107 / 261
第5章 私はただ青い色が好きなだけなのに!
8 答えの出ない問い② 孤独
しおりを挟む
勿論、ジュリアーナの瞳が自分の瞳と同じだと知ったときに安堵して歓喜したのは、ジュリアーナが私の母親だと思ったからではない。
この世で独りではなかったという事実に安堵した。
無意識にずっと私を苛んでいた孤独と不安と恐怖から解放されて歓喜した。
自分と同じ人がいるという事実に安心した。
そして、何とも言えない喜びに包まれた。
やっとこの世で独りぼっちかもしれないと言う不安から解消されたことが嬉しくて仕方なかったからだ。
思い出した記憶の中で、孤児院にいるときに私は時々突然強い不安と孤独に襲われていた。
自分一人だけ世界から孤立しているかのように感じ、世界に独りぼっちで取り残されているような恐怖に苛まれていた。
真っ暗闇の中に一人で放置されているかのようなどうしようもない不安に駆られることもあった。
この世界にたった一人しか存在していない生き物、他の人とは異なる別の種族、同じ仲間がこの世に存在していない絶滅危惧種の最後の1頭のような絶望的な気分に陥ることがあった。
私が育った孤児院のある地域の住民の多くは赤茶色の髪で黄土色の瞳をしている。多少、髪が赤みがかっていたり、歳を取って白髪になった老人はいたが、黒髪で青い瞳の人間は孤児院にも村にも誰もいなかった。
私は孤児院周辺の地域ではただ一人の黒髪で青い瞳の人間だった。
「どうしてルリエラは僕たちとちがうの?」
幼い子どもが自分や周囲と異なる私という存在を不思議に思うことに大した理由はなかった。
問いを発した孤児院の男の子はただ純粋になぜ違うのかと私に尋ねただけ。
悪意や思惑などは一切なく、ただの疑問を口にしただけだった。
その時は前世の彼女の記憶を知る前のことだから、私もその問いの答えを知らなかった。
私自身は自分自身を見ることができないから周囲との違いにはまだそれほど違和感を感じていなかった。
自分が周りの人と違うということをそれほど気にはしていなかった。
だから、私は近くにいる答えを知っていると思われる大人に素直に尋ねた。
「なぜ私はみんなと髪の色と瞳の色がちがうの?」
いつも通りにすぐに答えが返ってくると信じていたが、尋ねられたシスターは返答に窮した。
当然のことだ。
髪や瞳の色は親からの遺伝によるものだという知識はこの世界にも存在している。
当然の知識であり、常識であり、それを教えることに何ら問題はない、はずだった。
でも、親の話は基本的に孤児院ではタブーになっていた。
特に私の親のことは完全に禁句になっていた。
私に親について聞かれると困るからだ。
もし、この問いに普通に「髪や瞳の色は親からの遺伝ですよ」と答えると、当然私に私の親について尋ねられることになる。
「黒い髪はお父さん?お母さん?青い瞳はお母さん?お父さん?お父さんもお母さんもどっちも黒い髪に青い瞳だったの?」
そんなことを純粋に無邪気に聞かれてしまう未来が予想される。
答えが返ってこないとは露ほどにも疑いを抱かず、興味津々で期待に胸を一杯に膨らませて返答を待つ私の相手をすることになる。
しかし、その問いに答えられる人は孤児院には誰もいない。
私の無邪気で純粋な疑問に残酷な現実を突き付けて、期待を粉々に砕いてしまうことを忍びないと感じるシスター達は答えをはぐらかした。
「さあ、どうしてでしょうね?」
笑顔で知らないふりをして疑問で返す。
「みんな髪の色も瞳の色も少しずつ違っていて、全く同じ人はいません。だから、ルリエラの髪の色や瞳の色が違うのもそういうものなんです」
みんな違うからルリエラが違うのも何の問題もなく当然のことだと力業で返す。
私や子どもたちは疑問が疑問のまま消えていったり、そういうものだと無理矢理納得させられたりしていった。
そうして子どもたちも大人の空気を読んで徐々にその問いを口に出さなくなっていった。
私は前世の彼女の記憶から私の髪と瞳の色がみんなと違うことは親が影響していることを知り、そのせいでシスター達が返答に窮していたことも理解した。
だから、私も大人たちの空気から察して親についてはずっと何も聞かなかった。
でも、本当はずっと寂しかった。
私と同じ人が周囲に誰もいないことが不安だった。
自分はこの世で独りぼっちでいるかのような孤独感と寂寥感に無意識のうちに苛まれていた。
その孤独と不安にどうにも耐えられなくなって、10歳くらいの頃にシスターマリナに思い余って問い詰めた。
「私の両親は誰?私はどこで生まれたの?両親は今どこにいるの?私はなぜここにいるの?」
それまで親のことを正面から尋ねたことはなかった。
噂で孤児院の前に捨てられていたと小耳に挟んだことがあるだけで、正式に教えられたことも説明されたことも無かった。
だから、はっきりと尋ねた。
本当のことが知りたかった。
答えが欲しかった。
答えを手に入れたらこの孤独と不安から解放されるかもしれないという期待があった。
しかし、結果として期待は外れた。
シスターマリナは適当に誤魔化したりしないで、きちんと真面目に真剣に答えてくれた。
それで分かったことは「何も分からない」ということだけ。
生みの親が誰かも、なぜ孤児院の前に捨てられていたのかも、親が今どこにいるのかも分からない。シスターマリナも知らなかった。
誰も私を孤児院の前に置き去りにした人を見ていなかった。
村人にも目撃者はいない。
ここまで私を連れてきた人物が男か女かも分からない。
玄関前に籠に入っている私が置き去りにされていたのをシスターマリナが朝一に発見した。
手紙には「この子の名前はルリエラです。どうかルリエラをよろしくおねがいします」とだけしか書かれていなかった。
身元が分かるものは何も身に着けていなかったし、籠にも何も入っていなかった。
結局、親のどちらが黒髪だったのか、青い瞳だったのかは知ることができなかった。
周囲とは違う自分。自分と同じ人がいない不安と孤独。
世界から孤立しているかのように感じていた。
だから、気にしないことにした。
意識しないことにした。
考えないことにした。
自分が周りの人とは違うことを。
親に捨てられたということを。
親を知らないということを。
親が不明で誰か分からないということを。
考えても仕方ないから。
答えは出ない。
どうやっても正解を、親を知ることはできない。
幸いにも、自分と同じ青色である青空を眺めると孤独感が薄れた。
空を飛ぶことに夢中になっていると不安に押し潰されることはなかった。
だから自分のことも親のことも考えないことにして、意識しないようにして、封印することができた。
そうして封印したときに、自分の髪や瞳についても深く考えることを止めてしまった。
だから、学園で自分と同じ人を探そうとしなかった。
意識して探せば、黒髪で青い瞳の人間は見つかるだろう。
学園には色々な地方や国から多くの人が集まっている。
でも、私はそれをしなかった。無意識のうちに避けていた。自分と同じ人を探したいとは思わなかった。
黒髪の人間は学園の中でも学園の外の都市でも見かけることはあったが、特に何も感じなかった。
感じないように、考えないように、無意識でありながら意図的に逃げていた。
黒髪の人を意識せずに自然に流すことができていたのは、前世の彼女の記憶のお陰かもしれない。
前世の彼女の世界ではほとんどの人間が黒髪で感覚的に慣れてしまっていた。
この国でも黒髪はとても珍しいものでもなく、それなりに学園内で見かけることがあり、自然と慣れていき、そういうものだと勝手に納得していた。
だから、黒髪ではあまり強く心が揺さぶられることがなく、自然にスルーしていた。
青い瞳の人間も見かけたことがあったかもしれないが、それほど気にはしなかった。
何も知らない通りすがりの赤の他人と似ているという程度では全く心に響かなかった。簡単に無意識にスルーできていた。
これほど心揺さぶられて過去に封印したものが甦ってきたというのは、相手がジュリアーナだったからという理由が大きかったようだ。
ジュリアーナと同じで嬉しいという純粋な喜びの感情がまず最初にあったから、それに伴っていろいろな感情が思い出された。
そうでなければ他の人と同じように勝手に無意識にスルーしていただろう。
強制的に無意識に流すことができなかった感情があったから、私は全てを思い出してしまった。
ジュリアーナと同じということが私をずっと苛んでいた孤独から解放してくれた。
何も知らない赤の他人ではなく、ジュリアーナと同じということが私に大きな衝撃を与えてくれたみたいだ。
気にしていないつもりだったけど、無意識に心の奥底ではずっと孤独に苛まれていたようだ。
だから、気にしたくないと願うさらにその奥で強くその孤独から解放されたいと望んでいた。
そして、その望みは今日叶った。
今は自分でも知らなかった心の奥底で長年自分を苛んでいた孤独から解放されて心が温かくて軽い。
とても幸せな気分でこのまま眠ってしまいたい。
でも、私の心を苛んで苦しめていたものはまだ残っている。
この世で独りではなかったという事実に安堵した。
無意識にずっと私を苛んでいた孤独と不安と恐怖から解放されて歓喜した。
自分と同じ人がいるという事実に安心した。
そして、何とも言えない喜びに包まれた。
やっとこの世で独りぼっちかもしれないと言う不安から解消されたことが嬉しくて仕方なかったからだ。
思い出した記憶の中で、孤児院にいるときに私は時々突然強い不安と孤独に襲われていた。
自分一人だけ世界から孤立しているかのように感じ、世界に独りぼっちで取り残されているような恐怖に苛まれていた。
真っ暗闇の中に一人で放置されているかのようなどうしようもない不安に駆られることもあった。
この世界にたった一人しか存在していない生き物、他の人とは異なる別の種族、同じ仲間がこの世に存在していない絶滅危惧種の最後の1頭のような絶望的な気分に陥ることがあった。
私が育った孤児院のある地域の住民の多くは赤茶色の髪で黄土色の瞳をしている。多少、髪が赤みがかっていたり、歳を取って白髪になった老人はいたが、黒髪で青い瞳の人間は孤児院にも村にも誰もいなかった。
私は孤児院周辺の地域ではただ一人の黒髪で青い瞳の人間だった。
「どうしてルリエラは僕たちとちがうの?」
幼い子どもが自分や周囲と異なる私という存在を不思議に思うことに大した理由はなかった。
問いを発した孤児院の男の子はただ純粋になぜ違うのかと私に尋ねただけ。
悪意や思惑などは一切なく、ただの疑問を口にしただけだった。
その時は前世の彼女の記憶を知る前のことだから、私もその問いの答えを知らなかった。
私自身は自分自身を見ることができないから周囲との違いにはまだそれほど違和感を感じていなかった。
自分が周りの人と違うということをそれほど気にはしていなかった。
だから、私は近くにいる答えを知っていると思われる大人に素直に尋ねた。
「なぜ私はみんなと髪の色と瞳の色がちがうの?」
いつも通りにすぐに答えが返ってくると信じていたが、尋ねられたシスターは返答に窮した。
当然のことだ。
髪や瞳の色は親からの遺伝によるものだという知識はこの世界にも存在している。
当然の知識であり、常識であり、それを教えることに何ら問題はない、はずだった。
でも、親の話は基本的に孤児院ではタブーになっていた。
特に私の親のことは完全に禁句になっていた。
私に親について聞かれると困るからだ。
もし、この問いに普通に「髪や瞳の色は親からの遺伝ですよ」と答えると、当然私に私の親について尋ねられることになる。
「黒い髪はお父さん?お母さん?青い瞳はお母さん?お父さん?お父さんもお母さんもどっちも黒い髪に青い瞳だったの?」
そんなことを純粋に無邪気に聞かれてしまう未来が予想される。
答えが返ってこないとは露ほどにも疑いを抱かず、興味津々で期待に胸を一杯に膨らませて返答を待つ私の相手をすることになる。
しかし、その問いに答えられる人は孤児院には誰もいない。
私の無邪気で純粋な疑問に残酷な現実を突き付けて、期待を粉々に砕いてしまうことを忍びないと感じるシスター達は答えをはぐらかした。
「さあ、どうしてでしょうね?」
笑顔で知らないふりをして疑問で返す。
「みんな髪の色も瞳の色も少しずつ違っていて、全く同じ人はいません。だから、ルリエラの髪の色や瞳の色が違うのもそういうものなんです」
みんな違うからルリエラが違うのも何の問題もなく当然のことだと力業で返す。
私や子どもたちは疑問が疑問のまま消えていったり、そういうものだと無理矢理納得させられたりしていった。
そうして子どもたちも大人の空気を読んで徐々にその問いを口に出さなくなっていった。
私は前世の彼女の記憶から私の髪と瞳の色がみんなと違うことは親が影響していることを知り、そのせいでシスター達が返答に窮していたことも理解した。
だから、私も大人たちの空気から察して親についてはずっと何も聞かなかった。
でも、本当はずっと寂しかった。
私と同じ人が周囲に誰もいないことが不安だった。
自分はこの世で独りぼっちでいるかのような孤独感と寂寥感に無意識のうちに苛まれていた。
その孤独と不安にどうにも耐えられなくなって、10歳くらいの頃にシスターマリナに思い余って問い詰めた。
「私の両親は誰?私はどこで生まれたの?両親は今どこにいるの?私はなぜここにいるの?」
それまで親のことを正面から尋ねたことはなかった。
噂で孤児院の前に捨てられていたと小耳に挟んだことがあるだけで、正式に教えられたことも説明されたことも無かった。
だから、はっきりと尋ねた。
本当のことが知りたかった。
答えが欲しかった。
答えを手に入れたらこの孤独と不安から解放されるかもしれないという期待があった。
しかし、結果として期待は外れた。
シスターマリナは適当に誤魔化したりしないで、きちんと真面目に真剣に答えてくれた。
それで分かったことは「何も分からない」ということだけ。
生みの親が誰かも、なぜ孤児院の前に捨てられていたのかも、親が今どこにいるのかも分からない。シスターマリナも知らなかった。
誰も私を孤児院の前に置き去りにした人を見ていなかった。
村人にも目撃者はいない。
ここまで私を連れてきた人物が男か女かも分からない。
玄関前に籠に入っている私が置き去りにされていたのをシスターマリナが朝一に発見した。
手紙には「この子の名前はルリエラです。どうかルリエラをよろしくおねがいします」とだけしか書かれていなかった。
身元が分かるものは何も身に着けていなかったし、籠にも何も入っていなかった。
結局、親のどちらが黒髪だったのか、青い瞳だったのかは知ることができなかった。
周囲とは違う自分。自分と同じ人がいない不安と孤独。
世界から孤立しているかのように感じていた。
だから、気にしないことにした。
意識しないことにした。
考えないことにした。
自分が周りの人とは違うことを。
親に捨てられたということを。
親を知らないということを。
親が不明で誰か分からないということを。
考えても仕方ないから。
答えは出ない。
どうやっても正解を、親を知ることはできない。
幸いにも、自分と同じ青色である青空を眺めると孤独感が薄れた。
空を飛ぶことに夢中になっていると不安に押し潰されることはなかった。
だから自分のことも親のことも考えないことにして、意識しないようにして、封印することができた。
そうして封印したときに、自分の髪や瞳についても深く考えることを止めてしまった。
だから、学園で自分と同じ人を探そうとしなかった。
意識して探せば、黒髪で青い瞳の人間は見つかるだろう。
学園には色々な地方や国から多くの人が集まっている。
でも、私はそれをしなかった。無意識のうちに避けていた。自分と同じ人を探したいとは思わなかった。
黒髪の人間は学園の中でも学園の外の都市でも見かけることはあったが、特に何も感じなかった。
感じないように、考えないように、無意識でありながら意図的に逃げていた。
黒髪の人を意識せずに自然に流すことができていたのは、前世の彼女の記憶のお陰かもしれない。
前世の彼女の世界ではほとんどの人間が黒髪で感覚的に慣れてしまっていた。
この国でも黒髪はとても珍しいものでもなく、それなりに学園内で見かけることがあり、自然と慣れていき、そういうものだと勝手に納得していた。
だから、黒髪ではあまり強く心が揺さぶられることがなく、自然にスルーしていた。
青い瞳の人間も見かけたことがあったかもしれないが、それほど気にはしなかった。
何も知らない通りすがりの赤の他人と似ているという程度では全く心に響かなかった。簡単に無意識にスルーできていた。
これほど心揺さぶられて過去に封印したものが甦ってきたというのは、相手がジュリアーナだったからという理由が大きかったようだ。
ジュリアーナと同じで嬉しいという純粋な喜びの感情がまず最初にあったから、それに伴っていろいろな感情が思い出された。
そうでなければ他の人と同じように勝手に無意識にスルーしていただろう。
強制的に無意識に流すことができなかった感情があったから、私は全てを思い出してしまった。
ジュリアーナと同じということが私をずっと苛んでいた孤独から解放してくれた。
何も知らない赤の他人ではなく、ジュリアーナと同じということが私に大きな衝撃を与えてくれたみたいだ。
気にしていないつもりだったけど、無意識に心の奥底ではずっと孤独に苛まれていたようだ。
だから、気にしたくないと願うさらにその奥で強くその孤独から解放されたいと望んでいた。
そして、その望みは今日叶った。
今は自分でも知らなかった心の奥底で長年自分を苛んでいた孤独から解放されて心が温かくて軽い。
とても幸せな気分でこのまま眠ってしまいたい。
でも、私の心を苛んで苦しめていたものはまだ残っている。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる