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第7章 私はただ自由に空が飛びたいだけなのに
93 誤解③ 不信
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「──ジュリアーナ、確かにあの時の私の言い方はジュリアーナが言う通り間違っていたと思います。南部辺境伯の威を借りて、その名前の力で一方的に相手を捻じ伏せました。今後はそのような他力本願な物言いはしないように気を付けます。‥‥でも、あの時に私が言った内容に嘘は一つもありません。全て真実です。ジュリアーナ、それだけは信じてください」
私は心が急いて感情的にジュリアーナへ訴えそうになる自分を抑え込み、ジュリアーナの目を見て落ち着いて静かに語りかけた。
「‥‥真実?それはどういうことかしら?なぜルリエラがそんなことを知っているの?」
ジュリアーナは私の言葉を素直に信じることができないが私を簡単に疑うこともできず、私に直接疑問をぶつけてきた。
「お父さんとの養子縁組の話の時に本人の口から直接聞きました」
私は真っ直ぐジュリアーナの目を見て、目で嘘ではないと訴えながらジュリアーナの質問に答える。
私の答えにジュリアーナは動揺して私から目を離して下を向いた。
「‥‥な、なぜお父様は貴女にそんなことを話したの?どうして‥‥」
ジュリアーナは私を見ずに溢すようにそう呟いた。
その質問は私への質問のようで私への質問ではない。ここにはいない父親へ向けた問いだ。
でも、その問いに応える人がいないので、代わりに私が答える。
「私が尋ねたからです。無礼は承知で『なぜジュリアーナを他国へ嫁がせたのか?』と質問しました。お父さんは『国内にジュリアーナに相応しい相手がいなかったからだ』と教えてくれました」
この時に他にもいろいろと質問している。
「どうしてジュリアーナを南部辺境伯の後継者から外したのか?」という質問には「それがジュリアーナの幸せになると思ったから。ジュリアーナは当主としての能力はあったが、本人が当主になりたいとは望んでいなかった。ただ南部辺境伯家の長女として生まれたから、当主にならなければという義務感だけで後継者教育を受けていた。ジュリアーナを後継者というプレッシャーから解放し自由にしてやりたかった」と教えてもらっているが、それはリース男爵夫妻との会話では言っていない内容であるし、今ここで私から伝えるべきことでもない。
万が一でも父親の勘違いで実はジュリアーナが当主になりたいと望んでいた場合は目も当てられない事態が引き起こされかねない。
ジュリアーナが俯いていて私と目を合わせていないから、私がそんなことを心の中で考えていることをジュリアーナは悟ることはできない。
しかし、ジュリアーナはいきなり顔をあげて私を見ながら強い口調で詰問してきた。
「──ど、どうして!?」
それは誰の何に対しての「どうして」なのだろうか?
「どうしてそんな質問をしたのか?」という私の質問に対してなのか、「どうしてそう答えたのか?」という父親の回答に対してなのか。
私は自分に都合良く解釈して、私への「どうして」として受けとることにする。
「お父さんが信頼できる人間か確かめるためです。信頼できない人間とは養子縁組できませんから。だから、お父さんのジュリアーナへの対応に対する疑問を解消させてもらいました」
この答えには若干の嘘が混ざっている。
私が父親へジュリアーナとのことを尋ねた理由は「父親はジュリアーナを愛しているのになぜジュリアーナを傷つけ苦しめ悲しませるようなことをしたのかが分からなかった」からだ。
この質問をした時には父親のジュリアーナへの愛情を既に信じていた。だからこそなぜ父親がそんなことを愛する娘に対してしたのかが本当に不思議で不可解で理解不能だった。
だから、私が言ったことは完全な嘘ではないが、信じられないから信じるために質問したのではなく、信じているからこそ質問した。
父親を信じたからこそ生まれた矛盾を解消して相手をもっと知って理解して自分が納得するためにした質問だった。
私が堂々と冷静に話しているからか、幸いにもジュリアーナは私の若干の嘘が滲む言葉に気づいた様子はなく、私は内心で安堵する。ジュリアーナにとっては私の言葉を疑うような余裕もないのかもしれない。
「‥‥ルリエラはどうしてお父様が言ったことが真実だと信じられるの?ほとんど初対面の他人なのに‥‥」
ジュリアーナは私を責めるのではなく、辛そうな表情でまるで泣くのを我慢しているような顔でそう私に問い掛けてきた。
父親を無条件に素直に信じられる私を羨ましそうに、それでいてどうすればそのように信じることができるのか知りたいと望んでいるように見える。
しかし、私はこの質問にすぐに答えることができない。
私は父親がジュリアーナを愛していることを知っている。それを信じている。それは、父親が私との養子縁組をするのはジュリアーナのためだから。ジュリアーナの幸せのためだから。ジュリアーナを守るためだから。そのことを知っているからだ。
養子縁組の動機に私に対する名付け親としての情もほんの少しはあるかもしれないが、圧倒的に実の娘への愛情が大部分を占めている。
でも、それだけをただ正直に答えても簡単に信じてはもらえないだろう。
中途半端に言葉を濁して誤魔化していてはジュリアーナの父親への不信感は拭うことができない。とても根深くジュリアーナの心に根付いてしまっている。それだけジュリアーナが父親によって傷つけ苦しめられてきた証だ。
父親への不信感を払拭するためにはもっと客観的でインパクトのある証拠が必要だ。
父親がジュリアーナを愛して幸せを願っていると証明できる出来事。
私はそれを知っている。
私は腹をくくり全てを話すことに決めた。
私はずっと怯えていた。
ジュリアーナに私が言ったことを信じてもらえないこと、ジュリアーナを私の言葉で傷つけること、ジュリアーナが私の発言で苦悩することを恐れて避けようとしていた。
いや、それはただの言い訳だ。私は単に自己保身に走っていただけだ。ジュリアーナに嫌われたくなくて真実を口にすることから逃げていただけだ。
でも、それではジュリアーナの苦しみを取り除くことはできない。これまでのやり取りですでにジュリアーナを苦しませてしまっている。
私がジュリアーナを傷つけることになっても、ジュリアーナを悩ませることになっても、ジュリアーナに信じてもらえなくても、それでもジュリアーナに父親の愛情を伝えよう。それしかジュリアーナの苦しみを本当に消すことはできないのだから。
ジュリアーナがどう思うか、どう感じるかということばかりを考えるのではなく、純粋に真実を伝える努力をしよう。少しでも父親の愛情がジュリアーナに届くように。
私は自分に気合いを入れるために両目を閉じて両手で自分の頬を叩いた。
パーンッ!といい音が響く。
すっきりして目を開けると私の突然の奇行にジュリアーナは目を丸くしている。
私は何事も無かったかのようにジュリアーナへ微笑みかけた。
私は心が急いて感情的にジュリアーナへ訴えそうになる自分を抑え込み、ジュリアーナの目を見て落ち着いて静かに語りかけた。
「‥‥真実?それはどういうことかしら?なぜルリエラがそんなことを知っているの?」
ジュリアーナは私の言葉を素直に信じることができないが私を簡単に疑うこともできず、私に直接疑問をぶつけてきた。
「お父さんとの養子縁組の話の時に本人の口から直接聞きました」
私は真っ直ぐジュリアーナの目を見て、目で嘘ではないと訴えながらジュリアーナの質問に答える。
私の答えにジュリアーナは動揺して私から目を離して下を向いた。
「‥‥な、なぜお父様は貴女にそんなことを話したの?どうして‥‥」
ジュリアーナは私を見ずに溢すようにそう呟いた。
その質問は私への質問のようで私への質問ではない。ここにはいない父親へ向けた問いだ。
でも、その問いに応える人がいないので、代わりに私が答える。
「私が尋ねたからです。無礼は承知で『なぜジュリアーナを他国へ嫁がせたのか?』と質問しました。お父さんは『国内にジュリアーナに相応しい相手がいなかったからだ』と教えてくれました」
この時に他にもいろいろと質問している。
「どうしてジュリアーナを南部辺境伯の後継者から外したのか?」という質問には「それがジュリアーナの幸せになると思ったから。ジュリアーナは当主としての能力はあったが、本人が当主になりたいとは望んでいなかった。ただ南部辺境伯家の長女として生まれたから、当主にならなければという義務感だけで後継者教育を受けていた。ジュリアーナを後継者というプレッシャーから解放し自由にしてやりたかった」と教えてもらっているが、それはリース男爵夫妻との会話では言っていない内容であるし、今ここで私から伝えるべきことでもない。
万が一でも父親の勘違いで実はジュリアーナが当主になりたいと望んでいた場合は目も当てられない事態が引き起こされかねない。
ジュリアーナが俯いていて私と目を合わせていないから、私がそんなことを心の中で考えていることをジュリアーナは悟ることはできない。
しかし、ジュリアーナはいきなり顔をあげて私を見ながら強い口調で詰問してきた。
「──ど、どうして!?」
それは誰の何に対しての「どうして」なのだろうか?
「どうしてそんな質問をしたのか?」という私の質問に対してなのか、「どうしてそう答えたのか?」という父親の回答に対してなのか。
私は自分に都合良く解釈して、私への「どうして」として受けとることにする。
「お父さんが信頼できる人間か確かめるためです。信頼できない人間とは養子縁組できませんから。だから、お父さんのジュリアーナへの対応に対する疑問を解消させてもらいました」
この答えには若干の嘘が混ざっている。
私が父親へジュリアーナとのことを尋ねた理由は「父親はジュリアーナを愛しているのになぜジュリアーナを傷つけ苦しめ悲しませるようなことをしたのかが分からなかった」からだ。
この質問をした時には父親のジュリアーナへの愛情を既に信じていた。だからこそなぜ父親がそんなことを愛する娘に対してしたのかが本当に不思議で不可解で理解不能だった。
だから、私が言ったことは完全な嘘ではないが、信じられないから信じるために質問したのではなく、信じているからこそ質問した。
父親を信じたからこそ生まれた矛盾を解消して相手をもっと知って理解して自分が納得するためにした質問だった。
私が堂々と冷静に話しているからか、幸いにもジュリアーナは私の若干の嘘が滲む言葉に気づいた様子はなく、私は内心で安堵する。ジュリアーナにとっては私の言葉を疑うような余裕もないのかもしれない。
「‥‥ルリエラはどうしてお父様が言ったことが真実だと信じられるの?ほとんど初対面の他人なのに‥‥」
ジュリアーナは私を責めるのではなく、辛そうな表情でまるで泣くのを我慢しているような顔でそう私に問い掛けてきた。
父親を無条件に素直に信じられる私を羨ましそうに、それでいてどうすればそのように信じることができるのか知りたいと望んでいるように見える。
しかし、私はこの質問にすぐに答えることができない。
私は父親がジュリアーナを愛していることを知っている。それを信じている。それは、父親が私との養子縁組をするのはジュリアーナのためだから。ジュリアーナの幸せのためだから。ジュリアーナを守るためだから。そのことを知っているからだ。
養子縁組の動機に私に対する名付け親としての情もほんの少しはあるかもしれないが、圧倒的に実の娘への愛情が大部分を占めている。
でも、それだけをただ正直に答えても簡単に信じてはもらえないだろう。
中途半端に言葉を濁して誤魔化していてはジュリアーナの父親への不信感は拭うことができない。とても根深くジュリアーナの心に根付いてしまっている。それだけジュリアーナが父親によって傷つけ苦しめられてきた証だ。
父親への不信感を払拭するためにはもっと客観的でインパクトのある証拠が必要だ。
父親がジュリアーナを愛して幸せを願っていると証明できる出来事。
私はそれを知っている。
私は腹をくくり全てを話すことに決めた。
私はずっと怯えていた。
ジュリアーナに私が言ったことを信じてもらえないこと、ジュリアーナを私の言葉で傷つけること、ジュリアーナが私の発言で苦悩することを恐れて避けようとしていた。
いや、それはただの言い訳だ。私は単に自己保身に走っていただけだ。ジュリアーナに嫌われたくなくて真実を口にすることから逃げていただけだ。
でも、それではジュリアーナの苦しみを取り除くことはできない。これまでのやり取りですでにジュリアーナを苦しませてしまっている。
私がジュリアーナを傷つけることになっても、ジュリアーナを悩ませることになっても、ジュリアーナに信じてもらえなくても、それでもジュリアーナに父親の愛情を伝えよう。それしかジュリアーナの苦しみを本当に消すことはできないのだから。
ジュリアーナがどう思うか、どう感じるかということばかりを考えるのではなく、純粋に真実を伝える努力をしよう。少しでも父親の愛情がジュリアーナに届くように。
私は自分に気合いを入れるために両目を閉じて両手で自分の頬を叩いた。
パーンッ!といい音が響く。
すっきりして目を開けると私の突然の奇行にジュリアーナは目を丸くしている。
私は何事も無かったかのようにジュリアーナへ微笑みかけた。
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