げ出した。
嫌だと感じること、傷つくこと、気になること、不安になること、揺れることが嫌だった。
苦しかった。苦しみたくなかった。
問いの答えが分からないことが不安だった。
私は無意識に現実逃避していた。
頭を打ったせいで記憶喪失になったわけではない。
ただ自分が忘れたかったから、考えたくなかったから、気にしたくなかったから、自分で無意識にその意思を叶えていた。
人は都合の悪いことは忘れると言うが、それに近いことをしていた。
もしかしたら、それは逃避ではなくて自己防衛の一種だったかもしれない。
答えの出ない問いに捕らわれて、ずっと気にすることは幼い心には大きな負担になる。
答えの出ない問いに永遠に悩まされて苦しみ続けることに自分が耐え続けることはできないから、逃げる、忘れるということで自分を守っていたのかもしれない。
でも、今日目の前に私の瞳とジュリアーナの瞳が同じという事実を突き付けられて逃げられなくなってしまった。
ジュリアーナの瞳が私と同じだと知り、私は衝撃を受けた後、無意識に内心で安堵して歓喜した。
なぜ自分がそんな感情を抱いたのか不思議に思った私はそう感じた根拠を反射的に探し、すぐに過去に静かに密かに無意識に無自覚に隠していたモノたちを見つけてしまった。
「自分は何者なのか?」という問いに纏わるモノたちを片付けなければ今日は眠れそうにない。
私はもうこの答えの出ない問いから逃げることはできないようだ。
後で知ったことだが、私が浴室に連行されていた間、ライラも大変だったらしい。
ジュリアーナからの指示があったのか、ライラの侍女として未熟な部分や気を付けるべきところ、改善するべき点などについて年輩の侍女から注意や教えを受けていたそうだ。
親切に丁寧に、それでいて情け容赦や甘さは一切無く、しっかりみっちりと教えてもらったそうだ。
自分の侍女としての未熟さや至らないところをはっきりと指摘されて自分が私の侍女として足りていないことを自覚したライラは内心で物凄く落ち込んでいた。
ジュリアーナの侍女たちとの格の違いは仕方がない。使用人と言っても超一流の侍女は下級貴族や上流階級の暮らしをしている裕福な平民の子女であり、教育を十分に受けて、教養も知識も事前にしっかりと身に付けている。
ライラは私と同じ田舎の小さな村の孤児院育ちの平民ではあるが、簡単な文字の読み書きと足し算引き算の計算ができて、必要最低限の目上の人を不快にさせない程度のマナーが身に付いているだけ平民としては上出来な部類に入る。
ライラは慢心はしていなかったが、それでも自分がそこまでダメダメな侍女とは思っていなかった。私も思っていなかった。
ライラも学園の研究室の中だけで、私の侍女兼メイドとして私の身の回り全ての雑用を熟すだけならば、今のままで何も問題は無かった。
だが、学園の外へ上流階級の人の前に侍女として連れ出すには未熟な半人前の侍女もどきのメイドでしかない。
私が自分の立場に合う立ち居振る舞いを身に着けて変わるならば、侍女であるライラも変わらなければならない。
変わっていく主人と釣り合うような相応しい侍女にならなければ、ライラはいつか私とは一緒に居られなくなる。
それこそ、学園内での身の回りの雑用をするだけの仕事だけしか任せられなくなり、外へ侍女として侍る使用人を新しく雇わなければならなくなる。
このときの私にはまだそこまで考えは及んでいなかった。
自分のことだけで頭がいっぱいになっていて、ライラのことは完全に失念してしまっていた。
私はライラが屋敷で何をしていたのか意識が及ばず、ライラの様子がおかしいことにも気付かず、ライラが私を心配して構ってこないことに安堵すら感じていた。
私にはライラを気にする心の余裕も、ライラに気を遣う元気も無い状態だ。
だから、馬車が学園に到着して無事に研究室まで帰ってきたら、私とライラは必要最低限の会話と行動を済ませてさっさとベッドに横になった。
しかし、全く眠れそうにない。
精神的にも肉体的にも疲労困憊だが、頭が混乱状態に陥っている。
ジュリアーナの瞳を見て、幼い頃に私が自分の胸の奥底に沈めたモノが一気に浮かび上がってきた。
あの場では一先ず見ないふりをしていたが、落ち着いた状況の今は見て見ぬ振りをすることができない。過去の記憶や思いや感情が次から次へ浮かんできている。
忘れていた記憶を、感情を、想いを一気に全部まとめて思い出して頭の中も心の中も混乱している。
その根本は「自分は何者なのか?」という問いだ。
哲学的な問いではない。
本質的、根源的な疑問であり、表面的で対外的な答えを求めていた。
多くの人は物ごころ付く前から答えを持っている。
父親と母親の子ども。
祖父母の孫。
兄姉弟妹など。
家族関係から自分の立ち位置を知り、自分が何者かという問いの答えを得ることができる。
子どもの世界はまだ狭い。
家が世界の中心で、ほぼ全てだ。
そこでの自分が何者かという答えを持っていれば、そこまで深くは「自分が何者なのか?」とは疑問を抱かない。
親や家族のいない人間はその答えが無くて、問いの答えを見つけ出せなくて不安になる。
答えが見つけられない問いは私に不安と孤独、痛みと苦しみを与え続けた。
しかし、いつの間にか自分自身に対する問いを私は私の心の中に封印していた。考えないようになっていた。忘却の彼方へ置き去りにして、関連することは無意識でありながら、意図的に意識しないようになった。
自分で意識してそうしたのではない。
自然と、徐々に、無意識の内に、その問いをゆっくりと胸の奥へと沈めていき、自分でも気付かないうちに意識しなくなっていった。
意識的に意識しないということはできない。
意識して忘れることはできない。
でも、意思はあった。
自分の意思に従って、無意識に、反射的に、自分自身が勝手に反応していた。
忘れたい、考えたくない、気にしたくない、という意思があった。
その意思を汲み取って自分で自分の望みを無意識に叶えていた。
記憶は自分の中へ封印された。奥底に仕舞い込まれて思い出さなくなった。
いつの間にか自分が悩んでいたこともすっかり忘れていた。そうしてその問いに関する記憶を自分で完全に封印していった。
私は自分が無意識に親のことは考えないようにしていたことに気付いていなかった。
親や出生について一切考えないというのも不可解だ。
気になって当たり前のことなのに、それを一切気にしていなかったことは、逆に意識していたことの証明。
意図的に考えないようにしていただけ。
無理していないと思っていたけど、実は無理していたようだ。
無理矢理に気にしないようにしていた。考えないようにしていた。
考えたくなかったから。
嫌だったから。
嫌なことから逃げ出した。
嫌だと感じること、傷つくこと、気になること、不安になること、揺れることが嫌だった。
苦しかった。苦しみたくなかった。
問いの答えが分からないことが不安だった。
私は無意識に現実逃避していた。
頭を打ったせいで記憶喪失になったわけではない。
ただ自分が忘れたかったから、考えたくなかったから、気にしたくなかったから、自分で無意識にその意思を叶えていた。
人は都合の悪いことは忘れると言うが、それに近いことをしていた。
もしかしたら、それは逃避ではなくて自己防衛の一種だったかもしれない。
答えの出ない問いに捕らわれて、ずっと気にすることは幼い心には大きな負担になる。
答えの出ない問いに永遠に悩まされて苦しみ続けることに自分が耐え続けることはできないから、逃げる、忘れるということで自分を守っていたのかもしれない。
でも、今日目の前に私の瞳とジュリアーナの瞳が同じという事実を突き付けられて逃げられなくなってしまった。
ジュリアーナの瞳が私と同じだと知り、私は衝撃を受けた後、無意識に内心で安堵して歓喜した。
なぜ自分がそんな感情を抱いたのか不思議に思った私はそう感じた根拠を反射的に探し、すぐに過去に静かに密かに無意識に無自覚に隠していたモノたちを見つけてしまった。
「自分は何者なのか?」という問いに纏わるモノたちを片付けなければ今日は眠れそうにない。
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